• 検索結果がありません。

14.4%~24.9%,細粒分

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "14.4%~24.9%,細粒分"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ベルトコンベアによる泥土圧シールド工事の掘削土砂の含水比低下技術

国土交通省 正会員 吉田 秀樹

大林組 正会員 ○林 成卓 正会員 山田 祐樹 正会員 屋代 勉 バンドー化学 塩山 務

1. はじめに

新潟空港下水道管渠敷設工事は,近年の急激な都市化による浸水被害対策として,新潟空港の敷地下に,仕 上がり内径 4000mm の雨水管渠を泥土圧シールド工法により構築するものである.泥土圧シールド工事で発生 する掘削土砂は,含水比が高く流動性を呈するため,場外への搬出に先立ちダンプ運搬可能な性状に改質する 必要がある.本工事では,このたび開発した,ベルトコンベアで運搬中に掘削土砂の含水比を低下させる技術

(以下,脱水ベルコンと呼称)を導入し,改質材使用量の低減を図った.本稿は,脱水ベルコンによる掘削土 砂の含水比低下や土砂性状の改質について,効果確認した結果を報告するものである.

2. 脱水ベルコンの概要

脱水ベルコンの概要図を図-1 に,全景写真を写真-1 に示す.脱水ベルコンは①土砂ホッパー,②ベルトフ ィーダー,③脱水コンベア,④フラットコンベア,⑤搬出コンベアから構成される.土砂ホッパーに投入され た土砂は,ベルトフィーダーにより脱水コンベアに運搬され,脱水コンベアでの運搬中に真空吸引により土砂 中の水分が吸引される.このとき,脱水効果を高めるために土砂はフラットコンベアにより上部から押さえつ けられ,脱水された土砂は搬出コンベアにより土砂ピットに排出される.脱水コンベアは水分の吸引のため,

ベルトに等間隔でφ15 の穴が開いており,その裏側に吸引ボックスを設置している.また,水分を吸引する 際に,同時に土砂を吸引することがないように,脱水コンベアのベルト上には濾過布を設置している.濾過布 はベルトと共に回転し,土砂の目詰まりによる吸引効果の低減を防止するため,洗浄装置を備えている.

3. 掘削土砂

現場の土質は全て砂質土であり,N値

10~30

程度の微 細砂が主体である.均等係数は

2.5~4

と粒度範囲が狭い.

効果確認試験時の掘削土砂の含水比および細粒分含有率の 測定結果を図-2に示す.含水比は

14.4%~24.9%,細粒分

含有率は

7.6%~28.7%であり,両者には相関関係が見られ

る.なお,本工事では気泡シールド工法を採用しており,

掘削土砂には気泡が混入している.

キーワード 泥土圧シールド,掘削残土,ベルトコンベア,改質,含水比,コーン指数

連絡先 〒108-8502 東京都港区港南 2-15-2 (株)大林組 生産技術本部 シールド技術部 TEL03-5769-1318 10

13 16 19 22 25 28

0 5 10 15 20 25 30 35

細粒分含有率(%)

含水比(%)

図-2 掘削土砂の含水比及び細粒分含有率 写真-1 脱水ベルコン全景

図-1 脱水ベルコン概要図 加圧

吸引 吸引 振動

掘削土砂

⑤搬出コンベア

濾過布

③脱水コンベア

④フラットコンベア スライドゲート

①土砂ホッパー

②ベルトフィーダー 吸引ボックス

濾過布 洗浄装置

加圧

吸引 吸引 振動

掘削土砂

⑤搬出コンベア

濾過布

③脱水コンベア

④フラットコンベア スライドゲート

①土砂ホッパー

②ベルトフィーダー 吸引ボックス

加圧

吸引 吸引 振動

掘削土砂

⑤搬出コンベア

濾過布

③脱水コンベア

④フラットコンベア スライドゲート

①土砂ホッパー

②ベルトフィーダー 吸引ボックス

濾過布 洗浄装置

6-029 土木学会第63回年次学術講演会(平成20年9月)

-57-

(2)

4. 効果確認試験の概要

脱水ベルコンの現場適用に先立ち,実機を想定した試作ベルトを用いて室内実験を実施し,その結果から脱 水ベルコンの必要能力を決定した.脱水の効果は,脱水後のコーン指数

200kN/m

2を目標として定め,それに 伴う含水比の低下量および改質材の低減量等について検証した.現場適用にあたっては,まず吸引時間や運搬 土砂の層厚などを変化させたパラメータ試験を行い,脱水効果を確認した.その後,現場施工サイクル内に脱 水ベルコンを組込み,連続状態での脱水効果の確認を行った.

