1.はじめに 河道流れの 2 次元不定
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(2) Ⅱ− 72. 第38回土木学会関東支部技術研究発表会. dX dt = −σX + σY ,dY dt = − XZ + γX − Y ,dZ dt = XY − bZ. 20. dt=0.001[sec]. モデル内に含まれる 3 つの独立変数 X,Y,Z の時間変化について, X 0. ⊿t を変えて数値計算を実施した.時間差分にはルンゲ・クッタ法 を用いた.モデル内のパラメータはσ=10,γ=26,b=8/3 とした. 3.研究結果. -20 20. dt=0.01[sec]. 3-1.2 次元不定流計算結果:2 次元不定流計算により対象とし X 0. た複断面開水路流れ内の大規模水平渦が表現できた.このとき低水 路・高水敷境界部(以下,境界部と呼ぶ.)付近では水平渦中心部. -20. 2). の通過に伴う水深,流速の変動が生じる .図 1,図 2 はそれぞれ. 20. dt=0.02[sec]. 異なる⊿tを用いた不定流計算における境界部での水深,流下方向 X 0. 流速の時系列の比較図である.大規模水平渦の通過に伴う水深,流 速の変動は⊿tが小さい時は規則的であるが,大きくなるにつれて. -20. 規則性が失われる.図 3 は図 1,図 2 で示した各⊿tに対応する境. 20. dt=0.03[sec]. 界部での水深,流速の時間平均値である.⊿tが大きくなるにつれ て境界部水深の平均値が小さくなる.逆に境界部流速の平均値は, ばらつきがあるものの⊿tが大きくなるにつれて増大する傾向があ. X 0. -20 0. る.このように同一の流れ場を対象とし同一の基礎式,離散化手法. 50. 100. 経過時間T[sec]. を用いた 2 次元不定流計算でも,⊿tの値が変わることで,複数の. 図 4 各 dt に対応する変数 X の時間変化 (ローレンツ・モデルの解析結果). 安定した解が存在することがわかった. 3-2.ローレンツ・モデルの解析結 2. 果:既述したローレンツ・モデルについ て,異なる⊿t を用いて変数 X,Y,Z の時. 2. 1. 1. X. Y. Z 23. 間変化について計算した.図 4 は各⊿t. 0. 0. に対応する変数 X の時間変化の比較図で. -1. -1. ある.⊿t の値によらず変数 X の時間変 化は不規則的であるが,⊿t が大きくな. 24. 0. 0.01. 0.02. dt [sec]. るにつれて不規則性がより強くなる.こ. 0.03. 22 0. 0.01. 0.02. 0.03. 0. 0.01. dt [sec]. 0.02. 0.03. dt [sec]. 図 5 各 dt に対応する変数 X,Y,Z の時間平均値 (ローレンツ・モデルの解析結果). の傾向は他変数 Y,Z の時間変化について も見られた.図 5 は各⊿t に対応する変数 X,Y,Z の時間平均値である.⊿t が異なると各変数の平均値が異な ることがわかる.変数 X,Y の平均値についてはばらつきが大きいが,⊿t=0.01sec 付近で最大値を取る傾向が 見られる.変数 Z の平均値は⊿t が大きくなるにつれて増大する傾向がある.これらの結果は複断面開水路流 れを対象とした 2 次元不定流計算結果において,⊿t を変えることで変数である水深,流速の変動の様子やそ れぞれの平均値が変わること,つまり複数の安定解が存在したことと合致していると考えられる. 4.まとめ 本研究により得られた知見を以下にまとめる.1)複断面開水路流れに生じる大規模水平渦のような非定常流 れについての 2 次元不定流計算において,同一流れ場を対象として同一の基礎式,離散化手法を用いた場合で も⊿t の値により異なる複数の安定解が存在する. 5.今後の課題 本研究の結果から,時間格子幅⊿t の大きさについては不定流計算の安定性の観点のみからでは検討が不十 分と思われるが,それは今後の課題である.参考文献:1)Letellier・Mendes:Robust discretizations versus increase of the time step for the Lorenz system, CHAOS 15, 013110(2005),2)武内・本永・海野・山田: 複断面開水路流れにおける大規模水平渦の発生と発達,水工学論文集,第 47 巻,pp.475-480,2003.
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