アレルギー成因による痙攣素質形成に関する実験的研究
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(2) 2572. 松. 節 異 常 説(Wuth3)),蛋 is4)),自. 岡. ア ル カ リ平 衡 障. 川8)),遺. 伝 説(Conrad9)),. 外 傷 あ る い は 感 染 説(Pierre‑Marie10), die11),三. 浦12)),前. 等 が あ る.ま. 男. 脳 局 所 ア ナ フ ィラ キ シ ー 状 態 を 作 成 し た と こ. 家 神 経 融 解 毒 素 説(Speransky5)),内. 碍 説(Bigwood7),宮. 喜. に 至 り,種 々 の 方 法 を もつ て 動 物 に 実 験 的 に. 白 分 解 物 質 説(Crin. 分 泌 異 常 説(Fischer6)),酸. 伊. Aba. 二 者 の 折 衷 説(Claude13)). ろ,真. 正 癲 癇 脳 に き わ め て類 似 せ る 知 見 を え. る に 至 つ た.す. な わ ち,榊 原43),笠 井44),清. 水45),西 本46),立 花47),大 杉48),は 兎 あ る い は 猫 を使 用 し,卵 白,牛 血 清,新. た こ の 他 に 癲 癇 が ア レル ギ ー に. 鮮牛 脳 灰 白. 質 ホ ス フ ァ チ ッ ド加 牛 血 清(以 下 牛 脳 灰 「ホ 」. よ り惹 起 され る の で は な い か とい う説 が 古 く. 加 牛 血 清 と略 記 す る)及 び α型 連 鎖 状 球 菌 を. か ら い わ れ て い る.す. もつ て 脳 髄 に 器 質 的 な 変 化 を 認 めえ ない. Kraus. und. Van. Leeuwen16)は. den. な わ ちSpratling14), Stricht15),. Storm. 食 餌 性 ア レ ル ギ ー に よ る と い い,. こ れ ら の 食 餌 性 ア レ ル ゲ ン を さ け,ま 作 す る こ と に よ り,痙. Mackenzie,. and. Nicol Ball20),. mann. and. ders28),. and. and. Forman23),. Moore25),. Howell17),. Craig18),. Rowe. Miller22),. た 脱 感. 攣 が 起 らな くな る こ と. を 認 め た 人 は か な り 多 く,. Ray19),. Van. McCready. Ricket21), Balyeat24),. Dattner26),. Kennedy29)等. Wallis, and. れ. を 潜 在 性 脳 局 所 ア ナ フ ィラ キ シ ー と名 付 け る)を 惹 起 せ し め,か. ゝ る動 物 に カ ル ヂ ア ゾ. ー ル(以 下 「カ」 と略 記 す る)静 注 に よ る痙 攣 誘 発 を行 つ た と ころ,明. か に痙 攣閾 値 の下. 降 を 認 め,し か もそ の 下 降 は 永 続 的 な る こ と. Wilmer. を 証 明 し,痙 攣 を 起 す 基 礎 と な るべ き 機 能 的. Winkel. 変 化 が え られ る,す な わ ち 痙 攣 準 備 性,痙. Levin27),. が あ る.な. 程 度 の 局 所 ア ナ フ ィ ラ キ シ ー 状 態(こ. Kau. お これ ら の. 攣. 素 質 が 附 与 さ れ て い る とい う こ とを 提 唱 した. さ ら に 立 花47),新 山49),は か ゝる動 物 の 神 経 細. 抗 原 を もつ て 皮 膚 反 応 を 検 し た 場 合 癲 癇 患 者. 胞 内 及 びNissl灰. に 陽 性 率 が 高 い. ル 顆 粒,昇. 汞 ケ トエ ノ ー ル 顆 粒 に つ き検 索 し. た 結 果,神. 経 細胞 が過 敏 状態 に あ る ことを証. Ward. and. と い. う こ と をHowell17),. Patterson30),. し て い る.. Beauchemin31)は. 1947年Rosenow32)は. 