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髄膜腫の光学顕微鏡的 ・電子顕微鏡的研究

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(1)

4 3 8

金沢 大学 十全 医学会 雑誌

8 4

5・6

4 3 8 ‑4 6 2( 1 9 7 5)

髄膜腫の光学顕微鏡的 ・電子顕微鏡的研究

金沢大学 医学部脳神 経 外科学 講座 (主任 :山本 信 二郎教 授 )

久 保 田 紀 彦

(昭和

5 0

6

3 0

日受 付 )

㍗e ni n gi o ma

(# 膜腫 )の名称 は

,1 9 2 2

,Cu s hi n gl )

に よって与 え られ,脳 お よび脊 髄 の髄 膜 よ り発生す る 施療 と定義 され た. これ よ り先

,1 9 0 2

Sc h mi d t 2)

は, この腫壕 の発生母 地 は 髄 膜 の クモ 膜 頼 粒 細 胞 で あ る とし, その説が現在一般 に容 認 されて い る

. 1) 3ト 9)

しか し, 髄 膜 腫 の 組 織 像 は 多彩 で あ り, その分類に 重要 な役割 を果す細 胞 間物 質 の形 成 につ いては, 線 維 芽細 胞が関与 して い る とす る主 張

3) 〜6)

10)ll) と, クモ 膜頼粒細胞 自体が細胞間物質 を形 成す る とす る もの

1 2) 1 3)

とが対 立 してい る. この見解 の相違 は,細 胞間物 質 の 形成が,クモ膜 (頼 粒 )細胞によるものか,あるいは線維芽 細胞によるものかの完全な立証がなされ得なかったことに よる.著者 は手術 あ るいは剖 検 で得 られ た髄 膜腫 を主

Ru s s e

l

l

,

8) Z山c h 1 4)

の分 類 に従 い, 髄 膜細 胞型, 線維 形成型, 血管 形成型, 肉腫 型 に分類 した.著者 は この分類 に加 えて髄 膜細 胞型 と線維 形成型 とが量 的 に 相半ばす るものを混合型 とし,骨軟骨の形成の著 しい もの

を骨 軟骨形成型 とした. これ等 につ いて光 顕 な らび に 電顕 的 に検 索 し, 各型 の腫癌 細 胞 の特徴 と細 胞間物 質 の態度 につ いて検 討 した.本論 文 は, と くに髄 膜腫 細 胞が 細胞 間物 質 を形成 しうるか ど うか を,組織学的なら びに超微構 造 的 に検 索す る と共 に,砂粒体 ,偽 砂粒 体

1 5)

につ いて も検 討 を行 った.

材 料 と 方 法

研 究材料 は, 当教 室 お よび関 連機 関 にお いて, 手術 あ るいは剖 検 に よ り得 られ た髄 膜腫

8 1

例 で, 全例 に光 顕 的検 索 を行 ない, うち

3 3

例 に電顕 的検 索 を行 った.

光 顕 用 として, ホルマ リン固定 後, 一 部 に は凍 結切 片 を作 成 し, 脂肪染 色 (スダ ンIII染 色 ) を施 す と共 に, 他 は脱水, パ ラフ ィン包埋 し, HE染 色,鍍 銀染 色, マ ッソン染 色, エ ラスチ カ ・ワ ンギー ソン染 色, アル シア ン ・ブルー染 色, P・A S染 色, コ ッサ染 色 を行 な

い観 察 した. さ らに,一 部 の材 料 につ いて組織 化学 的 染 色 を した . 電 顕 用 と して, 固定 は グル ター ル ・ア ルデ ヒ ドとオス ミウム酸 に よる二重 固定 とオス ミウム 酸単独 固定 の二通 り・を 行 った.二重 固定 の場合 は,辛 術中に新鮮材料 を摘出し,直ちに

0. 1 M

カコジル酸ナ トリ ウム緩衝 液 に よる

2・ 5%

グル ター ル ・アルデ ヒ ド固定液

( pH 7. 4)

4

℃ で約

2

時間 入れ た.次 いで

0. 1 M

カ コジル酸 ナ トリウム緩衝 液 にて10分 間洗液 し,

0. 1 M

カ コジル酸 緩衝

1%

オ ス ミウム酸

( pH 7. 4)

にて

4

℃ で

1

時 間

3 0

分再 固定 した. オス ミウム酸単独 の場 合 は,ベ ロナ‑ ルアセ テー ト緩衝 液 に よる

1%

オス ミ ウム酸 液 にて

, 4

℃ で約

2

時間 国定 した

. 1 6)

固定後 は 各 々の緩衝 液 に て

1 0

分 間洗液 し,上昇 エ タ ノー ル系列 にて脱水 し, 酸化 プ ロ ピレンで置換 後,二 重 固定 の場 合 には

,Mo l l e 血a u e r 1 7)

の方法 に従 い,エ ポ ン

81 2

, ア ラル ダ イ ト

5 0 2

混合 樹脂 に包埋 し,単独固定の場合には,

Lu f t 1 8)

の方法 に従 いエ ポ ン

8 1 2

樹 脂 に 包埋 した.過 薄切片の作製には

, Po r t e r ‑ Bl u m M T

II型 ウル トラ ミク ロ トー ム を使 用 し, ガ ラスナ イフにて行 った.電子染 色 は

, 2%

酢酸 ウ ラニー ル水 溶液 と佐藤 の クエ ン酸鉛

1 9)

に よる二 重染 色 を行 い, 日立HU‑1lDS型, 日 本電子J

E M‑1 0 0B

型電子 顕微 鏡 にて観 察 し, 直接 倍率

3, 9 0 0

倍 よ り

3 0, 0 0 0

倍 にわ た り写真撮影 した. な お, 超薄切 片作製前後 に同一 包埋 試料 か ら約1p の厚 さの切 片 を作 り

, 0. 1 %

トル イジ ンブルー で加 温染色 し, 光 妄凱こて観 察 し,電 顕所 見 の裏 付 け とした.

Ⅰ.光 学顕微 鏡 的所 見

髄 膜細 胞型 は

2 9

( 3 5. 8%)

にみ られ た. この型 は, 他 の型 に も共 通す る髄 膜腫 の最 も基本 的 な細胞配例 に

よ り構 成 され て い る もの であ る. その 第一 は, 腫壕 細

胞が 各 々融合 しあい合 胞性 に集 団 をつ くる (写真1).

Li g h tand El e c t r on Mi c r os c opi cSt udy ofMe ni ngi omas .To Sh i hi koKt l b ot a , De par t me ntof

Ne ur os ur ge r y ( Di r e c t or:Pr of . a Yamamot o) ,Schoo lofMed i ci ne ,Kanaz awa Uni v er s i t y.

