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平成 29 年度石油精製等に係る保安対策調査等事業 ( 石油鉱山等の保安対策における鉱山保安 マネジメントシステム導入状況等調査 ) 調査報告書 平成 30 年 3 月

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平成29年度石油精製等に係る保安対策調査等事業

(石油鉱山等の保安対策における鉱山保安

マネジメントシステム導入状況等調査)

調査報告書

(2)
(3)

-i-

目次

1 はじめに ... 1 1.1 調査目的 ... 1 1.2 調査内容 ... 1 1.3 実施体制 ... 4 2 鉱山保安マネジメントシステム概要、平成28年度において挙げられた課題及び本調 査方針 ... 6 2.1 鉱山保安マネジメントシステム概要 ... 6 2.1.1 鉱山保安法上の規定 ... 6 2.1.2 鉱山保安マネジメントシステム ... 7 2.1.3 現状と課題 ... 10 2.2 28年度調査において挙げられた課題 ... 13 2.3 本調査方針 ... 13 3 国内の石油系鉱物、非石油系鉱物の鉱山における鉱山保安MSの導入状況等調査 ... 15 3.1 概要 ... 15 3.2 調査対象鉱山の選定 ... 15 3.3 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況等調査 ... 16 3.3.1 「新チェックリスト」を用いた自己評価結果の回答 ... 16 3.3.2 ヒアリング調査の実施 ... 20 3.3.3 「新チェックリスト」の内容に関する検討委員会における意見 ... 31 3.3.4 「新チェックリスト」の修正案 ... 31 3.3.5 鉱山保安MSの再構築や制度設計などの事業背景を考慮した様式 ... 75 3.3.6 「新チェックリスト」の運用に関する検討委員会における意見 ... 82 3.3.7 「新チェックリスト」の運用で検討するべき課題と運用案 ... 82 3.3.8 その他収集した情報等 ... 84 3.4 国内の石油系鉱物、非石油系鉱物の鉱山における鉱山保安MSの導入状況等調査 のまとめ ... 85 4 優良な取組事例の詳細調査 ... 87 4.1 概要 ... 87 4.2 入構者教育(国際石油開発帝石株式会社) ... 87 4.3 INPEX 安全 7 原則(国際石油開発帝石株式会社) ... 88 4.4 ライフセービングルール(石油資源開発株式会社) ... 88 4.5 危険・要注意の場所の「見える化」(吉澤石灰工業株式会社) ... 91 4.6 ワンポイントKY及び3・3・3チェックシート(国際石油開発帝石株式会社) 92 4.7 ヒヤリノートによる情報の共有(AGC 旭硝子) ... 93 4.8 経営トップによる安全ポスターによる啓蒙(AGC 旭硝子) ... 93

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-ii- 4.9 優良な取組事例の詳細調査のまとめ ... 94 5 類似の他産業におけるリスクマネジメントの実施状況との比較・分析 ... 95 5.1 概要 ... 95 5.2 鉱山における作業現場の特徴 ... 95 5.3 調査対象の類似産業の選定 ... 96 5.4 リスクマネジメントの導入状況等調査 ... 96 5.5 調査結果 ... 97 5.5.1 「新チェックリスト」を用いた自己評価結果の回答 ... 97 5.5.2 リスクマネジメントや制度設計などの事業背景を考慮した様式 ... 107 5.5.3 「新チェックリスト」について ... 111 5.5.4 その他の意見 ... 111 5.6 検討委員会における意見 ... 112 5.7 類似の他産業におけるリスクマネジメントの実施状況との比較・分析のまとめ 113 6 ワークショップの開催 ... 114 6.1 概要 ... 114 6.2 栃木 ... 114 6.2.1 開催概要... 114 6.2.2 栃木県鉱山保安研究会について ... 115 6.2.3 開催結果... 115 6.2.4 アンケートの回収・集計 ... 117 6.3 新潟 ... 119 6.3.1 開催概要... 119 6.3.2 新潟地区天然ガス懇話会について ... 120 6.3.3 開催結果... 120 6.3.4 アンケートの回収・集計 ... 121 6.4 千葉 ... 123 6.4.1 開催概要... 123 6.4.2 京葉天然ガス協議会について ... 124 6.4.3 開催結果... 124 6.4.4 アンケートの回収・集計 ... 126 6.5 ワークショップの開催のまとめ ... 128 7 まとめ ... 129 8 今後の課題 ... 131

図目次

図 1.2.1 本調査の概要 ... 3

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-iii- 図 1.3.1 本調査の実施体制 ... 4 図 2.1.1 鉱山保安マネジメントシステム ... 9 図 2.1.2 鉱山保安MSの導入状況別の度数率の推移 ... 11 図 2.1.3 罹災者数の推移 ... 12 図 3.3.1 新・現チェックリスト結果一覧 ... 17 図 4.2.1 安全確保の作業中断に関する掲示 ... 87 図 4.4.1 ライフセービングルール ... 89 図 4.4.2 ライフセービングルールの重要項目の一つ「1.入槽作業時の許可」 ... 90 図 4.4.3 事務所入口に掲示されている作業現場地図とシンボルマークの貼付 ... 90 図 4.5.1 「災害発生場所」の明示 ... 91 図 4.5.2 工場内の開口部の色分け ... 91 図 4.6.1 ワンポイントKY及び3・3・3チェックシート ... 92 図 4.7.1 ヒヤリノート ... 93 図 4.8.1 経営トップによる安全啓蒙ポスター ... 94 図 5.2.1 鉱山における休業 2 週間以上の事故の型(全 200 件中)... 95 図 6.2.1 ワークショップ(栃木県)の様子 ... 115 図 6.2.2 「新チェックリスト」を用いた自己評価について(栃木) ... 118 図 6.2.3 プログラムの満足度(栃木) ... 118 図 6.2.4 プログラムの理解度(栃木) ... 119 図 6.3.1 ワークショップ(新潟県)の様子 ... 120 図 6.3.2 「新チェックリスト」を用いた自己評価について(新潟) ... 122 図 6.3.3 プログラムの満足度(新潟) ... 123 図 6.3.4 プログラムの理解度(新潟) ... 123 図 6.4.1 ワークショップ(千葉県)の様子 ... 125 図 6.4.2 「新チェックリスト」を用いた自己評価について(千葉) ... 127 図 6.4.3 プログラムの満足度(千葉) ... 127 図 6.4.4 プログラムの理解度(千葉) ... 128

表目次

表 1.3.1 「平成29年度検討委員会」委員等名簿(順不同、敬称略) ... 5 表 2.1.1 鉱山保安MSの導入状況(単位:鉱山数) ... 11 表 2.1.2 鉱山保安MSの導入と災害発生状況の状況(平成 25~28 年度) ... 11 表 3.2.1 調査対象鉱山(石油系・非石油系鉱山) ... 15 表 3.3.1 新・現チェックリスト結果一覧 ... 17 表 3.3.2 新・現チェックリスト結果詳細(1/2) ... 18 表 3.3.3 新チェックリストの各設問の回答、回答結果(チェックの有無)に関するヒ アリング結果等一覧(1/8) ... 23

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-iv- 表 3.3.1 表 3.3.2 表 3.3.3 ... 77 表 3.3.4 ヒヤリハット発生時の手順の例 ... 77 表 3.3.5 鉱山保安MSの再構築や制度設計などの事業背景を考慮した様式の結果一 覧(1/4) ... 78 表 3.3.6 ヒアリング調査であげられた意見 (新チェックリストや鉱山保安MSの制 度に関するもの以外) ... 84 表 5.5.1 新チェックリスト結果一覧(石灰石鉱山及び類似産業) ... 97 表 5.5.2 類似産業による新チェックリストの各設問の回答(1/10) ... 98 表 5.5.3 リスクマネジメントや制度設計などの事業背景を考慮した様式の結果一覧 (1/3) ... 109 表 5.5.4 類似の他産業におけるリスクマネジメントに関するヒアリング調査結果 111 表 6.2.1 ワークショップ開催概要(栃木) ... 114 表 6.3.1 ワークショップ開催概要(新潟) ... 119 表 6.4.1 ワークショップ開催概要(千葉) ... 124