報 告. 真 正 癲 癇 患. 白 の ク ロ ー ム ・ケ トエ ノー. 明 し,し か も坂 井50)はか ゝる 脳 局 所 ア ナ フ ィ. 者 の 鼻 咽 腔 粘 膜 内 に 生 棲 す る α‑Streptococcus. ラ キ シ ー 状 態 を慢 性 に か つ 長 期 に わ た り反 復. に 原 因 的 意 義 を み と め,. 惹 起 せ し め て い く と陳 旧 な 真 正 癲 癇 脳 に き わ. Bering33)は. これ に よ. る 脳 局 所 過 敏 症 で あ ろ う と の 説 を た て ゝ い る. ま た,同 に 関 す. 様 に 食 品 以 外 の 花 粉,馬,猫 る 報 告. Rowe21)).ま. も あ る(Forman23),. た,ア. め て 類 似 せ る組 織 学 的 所 見 を う るに 至 つ た.. の 毛 等 Levin27,. レル ギ ー 性 疾 患 で あ る偏. さ て,か. ゝ る 脳 局 所 ア ナ フ ィラ キ シ ー を 人 工. 的 に 惹 起 さ せ る 方 法 と し て は,従 法 が も ち い ら れ て お り,色. 頭 痛 と癲 癇 とが 家 族 歴 中 に 共 存 す る こ とを 示. 全 身 感 作 後,脳. し た も の にBuchanan34),. Ely35),. Stiefler36). 付,あ. 等 が あ り,気. 麻 疹,枯. 草 熱,皮. 管 枝 喘 息,蕁. 膚 炎 等 の み ら れ る こ と を 中 村37), Adamson. and. 等 は の べ,癲. Sellers39),. Clarke40),. Spangler38), Ulrich41). 癇 が ア レル ギ ー性 素 質 と密 接 な. 関 係 が あ る こ と を 主 張 し て い る.. 々 の 抗 原 を も つ て. 内 効 果 注 射 あ る い は 脳 表 面 貼. る い は 脳 に 感 作 後 静 脈 内 に 効 果 注 射 を. 行 う 方 法(Davidoff, Davidoff, Kopeloff53), 原43)),全 う 方 法(宮. Seegal. Kopeloff. Burn. and and. 身 感 作 後,頸 原56),中. and. Seegal52),. 西57),武. 槽 内 感 作 後,同. 真 正癲 癇 に は痙 攣 素質 乃 至 は痙 攣準 備 状態 な. 岩 佐60)),牛. 脳 灰. る もの が 存 在 して,健. る 方 法(前. 川61),沢. 見62),笠. Berry63),. McDermott65),. 松59),. 「ホ 」 加 牛 血 清 を も つ て す. の 神 経 細 胞 が 異 常 に 興 奮 す る,す. and. 原43),. 効 果 注 射(赤. ジ ョ ン を も ち い る 方 法(Rivers,. 細 胞 の過 敏 状 態 が あ る の で は な い か と考 え る. and. 重55),榊. 田58),榊. い 些 細 の 生 活 条 件 の 変 動 が 刺 戟 と な り,脳 髄. Rivers. Davidoff. 動 脈 内効 果 注 射 を 行. 清 水45)),大. なわ ち神 経. Kopeloff51),. Finley54),徳. 以 上 の 事 実 よ り陣 内 教 授42)並に そ の 門 下 は. 康 者 に は 全 く何 で も な. 来 種 々 の 方. and. 井44)),脳 Sprunt. Schwentker64), Pacella,. エ ム ル. Kopeloff,. and. Freund Ber.