(2)

髄膜腫 の光学 顕微鏡的 ・電 子顕微鏡 的研究

合胞性細胞集 団は, あたか も原形質の敷布 の中に核 を 撒布 させ た ようにみ え,個 々の細胞の境 界は不鮮 明で ある.細胞集団は

1 00‑ 2 00

個 の核 を数 える小 さい も のか ら,細胞が腫癌全体 に敷布状に広が る もの まであ る.第二 は

,

渦状 紋 の 形 成 で, この ものは,腫癌 細 胞 が 渦巻 状 あ る い は玉 ね ぎ状に配列す る細胞集 団で ある (写真

2, 5

). 紡錘形の細胞が約10個 〜数十個 集 まって渦状紋 を形成 し, あるいは,小 さな渦状紋が 数個集 ま り, さらに これ等 を腫癌細胞が渦状 に とりか こんで,大 きな渦状紋 をつ くる.渦状紋は血管 を中心 に形成 され る もの もあ り,かか るものでは,腫癌 細胞 は腫癌 内の血管周囲 を渦巻状 に とりか こみ,一つ の細 胞集 団 を形成す る.第三 は,細胞が合胞性 を保持 しつ つ,密 に柱状,棚状 の配列 を とり,波状,渦巻状 を呈 す る (写真

3).髄 膜 細 胞 型 は,以上の 3

つの基本的 な細 胞 配 列 の うち, 一 つ の み で構 成 され るも の は ほ とん どな く, 二 つ あ るいは三つの基本構造が混在

している.個 々の腫癌 細胞は, 多角形,紡錘形 を示す ものが 多 く,胞体 はエオジンに淡 く染 ま り,微細網状 あるいは ビロー ド状 に観察 され る (写真

4

).核 は円形 ,楕 円形,紡錘形で,核小体 を

1‑ 2

個有す る.核 の 悪性変化 を示す膿染,大小不 同, 多形性,分裂像 が1 例 にみ られた.

間質の線維 は一般 に少な く,線維の 多 くは血管 の周 囲 をとりまき, これ等は時に タコ足状に細胞間に広が る.線準は時に,合 胞性細胞集 団や渦状紋 を腺胞状 に とりか こみ, その線維の間に大小 の血管 を入れ る (

5

).腫壕 の周辺 に硬膜や線維性被膜が附着 してい る 部位 では, これ等の組織 よ り細胞間に線維の足 を出 し ている (写真

6

).血管周囲の線維は,細網線維や贋 原 線維 よ りな り,一方腺胞状 に細胞群 をとりか こむ線維 や,硬膜お よび被膜に連 なる線維は, ほ とん どが鍍銀 染色で褐色 を呈 し,マ ツソン染色 で青染す る太い贋 原 線維であ り,細網線維はあって も, その量は著 し く少 ない.弾力線維 は,大 きな血管の壁 内や硬膜にみ られ るが, その他 の間質の部分 では,稀 に しかみあた らな い.2例 にお いて,細胞で敷布状 に しきつめ られた腫壕 細胞群 の中の渦状紋 内の細胞間隙に,細網線維,膿 原 線維,弾力線維等の間質線維がみ られた (写真

7

).こ れ等の渦状紋 内の線維は, その周囲の間質線維 との連 続性 を示 さない. また3例 の細胞間隙 と, 2例 の渦状 紋 内の細胞間隙に,アル シア ン ・ブルー陽性物質が見 出され,酸性 ム コ多糖体 の存在が認め られた (写真

8) .

血管につ いては,腫場 内に大小 の血管が散在す る もの か ら,小血管が比較的 多 くみ られ るもの まであ り,一 様 でない.血管壁は時に肥厚 し, 内腔が閉塞 している

439

もの もある.

線維形成型は2

2

( 2 7, 2%)にみ られた. この型は,

きわめて豊富 な間質線維が細胞 とともに密 な る配列 を 示 し,大別 して二つの基本的な細胞 と線維の配列 を示 す. その一つは,紡錘形の核 と胞体 を有す る細胞が, 線維 とともに密 に楯状の配列 を示 し,所々渦巻状 に走 行 している (写真

9

).棚状配列 の横 断面 とな る所 では 線維 は細胞間に 多数 点状に配列 し, 細胞の核 も円形 と なる.線維は時に細胞間に網 目状 に入 りこんでいる.第 二は,髄膜細胞型にみ られ るよ うな渦状紋や,合胞性 細胞集団 よ りな る細胞群が,樹状,網 目状,梁柱状 に 配列す るきわめて 多量の間質線維の間に存在す る もの で,線維成分 は細胞成分 を凌駕 し,細胞成分が線維 の 中に点在す るような部分が 多い (写真1

0)

.この型の細 胞は紡錘 形の ものが 多 く,胞体 はエ オジンに淡 く微細 網状 に染 まっている.核 は紡錘 形, 円形,楕 円形 とな り,核小体 を卜 2個有す る.核 の悪性変化 は

3

例 にみ ら れた. きわめて豊富 な間質の線維は, 多 くは腰 原線維、

よ りな り,細網線維は少 ない.弾力線維は間質線維の 間に まば らにみ られ る程度 である.全体 として,腫癌 内に血管 は乏 しく,血管周囲は腰 原線維 で とりか こま れている (写真

9

).

混合型は1

8

( 22. 2%)にみ られた. この型は,前

記の髄膜細胞型 と線維形成型が一つ の腫境 内に,量的 に相半ば して混在す るものであ る (写真1

1) .

す なわち 髄膜細胞型の基本的な細胞配列 を保 ち,間質線維が少 ない部分 と,線維形成型の如 く,細胞間に きわめて 多 くの間質線維が柵状,網 目状,梁柱状 に入 りこむ部分 が混在 しているものである. また間質線維 は,時に細 胞間に大小の線維塊 を多数形成 している.腫癌 細胞の 胞体 お よび核 の性状は,前

2

着 の もの と全 く同様 であ る.核 の悪性変化 は

3

例 にみ られた.

血管形成型は

9

例 (l

l. 1%)にみ られた. この型は,

主 として

3

つ の基本的な細胞配列 に よ り構 成 されてい る.第‑ は, 内腔2

0‑5 0

/上位 の小血管が きわめて豊富 にみ られ, 内腔

1 00

FL以上 の大 きな血管が散在 し,血 管成分 の間に 多角形,星空 状の腫壕細胞が,海綿状, 網状 に配列す るものである (写真1

2) .

第二 は, きわめ て 多数 の小血管 と,散在す る大血管 の間に,腫癌 細胞 が密 に配列 し, あたか も血管芽腫の如 き構造 であ る ( 写真1

3

).第三 は,腫壕癌 細胞が一 一数列 にな らび細胞 柱 をつ くり, その細胞柱が疎 に配列 し, 多数 の血管は 細胞柱 内にみ られ,時に細胞は血管周囲 を渦巻状 に と りか こむ (写真1

4

).以上 の三つ の基本構造の中の一つ あるいは二つが混 じて腫壕 を構 成す る.細胞の胞体 は エオ ジンに淡 く微細網状 に染 まっているが, 2例 の も

(3)

4 4 0

のに,所々明 る くぬけた頼粒 を含む ものがみ られた.

これ等の頼粒 は, ズダンⅠ染色 で燈 黄色に染め 出 され る脂肪滴である. また脂肪 を含む腫壕 では,腫癌 細胞 以外に 多数 の泡沫細胞が混在 している.核 は, 円形, 楕 円形の ものが 多 く,核小体 を1‑2個有す る.核 の悪性 変化は

9

例 の うち

6

例にみ られ,他 の型に比 し多い.