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1

1

はじめに

1.1 調査目的 鉱山保安法は、平成16 年の改正において国の関与(規制)を最小限のものとし、保安確保に当 たって民間の自主性を主体とするとの考え方から、リスクマネジメントの手法を法体系の中に導 入した。 具体的には、鉱業権者に対し、保安上の危険の把握(現況調査の実施)とその結果に応じた対 策措置の立案・実施・見直し(保安規程への反映)を義務付け、現場の実態にあったPDCAサ イクルが定着し、鉱山において「鉱山保安マネジメントシステム」(以下、「鉱山保安MS」とい う。)として機能することを目指してきた。 現在では、第12次鉱業労働災害防止計画(平成25~29 年度)において、「鉱山保安MSの構 築とその有効化」を目標の一つとして掲げ、引き続き導入促進に努めており、石油、天然ガス及 び水溶性天然ガス鉱山において発生する災害は減少傾向が続いているが、件数は少ないながらも 依然として重篤な災害が発生している。 平成 30 年度からは、新たに第13次鉱業労働災害防止計画に基づく鉱山保安対策を進めて行 く予定であるが、当該計画において、鉱山における災害の対策を更に推進するためには、鉱山保 安MSの導入状況等を把握するとともに、今後、どのような取組を行うべきか、検討を行う必要 がある。 このため、国内の石油、天然ガス及び水溶性天然ガス鉱山における鉱山保安MSの実施状況や 課題を明らかにし、第13次鉱業労働災害防止計画の企画・立案に資する情報を収集することを 目的として、所要の調査を実施する。 1.2 調査内容 (1) 国内の石油系鉱物、非石油系鉱物の鉱山における鉱山保安MSの導入状況等調査  国内の石油・天然ガス及び水溶性天然ガス鉱山(以下、特に断りのない限り「石油系鉱物 の鉱山」という。)及び国内の非石油系鉱物(例:石灰石)の鉱山における鉱山保安MSの 導入状況について、ヒアリング、アンケート等を通じた調査及び現地調査を行い、導入推 進と定着のための課題の分析を行った。この際、以下の点を踏まえた。  調査対象鉱山は石油系鉱物の鉱山について 2 地域、非石油系鉱物の鉱山について 1 地域、 合計8 鉱山を選定した。  「平成28年度鉱山保安マネジメントシステムの構築・有効化に関する調査研究事業」1 (以下、「28年度調査」という。)で提案された「新チェックリスト」について、実際に 鉱山で使用した場合の問題点や有効性等を調査・分析した。  鉱山の規模、鉱山開発の段階(坑井掘削中又は生産中)、作業区分(定常作業、非定常作 業、直轄作業、請負作業)を考慮した形での分析を行った。 (2) 優良な取組事例の詳細調査  (1)の調査において、鉱山保安MSの導入や定着に関して優良な取組事例があれば、1~2 事 1 http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000844.pdf

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2 例について詳細に調査を行った。 (3) 類似の他産業におけるリスクマネジメントの実施状況との比較・分析  類似の作業現場を有する産業(例:土木・建築業)におけるリスクマネジメントの実施状 況との比較・分析を行った。その際、(1)と同様に当該鉱山についても、28年度調査で提 案された「新チェックリスト」を活用し、実際に使用した場合の問題点や有効性等の調査・ 分析を実施するとともに、必要に応じて現地調査も行った(現地調査は、国内の鉱山と類 似の作業現場、1 箇所)。 (4) ワークショップの開催  (1)、(2)及び(3)の結果について、調査対象となった鉱山等が参加するワークショップ(30 名 程度)を対象鉱山近隣の会議室等3 箇所において各 1 回程度開催し、鉱山におけるリスク マネジメントに係る課題について関係者間で議論を行った。ワークショップの参加者は、 鉱山でのリスクマネジメントの責任者に限らず、今後、責任者になる可能性のある者や現 場責任者も参加させた。 (5) 委員会の設置  本調査及び取りまとめにあたっては、本調査分野に関して高度な知見を有する学識経験者・ 関係団体(又は関係企業)から成る委員会(委員7 名)を設置、運営し(開催回数 3 回)、 委員会による審議等を踏まえて実施した。 図 1.2.1 に本調査の概要を示す。

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3 図 1.2.1 本調査の概要 ○昭和24年施行以来 ➢保安確保対策の積極的な推進。 ➢関係者の努力。 ⇓ 災害発生件数の減少や発生要因の変容等 ⇓ ○平成17年改正 ➢国の関与(規制)を最小限。 ➢保安確保にあたって民間の自主性を 主体。 ⇒リスクマネジメントの手法を導入 鉱山保安法 第12次鉱業労働災害防止計画

☺鉱山における災害対策の更なる推進

✌鉱山保安MSの導入の更なる促進

✌鉱業労働災害の減少

✌第13次鉱業労働災害防止計画(平成30年度~)

の企画・立案に資する情報の収集

目標 鉱山保安MSの導入状況等調査 優良な取組事例の詳細調査 「新チェックリスト」の問題点や有効性等の調査・分析 類似の他産業との比較・分析 ワークショップの開催 計画 事業 目的 委員会の設置 目的・成果 ①国内の石油、天然ガス及び水溶性天然 ガス鉱山における鉱山保安MSの実施 状況や課題の把握 ②国内鉱山で「新チェックリスト」を実際に使 用した場合の問題点や有効性等の把握 ③今後行うべき取組 目標の一つ 【鉱山保安MSの構築とその有効化】 「鉱山保安MSが各鉱山の規模や操業状況等に即した 最適な形で構築され、その有効化を図ることが可能と なるよう、具体的な実施方法や優良事例の情報提供等 を推進する」 「鉱業権者及び鉱山労働者を始めとする関係者は自山 の実状に即した最適なシステムの構築とその有効化に 努める」 報 告 審 議 背景 本事業 「平成28年度鉱山保安マネジメントシステム の構築・有効化に関する調査研究事業」 の調査結果、挙げられた課題 鉱業権者に対し、保安上の危険の把握(現況調査の 実施)とその結果に応じた対策措置の立案・実施・ 見直し(保安規程への反映)を義務付け、現場の実態 にあったPDCAサイクルが定着 ⇓ 「鉱山保安マネジメントシステム(鉱山保安MS)」 として機能することを目指す 国内の石油系鉱山労働災害 石油、天然ガス及び水溶性天然ガス鉱山において、 ⇗ 発生する災害は減少傾向が続いている。 ⇘ 件数は少ないながらも依然として 重篤な災害が発生している。

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4 1.3 実施体制 本調査及び取りまとめにあたっては、本調査分野に関して高度な知見を有する学識経験 者・関係団体(又は関係企業)から成る「平成29年度検討委員会」を設置、運営し(委員 7 名)、当該調査等については、委員会による審議等を踏まえて実施した。また、委員会は、 計3 回開催した。 本業務における実施体制を図 1.3.1 に示す。委員等名簿を表 1.3.1 に示す。 図 1.3.1 本調査の実施体制 経済産業省 産業保安グループ 鉱山・火薬類監理官付 平成29年度検討委員会 みずほ情報総研株式会社

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5 表 1.3.1 「平成29年度検討委員会」委員等名簿(順不同、敬称略) 委員長 山冨 二郎 東京大学 名誉教授 委員 太田 真治 SOMPO リスケアマネジメント株式会社 リスクエンジニ アリング事業部 労災・物流グループ 上級コンサルタン ト 川村 和広 国際石油開発帝石株式会社 国内E&P 事業本部 HSE ユ ニット シニアコーディネーター 木村 健 関東天然瓦斯開発株式会社 常務取締役 生産供給本部長 東瀬 朗 新潟大学大学院 技術経営研究科 特任准教授 中西 美和 慶應義塾大学 理工学部管理工学科 准教授 東 晋吾 太平洋セメント株式会社 鉱業部長

