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(1)

学習者が情報を評価し活用する「情報読み」の学習 指導 : 説明的文章のリライト学習活動を中心に

著者 折川 司

雑誌名 言語表現研究

号 18

ページ 38‑49

発行年 2002‑03‑25

URL http://hdl.handle.net/2297/37101

(2)

﹃言語表現研究﹄︵兵庫教育大学言語表現学会︶

第十八号三○○二年三月二十五日発行︶

学習者が情報を評価し活用する﹁情報読み﹂の学習指導

I説明的文章のリライト学習活動を中心に11

(3)

︵二︶特に重視しなければならない﹁情報の評価﹂と﹁情報の活用﹂

山元隆春氏は︑﹁情報読み﹂というものを︑ただやみくもに情報

を収集するだけの行為ととらえるのではなく︑情報吟味や情報活用

︵注2︶を内包した学習活動であると定義している︒ ︵一︶国語科における﹁情報読み﹂の学習指導の必要性大平浩哉氏は︑﹁情報読み﹂の学習指導の重要性について︑次の

︵注1︶ように指摘している︒

インターネットの発達に代表される情報化社会においては︑目的

に応じて情報を収集したり︑情報の真偽や価値を吟味したり︑適切

に加工・活用をおこなったりするために︑国語科の学習指導におい

ても情報活用の実践力を育てていくことが求められているのである︒ 主体的な読み︑問題解決学習に役立てる読み︑複数の文章や作品の比べ読み︑というような﹁国語﹂の教科書そのものの改善の必要にもつながる情報活用能力の一つとしての読みの学習指導︵私はこれを﹁目的に応じた情報読み﹂と呼ぶ︶が︑私たちに与えられた今後の課題である︒

学習者が情報を評価し活用する﹁情報読み﹂の学習指導 11説明的文章のリライト学習活動を中心にI

|︑学習者に要求される情報との能動的な関わり

そして︑小松善之助氏や森田信義氏による説明的文章の読みの指

導に関する先行研究が︑﹁︿情報﹀を吟味し︑その︿情報﹀をどのよ

うに学習者に再構成させるのか︑という問題を扱ってきた﹂ことを

指摘している︒

山元氏は︑情報をただやみくもに集積することよりも︑入手した

情報を価値あるものにしていけるかどうか︑ということを重視して

いくことが大切であると述べている︒つまり︑自分なりの観点から

情報を読み解き︑その情報が価値あるものかどうかを判断・評価し︑

選択する﹁情報の評価︒選択﹂と︑情報を自分にとって必要な形に

加工し活用・再生産しようとする﹁情報の加工・活用﹂の重要性を

指摘しているのである︒

こうした情報の﹁評価・選択﹂﹁加工・活用﹂という行為が重視

されると︑情報の読み手である学習者には︑情報に対して常に積極

的・能動的に接していくことが求められる︒﹁自ら考え︑自ら判断 ︿目的に応じた情報読み﹀は︑単に︿情報﹀の集積を行うだけでなく︑読者側の︿情報﹀再構成の過程までも含んだものとして考えていきたい︒すなわち︑問題の中心は︑手に入れたく情報﹀を︑自分達にとって価値のあるものにしていけるかどうか︑というところにある︒

(4)

二︶﹁情報評価﹂﹁情報活用﹂を内包する︿情報読み﹀の授業

情報の評価や活用を重視していくことによって︑情報と能動的に

向き合うことができる︒

文字テクストを情報として意識し︑その理解把握や活用といった

課題に取り組んでいく国語科の学習指導に﹁情報読み﹂の授業があ

る︒﹁情報読み﹂の授業においては︑ある観点から情報を収集した

り︑再生成︒発信したりする数多くの学習ステップの中に︑情報を

評価する機会や情報を加工・活用する機会がいくつも織り込まれて

いス︾︒

国語科における﹁情報読み﹂の授業は︑活字メディア・音声メディ

アによって提供される情報を読みとったり︑加工したりという内容

面の学習活動に重点が置かれている︒情報内容と正面から向き合っ

て学びが展開されるのである︒ する﹂ということが生きる力の重要な要素として掲げられている今日においては︑情報の評価や活用という観点は︑生きる力を培っていく上で欠かすことができないものであろう︒