腫壕 内の間質線維は,血管周囲にみ られ る ものがほ と ん どであ り,小血管周国には細網線維が 多 く,大 きな 血管周囲には,腰 原線維が 多い傾 向にある.血管が き わめて 多いため,鍍銀染色では 多数 の線維が網 目状 を 呈す る.

肉腫型は

2

例 (

2. 5%)にみ られた. この型では,

個 々の細胞が間質線維に とりか こまれてお り, したが って線維は網 目状 に密に細胞間に入 りこんでいる ( 真1

5) .1

例 に渦状紋が ところどころみ とめ られた.細 胞の胞体 はエ オジンに微細細 状 にそ ま り,他 の型の髄 膜腫 と同様 であるが,核,細胞比が大 き く,核 の悪性 変化が 多数み られた.間質の線維 は,細網線維が 多 く, 腸 原線維 は少 ない.

骨軟骨形成型は 1例 (

1. 2%)にみ られた. この型

は腫境 内に多 くの骨お よび軟骨組織 を含んでいる.そ の基本構造は,骨様軟骨様組織が腫癌 細胞に と吐か こ まれている.すなわち中心が骨様組織 で, その周囲 を 硝子様軟骨組織が とりか こみ, さらに これ等 を胞体が エオジンに淡 く網状 にそまる髄膜腫細胞が とりか こん でいる (写真1

6)

.軟骨細胞 と髄膜腫細胞の移行部 では 髄膜腫細胞が徐々に軟骨細胞に分化 してい くが ご とく にみ うけ られ る. また,腫虜 内の他の部 では, 多数 の 軟骨お よび骨組織がみ られた. なお髄膜腫細胞や軟骨.) 細胞の核 には,悪性変化がみ られた.

Ⅰ.電子顕微鏡 的所見

1

.髄膜細胞型

( 1 4

例 )

細胞は一般 に不定 多角形 を示 し, 多 くは 多数 の 幅

0. 05‑ 1

〟 の突起 をもち, この突起は細長 くのぴて隣 接す る細胞の突起 と

1 0 0‑5 00Aの細胞間隙 をもって互

いに手指 を組合 わせ たよ うな構造

( i nt er di gi t a t i o n)

をなす (写真1

7

).さらに隣接す る各細胞は, ところど ころに接着斑

( d es mo s o me) 20)

をもって互 いに連結 している.核 はほぼ細胞の中央に位置 し,核 ・細胞比 は比較的大 きい.核 は円形,卵円形,不定 多角形 を示 し,核膜 は一般 に軽 い轡人 を示すが,一部核 膜の強い 轡 人 を示 す ものや,分葉状 の もの もみ られ る.核 内の クロマチ ンは主 として辺縁部 に 多いが, び洩性,斑状 の分布 を示す もの もみ られ る.核小体 は

1‑ 2

個 み ら れ る.細胞質 内では,共通 した特徴 が二つ あげ られ る.

第一 は,細胞 内小器官以外の部位 は,幅約5

0‑ 1 00Å

の 多数 の細胞 内細線維 で密 に うめ られていることであ る (写真1

7

).この細胞内細線維は,一般 に不規則に走 行す るが,時 に柵状 あるいは渦巻状 となる. しか し細 胞内小器官の発達 した細胞 では,細線維は相対的に減 少す る.第二 は,1

5 0‑40 0

Åの大 きさの辺縁不整の グ リコーゲ ン頼粒

2

1)が 多数 み られ, これ等が集合部 をつ くり, あ るいは点在 しているこ とである (写真1

7

).そ の他 の細胞内小器官 は一般 に少 な く,共通 した特徴 は 見出 し難 いが, その中で も ミトコン ドリアは比較的 多 く,広 く細胞内に分布 している. ミトコン ドリアは長 円形,楕 円形 で ク リス タの乱れはない.粗面小胞体 も 一般 に少 ないが, 多数存在す る細胞が

3

例 にみ られた (写真1

8)

.自由 リポゾームの分布 は各細胞によ り様々 であるが,一般 には比較的少ない. ゴル ジ装置は核 の 近 くに時々み られ る程度 であるが

, 3

例 において直径 約5

0‑ 3 0 0m〟 で単位膜に よ りか こまれ るゴルジ小胞

ゴル ジ空胞が細胞内に 多数 み られた (写真1

9

).また一 部 の ゴル ジ空胞内には,約5

0

Åの頗粒状物質 と約5

0‑

7 0A

の細線維状物質の点綴 よ りなる網状構造が含 まれ ている.細胞 に よ りライソゾーム,滑面小胞体が認め られ,稀 に脂肪頼粒 を含む もの もみ られた.

細胞間物質は一般 に少な く,比較的粗 に配列す る幅

1 0 0‑2 00

Åの無周期 の

mi c r o f i br i l s 22)

,幅3

00‑6 0 0

Åで

6 4 0

Åの周期 をもつ腸 原線維がみ られ る (写真2

0) . 2

例 に一見腰 原線維 と類似す るが,横紋周期は

1, 0 00

‑ 1, 1 00

Åで両端が不規則に割れて終末す る特殊 な間 質線維がみ とめ られた (写真21)

.

また

3

例 において ゴ ル ジ装置 を多数 もつ 細 胞の間隙に網状構造がみ られ, これ等は5

0‑ 1 00

Åの頼粒状物質 と

5 0‑ 1 00

Aの細線 維状物質の点綴 よ りなる (写真1

9) .

4

例の腫壕 細胞の細胞膜外業 に接 して,基底膜の形 成がみ られた (写真2

0) .

基底膜は細胞膜 と平行 して位 置 し,細胞院外葉のす ぐ外側 には, 電 子 密 度 の低 い 平 均 約

300Åの幅 を もつ 層 ( 1 a mi nal uci da 23))

があ り, ところどころに微細 な線維が横切 っている.

これに接 して幅約

5 00‑ 7 0 0

Å の比較的電子密度の高 い無定形物質の濃縮 した層

( l a mi naden s a 2 3

)

)

がみ られ る.

l a mi nade n s a

のす ぐ外側 では,帽約

1 0 0Å

の微細線維が附着 している層(

zo na di f f u s a 2 3

)

)

がみ られ, これ等は疎 に間質線維に移行 している.基底膜 に按す る細胞側 では,細胞膜に近摸 して直径5

0‑ 2 00 m

〟 の細胞内小胞がみ られ, ある ものは細胞外に開 口

している.

腫境 内の血管周囲では, 多数 の

mi cr o f i br i l s

や腰 原線維が血管 をとりまき,血管 内皮細胞の外周には,

(4)

髄膜 腫 の光学顕微鏡的 ・電子顕微鏡 的研 究

基底膜が形成 され, その外側 には, 外被細胞や線維芽 細胞がみ られ る. これ等の血管お よびその周囲の間質 物質 は髄膜腫細 胞に よ りとりか こまれている(写真22).

