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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 Clinical Impact of Undersized- versus Oversized- Stenting Approaches in ST-Elevation Myocardial Infarction ST 上昇型急性心筋梗塞に対するステントを用いた再灌流療法時のス テント面積の検討

掲載雑誌

Cardiovascular Revascularization Medicine 2016 年掲載予定

医学研究科 社会医学系 衛生学公衆衛生学 衛生学分野専 南雲さくら

内容要旨

【目的】ST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)に対するステントを用いた再灌流 療法は本邦における標準治療である。しかし、ステント留置後に血栓に よる塞栓が生じ、更なる心筋障害をおこすことがある。ST再上昇は再灌 流後の心筋障害を反映することが知られている。我々はステント留置時 のステント過拡張がST再上昇に関与すると仮定し、血管内腔面積に対す るステント拡張面積の比とST再上昇の関係を検討した。

【方法】血管内超音波を用いて再灌流療法を行ったSTEMI患者連続102人 を対象とした。血管内腔面積をステント前後5㎜部位の平均面積と定義し

、プラーク破綻を認めた部位のステント面積とで、ステント/血管内腔面 積比(SR比)を計算した。SR比≧1.0を過拡張と定義し、過拡張群(SR比≧

1.0,n=40)と非過拡張群(SR比<1.0,n=62)の2群に分けた。ST再上昇の有 無、ST改善の程度、クレアチンキナーゼ MB(CK-MB)のピーク値、慢性期 のステント血栓症および再狭窄の有無について検討した。

【結果】過拡張群でST再上昇率が高く(32.5 vs.9.7%,p=0.004)、ST改 善率が低く(22.4±62.7 vs.43.4±38.6%,p=0.04)、またピークCK-MB値 は高値であった(341±259 vs. 242±208 IU/l,p=0.04)。多変量解析で はステント過拡張がST再上昇の独立予測因子であった(オッズ比3.74, p=0.02)。慢性期のステント血栓症および再狭窄は両群で差を認めなかっ た。

【結語】STEMI 患者において血管面積を超えるステント過拡張が心筋障害 をさらに悪化させることが示唆された。適度なステント拡張による再灌流 が慢性期有害事象の増加なく心筋障害を最小限にできる可能性がある。

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