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6

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鉱山保安マネジメントシステム概要、平成28年度において挙げられた課題

及び本調査方針

2.1 鉱山保安マネジメントシステム概要 2.1.1 鉱山保安法上の規定 平成16 年 6 月に改正され、平成 17 年 4 月から施行された鉱山保安法の第 18 条~第 21 条では、鉱業権者に対し以下のようなリスクマネジメントについて規定している。 (鉱業権者による鉱山の現況調査等) 第十八条 鉱業権者は、鉱業を開始しようとするときその他経済産業省令で定めるときは、 鉱山の現況について、経済産業省令で定める事項を調査し、経済産業省令の定め るところにより、その結果を記録し、これを保存しなければならない。 2 鉱業権者は、鉱山における保安について第四十一条第一項の規定に基づく報告を したときは、当該報告に係る災害の原因その他の経済産業省令で定める事項を調 査し、経済産業省令の定めるところにより、その結果を記録し、これを保存しな ければならない。 3 経済産業大臣は、鉱山における保安のため必要があると認める場合には、鉱業権 者に対し、保安に関する事項を調査し、経済産業省令の定めるところにより、そ の結果を記録し、これを保存することを命ずることができる。 4 前三項に定めるもののほか、鉱業権者は、鉱業の実施に際し、必要に応じ、鉱山 における保安に関する事項を調査するよう努めなければならない。 (保安規程) 第十九条 鉱業権者は、鉱山における保安を確保するため、鉱山の現況に応じて講ずべき保 安上必要な措置について、経済産業省令の定めるところにより、保安規程を定め、 遅滞なく、これを経済産業大臣に届け出なければならない。 2 鉱業権者は、保安規程を変更したときは、遅滞なく、変更した事項を経済産業大 臣に届け出なければならない。 3 鉱業権者は、保安規程を定め、又は変更するに当たつては、前条の規定による調 査の結果を踏まえて行わなければならない。 4 鉱業権者が保安規程を定め、又は変更するには、第二十八条の規定による保安委 員会の議に付さなければならない。 第二十条 経済産業大臣は、第十八条の規定による調査の結果に照らして保安規程の内容が 保安のため適当でないと認めるときその他保安のため必要があると認めるとき は、鉱業権者に対し、保安規程の変更を命ずることができる。 第二十一条 鉱業権者及び鉱山労働者は、保安規程を守らなければならない。 ※赤字はみずほ情報総研が着色。

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7 ここで、鉱山保安法上、保安規程は「鉱山の現況に応じて講ずべき保安上必要な措置」を 規定したものであり、鉱業権者は、 ① 鉱山の現況の調査結果を踏まえ保安規程を立案(Plan):第 18 条、第 19 条 ② 保安規程の実施(Do):第 21 条 ③ 鉱山の現況や災害の発生原因の調査結果を踏まえ保安規程を評価(Check):第18 条、 第20 条 ④ 保安規程の変更(Act):第 19 条、第 20 条 のPDCAを実施することで保安を確保するレベルを向上させるリスクマネジメントを実 施することが義務付けられている。 2.1.2 鉱山保安マネジメントシステム (1) 第11、12次鉱業労働災害防止計画における位置づけ 平成16 年の鉱山保安法の改正を受け、第11次鉱業労働災害防止計画2(平成20~24 年 度)では、「鉱山災害を撲滅させることを目標」とし、「より高い次元での保安を確保し鉱山 災害を撲滅させるためには、リスクマネジメントシステムの構築が重要」とされた。最終年 度に行われた評価3では、「中小零細鉱山を含めた全鉱山が、自らの実情に応じた鉱山保安に 係るマネジメントシステムを構築し、その有効性を向上できるような仕組みを作ることが 必要」とされた。 第12次鉱業労働災害防止計画4(平成25~29 年度)においては、「各鉱山の実情に即し た保安に係るマネジメントシステム」を「鉱山保安マネジメントシステム」(鉱山保安MS、 図 2.1.1)と呼び、以下のとおり「鉱山保安MSの構築とその有効化」を目標の一つとして 掲げ、引き続き導入促進に努めている。「鉱山保安MSの構築とその有効化」では、2 つの 取組「リスクアセスメントの充実等」「マネジメントシステムの構築等」が推進されている。 3 鉱山災害防止のための主要な対策事項 鉱山災害の根絶という最終目標を達成するためには、鉱業権者、鉱山労働者を始めとす る関係者及び国が一体となり、保安水準の向上に向けた取組を継続的に実施していくこ とが必要である。このため、国は、鉱山災害防止について本計画を長期的視点に立って策 定し、自ら講ずるべき施策を明らかにするとともに、鉱山災害防止の実施主体である鉱業 権者、鉱山労働者を始めとする関係者において取り組むことが求められる事項を、以下に 主要な対策事項として示す。 鉱業権者及び鉱山労働者を始めとする関係者においては、本計画の内容を理解し、自ら 積極的に保安水準の向上に努めることが求められる。 2 平成 20 年経済産業省告示第 47 号(2008.3.26) 3 経済産業省 商務流通保安グループ 鉱山・火薬類監理官付:「第11次鉱業労働災害防止計画」の評価 (2013) 4 平成 25 年経済産業省告示第 68 号(2013.3.28)

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8 一 鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化 鉱山災害を撲滅させるためには、より高い次元で保安を確保する必要があり、これを実 現するために、鉱業権者、鉱山労働者を始めとする関係者及び国は、それぞれの役割を踏 まえ、次の二つの取組を一体となって推進するものとする。これらの取組を実施するに当 たり、国は、鉱山保安マネジメントシステムが各鉱山の規模や操業状況等に即した最適な 形で構築され、その有効化を図ることが可能となるよう、具体的な実施方法や優良事例の 情報提供等を推進するとともに、鉱業権者及び鉱山労働者を始めとする関係者は自山の 実情に即した最適なシステムの構築とその有効化に努めるものとする。また、これらの取 組の進捗状況について、国及び鉱業権者は毎年度評価を行い、必要と認めた場合に追加の 対策を講ずるものとする。 イ リスクアセスメントの充実等 リスクアセスメントの充実とその結果に応じた措置の実施・評価・見直しを行うこ とが重要である。このため、鉱業権者は、次の事項の実施に努めること。 (1) 潜在的な保安を害する要因を特定するための調査を十分に行い、これらによりも たらされるリスクを分析すること。 (2) それぞれのリスクを評価し、リスク低減のための措置を検討し実施すること。 (3) リスク分析・評価の過程を関係者で共有するとともに、措置を講じた後の残留リ スクについても適正な評価・管理を行うこと。 ロ マネジメントシステムの構築等 マネジメントシステムの構築、すなわちPDCAサイクルの循環により継続的な保安 水準の向上につながる仕組みを構築すること、及びその有効化を図ることが重要である。 このため、鉱業権者は、次の事項の実施に努めること。 (1) 経営者は、保安の確保を経営と一体のものとして捉え、保安方針を表明すること。 (2) 保安目標について、達成に至る手段を具体的に立案可能で、達成度合いを客観的 に評価可能なものとして設定すること。 (3) 保安目標達成のための具体的な実施事項とスケジュール等を年間の保安計画と して策定すること。 (4) 保安目標の達成状況及び保安計画の実施状況について評価を行い、問題がある場 合は原因を調査し改善等を実施すること。 ※赤字はみずほ情報総研が着色。

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9 図 2.1.1 鉱山保安マネジメントシステム5 (2) 具体的な実施内容の例:チェックリスト 国は、鉱山保安MSの具体的な実施方法について情報提供を行っている。例えば、手引書 5の中で、鉱山保安MSの構築状況と有効性について自己点検の事項 20 項目から成るチェ ックリスト(以下、「現チェックリスト」という。)として取りまとめており、鉱業権者によ る自己評価支援を目的に、Microsoft Excel で作成されたチェックリストを経済産業省のホ ームページ6からダウンロードすることができる。 現チェックリストは、 1.リスクアセスメント等に係る点検評価 [チェックリストⅠ](項目数:9) 2.マネジメントシステムに係る点検評価 [チェックリストⅡ](項目数:11) で構成され、チェックリストⅠで「十分なリスクアセスメントと保安確保措置の実施・評価・ 見直し」、チェックリストⅡで「PDCAを回す仕組みの構築と有効化」に関するチェック 5 経済産業省 商務流通保安グループ 鉱山・火薬類監理官付:「鉱山保安マネジメントシステム」の構築 と有効性向上に向けた手引書(2013.2) 6 経済産業省:鉱山保安マネジメントシステムに関する自己評価支援システム http://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/mine/files/jikohyoukashiensyste m.xlsx (2017.9.29 閲覧)