渦状紋 を構成す る細胞につ いて も, その核 お よび胞 体 の超微像 は,本質的には前記の腺癌細胞の もの と全 く同様 であ る (写真23). 渦状 紋 の 中心 に位 置 す る 細 胞 は特徴 的 で, 中心 には多数 の ライソゾームがみ られ,細胞周辺 には, 自由 リボゾー ム,粗面小胞体, ミトコン ドリアの発達が良好 である. しか し渦状 に と りま く周囲の細胞では,細胞内小器官の発達がわる く, 細胞 内細線維が 多数細胞内にみ られ る.渦状紋 内の細 胞間隙は, 空虚 で何 も入れない所がほ とん どであるが, 一部 に網状構造がみ られた.

2

.線維形成型 (

6

例 )

超微構造 に関す る限 り, この型の腫癌 細胞は,髄膜 細胞型の もの と全 く同様 な所見 をそなえている (写真

2 4)

.す なわ ち細胞は 多 くの細長 い突起 をもち,隣接す る細胞突起 と互 いに

i n t er di gi t a t i o n

をな し

de s mo s ‑ o me

で連 な る.細胞内では, 多数 の細胞内細線椎が小 器官以外の部分 を うめている. また グ リコーゲ ン頼粒 が比較的豊富に存在 している.核 は細胞のほぼ 中央 に 位置 し,楕 円形, 多角形あるいは分葉状 を示 し,核 膜 の強 い轡 人 を示す もの もみ られ,核小体 を

1‑ 2

個有 す る.核 内の クロマチ ンは辺縁に多 く集 まるが,時に 全体 に斑状分布 を示す.細胞内小器官の発達 は腫壕 に よ り異なっている. ミトコン ドリアは各細胞内に広 く 分布 し,長 円形で ク リス タの乱れはない.粗面小胞体

自由 リボゾームの比較的 よ く発達 した細胞 も時々み う け られ る. ゴル ジ装置は核 の近傍 に あり, それの よ く 発達 した細胞が時にみ うけ られ る. その他 ラインゾ‑

ム, 自由 リボゾーム,滑面小胞体等が細胞内に ところ どころ分布 している.

この型の細胞間隙は, きわめて多量の膝 原線維や

mi c r o f i b ri l s

で密 に うめ られてお り,細胞間物質の少

ない髄膜細胞型 と著 しい差 異 をなす (写真

2 4) .2

例 に おいて, 多 くの弾力線維が勝 原線維 と混在 してみ られ た (写真25).この弾力線維は,電子密度の低 い無定形 物質の まわ りに,幅約

1 0 0A

の微細線維が 多数 とりま いた構造 を示 している

2 4)

. また

1

例 の細胞膜の外周に 基底膜の形成がみ られた.

3

.混

( 1 0

例 )

この型の腫癌細胞 も,前

2

着の型の もの と超微構造 上ほ とん ど差 異はない.す なわ ち, ほ とん どの細胞は 細長 い突起 を出 し,隣接す る細胞突起 と互 いに

i n t er di ‑ gi t a t i o n

をな し,各細胞は

des mo s o me

で連 なって

4 41

いる.細胞質 内では,一般的に他の型 と同様 多数 の細 胞内細線維 と, グ リコー ゲン頼粒がみ られ るが,細胞 内小器官の よ く発達 した ものでは,細胞内細線維が少 ない (写真

26)

.核 は細胞のほぼ 中央 に位置 し,卵円形 多角形 をな し,核 膜はゆ るい轡 人 を示す ものか ら分葉 状 をなす もの まであ り,一定 しない. クロマチ ンは核 辺縁に多いが,時にび漫性,斑状 に分布 している.細 胞内小器官の発達 は腫壕 に よ り異な り,一様 でない.

一般 に ミトコン ドリア, 自由 リボゾーム,粗面小胞体 は多 くの細胞質内に広 く分布 している. ゴル ジ装置, ライソゾームは ところどころの細胞にみ られ る.

細胞間隙には

,mi cr o f i br i l s

や腰 原線維が比較 的密 に不規則に入 りま じっている. これ等の中に弾力線維 の混在 しているものが

2

例 に認め られた.血管周囲で は,髄膜細胞型 と同様 に,外被細胞や線維芽細胞がみ られ,腰 原線維や

mi c r o f i b r i l s

が血管周囲 を多数 とり まいている.

4例 に,細胞膜の外周に基底膜の形成がみ られた.

その うち,すみやかに再発 を くり返 した 1例 において, 基底膜の形成が著 しく, 間質線維の集合 を とりま く腫 癌細胞の細胞膜全周に基底膜の形成が みられ,塞底膜 は あ たか も間 質 線 維 と実 質細胞 を境す るが ご とき観 を呈す る (写真

2 7 ,2 8 ,2 9 ,3 0,3 1)

.この腫壕 では, 初 回の手術 よ り

1 6

ケ月な らびに26ケ月後の電顕資料に おいて,腫癌 細胞には認むべ き差が ないのに対 して, 基底膜や間質線維の態度 にそれ ぞれ異なった所見がみ られわ.第

1回 目の資料 (

写真

2 7)

で は, 基 底 膜 の

l a mi nal uci da

は幅が

約 2 0 0

Åで, ところ どころ微細 線維が横切 っている

.l a mi nad en s a

は約

3 0 0

Aの幅 をもち,外側 の網状構造に接 している.網状構造 は5

0

‑1 0 0

Åの頼 粒 状 物 質 と幅 約

1 0 0

Åの微細線維状物 質が点綴 され形成 されてお り,頼粒状物質 は

l a mi na d en s a

内に もみ とめ られ る.網状構造は

,mi c r o f i b‑

r i l s

や牒 原線維の集合部 に移行 している.第

2

回 目 手 術 の贋 料 (写 真

2 8

) で は, 細 胞 膜 に 治 って一 層 の基底膜が形成 されているが, 間質線維側 には

,l a m‑

i nad en s a

が さらに不規則層状 に形成 され, ところど ころ無定形物質が厚 い層 を呈す る部位 もみ うけ られ る.

基底膜に接す る細胞膜に

hemi de smo s o me 25)

がみ ら れ (写真

2 9)

,これ をもつ細胞膜側 の細胞内細線維は増 加 し,単位膜 内業 の内側 に附着 し,長 さ約0.

25

〟 の電 子密度の高 い層 をつ くる.単位 膜外業 の外側 では,低 電子密度で幅50Åの層 を隔てて基底板

2 6

'がみ られ る.

腫癌細胞によ りとりか こ まれ て い る間 質 の線 維 は,

mi cr o f i bri l s

や約

3 0 0

Å までの幅 をもっ細 い勝 原線 維が比較的疎 に存在す る. 第

3回 目手術の際の資料

(5)

4 4 2

(写真

3 0)

では,一部 で

l a mi nadens a

1, 5 0 0‑

2, 0 0 0

Åの幅 をもち, その中に微細線維様物質がみ と め られた.

ZO nadi f f us a

は明瞭 でな く

,l a mi nade‑

ns a

に接 して幅

2 0 0A

2 0 0

Åの周期 を有す る線維が み とめ られた.細胞側 では,基底膜に接す る細胞膜の 近 くに直径

5 0‑ 1 5 0m

FLの 多数 の細胞内小胞がみ られ, 時に細胞外に開 口している (写真

31 ) .

