2. 医療救護
風水害等により傷病者や避難者が発生した場合の健康管理等に対応するため、浦安 市医師会、浦安市薬剤師会、各病院等と連携して、応急医療救護体制について強化を 図る。
また、人工透析等の慢性疾患患者への対応を図れるような体制も構築する。
■ 主な事業
医療救護計画の具体化 救護所の設置と医療救護班の派遣、傷病者の搬送等について、
医師会、医療機関と協議をしながら、具体的な医師の動員、設 置に必要な資機材の種類など、計画を具体化する。
医薬品の確保 現在、健康センターに 250 人分の医薬品を備蓄しているが、多 数の傷病者の発生に対応できないため、大手医薬品卸業者と協定 を締結し供給を受けられるようにする。
慢性疾患患者の把握 在宅の慢性疾患患者数を把握し、災害時の対応について検討す る。
入院患者の避難体制 浸水区域にある浦安市川市民病院、浦安病院の入院患者の避難 体制を構築できるよう必要な支援を行う。
3. 学校・避難所対策
避難所における避難者の受け入れ等を迅速に行うために、施設の管理者と自主防災 組織と連携して開設ができるような体制を構築する。避難所の運営は、避難者を中心 とする自主運営を基本とするように必要なマニュアル等の整備を行う。また、学校に おける応急教育計画を事前に準備する。
■主な事業
避難所開設における学 校との協力体制の構築
・迅速な避難所の開設と避難者の受け入れのため、避難所施設の 鍵等の取扱など、施設管理者との連携を行う。
・県立高校、私立中学校・高校・大学については、避難所として の使用範囲、各施設の職員の動員が可能かどうか、授業開始と 避難所使用との関連等について、各施設管理者と具体的な内容 について協定を締結する。
・災害発生当初は教職員も避難者の受け入れの支援をしてもらう よう県教育委員会と協議を行う。
避難所運営マニュアル の配布
自主防災組織を中心に避難者による自治ができるよう、自主防 災組織を対象とした避難所運営マニュアルを避難所派遣職員等に 配布する。
避難所活用計画の作成 各避難所施設において、避難スペース、救護スペース、物資配 給スペースなどの配置をあらかじめ定め、避難所活用計画として まとめ、自主防災組織に配布する。なお、計画にあたっては、被
災者のプライバシー及び安全の確保に努める。
応急教育計画の策定 各学校において、災害時における児童生徒への対応、保護者・
関係機関との連絡方法、職員の非常体制、応急教育の方法、避難 所との関係等を定めた計画を策定するよう指導する。
4. 緊急輸送
被災者に供給する食料、物資等の輸送のため、車両の確保や物資の受け入れ所等の 確保を行う。
■主な事業
輸送車両の確保 緊急時の物資等の輸送を行うため、市内の運送会社と輸送につ いて協定を締結する。
救援物資受け入れ所の 確保
救援物資の受け入れ所は、第一次として公共施設を指定してい るが、大量の物資が集積する場合を想定して、千鳥や鉄鋼団地の 物流倉庫を借りられるようにあらかじめ協定を締結するなどの 対策を行う。
緊急通行車両の事前届 出
市有車両は、災害時の緊急通行車両の確認審査を省略し、速や かに通行車両の標章と確認証明書が受けられるように、公安委員 会に事前届出を行い、届出済証の交付を受ける。
5. 防疫・清掃・環境対策
水害発生により住家の浸水被害によって水洗トイレが使用できなくなった場合、下 水道普及率の高い浦安市では、仮設トイレ等による衛生管理は重要な問題である。さ らに、水害廃棄物やゴミ集積場における病害虫発生等の衛生状態の悪化、感染症の流 行への対策が必要となる。
また、避難者が所有するペットに対する自己管理の徹底について啓発するなど、防 疫・清掃・環境体制を構築する。
■主な事業
簡易トイレの備蓄 仮設トイレを備蓄しているが、トイレ需要と比較するとかなり の数が不足する。そのため、被災しない家屋のトイレで使用可能 な簡易トイレの備蓄を奨める。
仮設トイレ提供業者・運 搬業者との協定
市内に仮設トイレのレンタル業者は無いため、市外の業者から 供給がうけられるよう協定を締結する。また、かなりの数の設置 が必要なため建設業者等、運搬・設置を委託できる業者とも協定 を締結する。
マンホール型のトイレ の整備
避難所となる学校や公園に上部にトイレブースを組み立てて使 用する非常用便槽を計画的に整備し、災害時に備える。
また、下水道に直接マンホール型トイレを設置できるよう計画
的に整備する。
ゴミ・がれき仮置き場の 設置
クリーンセンターで処理できない場合を考慮して、仮置き場を 事前に検討する。
収集処理業者との協定 締結
災害時のゴミの収集・運搬業者、医療廃棄物の収集・運搬・廃 棄をする業者と協定を締結する。