(3) ア レ ル ギ ー成 因 に よ る痙 攣 素 質 形 成 に 関 す る実 験 的 研 究. rera and Kopeloff66),Morrison67),Ferraro. を 知 り,(以. and. と 略 記 す る)さ. Jervis68),. Wolf. and. Ferraro. Cazzullo. Bezer70), and. and. Cazzullo69),. Waksman. Pacella72),. and. も. 効 果 注 射 を 行. 杉48))等. さ て,動. multiple. Morrison71),. α‑streptococcusを. ち い て 鼻 腔 内 感 作 後,同 (Rosenow32),大. Kabat,. う 方 法. 物 に実 験 的癲 癇 症 を 起 さしめ えた. か 否 か を 検 す る た め に は,そ. 下 ア ル ミ ナ ・ ク リ ー ム をAl‑Cr ら にAl‑Crの. intracerebral. の 自然 発 作 の 発. 皮 質 下 注 入80),. injektionの. る 発 作 に つ い て81)あ. 場合 に おけ. る い はAl‑Cr運. 動領 貼. 付 後 同 部 の 剔 除 に よ る 痙 攣 発 作 消 失 の 有 無82) あ る い はCorpus. が あ る.. 2573. Callosum切. 断 の 効 果83)等 の. 点 に つ き 報 告 を 行 つ て い る.浦. 川84)はAl‑Cr. を 家 兎 に も ち い 脳 表 面 貼 付;脳 実 質 内 注 入,髄. 現 を 証 明 す る の が もつ と も大 切 な こ とで あ る. 液 腔 内 注 入 を 行 い,髄. が,動. つ と も 痙 攣 発 作 の 発 生 率 が 高 い と い つ て い る.. 物 に お け る 発 作 を み る た め に は,そ. の. 主 症 候 た る 痙 攣 発 作 を 目標 とす る の が 一 番 わ か り よ い.以. 上 の べ た 脳 局 「ア 」の 実 験 動 物 中. に は 自 然 痙 攣 を み た も の も あ る が,常. に 自然. 液 腔 内注入 の場 合が も. 私 は 以 上 の 点 に 着 目 し,痙 攣 準 備 状 態 に あ る とい う脳 局 「ア」 動 物 と対 照 た る正 常 動 物 とにAl‑Crを. 使 用 し て 自然 痙 攣 を 惹 起 せ し. 痙 攣 発 作 を 期 待 す る こ と は 不 可 能 で あ り,種. め て,そ. 々 の 方 法 を もつ て 痙 攣 を 誘 発 せ ざ る を え な い. 両 者 の間 にな ん らか の相違 が あ るの では な い. 状 態 で あ る.従 来 痙 攣 の 誘 発 と し て は,電 気 刺. か と考 え て 本 実 験 を 企 て た の で あ る.. 戟,薬. 物 の 注 射 法(Insulin,. Adrenalin, 酸,. Strychnin,. Picrotoxin, Cardiazol,. Isonicotin酸Hydrazid,. 呼 吸 法,水. 友 沢74)等 の 行 つ たHexogen投 井75)はRatteに. Cocain,. Glutamin. Nicotin等),深. 分 投 与 法 等 が あ り,さ. ら に 富 永73),. 与 法,ま. た吉. 音 波 を 加 え痙 攣 を生 ぜ しめ る. い わ ゆ る 聴 原 発 作 等 枚 挙 に 暇 が な い.し. か し,. この よ う な 方 法 で 誘 発 した 痙 攣 発 作 は 急 性 で あ り人 工 的 な も の で あ つ て,癲. 癇 痙 攣 の本 質. 的 な 自 然 痙 攣 ま た は 発 作 とは 自 ら異 る も の で あ る.こ. の痙 攣 発 作 発 生 の 状 態 を 比 較 す れ ば,. の 意味 にお い て 出 来 る だ け 薬 物的. 第2章. 実験材料並に実験方法. 第1節. 実験動物. 私 は,脳. に ア レル ギ ー に よ る 組 織 学 的 変 化. が 起 りに く く(Davidoff52),徳 Al‑Crに. い う 利 点 か ら,実. 験 動 物 と し て2kg前. 第2節 第1項. 抗原の作 成法 牛血清 の作成法. 教 室 の 笠 井44)の方 法 に な ら い,新 鮮 な 血 液. 