また,時々基底 膜に摸す る細胞膜側に

hemi desmos o me

の形成がみ られわ.間質の線維は,疎 な配列 を示 し, ほ とん どが 無周期 の幅

1 00‑2 0 0

̲Åの

mi cro f i bri l s

であ り, とこ ろどころ幅のせ まい腰 原線維が混在 している.

4.血管形成型 ( 3

例 )

この型の腫癌細胞は,前記

3

型の もの と同様の超微 像 をもつ (写真

3 2) .

細胞は 多数 の細長 い突起 をもち, 隣接す る細胞突起 と互 いに

i nt er di gi t at i on

をな して お り,時に

1

個 の突起は渦巻状 をなす.各々の細 胞は

des mo s ome

で連 なっている.細胞内の細線維 は豊富 で,小器官以 外の部分 をしきつめてお り, また グ リゴ ー ゲン頼粒が集合 した り,分散 して 多数み うけ られ る.

他 の細胞内小器官は比較的乏 し く, ミトコン ドリア, 粗面小胞体, 自由 リボゾーム, ライソゾーム, ゴル ジ 装置等が種々の程度に分布 している.2例 に,一部 の腫 壕 細胞内に多 くの脂肪滴が含 まれてお り, また脂肪頼 粒細胞 も多 くみ うけ られた. この腫場 内には 多 くの血 管がみ られ, 血管お よびその周囲の間質線維は,腫癌 細胞に よ りか こまれている.血管内皮細胞の外周 には,

2‑ 3

層 の基底膜が形成 され, さらに外側 には, 外被 細胞や線維芽細胞がみ られ, これ等の周囲に

mi cr o

f i br i l s

や勝 原線維がみ られ る.

髄膜細胞型の

1

例 と,混合型の

2

例 に繊毛がみ られ た (写真

3 3) .

これ等は,中心子 をもち

,9

本 の

25 0‑3 0 0

Å直径の管腔 よ りな り,全体の幅 は約

2 5 0m

〃 で細胞 内 よ り細胞膜 を破 って細胞外にのぴ,先細 りの構造 と な り終 っている.

.

光顕上,髄膜細胞型

8

例,線維形成型

8

例,混合型 6例 の ものに砂粒体がみ られ, その程度 は組織標本の 中に稀 に しかみ られぬ ものか ら, 多数 の もの まで様々 であ る.砂粒体 は細胞間や 間質線維内に位置 し, その 形はほぼ円形 あ るいは不定形塊で, 多 くはHE染色で 紫色の層状 同心 円状 の構造 を示 し,

3 0‑ 1 5 0

p の大 き さを示す (写真34)

.

砂粒体 のほ とん どは コツサ染 色で 黒色 を呈 し,石灰化体 であ る.時に,砂粒体 は渦状紋 の中心 で小円形の石灰化 を示す ものか ら,小 円形石灰 化巣 を中心 に一層か ら数層 の同心円状の石灰化を形成す

る もの まで種々あ り (写真

3 5)

,これは砂粒体 の形成過 程 を示す もの と思 われ る. また間質線維内にみ られ る 砂粒体 において も同様 な所見が見 られた.

電顕的に,髄膜細膜型の

1

例 と,線維形成型の

1

に砂粒体 を とらえ得 た.写真

3 6

の砂粒体 は渦状紋の中 に形成 された もの と思 われ,髄膜腫細胞の突起に よ り とりか こまれ,電子密度の高い物質 で

7

層の同心円状 構造 を示 している.外側

2

層は頼粒状物質の集合 よ り

な り,内側は きわめて電子密度の高 い幅約

5 0‑1 0 0

Aの 針状結晶の集合 に よ り構成 されている. また,砂粒体 の外側の細胞間隙には,腰 原線維や弾力線維がみ られ た.間質線維の中にみ られ る砂粒体 は不定形塊 をな し てお り,電子密度の高 い物質に よ り全体 に不規則な層 状構造 を とるが,一部 では電子密度の高 い物質が波状, 棒状,円状 となっている (写真

3 7) .

この砂粒体 は腸 原 線維や弾力線維 によ りとりか こまれてい る.他の間質 線維 内にみ られ る砂粒体 においては, その最 外層の豚 原線維上 に, きわめて電子密度の高 い幅約

5 0A

の針状 結晶がみ られ,砂粒体 の内部は針状結 晶の集積 に よ り 構成 されている (写真3

8) .

Ⅵ.

偽 砂 粒 体

( p s eudo ps ammoma bo dy 1 5))

砂粒体 と異な り層状構造 をとらず,無定形物質によ る円形沈着物質 は偽砂粒体 と呼ばているが,かか る構 造は光顕上髄 膜細胞型の

2

例 にみ られた (写真3

9) .

砂粒体 は髄膜腫細胞に よ りとりか こまれているものが 多いが,細胞内に無定形物質が沈着す るこ とに よ り形 成 されているもの も時々み うけ られ る.辺縁の一部 あ るいは全体が網 目状 を呈す るもの もみ うけ られ る.偽 砂粒体 のほ とん どは

PAS

陽性 であ り, ジアス ターゼ で消化 されない.ナ フ トール

黄 S

に陽性 である.周辺 がアル シア ン ・ブルー陽性 で, トル イジン ・ブルー で メタ久ロマ ジア を示す物質がみ られ る もの もあ る.電 顕的に

1

例 の偽砂粒体 が観察 された (写真

4 0) .

偽砂粒 体 は髄膜腫細胞に よ りとりか こまれてお り, その内容 は約

5 0

Åの大 きさの微細頼粒 の密 に集合 した無定形塊 とライソゾームの島状の集合 よ りなる.内容の最外層 は直径

1 0 0

Å前後の微細頼粒 と

7 0‑ 1 5 0

Å幅の細線維 状 物質の点綴 に よ り網状構造 を形成 している.なお,

この偽砂粒体 を含む腫癌 では,細胞のほ とん どの もの に ゴル ジ装置の発達が良 く,細胞間隙には多数 の網状 構造がみ られた (写真1

9) .

髄膜腫の分類につ いては,形態学的な立場 に よるも のが現在 まで主流 をな してお り,主 な もの をあげ ると

(6)

髄 膜腫 の光学 顕微鏡的 ・電子 顕微鏡的研究

Bai l ey

3)

9

,Cus hi n g

ユ 2

9

2 0

亜 型

Ru‑

s s e l18)

5

,Zdl c h 1 4)

4

,Lapr es l e

2

7)

3

8

成分 を主張 した.一方発生学 的 な立場 か ら

Gl o‑

bu s

4

ま6

型に分 類 し,組織培養 的に

Bl a nd

2 8)

5

型に分類 している. しか し髄膜腫 は一つ の組織 内に他 の型 との移行 型, 混在が 多 くみ られ るのが特徴 であ り, 一つ の型にあてはめ るこ とが 困難 な場合 が少 な くな く

1 2)

分類す る意味が ない とさえ主 張す る研究者 もいる

. 5)

たが って

Cu s hi 喝

1 2)

の よ うなあ ま りに細分 した分類 は実際的 でな く,特 に上 記の著者の うち

Rus s e l18)

は,

s y ncy t i a l

t r a n s i t i o nal

f i br o bl a s t i c④ a n‑

g

io bl a s t i c⑤ S a rco ma t o u s ,Zul c h 1 4)

は①

en do t he‑

1 i o ma t o u s⑦ f i br o ma t o us③ a ngi o ma t o u s④ s a

r co ma t o u s

の名称 を用 いてい るが,著者 は概 ね彼等 の 分類 に従 い,① 髄膜細胞型,② 線維 形成型,(宣Xi)と② の混合 型,④ 血管 形成型,⑤ 肉腫 型の

5

型 に分類 し, 稀 な もの として骨軟骨形成型 を別 に した. なお総数

81

例 の うち, 肉眼的には,脳室 内にみ られ た

3

例 をのぞ

く78例 の腫壕 は, いず れ も硬 膜 に 附 着 して い た .組 織学 的には,細胞の胞体 はいずれ もエ オ ジンに淡 く網 状 ビロー ド状 に染 まる共通点 を有 していた.