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10 を行うことができる。 自己点検の事項20 項目をそれぞれ 4 段階の点数(3:適切に実施、2:一部改善の余地あ り、1:全面的に改善が必要、0:未実施)で評価し、チェックリストⅠ(27 点満点)及び チェックリストⅡ(33 点満点)の点数の合計により、以下の 3 段階で評価される。 (i) 本格導入鉱山 Ⅰが25 点以上かつⅡが 30 点以上(Ⅰ及びⅡが満点の 9 割超)。 (ii) 導入推進鉱山 Ⅰが17 点以上かつⅡが 20 点以上(Ⅰ及びⅡが満点の 6 割超、どちらかが 9 割以下)。 (iii) 導入準備鉱山 Ⅰが16 点以下またはⅡが 19 点以下(ⅠまたはⅡが満点の 6 割以下)。 このほか、中小零細規模鉱山向け鉱山保安MSガイドブック7やリスクアセスメント事例 集50選8を活用した鉱山保安MSの構築とその有効化に向けた指導、鉱山保安MSの構築 とその有効化に関といった取組を行っている。 2.1.3 現状と課題 (1) 現状 中央鉱山保安協議会では、鉱山保安MSの構築とその有効化に関して、以下のような導入 状況と効果について報告されている9  鉱山保安MSを本格導入する鉱山は第12次鉱業労働災害防止計画中も増加( 表 2.1.1)。  鉱山保安MSを本格導入している鉱山ほど、災害の度数率、強度率※は低くなっており、 MSの導入効果が見られている(表 2.1.2)。  度数率の推移では、本格導入鉱山が低い値で推移しているものの、直近では、導入推進 鉱山でも低下が見られる(図 2.1.2)。 ※度数率:稼働延100 万時間あたり罹災者数。 強度率:稼働延1,000 時間あたり労働損失日数。 7 経済産業省:鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化のためのガイドブック~構築のための ヒント(中小零細規模鉱山向け)~ 8 経済産業省:リスクアセスメント事例集50選~全国鉱山災害事例データベースより~ 9 経済産業省 産業保安グループ 鉱山・火薬類監理官付:第12次鉱業労働災害防止計画の評価について (案) 中央鉱山保安協議会資料(2017.11.29)

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11 表 2.1.1 鉱山保安MSの導入状況(単位:鉱山数)9 H25 H26 H27 H28 本格導入鉱山 79 89 118 139 導入推進鉱山 148 174 167 170 導入準備鉱山 219 182 154 137 表 2.1.2 鉱山保安MSの導入と災害発生状況の状況(平成 25~28 年度)9 度数率 強度率 本格導入鉱山 0.53 0.37 導入推進鉱山 1.08 1.09 導入準備鉱山 1.25 1.30 図 2.1.2 鉱山保安MSの導入状況別の度数率の推移9

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12 また、第12次鉱業労働災害防止計画中の重篤罹災者数は、第11次鉱業労働災害防止計 画期間中に比べて減少している。他方で、死亡者数は毎年0~3 名ながら撲滅には至ってい ない9 図 2.1.3 罹災者数の推移9 (2) 課題 中央鉱山保安協議会では、第13次鉱業災害防止計画に向けた、鉱山保安MSに関する課 題として以下を挙げている10,11  導入と災害防止の因果関係を検証。  導入推進鉱山が導入準備鉱山より災害が多い理由を検証。  鉱山労働者が小規模な鉱山に対し、どのように導入を進めて行くべきか。  導入を一層推進していくとともに、質の維持・向上についても留意していくことが重要 ではないか。  また、中小零細鉱山における導入の遅れが見られているが、これらの規模の鉱山におい ても、鉱山保安MSの導入が円滑に図られるような工夫が必要ではないか。  更に重篤災害の発生割合が多い状況を踏まえ、重篤災害を未然防止するためのリスクア セスメントを徹底化する工夫が必要ではないか。 10 経済産業省 商務流通保安グループ 鉱山・火薬類監理官付:第12次鉱業労働災害防止計画の実施状況 について 中央鉱山保安協議会資料(2017.2.27) 11 経済産業省 産業保安グループ 鉱山・火薬類監理官付:第13次鉱業労働災害防止計画の策定の方向性 について(案) 中央鉱山保安協議会資料(2017.11.29)

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13 2.2 28年度調査において挙げられた課題 28年度調査では、6 鉱山(硅石、石灰石、ろう石、石炭)を対象に、鉱山保安MS実施 状況に関する調査を行い、現チェックリストや鉱山保安MSに対する要望を聴取した。その 結果から「新チェックリスト」案を検討した。「新チェックリスト」について、以下の課題 が挙げられている。 (1) 新チェックリスト案の判定チェック項目や解説の内容や運用方法(判定基準など)につ いては実際に運用する立場の人からの意見を聴取していないため、改善すべき点が潜在 していることが予想される。 例えば今後鉱山保安MSサークルのモデル事業が実施される場合には、そのような機 会を利用し、鉱山から新チェックリスト案の内容や運用上の要望や意見を聴取し、本運 用まで出来る限り改善対応を図ることが望まれる。 (2) 災害が多いにも関わらず鉱山保安MSの評価結果がレベルⅰとなっている鉱山は、行政 の窓口をしている鉱山の幹部が一人でチェックしていることが原因で、災害実態と評価 結果に齟齬が生じていることも考えられる。新チェックリスト案には、鉱山保安MSを 構築し運用する立場の人がチェックするとともに、チェック担当者はチェックした結果 を保安委員会等の場で鉱山労働者などと共有し、再評価することについてコメントした。 今後この考え方は様々な場で継続的に周知し災害実態と評価結果との齟齬を縮めてい くことが望まれる。 (3) 各チェック項目での判定チェック項目による判定結果は「目標点と評価点の管理表」で 各鉱山が独自に目標管理を行うこととした。各年の取組前に目標点を設定し、その年の 取組後の評価結果を評価点に記載する案や、目標点は5 年分を一度に設定する方法が考 えられるが、具体的な方法は確定していない。 今後は例えば鉱山保安MSサークルのモデル事業のような機会に鉱山の意見を聴取 し、最適な目標管理の方法を検討することが望まれる。なお、目標管理のあり方の中に は、経営トップが目標管理に関与する(目標と現実のギャップを認識してもらう)こと についても今後継続的に周知することが望まれる。 なお、目標管理のあり方の中には、経営トップが目標管理に関与する(目標と現実の ギャップを認識してもらう)ことについても今後継続的に周知することが望まれる。 ※赤字はみずほ情報総研が着色。 2.3 本調査方針 本調査の目的は、「1.1 調査目的」で示したように第13次鉱業労働災害防止計画の企画・ 立案に資する情報を収集することにある。 そのために、経済産業省が昨年度に実施した28年度調査の成果を踏まえ、同調査報告書

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14 1において提案された「新チェックリスト」の実効性等の調査・分析、鉱山保安MSの導入 状況に係る調査、類似の他産業におけるリスクマネジメントの実施状況との比較・分析等の 所要の調査を行う(「1.2 調査内容」の項目(1)~(3))。また、調査結果を基に、鉱山における リスクマネジメントに係る課題について関係者間で議論を行うためのワークショップを開 催する(前章の項目(4))。 本調査及び取りまとめにあたっては、委員会を設置、運営し、委員会による審議等を踏ま える(前章の項目(5))。 各調査及びワークショップにおける議論(前章の項目(1)~(4))は、28年度調査及び中 央鉱山保安協議会で挙げられた課題の解決に資することを念頭に置く。