また、救護所や病院、避難所における応急医療活動のために、
医療廃棄物回収容器を備蓄することも必要である。
ペットの自己管理の啓 発
ペットは所有者の自己管理を原則とするため、普段からペット 用のケージ、食料、飲料水等を家庭で備蓄するとともに、災害発 生時の取扱について理解されるようチラシ等の配布、災害時を想 定した「しつけ方教室」の開催等の啓発活動を行う。
ペット用資機材等の確 保
避難所において所有者が自己管理できずに問題化することを防 ぐために、ケージ、ペットシート、給餌用皿等の資機材を備蓄す る。
獣医師会等との協定締 結
ペットの保管について支援を要請するため千葉県獣医師会市川 支部と協定を締結する。また、ペット用医薬品や医療器具につい ても供給を受けられるよう業者と協定を締結する。
6. 災害時要援護者対策
災害発生時には、高齢者、障がい者、病弱者、外国人などは、安全な場所への避難 や避難生活への対応が困難である。これらの方々を、「災害時要援護者」として位置づ け、市民、自主防災組織などの地域や福祉関係団体との協働により、災害時の安全確 保や生活支援を実施する。
これらの対策は、県の作成した「震災時における避難所運営の手引き」( 平成 10 年 2 月) 、内閣府の「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」( 平成 18 年 3 月) に基づ いて実施する。
■主な事業
在宅要援護者の被害対 象者の実態把握、援護方 法の検討
個人プライバシーの問題を考慮しながら、市内全域に居住する 要援護者の実態を調査して、災害時の被災者を容易に把握できる 計画を策定する。要援護者の実態調査は、民生委員児童委員の 方々に、訪問による調査をお願いすると共に、手上げ方式として、
広報紙に掲載する。
また、要援護者の避難活動などの支援を地域の市民の協力を得 て行うプランについて、「災害時要援護者の避難支援ガイドライ ン」に基づき避難情報の伝達や避難支援などの体制を構築する。
なお、支援プランでは、女性の意見を取り入れ、救助体制の中に 女性を位置づけるものとする。
収集した要援護者の所在情報は、プライバシーに配慮して適切 な管理・共有化を検討する。
外国人への啓発 ・防災マップや防災知識を掲載したパンフレット等を数ヶ国語で 記載して配布する。
・日本語が理解できない外国人のために、避難所における注意事 項などを数ヶ国語で表示した用紙を準備し、避難所となる施設 に備蓄する。
都市空間のバリアフリ ー化
避難路となる道路や避難場所となる公園、学校等の公共施設を バリアフリー化することにより、平常時だけでなく災害時におけ る災害時要援護者の行動を支援する。
施設における体制づく り
高齢者入所施設、保育所、幼稚園等において、風水害や火災発 生を想定して職員等の活動体制、緊急連絡体制、地域・関係機関 との連携等の体制づくりを行う。また、避難、消火、通報、無線 等の訓練を定期的に実施する。
施設の安全確保 停電に備えた非常電源装置の設置、飲料水や食料の備蓄などの 災害対策を推進する。
防災施設等の整備 緊急通報システム等の整備、文字放送受信装置の普及、自動消 火装置、火災報知器の設置の推進を図る。
7. 帰宅困難者対策
浦安市には、東京ディズニーリゾート( 以下「TDR」という。) や駅周辺大型商業 施設、高等学校・大学などがあり、昼間や休日などに風水害等が発生した場合、交通 機関の途絶によって数万人の単位で帰宅困難者が発生すると予想される。これらの帰 宅困難者については、適切に帰宅できるように、災害時の情報提供などについて、各 施設の管理者や交通機関と連携して帰宅対策を推進する。
■主な事業
鉄道事業者との協力体 制の構築
列車の停止により駅で帰宅手段を失った乗客に対し、各駅にお いて災害情報を提供し、被災者へ情報提供を行うことを目的とす る協力体制を東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社と協 議する。
事業所、学校等への啓 発・指導
・各事業所、学校等において、従業員や児童・生徒の安全対策や 災害発生時の対応について検討し、防災計画を作成し、避難誘 導訓練等をすることを指導する。
・学校、ホテル、企業に対し、市から災害情報を伝達するので、
児童・生徒、来客者、従業員に伝えるよう周知する。
・飲料水、食料の備蓄を促進する。
TDR等との協力体制 の構築
災害発生時の情報提供や医療救護、安全確保、情報提供など帰 宅困難者の対策について、株式会社オリエンタルランドや舞浜リ ゾート協議会と協力体制を構築し協定を締結する。