本稿においては︑﹁情報の評価﹂と﹁情報の活用﹂という二点に

焦点をあて︑それらが﹁情報読み﹂の学習において︑実際にどのよ

うに実践され︑どのような成果をあげているかを考察する︒﹁情報

読み﹂の授業例としては︑論者が実際に実践した学習指導記録を示す︒

二︑国語科の学習において学習者が経験する

情報との能動的な関係 三︶情報と能動的に関わる力の向上に結びつく説明文の授業構想論者が実際に実践した﹁情報読み﹂の学習指導の概略は次のようになる︵指導計画の流れに沿って記述した本実践の詳細は︑﹃凱風﹂

︵注3︶第十三集を参照していただきたい︶︒

本単元は︑﹁ガラパゴスの自然と生物﹂を読んで興味をもったこ

とがらについて︑学習者一人ひとりが個々に追究してきたものを持

ち寄り︑成果や追究の視点を伝え合っていくものである︒そして︑

伝え合ったものを材料として複数の学習者が共同作業によって説明

的文章を書いていく︒

内容的なおもしろさに興味をもち︑例えば﹁ガラパゴスに生息す

る珍しい動植物の生態をもっと詳しく調べたい﹂というような思い

を抱いた学習者同士が︑考えや知識を伝え合い︑互いの考えを高め

合う︒また︑内容的なおもしろさに着目した学習者と︑筆者の工夫

に目を向けた学習者とが学習成果を伝え合い︑互いが学習してきた

こと活用して教材文をリライトする︒つまり︑この授業は︑伝え合

いによって情報や思考をやりとりし︑共同的に進める﹁情報読み﹂

の学習を目指しているのである︒

学習者は︑調べ学習によって自らの知的好奇心をくり返し追究し ①単元名生物と環境のかかわりに着目しよう

l身の回りにある情報を生かして読み拡げようl

﹁ガラパゴスの自然と生物﹂︵伊藤秀三︑光村図書出版六年上

所収︶

②対象静岡県浜松市立豊岡小学校六年四組三二名

③実践期間平成十二年六月上旬から下旬

(5)

たり︑他者と相談して文章をリライトしたりすることによって︑情

報と能動的に向き合う経験を何度もふみ︑情報評価や情報活用の能

力を少しずつ高めていくことになる︒

本稿では特に︑﹁情報読み﹂の学習過程終盤におけるリライト活

動に焦点を合わせ︑リライトの際︑どのように情報評価をおこなう

場が用意され︑どのように情報が活用されているのかについて考察

をおこなう︒

三︑情報を必要な形に加工し︑活用する力を高める

説明文の学習 二︶教材文という形で学習者に示される情報今回の﹁情報読み﹂の学習指導において扱った中心教材は︑次に示す光村図書出版の﹁ガラパゴスの自然と生物﹂である︒この教材は︑ガラパゴス諸島に生息する様々な生物たちが︑島の環境との密接な関係の中で生き続けていることを表した説明的文章である︒

ガラパゴスの自然と生物伊藤秀三

太平洋の東のはしに︑赤道をはさんで四十ほどの小さい島々

がある︒ここはガラパゴス諸島とよばれ︑めずらしい生物の宝

庫となっている︒

例えば︑こうらの長さ一メートル︑体重は二百キログラムに

も達する巨大なガラパゴスゾウガメがいる︒このカメは︑草や

木の芽を食べ︑島の中をゆうぜんと歩いている︒この島々には︑

ゾウガメと同じ食物をうばい合うすばしこい草食動物や︑カメ

の肉や卵を食べる肉食動物がいない︒そのため︑ゾウガメは大

きくなり︑のんびり生き続けることができる︒

また︑ここには︑体長四十センチメートル︑体重二キログラ

ムぐらいしかない小形のペンギンがいる︒もともと寒い気候の

中で生きていたペンギンがここで生きていくためには︑体温を

発散させなければならない︒そのためには︑体積の割に表面積

が大きくなる小さい体のほうが有利なのだろう︒

植物にも独特のものがある︒ここでいちばん多い木は︑スカ

レシアというキクの一種である︒ここは一年じゅう安定した気

候が続き︑ゾウガメ以外には大形の草食動物がいない︒それで︑

わたしたちには草花として親しまれているキクが︑十メートル

中心単元の学習活動 帯単元の学習活動

(授業開始10〜15分間)