髄膜細胞型 では,細胞が合 胞性 に集合 す る構 造 の も の (

s y nc yt i a l )

, 細胞が渦状 紋 をつ くる もの

( t r a n‑

s i t i o na l )

の混在が主体 をな し,この

2

者 の ものに柵状 配列が混 じている. いわゆ る

s yn cyt i a l t yp e 8 )

t r a ns i t i o nalt yp e 8)

のいずれか に属 する典型的なもの は,著者の例 にお いて, わずか各々

1

例 にみ られ たに す ぎず,両者 を別個 に扱 うこ とは不適 当 と思 われ る.

線維形成型 では, きわめ て 多 くの間質線維 とともに, 細胞が棚状,渦巻状 の配列 を示す もの と, 間質線維の 間に合 胞性細胞集 団や 渦状紋が わずか に島状 にみ られ る ものである.髄膜細胞型 と線維形成型が量的に相 半 ば し,一方 の分類 に組 入れ るこ とが不可 能 な ものが 多

( 1 8

例 )み られ,著者 は これ等 を混合 型 とした. こ れは髄膜腫 が一腹壕 中に 多彩 な組織像 を呈す る とい う 特徴 の一つ を示す ものであ る.血管形成型は, きわめ て 多数 の血管 の間に腫癌 細 胞が海綿状,網状,血管芽 腫様や粗 な柵状配列 をなす ものである.この腫壕 の 中に は核 の悪性変化 を示す ものや,脂肪頼粒や 泡沫 細胞 を 含 む ものが 多い

8) 1 2)

. 肉腫 型は,細 胞の核 が きわめ て 悪性変化 に富 み, 各細胞間に細網線維が網 目状 にはび こる ものであ る.骨軟骨形成型 は, 髄膜腫 細胞内に 多 数 の骨や 骨様組織 お よび軟骨組織 の形成がみ られ るた め,髄膜腫 の一型 と考 えた.

1 9 6 0

Lu s e 2 9)

は, 髄膜腫 細 胞 の 超 微 像 に ついて は じめ て 記 載 し, 細 胞 は い ず れ も細 胞 内 に 多 くの

4 4 3

細 胞 内 細 線 維 を有 し, 細 胞 膜 は 複 雑 に 入 り くん で

i nt er di gi t at i on

を なす と して い る.細 胞 内 細 線 維

,f i br i l l ara ppea r i n gma t eri al s 3 0)

,微 細線維

3

1),

i nt r a cy t opl as mi c f i l a me nt s 32) ,cyt o pl a s mi cf i l a me nt s 33)

等 と呼 ばれ,腫癌 細胞の大 きな特徴 の一つ

にあげ られて いる.

Kepes t 3 4)

は, これ等 の細線維は すべ ての腫癌 細胞 にみ られ,柵状, 渦巻状 あ るいは交 錯 して配列 し, きわめ て特徴 的だ とし,支持組織 あ る いは細胞の渦状形成 を促 す ものであろ うとしたが

,I s h i da

3 5)

は これ等 の ものに細胞体 を渦巻状 にす るよ う

a ct i ve

な働 きはないだ ろ うと推定 して いる.著者 の検索 では細 線維の帽 は約

5 0′ ‑1 0 0

Åであ り無 周期 の も ので, いずれの型 の細胞 に もよ くみ られ るが,一般 に 細 胞 内小器官 の発達 した細胞 では,相対的 に少 ない.

細 線維 の 多 くが柵状 に配列 し, 時に渦状 の走行 を もっ こ とは,髄膜腫細胞 自身の配列 に類似 し, この事 実 は 細線維が髄膜腫細胞配列 の極性 に関連す るこ とを示唆 す る.

細胞体 の も う一つ の特徴 として, 多数 の グ リコー ゲ ン頗粒 の存在 が あげ られ る. この頼粒 は時 に 多数集族 し,細胞質の半分以上 を しめ るこ とが あ る.

Lo l o va

3 6)

は組織化学的 に髄 膜腫 を検 索 し, グ リコー ゲ ン頼粒 は 悪性髄 膜腫や 線維形成型に 多い とし,一方

Koi z u mi

3

7)

3

例 の髄膜細胞型の電顕所見か ら, グ リコー ゲ ン頼粒 が 多い こ とは必ず しも細胞の悪性化 を意味せ ず, 腫癌性 の糖代謝 異常 に もとづ くもの としてい る.著者 が観察 した髄 膜腫 の 中で光顕 的に悪性変化 を示す

2

に,電顕観察 で きわめ て 多数 の グ リコー ゲ ン頼粒 がみ られ わ. しか し悪性変化 を示 さない もので もこの頼粒 を多数 み るこ とが あ り, また一つ の腫場 内で も, グ リ コー ゲ ン頼粒 が 多い細胞 と少 ない細胞が あ る.髄 膜腫 細 胞は グ リコー ゲ ン頼粒 に富む細胞 ではあ るが,個 々 の細胞が種 々の糖代謝 異常 を示 してい る事 実 だけで, 特 に悪性 変化 と結 びつ け るこ とはで きない とい える.

髄膜腫 細胞 はその細胞膜が複雑 に入 りくみ, 隣接す る細胞 と一定 の間隔 を もって互 いの凹凸がかみ あ って,

i nt e r di gi t a t i o n

の所見 を示す.小泉

31)

,ne uri no ma

' med ul l o bl a s t o ma

に も同様 な構造 を認め,この構 造 は髄膜腫 細胞に特徴 的な ものではない として い る.

神 経上皮性 の脳腫癌 の膜構造 に類似 の所見が観察 され てい る

38)

が,しか しこれ等 の組織 では

i nt e r di gi t a t i o n

は一部 に限 られ, 多 くは隣接す る細胞 と並行 して接す る. これに対 し髄膜腫 では隣接す る細 胞が平行 して接 す る部分 もみ られ るが

,i n t e r di gi t a t i o n

をなす部分 が著 し く多 く

,Lu s e 2 9)

以来 多 くの研 究者が指摘す る ご と く

32) 〜35)

, この所見は髄 膜腫細胞の特徴 の一 つ と

(7)

4 4 4

考 えたい. また細胞突起が時に渦巻状構造 を示す こ と があ り, これ も特徴 的な所見 といえる.

