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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Early Vascular Response to Ultrathin Biodegradable Polymer Sirolimus-eluting Stents for the Treatment of ST-Elevation Myocardial Infarction after Plaque Rupture

(プラーク破綻後の ST

型上昇心筋梗塞の治療における生分解性ポリマーシロリムス溶出性ステ

ントに対する早期血管反応)

掲載雑誌名 International Heart Journal vol.62, 42-49, 2021

専攻名 内科系内科学(循環器内科学分野) 大石 庸介 内容要旨

<背景・目的> ST

上昇型急性心筋梗塞(STEMI)患者の治療において耐久性ポリマーエベロリムス

溶出性ステント(DP-EES)はステント血栓症の頻度が低く、現在の標準治療となっている。最近、

より薄いストラット厚、抗血栓性のあるコーティングを搭載した生分解性ポリマーシロリムス 溶出性ステント(BP-SES)が臨床使用可能となり、

STEMI

患者の治療において

DP-EES

に比較して、

より早期から優位性を発揮することが報告されたが、そのメカニズムは明らかではない。本研究

では

STEMI

の中でも予後が悪いとされるプラーク破綻(PR)によって発症した

STEMI

患者を対象

に急性期の

BP-SES

に対する早期の血管反応を明らかにすることを目的とした。

<方法> 対象は 2018

6

月から

2019

11

月まで

STEMI

の診断で経皮的冠動脈形成術(PCI)が施 行された患者

93

症例のうち光干渉断層像(OCT)で

PR

を認め

BP-SES

が留置された

20

症例であ る。ステント留置直後と

2

週間後のステント内の

OCT

所見を比較し、主要エンドポイントを血 管壁に接しないストラットの割合(% malapposed struts)、副次的エンドポイントを被覆されて いないストラットの割合(% uncovered struts)とステント内のアテローム血栓性成分断面積

(the maximum protrusion area of atherothrombotic burden: PA)と設定した。

<結果> percentage of malapposed struts

percentage of uncovered struts

はそれぞれ 4.7±3.3%から 0.9±1.2% (P<0.0001)へ、69.8±18.3%から 29.6±11.0%(P<0.0001)へ減少した。

また、PAは 1.36±0.70 mm2から 0.98±0.55 mm2

(P=0.004)へ有意に減少した。

<考察>

現在の

PCI

においてステント血栓症は残された課題であり、malapposed struts、

uncovered struts、ステント内アテローム血栓性成分がその予測因子となる。PR

によって発症

した

STEMI

の病変において、BP-SES留置後それらの因子は速やかに改善し、薄いストラット厚

による早期被覆の促進、抗血栓性コーティングが早期治癒反応に関与している可能性がある。

<結論> PR

による

STEMI

患者において,BP-SESは超急性期から早期のステントの被覆とアテロ ーム血栓性成分の減少を示し、その臨床的効果を支えるメカニズムのひとつと考えられた。

参照

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