ステップーステップ2

1教材文を読み,分かったこと

・思ったことを初発の読みと して書きだす。

2初発の読みをもとにして学習 者一人ひとりが追究の視点を 設定し、自分なりの考えを書

3満足のいく追究をおこなうた めの個別学習の方法を考える。

4〈設定した追究の視点>とく自 分なりの読み>,そしてく視点 追究の方法>を他者にむけて 発信する

5個々に立てた視点について,

まずは教材文だけを用いて追 究し,自分なりの切り口から 教材文を読み込む。

6直接的に友達と意見交換した り,様々なメディアを使って 調べたりしながら自らの視点

をさらに追究する

a漢字を覚える b難語句の意味

を調べ

c教材文の大まかな文 章構成を考える d筆者の考えた結論を

導き出す

eキーワードを確定す

f漢字を練習する

‐ ロ ー ■ h l ■ − − − − 画 一 ● q ■ − ■ ■ 一 屯 ■ ■q ■ ー ■ ■ ‐ q ■ q ■ ー = 一 々 今 ●

g要点をまとめ。

指示語を整理す

U I Q8860000600090

h筆者が仕組んだ!

説明の工夫を探1

0

ステップ3 7各自が追究してきた成果をも ちより,考えたことや獲得し

た蝋をさらに拡げ深める

8共有した成果を活用し,教材 文をリライトする。

i(プリントを用いて)

文章構成パターン整 理する

J学習成果を生かす

(6)