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3

国内の石油系鉱物、非石油系鉱物の鉱山における鉱山保安MSの導入状況等

調査

3.1 概要 国内の石油・天然ガス及び水溶性天然ガス鉱山及び非石油系鉱物の鉱山における鉱山保 安MSの導入状況の把握と導入推進と定着のための課題の分析、並びに、「新チェックリス ト」を実際に使用した場合の問題点や有効性等の調査・分析を実施する。 3.2 調査対象鉱山の選定 28年度調査で挙げられている「災害実態と評価結果の齟齬」や中小零細鉱山でのリスク アセスメントの形骸化・放棄の実態や、中央鉱山保安協議会で挙げられている「小規模な鉱 山に対する鉱山保安MSの導入」、あるいは、中小零細鉱山の無災害継続の状況と大規模鉱 山の災害発生状況について、リスクアセスメント実施と災害発生状況との相反が見られる 傾向が挙げられている。 以上を踏まえ今年度は、大規模鉱山と中小規模鉱山の鉱山保安MSの導入についての比 較を行う必要があると考えられる。調査対象の鉱山は、経済産業省鉱山・火薬類監理官付及 び産業保安監督部との協議により、鉱山保安MSについて現チェックリスト及び新チェッ クリストの両方の評価が可能と考えられる石油・天然ガス会社を想定し、石油、天然ガス及 び水溶性天然ガスの各鉱種から6 鉱山を選定し、非石油系鉱山から石灰石鉱山を 2 鉱山、 合計8 鉱山を調査対象とした。 表 3.2.1 に調査対象の石油系・非石油系鉱山を示す。 表 3.2.1 調査対象鉱山(石油系・非石油系鉱山) 地域 鉱山 鉱種 鉱業権者 の規模 規模 新潟 A 石油・天然ガス 1,000 人以上 大規模 B 石油・天然ガス 1,000 人以上 中小規模 C 石油・天然ガス 1,000 人以上 中小規模 D 石油・天然ガス 1,000 人以上 中小規模 千葉 E 水溶性天然ガス 100~500 人 大規模 F 水溶性天然ガス 1,000 人以上 中小規模 栃木 G 石灰石 100~500 人 大規模 H 石灰石 100 人未満 中小規模 ※「A」及び「B」、「C」及び「D」の鉱業権者はそれぞれ同一。 ※鉱山の規模は、大規模:50 人以上、中小規模:50 人未満とした

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16 3.3 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況等調査 28年度調査で未実施であった石油系鉱山における現行鉱山保安MSの導入状況、及び 新チェックリストを適用したPDCAサイクルの実施可能性、目標管理の方法の具体化を 主眼とした調査を行った。調査においては、28年度調査の課題として指摘された、実際に 鉱山保安MSを構築し運用する立場の人からの意見の聴取を必須とした。 具体的には、本事業は28年度調査の継続と位置付け、石油系鉱山及び非石油系鉱山を対 象に、28年度調査にて提案された「新チェックリスト」を提示し、「新チェックリスト」 の内容や運用上の要望や意見を聴取し、有効性について検討した。調査では、実際に鉱山保 安MSを構築し運用する立場の人を回答者とし、以下の 2 種類のアンケート調査を実施し た。 ① 「新チェックリスト」を用いた自己評価結果の回答 アンケート項目は、「新チェックリスト」と同様とし、回答欄は回答しやすいよう選 択肢や記述式の欄を設けた。 ② 鉱山保安MSの再構築や制度設計など事業背景を考慮した様式 アンケート項目は、28年度調査を参考に設定した。回答欄は、回答しやすいよう選 択肢や記述式の欄を設けた。 アンケート項目は、「新チェックリスト」に係る意見を聴取できるよう設定する。具 体的には、内容・分量の適切性、実際に用いた場合に想定される事象についての回答を 得ると同時に、内容・分量・使用方法等についての改善内容も提言も促した。 また、PDCAサイクルにおける目標管理の方法について、調査対象鉱山において実 施しているあるいは実施が想定される目標管理方法について回答してもらった。 3.3.1 「新チェックリスト」を用いた自己評価結果の回答 表 3.3.1 及び図 3.3.1 に、「「新チェックリスト」を用いた自己評価結果の回答」の結果を 現チェックリスト(今年度回収済みの鉱山のみ)の結果と合わせて示す。 表 3.3.2 に、「「新チェックリスト」を用いた自己評価結果の回答」の結果の詳細を現チェ ックリスト(今年度回収済みの鉱山のみ)の結果と合わせて示す。 新現チェックリストの結果で大きな差がない鉱山(A、B、D)と、新チェックリストを用 いることによって結果に変化が現れた(C、E、F、G)に分かれている。これは、現チェッ クリストでは、各設問に対し評価点0~3 を付けるのに対し、新チェックリストでは各設問 で5 つのチェックを行い、5 つのマーク数によって評価点 0~3 が付けられる、自己評価か ら、あらかじめ設定された基準による客観評価に変化したためと考えられる。 また、A 及び B、C 及び D でそれぞれ同一の鉱業権者で、鉱山ごとに取組の違いがない

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17 と考えられる鉱山間で、評価点に差が表れている。特に、C 及び D の評価点はそれぞれ 44 点及び55 点と差が大きい。これは、各設問に設けられた 5 つのチェック項目の解釈が鉱山 ごとに異なるためと考え、後述するヒアリングによる確認の対象とした。 表 3.3.1 新・現チェックリスト結果一覧 鉱山 A B C D E F G H Ⅰリスクアセスメントに関する質問 (設問数9、満点 27 点) 新 24 25 17 25 17 23 22 21 現 27 27 27 27 25 26 27 27 Ⅱ鉱山保安MSに関する質問 (設問数11、満点 33 点) 新 30 33 27 30 22 25 22 26 現 33 33 33 33 33 31 33 31 合計 (設問数20、満点 60 点) 新 54 58 44 55 39 48 44 47 現 60 60 60 60 58 57 60 58 ※「A」及び「B」、「C」及び「D」の鉱業権者はそれぞれ同一。 図 3.3.1 新・現チェックリスト結果一覧 新 現 新 現 新 現 新 現 新 現 新 現 新 現 新 現 Ⅱ鉱山保安マネジメントシステムに関 する質問 30 33 33 33 27 33 30 33 22 33 25 31 22 33 26 31 Ⅰリスクアセスメントに関する質問 24 27 25 27 17 27 25 27 17 25 23 26 22 27 21 27 0 10 20 30 40 50 60 評価点

