関数毎指定及びパラメータ型オプションによるコン パイラの最適化オプションセット探索の拡張
著者 大城 亮
URL http://hdl.handle.net/10236/11226
2012 年度 修士論文要旨
関数毎指定及びパラメータ型オプションによる コンパイラの最適化オプションセット探索の拡張
関西学院大学大学院理工学研究科 情報科学専攻 石浦研究室 大城 亮
本論文では, コンパイラの最適化技術を活用する手段として, コンパイラの最適化オプションを関数 毎に指定する方法およびパラメータ型の最適化オプションを利用する手法を提案する. コンパイラには 様々な最適化手法がオプションによって制御されており, どのように組み合わせて適用するかを探索す る研究が行われている. しかし,従来手法は全て, 最適化オプションの切り替え方式のみをプログラム単 位で適用し探索を行っていた. これに対し本論文では, 関数毎指定及びパラメータ型オプションによる 最適化オプションセット探索の探索空間拡張を行う. プラグマ記述を利用して最適化オプションセット を各関数毎に指定することにより, 関数単位で最適化を施す. 一方, パラメータ型オプションは最適化の 回数や走査範囲を調整することにより全体最適化のさらなる向上を目指す. 以上の手法に基づく探索プ ログラムをPerlで実装した. 探索アルゴリズムにはシミュレーテッドアニーリングを利用した. 探索評 価値をメモリ使用量とし, ARM用GCC バージョン 4.7.0 (オプション数 181 個) に対して, MiBench の3プログラム並びにNewlib 中の1プログラム(関数の個数が2から10個以内)について実験を行っ た. 従来手法とメモリ使用量を比較して関数毎指定では平均約 1.78% 削減でき , パラメータ型オプ ションでは平均約0.08% 増加した.