この説明的文章には︑学習者の興味を引く情報が詰まっている︒

筆者は︑ガラパゴス諸島が珍しい生物の宝庫であるということを前

置きして︑その事実を裏付けるために﹁ゾウガメ﹂﹁ペンギン﹂﹁ス

カレシア﹂の例を順に示し︑島に生きる生物の生態を紹介している︒

そして︑﹁このような環境が︑それぞれの生物に最もふさわしい生

活のしかたと体の仕組みを発達させたのだろう︒﹂と考察した後︑

﹁ガラパゴス諸島は︑生物と環境との密接な関係をわたしたちに教

えてくれる︑貴重な自然の宝庫である︒﹂と結んでいる︒これらの

情報は小学六年生の読み手には目新しく︑また興味深いものであろう︒

分量的には全編でも教科書見開き二ページであり︑内容に興味を

もった読み手に︑もう少し詳細な情報に対する欲求を誘発させる作

りとなっている︒つまり︑筆者が提示する情報量を最小限にとどめ︑

読み手の想像力を刺激する空白部分を数多く残しているのである︒

実際︑この文章を読んだ学習者たちからは︑﹁現在はガラパゴスに

人間は住んでいるのか﹂﹁ほかにどのような珍しい生物がいるのか﹂ 以上の大木に育っている︒

ガラパゴスは︑最も近い陸地からでも一千キロメートルもは

なれている︒そのうえ︑火山でできた島である︒そのため︑か

っては人間も住みつかず︑風や海流や鳥によって運ばれる以外︑

動植物はわたってこられなかった︒このような環境が︑それぞ

れの生物に最もふさわしい生活のしかたと体の仕組みを発達さ

せたのだろう︒

ガラパゴス諸島は︑生物と環境との密接な関係をわたしたちに

教えてくれる︑貴重な自然の宝庫である︒ のような素朴な疑問がいくつも示された︒

今回の授業では︑学習者一人ひとりが感じたこうした疑問を個々

︵注4︶に解決していくために︑各自が調べ学習をおこなっている︒そして︑

教材文のリライトをおこなう中で︑調べ学習の過程において収集し

た数多くの情報を評価・取捨選択するとともにこれらの情報を再

構成していったのである︒

︵二︶﹁情報読み﹂の授業と﹁精読﹂の授業の一体化︵帯単元の活用︶

﹁情報読み﹂の授業に傾倒していくと︑ともすれば軽視しがちに

なるのが﹁精読﹂の学習である︒﹁情報読み﹂は︑大平浩哉氏が指

摘しているように︑﹁読み取った情報そのものに自分の考えや判断

を付加し︑自らの表現活動を活用していくという発展的な〃読み〃

︵注5︶の行為﹂である︒そうした発展的な読みの学習活動を展開し︑獲得

した情報に自らの考えや判断を加えるためには︑正確に情報を読み

取る力︵﹁精読﹂の学習において培っていく力︶が必要となろう︒

そこで︑実践例として示す﹁情報読み﹂の授業においては︑﹁情

報読み﹂を中心におこなう︿主単元﹀と︑﹁精読﹂を中心におこな

う︿帯単元︵前頁に掲げた表の右側に示したサブ単元︶﹀という二

つの単元を並行して展開している︒

帯単元では︑主単元の学習内容に合わせて精読の学習を進めてお

り︑﹁情報読み﹂と﹁精読﹂の双方の学習が関連をもちながら展開

できるように工夫を凝らしている︒例えば︑﹁教材文だけから情報

を収集するという学習に向けて︑あらかじめ教材文の要点を把握し

ておく︒﹂﹁副教材を用いた調べ学習に向けて︑教材文のキーワード

(7)

を確定する︒﹂﹁リライトに向けて︑文章構成のパターンを学ぶ︒﹂

などの学習が組み込まれている︒帯単元において習得した力を活用

して主単元の学習に取り組んでいけるように︑単元全体を複線構造

にしているのである︒

︵三︶情報の加工や付加によってリライトされた教材文

次に示す文章は︑ある学習グループ︵学習者K・Sのグループ︶

に所属する三名の学習者が︑各自が集めた情報をうまく練り合わせ

てリライトした文章である︒

﹁人間とガラパゴスの生物の関係﹂︹情報a︺

太平洋の東のはしに赤道をはさんで︑四十ほどの小さい島が

ばせるように︑甲らがくら型になっているもの︒もう一つは︑

︹情報C︺

この島々にはゾウガメと同じ草や芽を食べる生物がおらず︑

卵や肉を食べる肉食動物もいない︒そのため︑カメはのんびり

と暮らすことができる︒ ある︒エスパニョーラ島やサンチャゴ島など︒︹情報b︺これらの島々はガラパゴス諸島とよばれ︑めずらしい生物がたくさん住んでいる︒

例えば︑甲らの長さ一メートル︑体重二百キログラムにも達

する巨大なガラパゴスゾウガメ︒このガラパゴスゾウガメには

のばす必要がない︒そのため︑甲らがドーム型になっている︒ 二種類ある︒一つは︑高い所の草を食べるために首を遠くへの

物の食料をうばっているという報告もある︒ 絶滅すんぜんであったり︑絶滅してしまったりしている所もあ

I

だやかな生活をこわされているのである︒︹情報e︺

ガラパゴスは︑最も近い島からでも一千キロメートルもはな

れている︒そのうえ︑火山でできた島である︒そのため︑かっ

ては人間も住み着かず︑風や海流や鳥によって運ばれる以外︑ が少ない︒︹情報d︺

植物にも独特なものがある︒ガラパゴスで一番多い木はスカ

レシァというキクの一種である︒ここは一年中安定した気候が

続き︑ゾウガメ以外には大型の草食動物がいないため︑わたし

たちには草花として親しまれているキクが︑十メートル以上の

大木になっているのである︒ 体の間に酸素をためられるようになっているのである︒しかし︑

る︒また︑人間の持ちこんだヤギなどの動物がガラパゴスの動 それは人間である︒ とをやめてしまった鳥である︒かわりに︑泳ぎはとてもうまい︒で旅する人間の食料とされていた︒そのせいで︑島によっては エサをとる時は︑海の中にもぐって魚をつかまえてくる︒羽と コバネウはガラパゴス諸島に外敵が全くいないために︑飛ぶこ