細胞間には細胞相互の結合構造が 多数 み られ, その 結合様式のほ とん どは

d es mo s o me

であ り, いわゆ

zo naa d hae r e n s 2 0)

zo nao ccl u den s 2 0)

の部分は 少ない.髄膜腫 におけ る

de s mo s o me

の存在 は,今 までの報告 で も特徴 的な所見の一つ としてあげ られて いる

3 0) 32) 33) 35) 3 9)

髄膜腫細胞の

3

例 に繊毛 を認め た.

C‑ Na va r r o

4 0)

2 0

例 の髄膜腫 にお いて繊毛形成の各段 階 を観察 し, その出現 の頻度 は稀 である とし, また繊毛 はあ らゆ る 胎生期の腫芽層 よ り形成 され るこ とか ら,繊毛の存在 をもって髄膜腫 の腫葉の起源 を論ず るこ とはで きない と主張 している.

光顕的にいか なる型の髄膜腫 で もその腫癌 細胞の超 微像 に関 しては,髄膜腫細胞は 多数 の細長 い突起 をも ち隣接す る細胞 と

i n t e r di gi t a t i o n

をな し

d es mo s o me

で結ばれ,細胞内には細線維が豊富 で, グ リコー ゲ ン 穎粒 も多数 み られ, 時々繊毛 を有す る。 この所見は, 正常 の クモ膜細胞の微細構造 も細胞は互 いに

i nt er di ‑ gi t a t i o n

をな し

41) 42) ,d es mo s ome

で互 いに連結 して お り

42) 43)

,細胞 内細線維が豊富で

42) 43)

, 時に繊毛が認 め られ る事実

42)

に対応す る ものであ り, したが って髄 膜腫 の細胞由来はすべ て クモ膜細胞に帰す るこ とがで きる.

細胞間物質の態度 は,髄膜腫の各型 に よ り著 しい差 があ り, その形成 にあずか る細胞が髄膜腫 の発生母細 胞 であるか,他 の間葉細胞 であるかにつ いては,見解 を異にす るものが あ る.脳お よび脊髄の クモ膜 を構成 す るクモ膜細胞は発生学的な実験か ら

mes o de r mal

由来だ と主張す る研 究者

44)〜46)

,クモ膜細胞は神経櫛細 胞由来で

e ct o der mal

由来だと主張する研究者

47)

bるいは 神経櫛細胞は軟骨や結合組織 をも形成す る

mul t i po ト ent i a l i t y

をもつ ものであ り,神経櫛細胞由来の クモ 膜細胞は

mes o ec t o d e r ma l

由来である と主張す る研 究者

4 8)

などがありクモ膜細胞の膳葉由来についても統一を みていない.一般 に細胞間物質の形成 は

mes o der ma l

由来の細胞に よる とされているが,発生学的実験 の成 績か ら, クモ膜細胞 も

mes o der ma l

な要素 をもち, クモ膜細胞は細 胞間物質 をつ くりうる細胞である とい える.一方髄膜腫 自身につ いての組織学的研 究か ら, 細胞間物質の形成に関 して大別 して

3

つの主張が ある.

その一つは,髄膜腫 の細胞は線維芽細胞 と同等の もの であ り, したが って腫癌 細胞 自体が線維や他 の間質物 質 を形成 しうる とし, また腫壕 の発生す る場所 が硬膜 の中であ り,腫虜 の発育 に ともなって硬膜の線維芽紳

胞が増生 し,線維や他の間質物質 を形成す る とす るも のであ る

1 0) l l)

.第二は,髄膜腫 の主要細胞は クモ膜細 胞であるこ とは認め るが,腫虜 細胞間に出現す る線維 につ いては別個 の線維芽細胞が関与 しているとす る主 張であ る

3ト 6)

. 第三 の主張は,腫癌細胞の構築か ら クモ膜細胞は他の間葉細胞に分化 しうる

" mul t i po t e n‑

ci al i t y

''をもち, クモ膜細胞が細胞間物質の形成能 をもつ細胞に分化す る とした

1 2) 1 3)

. また

Cos t er o

49)

は髄膜腫の培養の成績か ら,髄膜腫細胞 自体が線維形 成 を行 な うとしている.著者が光顕的に観察 した細胞 間物質の態度 につ いて検討す る と,硬 膜お よび被膜附 近 にみ られ る間質線維は硬膜お よび被膜由来の線維芽 細胞 よ り産生 された ものであ り,血管周囲にみ られ る 線維は血管周囲の間葉細胞 (外被細胞お よび線維芽細 脂 )由来の もの と推定 され る. しか し,①線維形成型 に出現す る線維,②腫癌 細胞に とりか こまれ る′ト線維 塊,③ 渦状紋内にみ られ るム コ多糖体や線維,④細胞 間に出現す るム コ多糖体 につ いては,髄膜腫細胞が こt れ等の物質 をつ くる もの と考 え られ る.すなわち,線 維形成型の細胞構築 は,髄膜腫の特徴 を有す るものが ほ とん どであ り,線維芽細胞が主体 をなす ものでない.

腫癌 細胞に よ りか こまれ る小線維塊,渦状紋内のム コ 多糖体や間質線維,細胞間に出現す るム コ多糖体 につ いて も, これ等の細胞間物質に按す る腫癌細胞の構築 が髄膜腫細胞の特徴 を有す る もののみであ り,他の間 葉細胞の関与は考 えに くい

髄膜腫 の細胞間物質の形成 に関す る電顕的検索は少 な く, わずかに

Ke p es 3 4) ,Go na t a s

5 0)

が渦状紋 の細胞間隙に出現す る腰 原線維 につ いて報告 している.

著者が電顕的に観察 した細胞間物質は,①膿 原線維,

mi c r o f i br i l s

,③ 弾力線維,④ 基底膜,⑤ 網状構 追,⑥1,

0 00‑1, 1 0 0 A

の周期 をもつ線維 お よび⑦ 砂粒 体や偽砂粒体 である.

電顕的に,線維芽細胞,軟骨芽細胞,骨芽細胞,歯 芽細胞等の線維形成細胞は,良好な粗面小胞体とゴルジ 装置の発達がみ られ るこ とが一般 に知 られている

51) 52)

しか し著者の観察 した髄膜腫 では,線維形成の きわめ て著 しい線維形成型の腫癌 細胞で も,粗面小胞体や ゴ ル ジ装 置の よ く発達 した ものはわずかの細胞に しかみ あた らない. このため間質線維 は血管周囲に位置す る もの を除いてほ とん どが髄膜腫細胞に摸 しているに も かかわ らず,線維 と腫癌細胞の細胞内小器官 との特別 な関連 はみ られなか った. この事実 は,髄 膜腫の発育 が緩徐 なため,活発 な線維形成 を示 してい る時期 の細 胞が とらえに くく,観察 され る多 くの細胞が静止期 あ るいは休 止期 の ものである可能性 を考 えたい.