作 を 惹 起 せ し め る こ と が の ぞ ま し い. Speran. 清 を 分 離 し, 54℃,. sky5),石. と し腐 敗 を 防 ぐ 目的 で0.5%の. も つ て 痙 攣 発 作 を 生 ぜ しめ る こ とに 成 功 し て い る が,た. ゞそ の 発 作 は 時 間 的 に み て 冷 凍 後. 比 較 的 急 性 に 起 り,必 め が た い.し and. Kopeloff77)は. Barrera. 心沈澱 器 で血. 30分 間,重 盪 煎 で 非 働 性 割 合に 石炭 酸. を 加 え て作 成 し,冷 蔵 庫 中 に 保 存 し た.. 第2項. 新鮮牛脳灰 「ホ」加牛血清の 作成法. ず し も 自 然 痙 攣 とは 認. か る に1941年Kopeloff,. 後の白. 色 成 熟 家 兎 を も ち い る こ と ゝ し た.. を 数 時 間 室 温 に 放 置 し た 後,遠. 大脳 皮 質 を 冷 凍 す る方 法 を. つ. よつ て痙攣 発作 を生ぜ しめや す い と. 影 響 の 少 い か つ ま た 自然 痙 攣 に 類 似 の 痙 攣 発. 川76)は. 重55)),か. 笠 井44)の方 法 に な ら い,新 鮮 な 牛 脳 の 軟 膜. 痙攣 発 作 に過敏 症が原 因 す. を 丁 寧 に 剥 離 し,次 に メ ス で 大 脳 の 灰 白質 を. る こ とを 推 測 し脳 に 局 所 的 に ア ナ フ ィラ キ シ. な るべ く白 質 の 混 入 し な い よ うに と り,乳 鉢. ー を 作 り,こ. に て よ く摺 磨 し て 泥 状 とす る.こ. と 試 み,. れ に よ り痙 攣 発 作 を 起 さ せ よ う. 1942年78)あ. らか じめ 感 作 した 猿 に. 特 殊 な 抗 原 を 入 れ たDiskを. 脳 皮 質 に 直接貼. 5乃 至6倍. の泥 状 物 に. 量 の 局 方 ア ル コ ー ル を 加 え て,時. 々 振 盪 攪 拌 し な が ら1週 間 室 温 に 放 置 した 後,. 付 す る こ と に よ り慢 性 の 癲 癇 様 痙 攣 発 作 を お. 遠 心 沈 澱 器 に て 上 澄 を 分 離 し,こ の上 澄 を 枝. こ す こ と に 成 功 し, 1944年. 付 き コ ル ベ ン に と り,重 盪 煎 中 に て40℃. ア ル ミ ナ ・ク リ ー ム. を も ち い た 場 合 が も つ と も 確 実 で あ る こ と79). に保. ち つ ゝ流 水 ポ ン プ を も ち い て 減 圧 し な が ら ア.
(4) 2574. 松. 岡. ル コ ー ル を 蒸 発 す る と,黄 褐 色 の 粘 調 な 残 渣. 伊. 喜. 男. %ア ン モ ニ ュ ウ ム明 礬 水 溶 液 に や ゝ過 量 の1. とな る.こ れ に 少 量 の エ ー テ ル を 加 え て 振 盪. %ア ン モ ニ ヤ水 を 重 畳 して で き る 白色 絮 状 の. 溶 解 し,暫. 沈 澱 を 滅 菌 蒸 溜 水 で 充 分 洗 滌 し て作 つ た.な. ら く静 置 し て 傾 瀉 法 で 上 澄 を と り,. この 上 澄 に 多 量 の ア セ トン を 加 え る と 白色 の. お 大 槽 内 注 入 の 場 合 は 実 験 の都 合 上 水 酸 化 ア. 沈 澱 物 を う る.次 に 白 色 沈 澱 物 の ア セ トン を. ル ミニ ウ ム粉 未 の 水 溶 液 を使 用 し た .. 蒸 発 乾 燥 し,再. び エ ー テ ル を 加 え て 溶 解 し,. b). Diskは. リン ネ ル また は 木 棉 を 数 枚 か. その上 澄 に 再 び 多 量 の ア セ トン を 加 え て. さね これ を 圧 縮 し て厚 さ3mmと. 40℃. 径5mmの. に 加 温,冷. 却 し て ア セ トン を 放 棄 す る. この 白 色 沈 澱 物 を 褐 色 瓶 に 入 れ た ア セ トン液. 