ゾウガメをはじめとするガラパゴスの生物たちは︑人間にお ゾウガメは︑水も草も食べずに一年間は生きられるので︑船 また︑ここには全長九十五センチメートルのコバネウがいる︒めずらしい生物の宝庫であるガラパゴスをおびやかすもの︒

(8)

一いやろうとしている︒︹情報f︺

一ガラパゴス諸島は︑生物と環境との密接な関係をおしえてく一

一れる貴重な自然の宝庫である︒

元の教材文と比較してみると︑一見したところ記述内容や文章の

構成に極端な変更はなく︑K・Sたちのグループが筆者の提示する

情報を素直に活かそうとしていることが感じ取れる︒﹁ガラパゴス

諸島は︑生物と環境との密接な関係をおしえてくれる貴重な自然の

宝庫である︒﹂という結論を導くために︑﹁太平洋の東のはしにガラ

パゴス諸島があること﹂﹁ゾウガメやスカレシアが生息しているこ

と﹂﹁棲んでいる生物は特殊な生態であること﹂といった情報がリ

ライトされた文章においても引き続き活用されている︒

しかしリライトされた文章を詳細に考察していくと︑K・Sたち

の手で記述情報にいくつか加工や付加が施されていることが認めら

れる︒ゞ

K・Sたちが加工・付加した情報は二種類ある︒一つは文章構成

に関する情報であり︑もう一つは内容に関する情報である︒内容に

関する情報は︑さらに︹情報a︺から︹情報f︺の六つの情報群で

成り立っている︒文中に傍線を添えた箇所が︑内容に関して新たに

加工・付加した情報群である︒学習者たちは﹁自分たちなりの視点

から結論を導く﹂ために調べ学習の成果を再評価し︑↑新しい情報と 間がいる﹂という環境がガラパゴスの生物たちを今︑絶滅にお 動植物はわたってこられなかった︒このような環境が︑それぞれの生物に最もふさわしい生活のしかたと体の仕組みを発達させたのだろう︒しかし︑人間がやってきたことによって︑﹁人

︵一︶必然性をもって組み込まれた情報の評価と活用の場

リライトは︑別の観点から文章を書き換えたり︑新たな情報を加

えて書き足したりする活動である︒リライト活動においては︑原文

に記されている情報や収集した関連情報を丁寧に吟味し︑それらの

価値を評価判断する過程を幾度も踏まなければならない︒未整理の

情報を観点別に分類したり︑必要なものとそうでないものとを取捨

選択したりする過程である︒

学習者が収集した情報の中には︑﹁不確かなもの﹂﹁必要でないも

の﹂﹁難解なもの﹂など︑活用するにあたって適当ではない情報も

含まれている︒そのため︑情報の評価を学習者一人ひとりが初めか

ら個別に進めていくとなると︑そうした情報が安易に﹁正しいもの﹂

﹁活用できるもの﹂という評価を受ける可能性がある︒

そこで今回の授業においては︑情報の評価・選択をできるだけ丁

寧におこなうために︑複数の学習者による﹁共同的な﹂リライト活

動が展開できるように学習活動に工夫を凝らしている︒そして︑学

習者が考えをくり返し伝え合い︑個々に集積してきた情報を複数の

目で確認したり︑必要なものを選び出したりする能動的な活動がリ

ライトの過程に︑必然性をもって︑小刻みに組み込まれるように展 して付加したり︑原文に書かれている元の情報を自分たちの必要に合わせて加工したりしている︒

K・Sたちが付加・加工した情報群は︑リライトという情報の再

構築作業において評価し直され︑活用されていったものである︒

四︑リライト講勤において体験できる情報との能鄙謝理坐閣係

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参照

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