(8)

髄膜腫 の光学 願微鏡 的 ・電子 顕微鏡的研 究

髄膜腫の9例 に基底膜が観察 された.Ger

s h

5 3 )

光顕的に

PAS

染色 を用 いて検索 し,基底膜の形成は 細胞間質の結合織礎質の凝縮 に よる と結論 した. しか し,電顕5

4 ) 5 5 )

, オー トラジオ グラフ ィー5

6 ) 〜5 9 )

,組織 培養5

7 ) 5 9

1 免疫学的検索6

0 )

等に よ り,基底膜はそれに 接す る上皮細胞 よ り形成 され る とす る見解が 多 くな っ て きている.一方基底膜前駆物質は上皮細胞 よ り産生 され る としなが らも,基底膜の構築 は上皮細胞 と間葉 細胞の共同作業 に よる とす る見解 もある

6

1).著者が観 察 した基底膜 は,血管周囲の もの を除 くとすべ て髄膜 腫細胞の細胞膜外柔 に沿 って形成 されてお り,塞底膜 の附近 には他 の細胞はみあた らず,髄膜腫細胞以外の ものが関与 している とは考 えが たい.基底膜に接す る 細胞側 に多数 の細胞内小胞がみ られ,時々細胞外に開 口している. この ものは滑面小胞体 であ り,ルテニ ウ ム ・レッ ドで基底膜 とともに小胞内が染め 出 され る と い う事実聖 か ら, この小胞は基底膜形成物質 を細胞外 へ転送す る

exocyt os i s

の働 きをもつ もの と考 えたい.

また基底膜に摸す る細胞膜には,hemi

des mos ome

時々形成 されている. これは基底膜 を有す る細胞にみ られ るもので,基底膜の接着 に関与 している とい う

6 2 ) ,

生化学的6

3

1 免疫学的6

3 )

, オー トラジオグラフ ィ

ー5 8 ) 6 1 ) 6 5 )

酵素学的6

4 )

ぉよびルテニウム ・レッド染色 に よる検索 か ら,基底膜は コラー ゲ ン と酸性 ム コ多糖体が主成分 であることが知 られている. したが って髄膜腫細胞は コラーゲン とム コ多糖 を産生 しうる細胞である といえ る.

髄膜腫の細胞間隙にみ られ る網状構造は,

5 0‑ 1 0 0A

の微細線維状物質 と

50‑1 0 0

Åの頼粒状物質 で点綴 され た構造 を示 し,光顕 的にアル シアン ・ブルー で染め 出 され る物質 で ある.この網状構造は,軟骨組織の電顕

66)

生化学的6

7 )

ぉよぴLルテニウム・レッド染色6

8

,等による検索に よ りム コ多糖 蛋 白複合体 とされているもの と同一物質 とお もわれ る. この ものの産生につ いては,軟骨芽細 胞の電顕所見5

1 ) 6 9 )

な らびに

S3 5

を用 いたオー トラジオ グラフ ィー の成績7

0 )

か ら, ゴル ジ装 置が きわめて重要 な役割 をはたす こ とが証 明 されている.Revel

7

1) 電顕オー トラジオ グラフ ィー を用 いて,H8‑pr

ol i ne

ambys t omamacul at u

m の腹腔 内に注入 し,軟骨 芽細胞におけ る軟骨基質の転送過程 を観察 した.HS

‑ pr ol i ne

注 入後1

5

分 で軟骨芽細胞の粗面小胞体 にr

adi o‑

act i vi t y

を認め

,3 0

分後に ゴル ジ装 置に移行 し,この も のが細胞膜 に近づ き,細胞外に放 出され

H3 ‑pr ol i ne

は注入後

2

時間 でほ とん どが細胞外に見 出 され,軟骨 基質の形成が ゴル ジ空胞‑secr

et or y vacuol es

一内で お こることを証 明 した.著者が観察 したム コ多糖 蛋 白

4 4 5

複合体 を多数細胞間に入れ る髄膜腫 の細胞は,細胞 内 には粗.面小胞体 の発達が比較的良好 で,著 しいゴル ジ 装 置の発達がみ られ, ゴル ジ空胞は時に微細網状物質 を入れ, いわゆ る

s ecr et or y vacuol es

を思 わせ る.

この こ とか ら髄膜腫細胞は,ム コ多糖 蛋 白複合体 を産 生 しうる能 力 を有す る もの と思 われ る.

髄膜腫 には, コラー ゲ ンと異なる周期 をもった線維 が認め られ る.Li

mas

72)

はは じめ てmel

anobl as t i c meni ngi oma

の中に

760

Åの周期 をもつ線維 を見出 し た. これ よ り前,Lhs

e2 9 )

Schwannoma

の 中 に

1, 2 00‑1, 5 00

Åの周期 をもつ特殊 な線維 を記載 してお り,

Rams y7 3 )は 各種 の 脳 腫 癌 に特 殊 な横 紋 線 維

を見出 している. Cravi

ot o

7 4 )

は,聴神経腫 とその 組織培養 の細胞外に

1, 2 00

Åの横紋線維 を見 出 し,f

i b‑

r ousl ong s paci ng ( FLS)col l agen

の特殊型だろ う としている.

FLS

線維は正常組織 に も見 出 されてお

7 5 )

, また

i n vi t ro

において もコラーゲ ン溶液にム コ多糖体 を加 える と容易にこの線維が再生 され る

7 6 ) 77)

髄膜細胞型の

2

例 に1,

0 00‑1, 1 0 0

Aの周期 をもつ 特殊 な線維が観察 され, この ものはFLS線維 と推定 され る.

髄膜腫 の組織学的な特徴 の一つ として砂粒体があげ られ る.Es

s bach7 8 )

は光顕的に砂粒体 の起源 を6型に わけて総括 し,① 渦状紋 内の腫癌 細胞,勝 原線維,石 灰化体 お よび血管② 小線維塊③ 血管 周囲の勝 原線維④ 血管 閉塞⑤ 間質の硝子化⑥ 壊死巣だ としている.著者 の検 索例 では,渦状 紋内や間質線維 内に各種 の世代 の 砂粒体がみ られ,砂粒体形成の過程 を追跡 し得 た.渦 状紋 内には小円形石灰化巣か ら, これ等 を中心 に層状 同心 円状 の石灰化巣が一 一数層に形成 されてお り, 多 くは渦状紋の中心か ら序 々に石灰沈着が進行 している こ とを示唆す る.砂粒体がみ られ る同一棲本 の渦状紋 内には, 時に層状同心円状の間質線維がみ とめ られ, これ等の線維 に石灰が沈着 し,砂粒体 が形成 され るも の と推定 され る.間質線維 内にみ られ る砂粒体 におい て も,大小種 々の層状 の石灰化巣がみ られ るが, この ものは不定形 な塊 をなす点で渦状紋 内に形成 され る も の と異なってい る.間質線維の不規則 な走行が石灰化 巣の歪形成に関連す るもの とお もわれ る.

電顕的に砂粒体が検索 され る機会 は著 し く制約 され る.文献上 で記載 されている砂粒体 の 多 くは,大 きさ や石灰沈着の状態か らほぼ完成 された もの と思 われ る

3 . 2)

Kepes3

4 )

は渦状紋内の腰 原線維上 に,

Nys t r 8m 7 9 )

は渦状紋 内の ヒア リン様物質上 に電子密度 の高 い頼粒 状物質の沈着 を観察 し,砂粒体 の初期像 である と推定 している.著者が観察 し得 た砂粒体 は,渦状紋内にで

参照

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