5. 試験結果および考察

連続運転実施時のリングごとの含水比の低下量およびコーン指数の増加量の一例を図-3,図-4に示す.コー ン指数に着目すると,脱水前のコーン指数の平均値が

200kN/m

2を下回っていたのに対して,脱水後のコーン 指数の平均値は

200kN/m

2を越えており,脱水ベルコンの効果が確認された.含水比に着目すると,平均含水 比低下量は

0.65%と小さい値であるが,コーン指数は増加していることから,本件で対象とした土砂では,少

量の含水比の変化でも土の性状には大きく変化を及ぼすことが分かる.

また,脱水後および改質材添加後のコーン指数の比較を図-5 に示す.脱水ベルコンによる脱水後のコーン 指数は改質材(天然高分子系固化剤)を

1.0 kg/m

3添加した場合とほぼ同等であった.

細粒分含有率と脱水前後のコーン指数の関係を図-6に示す.これより,細粒分含有率が小さいほど,また,

脱水前のコーン指数が大きいほど,脱水後のコーン指数が大きくなっており,脱水ベルコンの効果が大きいこ とが分かる.一方,細粒分含有率が大きな領域では,コーン指数の増加量が小さいことから,脱水ベルコンに は土砂による適用範囲があると考えられる.また,脱水前のコーン指数は気泡の影響が大きいため,気泡の影 響を抑えることができれば,脱水ベルコンの効果は大きくなり,適用範囲も広がるものと考えられる.

6. まとめ

今回の現場適用において脱水ベルコンによる脱水の効果が確認された.細粒分含有率や気泡添加量がその効 果に影響を及ぼすことから,今後は,適用限界の把握や,適用限界を広げるための補助技術の開発について検 討する.本システムは,長距離泥土圧シールドの掘削土砂搬出に用いられる連続ベルトコンベアへの応用が可 能であり,掘削土砂の性質によっては他工種においても十分に活用できるものと考えられる.

0 100 200 300 400 500 600

16 18 20 22 24 26 28 30 細粒分含有率(%)

水前後のコ(kN/m2 )

脱水後 脱水前

図-3 脱水前後のコーン指数 図-4 脱水前後の含水比

図-6 細粒分含有率と脱水前後のコーン指数 図-5 脱水後および改質材添加後のコーン指数

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450

1353R 1354R 1355R 1358R 1359R 1360R 指数(kN/m2 )

脱水前 脱水後 脱水前平均コーン指数 142.0kN/m2

平均コーン指数増加量  74.1kN/m2 脱水後平均コーン指数 216.1kN/m2

20 21 22 23 24 25 26 27

1353R 1354R 1355R 1358R 1359R 1360R

試料含水比(%)

脱水前 脱水後 脱水前平均含水比 24.03%

脱水後平均含水比 23.38%

平均含水比低下量  0.65%

72.4

334.1

261.7 357.5

460.3

0 100 200 300 400 500

脱水前 0.5 kg/m3 1.0 kg/m3 1.5 kg/m3

脱水後 改質材添加

コー数 (kN/m2)

6-029 土木学会第63回年次学術講演会(平成20年9月)

-58-

参照

関連したドキュメント

3.2 実験 2 ゼオライトペーストの練混ぜ水の違いおよび 水酸化ナトリウムの添加量が及ぼす影響 図 2 に実験 2

図-2 と図-3 に,それぞれ B/H =0( 未改良 ) と B/H =1.5 における 400Gal 加振時の水平土圧の時系列を示す.図-2 と図-3 より,加振前の静止 土圧は, B/H

①橋軸方向加振 図-4 はケース 1 とケース 7 の入力加速度及び回転角 である.60°の試験体は加振ごと回転角が増加するの

図-3 に,平成 22 年洪水の水面形の解 析結果と観測値の比較を示す.また破 線では改修前河道 ( 平成 14 年河道 ) に対 して平成 22

図-6および図-7に pair 1, 3 および pair 2, 5, 8 の疲労試験稼動 中の電場指紋係数 FC(9 項移動平均値)を示す.pair 1,3 では電流の

を用いたコンクリートの表層透気係数とスケーリン グ量の関係性を図-3 に示す。これらの結果より、表

1アクセシビリティと αj,βj の比較分析 観光入込客数13 時及び宿泊者数4 時の訪問率曲線に ついて,各生活圏の αj および βj を,表-2 に示すアクセシ

6割以上と大きく低減されていることが分かる。 図-10 に5時間 32 分後の圧力水頭増分の平面分布を示す。図 より、透水トレンチ工法の堤内地盤における圧力水頭