A B C D E F G H

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18 表 3.3.2 新・現チェックリスト結果詳細(1/2) ※青い網掛け(評価点減)及び緑の網掛け(評価点増)は、現チェックリストと新チェックリストで評価点に変化が現れた部分。 Q 上段:新チェックリスト、下段:現チェックリスト 経営トップは、鉱山労働者に対し自らの意思としてリ スクアセスメントの重要性を表明し、これを推進する ための経営資源(組織・予算等)を整備しているか。 3 3 2 3 2 2 2 1 経営トップは、鉱山労働者に対し自らの意思としてリ スクアセスメントの重要性等を表明し、これを推進す るための体制等(組織・予算等)を整備しているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 法令で定めた施業案変更のとき以外にも、リスクア セスメントを実施しているか? 3 3 2 2 2 2 3 2 法令で定めた施業案変更のとき以外にも、事業を取 り巻く環境の変化に応じて、リスクアセスメントを行っ ているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 リスクアセスメントを実施するに当たり、対象作業・ 作業場所に関する情報を入手しているか? 2 2 2 2 3 3 3 2 リスクアセスメントを実施するに当たり、対象作業・ 作業場所に関し十分な情報を入手しているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 入手した情報から保安を害する要因(リスク)につい て鉱山労働者を交えて特定しているか? 2 3 2 3 2 2 2 3 保安を害する要因(リスク)の大きさを見積もる前 に、対象作業・作業場所に関し、危険性又は有害性 (ハザード:リスクの潜在的な源のこと)を十分に特 定しているか。この過程に、関係する鉱山労働者が 参画しているか。 3 3 3 3 2 3 3 3 特定したリスクの大きさについて鉱山労働者を交え て見積もっているか? 3 3 2 3 2 3 3 2 特定したすべての危険性又は有害性によって生ず るおそれのある危害や鉱害について、リスクの大き さを客観的に見積もっているか。この過程に、関係 する鉱山労働者が参画しているか。 3 3 3 3 3 2 3 3 見積られたリスクに対して、優先度を設定するととも に、リスク低減措置を検討しているか? 3 3 2 3 2 3 3 3 それぞれ見積られたリスクに基づいて、リスク低減 の優先度を設定するとともに具体的かつ適正なリス ク低減措置を検討しているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 リスク低減措置を設定した優先度に従い実施し、そ の実施状況を確認しているか? 3 3 2 3 2 3 2 2 リスク低減措置を設定した優先度に従い適切に実 施しているか、その状況について確認を行っている か。 3 3 3 3 3 3 3 3 実施したリスク低減措置による効果を評価している か? 2 2 2 3 1 3 2 3 実施したリスク低減措置が保安確保のために予定し た効果を発現しているか、その内容について評価を 行っているか。 3 3 3 3 2 3 3 3 実施したリスク低減措置の評価結果に基づき、見直 しを行っているか? 3 3 1 3 1 2 2 3 実施したリスク低減措置の評価結果等に基づき、適 切な見直しを行っているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 鉱山H 鉱山B 鉱山C 鉱山D 鉱山E 鉱山F 鉱山G 鉱山A Ⅰリスクアセスメントに関する質問 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 Q8 Q9

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19 表 3.3.2 新・現チェックリスト結果詳細(2/2) ※青い網掛け(評価点減)及び緑の網掛け(評価点増)は、現チェックリストと新チェックリストで評価点に変化が現れた部分。 Q 上段:新チェックリスト、下段:現チェックリスト 経営トップは、保安方針を表明しているか? 2 3 3 3 2 2 2 2 経営トップは保安方針を定め、これを表明している か。 3 3 3 3 3 3 3 3 保安方針について、鉱山労働者に浸透するよう取り 組んでいるか? 2 3 3 3 1 3 2 2 保安方針について、鉱山労働者に浸透するような仕 組みになっているか又はそのための取組を行ってい るか。 3 3 3 3 3 3 3 3 保安目標を設定しているか? 3 3 2 2 2 2 2 3 保安目標設定を適切に設定しているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 保安目標を達成するために十分な環境整備が行わ れているか? 3 3 2 3 3 3 2 3 保安目標を達成するために十分な環境整備が行わ れているか。 3 3 3 3 3 3 3 2 経営トップは、保安目標の達成が自らの責務である ことを認識しているか? 3 3 2 3 3 3 2 2 経営トップは、保安目標の達成が自らの責務である ことを認識しているか。また、このことを鉱山労働者 にも認識させているか。 3 3 3 3 3 3 3 2 保安目標を達成するために、保安計画(年間計画) を策定していますか? 3 3 2 3 2 3 2 2 保安目標を達成するために、保安計画(年間計画) を策定しているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 保安計画の各取組に対して目標(期待される効果 等)を検討しているか? 2 3 2 2 1 2 2 3 保安計画の取組について、計画段階でその取組に よって期待される効果を検討しているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 保安計画が現場の鉱山労働者まで浸透し、一丸と なって実行されるような仕組みになっているか? 3 3 2 2 2 1 2 3 保安計画が現場の鉱山労働者まで浸透し、一丸と なって実行されるような仕組みになっているか。 3 3 3 3 3 2 3 3 保安計画は、その取組が予定どおり実施されている かチェックできるようになっていますか? 3 3 3 3 2 2 2 2 保安計画は、その取組が予定どおり実施されている かチェックできるようなものになっているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 保安計画を実行し、その進捗状況を定期的に確認 し、その結果を反映しているか? 3 3 3 3 2 2 2 2 保安計画を実行し、その進捗状況を定期的に確認 し、その結果を反映しているか。 3 3 3 3 3 3 3 3 保安目標(保安計画)について振り返り(評価・改 善)を行っているか? 3 3 3 3 2 2 2 2 保安目標(保安計画)の達成(実施)状況について 適切に評価を行い、達成(実施)できなかった場合、 原因を調査し改善等を実施しているか。また、その ための仕組みがあるか。 3 3 3 3 3 2 3 3 鉱山H 鉱山F 鉱山G 鉱山B 鉱山C 鉱山D 鉱山E Q16 Q17 Q18 Q19 Q20 Q10 Q11 Q12 Q13 鉱山A Q14 Q15 Ⅱ鉱山保安マネジメントシステムに関する質問

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20 3.3.2 ヒアリング調査の実施 さらに、アンケート調査や提供を受けた資料では回答や内容の正確な把握が困難と思わ れる項目については、ヒアリング調査を実施した。 今回現地調査の対象である鉱山は全て、全て現チェックリストによる評価点が 9 割以上 であり、鉱山保安MSの本格導入鉱山に位置付けられている。一方、新チェックリストによ る回答結果(評価点)では、表 3.3.2 に示すとおり、いくつかの設問において評価点が下が る結果となっている。 この点、新チェックリストの改善に繋がる要素となり得るため、回答結果の確認と改善に 関する議論もヒアリング調査に含めた。 設問に対してチェックが付けられなかった(設問内容に該当しないと回答者が判断した) 背景として、主に以下の3 点に大別できる。 ① 設問の表現がやや限定的に思えるため、受け取り方によっては必ずしも取組内容が 合致しない。 ヒアリングで聴取した意見の例: ・ 「概ね鉱山労働者全員が説明できる」 ・ 鉱山労働者に、保安計画等の理解を確認し、入構者に教育等、日々の活動を 通じ周知や、理解に関する署名を行う取り組みを行っているが、「説明でき る」かは確認していない。 ・ 「概ね」の程度が不明である。 ・ 「~ときに、概ねリスクアセスメントを行っている」 ・ リスクアセスメントは定期的あるいはヒヤリハット事例が発生した場合に 実施しており、機械設備等の経年劣化や鉱山労働者の入れ替わりの時期に は実施しない。 ・ 「リスクアセスメントの結果の例が記載されている資料(例:リスクアセスメン ト50選等)からの情報を入手」 ・ 「リスクアセスメント50選」は参照していない。 ・ 災害情報を活用し、自社の鉱山にあてはめリスクアセスメントを実施して いるが、他鉱山のリスクアセスメントについては参考にしていない。 ・ 「リスク低減措置を実施し、実施した直後に状況確認している」「全て~してい る」等 ・ 許容できるリスクあるいはリスクが低く優先順位が低い低減措置について は、低減措置を講じないあるいは直後に効果を確認しない、問われている取 組(目標(値)の設定や文書の保存 等)を実施していない場合がある。 ・ 全てではない可能性がある。 ・ 「保安目標を達成するため、十分な人材及び資金の確保に努めている。」

