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の円形断面を有する水平地下構造物から構成されてい

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅰ‑547. E-ディフェンスを用いた地盤・地下構造物の震動実験. 1.はじめに. (独) 防災科学技術研究所. 正会員. 神戸学院大学. フェロー. 中山. 学. (独) 防災科学技術研究所. 正会員. 梶原. 浩一. ○ 河又. 洋介. の円形断面を有する水平地下構造物から構成されてい. 大都市圏の地下空間には,多くの地下構造物が輻輳. る(図2).また,各構造物模型の仕様を表1に示す.. しており,地下空間内での移動を容易にし,利便性を. まず,鉛直構造物を土槽内に設置,その下端を土槽. 高めるために,各構造物は地下で連結されているのが. の底盤に固定した.セメント混合土や乾燥砂を土槽内. 一般的である.しかしながら,連結されている地上・. に投入・締固めをする際に,鉛直構造物が動かないよ. 地下構造物の所有者・管理者が異なっていたり,異な. うに天端を固定した.. る指針や基準で設計されていること,さらに建設時期 が大きくずれていたりすることは,決して珍しいこと ではない.これらの理由により,連結されている構造 物の相互作用を考慮した耐震性評価が非常に難しいこ. CL. 円形断面を有する B 水平構造物 (直径40㎝). C 可撓部. 鉛直構造物 (80cm×80cm) CL A. A C L. とが課題としてあげられる. 本実験研究では,E-ディフェンス例えば1)を用いて, 大型の地盤・地下構造物模型に地震動を加えることに. 矩形断面を有する 水平構造物 (高さ30㎝×幅60cm). C. B. より,鉛直構造物と水平地下構造物の連結部分や硬い 地盤と軟らかい地盤の境界付近における局所的な地震 時挙動や破壊に至るメカニズムを解明することを目的. 15°. 鉛直構造物 (80cm×80cm). C-C 断面 CL 円形断面を有する 水平構造物 (直径40㎝). 表層地盤 円形断面を 有する水平 構造物 (直径40㎝). 傾斜基盤. として加振実験を実施した. A-A 断面. 2.試験体概要 試験体として,内径8m,高さ6.5mの円筒形土槽(写. 15°. B-B 断面. 図 1:大規模地盤・地下構造物模型 鉛直構造物. 真1)内に,大規模地盤・地下構造物模型(図1)を製 作した.本土槽は,40段のリング(高さ約16cm)から. 矩形断面を有する 水平構造物. 構成されており,各段が自由に水平方向に動くように 設計されている.試験体地盤は,乾燥したアルバニー 硅砂2)を用いて作製し,地下構造物は矩形断面を有する 水平地下構造物に接続された2体の鉛直構造物と,2体 8.0m. 円形断面を有する 水平構造物. 傾斜基盤. 図 2:試験体の三次元イメージ 表 1:構造物模型の仕様一覧. 6.5 m 構造物. 外寸(mm). 肉厚(mm). 材料. 鉛直構造物. 800×800. 12. アルミニウム. 矩形断面を有する. W600×. 水平構造物. H300. 8. アルミニウム. 8. アクリル. 円形断面を有する. 写真1:円筒形土槽 キーワード. 水平構造物. φ400. E-ディフェンス,地盤・地下構造物,地盤・構造物相互作用. 連絡先 〒673-0515 兵庫県三木市志染町三津田西亀屋 1501-21 河又洋介. ‑1093‑. TEL: 0794-85-8963.

(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅰ‑547. 次に,所定の高さまで地盤材料を投入・締固めをし,2. (2006) :3次元震動台E-ディフェンスを用い. 体の円形断面を有する水平構造物を据えた(写真 2) .2. た杭-地盤-構造物系せん断土槽実験,第 12 回. 体の構造物のうちの 1 体には,可撓部として,低剛性. 地震工学シンポジウム,pp.682-685.. のゴムを設置した(図 1 参照) .また,可撓部周辺の地. 2) 齋藤盛文,安田進,鈴木秀明(2007):低拘束圧. 震時挙動を録画するため,構造物の内空間に,小型の. 領域における液状化強度に拘束圧及び試験装置. 高速度カメラ(写真 3)を設置した.. の違いが与える影響,第 42 回地盤工学研究会. その後,設置済みの構造物に配慮しながら,所定の 高さまで地盤材料を投入・締固めを行い,矩形断面を. 傾斜基盤. 円形断面を有する 水平構造物. 有する水平構造物を設置した.水平構造物の一端は, 鉛直構造物に直接ボルト固定した.もう一端は,可撓 部として低剛性のゴムを間に挟み,鉛直構造物にボル. 鉛直構造物. トで固定した(図 1 参照). 3.実験結果 表層地盤. 円形断面を有する水平構造物の内空間に設置した, 小型高速度カメラの動画解析例およびイメージを図3 に示す.図3のPoint 1は,JR鷹取波80%入力前であり,. 写真 2:円形断面を有する水平構造物 レーザ変位計. 高速度カメラ. それ以前の加振により,画像左側方向に残留変位が生 じている.図3のPoint 2は,JR鷹取波80%入力中の最 大鉛直変位時であり,初期状態と比較して,更に画像 左側に変位していることがわかる.最大変位は,鉛直 方向に約6mm,水平方向に約8mmであり,残留変位は, 鉛直方向に約5mm,水平方向に約2mmである. また,加振により鉛直構造物と矩形断面の水平構造 物の接合部に隙間が生じ,周辺の乾燥砂が構造物中に. LEDライト. 写真 3:円形水平構造物の内空間. 流入する現象が観察された.この結果より,接合部の 設計・施工状態が著しく悪い場合,接合部において構 造物が損傷を受ける可能性があることがわかった. 4.まとめ 大型の地盤・地下構造物模型を作製し,E-ディフ ェンスを用いて加振実験を実施した.その結果,構造 物模型の地震時挙動に関する貴重なデータが得られた. 今後,各種計測機器で計測された実験結果について, 随時発表を行っていく予定である. 謝辞 本プロジェクトを推進するにあたり, 「地盤-地下構 造物耐震実験研究実行部会(委員長:東畑東京大学教 授)」の委員各位はじめ,数多くの方々のご教示を得た. また,動画解析において,株式会社ナックイメージテ クノロジーにご協力いただいた.ここに深く感謝の意 を表します. 参考文献 1) 時松孝次,佐藤正義,田端憲太郎,鈴木比呂子. ‑1094‑. 図 3:水平構造物における変形の動画解析例.

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