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2013年10月1日 編集後記

保健医療学雑誌4巻2号をお届けします。今号は、和文原著論文3編、英文原著 論文2編の掲載となっています。

Watanabe 論文は、先行研究においてマウス肺に GABA 産生細胞と GABAB 受 容体を有する細胞を見出しており、GABA 産生細胞は同定できたものの、 GABAB 受容体を有する細胞は同定されていませんでした。今回、免疫電子顕微 鏡を用いて、細胞同定を試み、この細胞が TypeII 細胞であることが確認できま した。TypeII 細胞は肺サーファクタントを分泌する細胞であり、typeI 細胞に分 化します。GABA は細胞増殖の作用を持つことが知られていることから、この 機能に係わっている可能性を示唆した有用な研究です。 Nagino 論文は、脳卒中患者に対して、全身振動トレーニング群とコントロー ル群を比較した結果、4 週間後、コントロール群と比較して全身振動トレーニン グ群がバランス能力、下肢の運動機能、膝伸展筋力、歩行能力に有意な改善を 示した。脳卒中患者に対するリハビリテーションにおいて、全身振動トレーニ ングが有用であることを裏付ける研究です。 佐々木論文は、頸椎装具カラー装着による頚部の運動制限が呼吸機能を低下 させることを明らかにした研究です。リハビリテーションを実施する場合にお いて、頚部装具カラー装着が二次的に生じる呼吸機能障害に対しコンディショ ニングとして頚部への介入を考慮する必要性が示唆された論文です。 大杉論文は、足趾把持力を定量的に評価・測定し,定量的に介入するため, ひずみセンサーを用いた測定・訓練器(測定器)を開発し,検者内・検者間信 頼性を求めています。結果、検者内信頼性は比較的高い信頼性が得られ、足趾 把持力は膝伸展および屈曲筋力と正の相関を認めていることから、臨床応用が 期待できる研究です。 谷内論文は、身体柔軟性と直立姿勢保持能力との関係を検討しています.結 果,身体柔軟性指標と直立姿勢保持能力指標は,負の相関性が認められ,身体 柔軟性の高い人ほど少ない身体動揺で直立姿勢を保持していることが示唆され ています.バランス能力評価において身体柔軟性が関与していることを確認す る結果であり、リハビリテーションを実施する上で参考となる研究です。 次号保健医療学雑誌 5巻 1号は 2014年 4月 1日発刊を予定しております。今 後も皆様からの多数のご投稿を心よりお待ち申し上げます。 編集実務担当 明﨑 禎輝(関西福祉科学大学)

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