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21 ・ 十分かどうかの判断基準が不明瞭。 ② 「経営トップ」はどのような立場の者を指すか。 ヒアリングで聴取した意見の例: ・ 比較的企業が大きい場合(今回は1000 人以上鉱山が 6 鉱山)、「代表者・社長」 が実際に現場社員に口頭で表明することは難しい。実際は社長がすべきこと、次 長本部長や保安統括者が実施すべきこと、鉱場長やライントップがすべきこと が明確となっており、「経営トップが」という設問に対して、チェックの対象と ならない場合がある。 ・ 「経営トップ」の定義が必要である。 ③ 設問の表現がやや不明確に思えるため、取組が該当するか判断できない。 ヒアリングで聴取した意見の例: ・ 保安計画に関する設問で「保安措置の計画内容を説明できる」 ・ 説明できる立場が誰かが示されていない。 ・ 「全員が集まる機会に、短時間でも保安方針を伝えている」 ・ 2~3交代制の場合に、全員が集まる機会がない。 その他、以下のような意見が挙げられた。 ・ 新チェックリストの特徴について  現チェックリストの「設問」に加え「判定チェック項目」が追記されたことによ り、自社で「できているところ」と「できていないところ」が明確になると考え る。  「できている/できていない」形式の設問は、悩まずに回答することができ、設 問数が多くても回答時間は短くなると考える。  高いレベルの要求があるという印象を持った。 ・ 新チェックリストの改善点について  両括弧書きで説明するのは良くない。調べるのに時間を要する。  判定チェック項目に該当するかどうかのレベルが分かりづらい。  教育に関する設問があっても良いと思う。教育に関するものがあれば、来年の教 育計画を立てる際に、役立つと思う。 ・ 構成について  リスクアセスメントとマネジメントシステムを分けて質問する必要性が不明で ある。  中規模以下の鉱山では、アンケート内容を理解し、各設問に答えるのは困難であ

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22 ると思う。これまでのアンケートが妥当なのではないか。  内部監査について設問があったが、10 人、20 人程度の小規模・零細鉱山では、 内部監査までは手が回らないと思う。 表 3.3.3 に、新チェックリストの各設問の回答、回答結果(チェックの有無)に関するヒ アリング結果等を示す。

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23 表 3.3.3 新チェックリストの各設問の回答、回答結果(チェックの有無)に関するヒアリング結果等一覧(1/8) ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 1. リスクアセスメントの重要性を口頭 で表明している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ - 2. リスクアセスメントの重要性を文書 (例:紙又は電子媒体。)で表明してい る。(議事録、メモ等でも可。)<ガイド ブックP12 をご覧ください。> ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ - 3. リスクアセスメントの重要性に加 え、これを推進するための経営資源 (組織・予算等)についても表明し整備 している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ - - 4. リスクアセスメントの実施方法等必 要な教育を実施している。(※教育内 容の記録必須) ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ - ✓ ✓ 5. 経営トップの表明内容を概ね鉱山 労働者全員が説明できる。 ✓ ✓ - ✓ - ✓ ✓ - 1.リスクレベルが高いと思われる事象 について定期的に話し合いを実施し、 記録(例:紙又は電子媒体。)し、保存 している。(※議事録、メモ等でも可。) ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 2.【解説】に記載されている機会にリス クアセスメントを実施することを概ね規 定している。<ガイドブックP33 をご覧 ください。> ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 3.【解説】に記載されている「操業条件 等に変化が生じるとき」に概ねリスクア セスメントを行っている。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ - 4.【解説】に記載されている「保安確保 措置等に不具合が生じ、又は生ずる おそれのあるとき」に概ねリスクアセス メントを行っている。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 5.【解説】に記載されている「その他、 前回の調査等から一定の期間が経過 し、機械設備等の経年劣化、鉱山労 働者の入れ替わり等に伴う保安上の 知識経験の変化、新たな鉱山保安に 係る知見の集積等があったとき」に、 概ねリスクアセスメントを行っている。 (本チェック項目「□5」については、近 年3年程度の期間で振り返るのが望ま しい。) ✓ ✓ - - - - ✓ - 3 F鉱山 2 2 Ⅰリスクアセスメントに関する質問 2 2 2 Q2 法令で定めた施業案変 更のとき以外にも、リスク アセスメントを実施してい るか? <A> ・(No.5について)ヒヤリハットがあった際と、新しい設備がきた際には行っている。また四半期に1回、残存リスクの確認をしている。また新たなヒヤ リハットが発生していないかの確認も行っている。一定期間後に実施しているのでチェックしたが、機器の経年劣化時、労働者の入れ替わり時に は特に実施していない。 <B> ・(No5について)非定常作業、新規工事、ヒヤリハットなどの事象が発生した場合に行っている。新規工事・変更工事がなければ環境が変わる要 素がない。その都度でやればできているという概念になっている。 <C> 的にはやっていない。一定の期間を定めている訳ではないためチェックがつかなかった。 <D> 山労働者の入れ替わり時期では、入構者教育等の教育は実施しているが、新たなリスクアセスメントは実施していない。 <E> ・(No5について)一定の期間の解釈の問題。老朽設備等は故障解析でやっている。老朽設備を網羅的に全てやっているわけではない。 <F> 劣化等に関するRAの手順は確立していない。このため、本設問にはチェックを入れていない。経年劣化等による設備更新はRA実施の理由となる が、経年劣化はRA実施の直接の理由にはならないのではないかと考える。 <H> 毎日変わるため、時間がなく現況調査止まり。 書類を作っている間に事故があるかもしれない。知識がある管理者が書類を作成している際に現場はどうなのかというところ。RAまでできないとい うのが現状である。 2 3 3 3 3 2 E鉱山 Q1 経営トップは、鉱山労働 者に対し自らの意思とし てリスクアセスメントの重 要性を表明し、これを推 進するための経営資源 (組織・予算等)を整備し ているか。 <A> ・(経営トップについて)経営トップを誰にとらえるかで答えが変わる。捉え方によって回答が変わる。実態は3点であるがチェックリストをやったら2 点になることもある。「統括する者」などに言い方を変えたほうがいい。または解説に誰のことなのかを記載してほしい。 ・(No.5について)内部監査で現場の全員にヒアリングを行っている。保安管理者から全員に周知させており、どのくらい理解しているかを確認して いる。全員がすらすらと説明ができるわけではないが理解をしているという意味でチェックをつけた。 <B> ・(No5について)年度初めに周知を全従業員に対して行う。朝のミーティング時に全体の6割くらいに説明し、残りの4割に対してはこちらから出向 いて説明をしている。ポケットカードにHSE重点目標などを記載してあり、全員が答えられるようにカードを配布している。A鉱山と同じように班ごと に順番に確認を行っている。 ・(経営トップについて)社長に代わって説明しているというイメージで回答した。社長が全工場を環待っているとなれば違う。「経営トップ」を「保安 統括者」等の表現に変えると答えやすくなり、問題も明確になるのではないか。 <C> とはすらすら言えるということなのか疑問である。作業前に許可書を記載し作業をしているため、理解できていると受け止めている。理解できてい るであればチェックをつけることができる。 と感じている。伝わっているか直接確認することはない。 <D> する等、周知していることから、チェックした。ただし、全員がそれを見ずに説明できるかは、確認していない。 として、リスクアセスメントの重要性について説明を行っているのが、事業所所長である保安統括者になるので、経営トップが表明しているというの は、当社の感覚としては異なる。 <E> ・(No5について)1年間の振り返りは行っている。社内のなかで自由に見えるようにしている。また、全員に説明するようにはしている。欠席者の フォローもあり全員に伝えるような仕組みはある。様々な場面で発信は行っているが一人一人に説明ができるかどうかの確認は行っていない。受 け取り手が理解しているかはわからないためチェックをつけていない。 <F> い等から、チェックを入れていない。 営トップの位置づけがあいまいであると考える。 <G> ・(No3について)「表明」の表現が引っかかった。何を聞きたいのか。整備していることを聞きたいのか、表明していることを聞きたいのか。どこまで やっていたらチェックがつくのかわからない。安全のためにいくら用意するとか決まっている訳ではない。「投入している」であればチェックがつく。 ・(No5について)趣旨はわかっているという感覚がある。急に聞かれた際にすぐ答えることができるや、その通りに答えないといけないとなるとそう ではない。どこに貼られているか等はわかっている。 <H> ジでいいのか。リスクの洗い出しは行っている。常に口頭ではしていない。RAという言い方ではないが、対策については繰り返し口頭で言ってい た。最近は当たり前のことになっている。 ない 員ではない。テストをした結果、判断した。 2 質問 【判定チェック項目】 ヒアリングにおけるコメント C鉱山 D鉱山 A鉱山 B鉱山 3 1 G鉱山 H鉱山 2

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24 表 3.3.3 新チェックリストの各設問の回答、回答結果(チェックの有無)に関するヒアリング結果等一覧(2/8) ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 1.鉱山労働者から情報を入手してい る。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 2.リスクアセスメントの結果の例が記 載されている資料(例:リスクアセスメ ント50選等)から情報を入手してい る。<ガイドブックP34 をご覧ください。 ><リスクアセスメント50 選P15~ (P8 のQ4、Q5)をご覧ください。> - - - - ✓ ✓ ✓ ✓ 3.日頃の安全活動(例:ヒヤリハットや 危険予知活動の事例、安全パトロー ル等)から情報を入手している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 4.社内で保管している情報(例:作業 手順書、地質図、柱状図、類似災害情 報、保安規程等)から情報を入手して いる。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 5.非定常作業についても、危険情報が 抜け落ちないように留意している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ - 1. 特定に当たっては、作業内容を詳し く把握している鉱山労働者が参画して いる。<リスクアセスメント50 選P7 の Q3 をご覧ください。> ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 2. 危険性又は有害性(ハザード:リス クの潜在的な源のこと)の特定は、概 ね、【解説】に記載されているような手 順で行っている。<ガイドブックP13~ 14、32【POINT②】をご覧ください。> ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 3. 特定した危険性又は有害性を記録 し、保存している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 4. 特定に当たっては、鉱山労働者の 疲労等(例えば、単調作業の連続によ る集中力の欠如や深夜労働による居 眠り、高年齢労働者の身体機能低下 など)により、災害が発生する可能性 や罹災の重篤度が高まることを考慮し ている。 - ✓ ✓ ✓ ✓ - - ✓ 5. 非定常作業のリスクについても特 定している。 ✓ ✓ - ✓ - ✓ ✓ ✓ 1.リスクの大きさの見積もりにあたって は、作業内容を詳しく把握している鉱 山労働者を交えてリスクの大きさを話 し合っている。<リスクアセスメント50 選P10~11 のQ7~9 をご覧ください。 > ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 2.リスク見積もりの結果を記録し、保存 している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 3.見積基準を作成しリスクの大きさを 見積もっている。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 4.見積りした値がばらついた時は、見 積り基準を再確認するとともに、鉱山 労働者の意見を聞いて合意した意見 となるよう調整している。<ガイドブッ クP15 をご覧ください。> ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ - 5.見積基準を評価し、対策すべきリス クの優先順位の意思決定がしにくい場 合には、見直している。 ✓ ✓ - ✓ - ✓ ✓ - E鉱山 質問 【判定チェック項目】 ヒアリングにおけるコメント C鉱山 D鉱山 A鉱山 B鉱山 G鉱山 H鉱山 Q3 リスクアセスメントを実施 するに当たり、対象作業・ 作業場所に関する情報を 入手しているか? <A> ・(No.2について)監督部のほうから何か事故が起こるとお知らせが届くようになっている。業種で起こりうる可能性があるものに関しては取り組ん でいる。「リスクアセスメントの結果の例」という表現が良くない。事例を先行して周知するようにしている。 <B> ・(No2について)現場に来た段階ではリスクアセスメント50選からピックアップしたものか不明である。リスクアセスメントではなく災害事例を参考 にし、自分たちに置き換えて対策を考えるようにしている。 <C> クがつかなかった。 <D> 災害事例を自由に閲覧できるようにしている。 <H> 2 2 3 2 Q5 特定したリスクの大きさに ついて鉱山労働者を交え て見積もっているか? <C> 体で決めているためチェックをつけることができない。 <E> ・(No5について)些細なことでも該当すると考えた。経験があるリスクは特定している。非常時作業は基本やっているが緊急はやっていない。概 ね特定しているであればチェックがつく。 <H> うことが分かれば良いのかなと思う。それぞれチェックの点に差はあるかもしれないが、危険ということが分かれば良い。 している。「意思決定がしにくい場合」に引っかかった。 2 Q4 入手した情報から保安を 害する要因(リスク)につ いて鉱山労働者を交えて 特定しているか? <A> ・(No.4について)健康管理・就業管理ともにマニュアルがあり、健康管理を十分に行い、疲労の状況を把握しており、該当しない。そもそも単調作 業などはない。設問の意図が分かりづらい。例えば、深夜作業についても、危険な作業は必要最小限にしている。深夜にやらなくてもいいような 作業は昼間にやっている。 <B> ・(No4について)労働時間について総務がチェックしている。やっていないというよりは当てはまらない。「健康管理の推進」がプログラムの中に 入っていて、毎月チェックするようになっている。 <C> <E> ・(No5について)些細なことでも該当すると考えた。経験があるリスクは特定している。非常時作業は基本やっているが緊急はやっていない。概 ね特定しているであればチェックがつく。 <F> 連続勤務時間の上限等は定めており、本設問の要求に該当するならば、チェックを入れることができる。いずれにしても、「問う同社の疲労等・・」 の意味が不明瞭と考える。 <G> ・(No4について)一つ一つの作業に対して、細かく考えたりはしない。またここでいう単調作業はない。体調面などは朝礼で確認をすることになっ ている。 2 2 3 3 3 3 2 3 2 3 3 3 2 2 2 F鉱山 3 2 Ⅰリスクアセスメントに関する質問 3 2

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25 表 3.3.3 新チェックリストの各設問の回答、回答結果(チェックの有無)に関するヒアリング結果等一覧(3/8) ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 ①該当 ②判定 1.見積もられたリスクから話し合いで 優先度の設定、リスク低減措置を検討 している。<ガイドブックP16,21 をご覧 ください。><リスクアセスメント50 選 P11~13 のQ9~11 をご覧ください。 > ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 2.優先度の設定、リスク低減措置の検 討結果を記録し、保存している ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 3.リスク低減措置の検討にあたって は、作業内容を詳しく把握している鉱 山労働者が参画している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 4.常に以下の優先順位を踏まえて措 置内容を検討している。(優先順位)① 本質的対策 ②工学的対策 ③管理的 対策 ④個人用保護具の使用<ガイド ブックP21 をご覧ください。> ✓ ✓ ✓ ✓ - ✓ ✓ ✓ 5.経営トップがリスク低減措置に対して 十分に合理的な判断(例:高コストの 措置承認もしくはリスク保有など)をし ている。 ✓ ✓ - ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 1.リスク低減措置を優先度に従い実施 している。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 2.リスク低減措置を優先度に従い実施 し記録し、保存している。<ガイドブッ クP27 をご覧ください。><リスクアセ スメント50 選P13 のQ12 をご覧くださ い。> ✓ ✓ - ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 3.計画表などを作成し、実施時期を決 めてリスク低減措置を実施し、実施し た直後に状況確認している。 ✓ ✓ - ✓ - ✓ ✓ ✓ 4.確認担当者(例:保安管理者、保安 統括者)を決めて実施状況を確認して いる。 ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 5.上記3に加え、リスク低減措置の実 施から一定期間経過後(例:四半期に 1回)にも状況確認している。 ✓ ✓ ✓ ✓ - ✓ - - E鉱山 質問 【判定チェック項目】 ヒアリングにおけるコメント C鉱山 D鉱山 A鉱山 B鉱山 G鉱山 H鉱山 Q7 リスク低減措置を設定し た優先度に従い実施し、 その実施状況を確認して いるか? <C> テムが社内にある。 <E> <G> ・(No5について)対策をした後に確認しそのあと、一定期間たったあとに確認することはない。 <H> 果はすぐ出てくるので一定期間は置かない。不具合があればその際に対策している。 2 Q6 見積られたリスクに対し て、優先度を設定するとと もに、リスク低減措置を検 討しているか? <C> <E> ・(No4について)不十分であると感じた。評価シートに関しても、自分たちに甘い評価を行っている。そういうものについては書式の中で誘導が必 要と考えている。各部門から上がってきたものはすべてチェックしている。他部門を含め必要なものはやっている。形としてはできているかもしれな いが不十分と感じたためチェックをつけていない。 2 3 3 3 3 3 2 3 2 3 3 3 2 3 2 F鉱山 Ⅰリスクアセスメントに関する質問

図  4.4.1  ライフセービングルール

参照

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