中 に 貯 え,冷 蔵 庫 中 に 保 存 す る.し か し て 用. し これ で 直. 円 板 を 作 り使 用 し た.. 第2項 a). 実験方法. 大 槽 内 注 入 の 場 合;. 家 兎 に ヂ アール麻. に 臨 ん で 白色 沈 澱 物 を 真 空 硫 酸 乾 燥 器 で 乾 燥. 酔 を 行 い 大 槽 穿 刺 に よ り髄 液 約0.5cc採. し,第1項. Pro. で の べ た よ うに し て作 成 した 非 働. 性 牛 血 清2ccに10mgの. 割 合 に 混 合 し,室 温. kg. 0.2ccのAl‑Crを. b). を あ け,注. の エ ムル ジ ョ ンを 作 つ た .. 実 質 内 に 注 入 し た. c). 注 入 し た.. 脳 実 質 内 注 入 の 場 合; 左 頭 頂 骨 に 小 孔. に 数 時 間 放 置 し て 時 々 攪 拌 し,牛 脳 灰 「ホ 」. 笠 井44)は 以 上 の 方 法 に よ り作 成 し た 白色 沈. 取 し. 射 器 で0.2ccのAl‑Crを. Disk貼. 付 の 場 合;. 直 接脳. 左 頭 頂 骨 に 直径. 澱 物 が モ リブ デ ン 酸 ア ン モ ニ ウ ム に よ り燐 酸. 1.0cmの. を 証 明 で き る の で,燐. たDiskを. 硬 膜 下 に す べ り こ ませ 脳 皮 質 に 密. 着 さ せ,硬. 膜 を 密 に 縫 合 固 定 し,さ. 脂 質 を 含 む とい つ て い. る.. 第3節. 感作 の方法. 家 兎 の 耳 静 脈 内 にPro. し ませ. ら に 筋,. 頭 皮 を 縫 合 し た.. kg 2ccの 新 鮮 牛 脳. 灰 「ホ 」 加 牛 血 清 を2回,. 第3章. 2日 間 連 続 し て注. 射 し, 12日 後 そ れ ぞ れArthus反. 応 を 行 い,. 陽 性 の 家 兎 を 以 下 の 実 験 に 使 用 した.. 第4節. 孔 を あ け0.2ccのAl‑Crを. Al‑Crを. 予 備 実 験. 使 用 し て 脳 局 「ア」 家 兎 群 並 に 正. 常 家 兎 群 に 自然 発 作 を 生 ぜ し め 痙 攣 発 現 状 態 を 比 較 す る た め に は,ま ず そ の使 用 法 を 同 一. 効果注射 の方法. 効 果 注 射 に は 急 性 の 脳 局 「ア 」 所 見 が あ ら. に し な け れ ば な ら な い.と. くに 発 作 の 発 現 ま. わ れ な い よ うに ご く軽 微 な 脳 局 「ア 」を 惹 起. で に 要 す る期 間 は 短 期 間 に お い て 急 激 な 発 作. せ し め る 目 的 で 抗 原 に もち い た 新 鮮 牛 脳 灰. を 生 ぜ しめ て は 比 較 の 意 味 が な くな る. Al‑Cr. 「ホ 」 加 牛 血 清 を 生 理 的 食 塩 水 で 稀 釈 し て も. に よ る痙 攣 発 現 の 機 序 は 現 今 まだ 明 か に さ れ. ち い た.す. て い な い が, Al‑Crが. な わ ち,教 室 の 坂 井50)は そ の4倍. 稀 釈 液 をPro. kg 1cc宛4日. 静 脈 内 に 注 射 し4ヶ 度 のGlioseが ン ズ 核,黒. 目毎 に家 兎 の耳. 月目の脳 組 織所 見 に は軽. 認 め られ る の み で,運 動 領,レ. 核,ア. ン モ ン 角,軟. 脳膜 に 何等 変. 痙 攣 発 現 物 質 とす れ ば. そ の 量 的 相 違 に よ り発 作 の 差 異 を 生 ず る とい う こ とは 容 易 に 想 像 され る と ころ で あ る.し た がつ て発作 を生 ず る最小 量 を使 用す る必要 が あ る.私 は 実 験 の 都 合 上 大 槽 内 注 入 の 場 合. 化 を 認 め て い な い.こ れ は 私 の 実 験 に も ち い. 水 酸 化 ア ル ミニ ュ ウ ム の 水 溶 液 を も ち い た が,. る 動 物 と し て も つ と も 理 想 的 と考 え,こ. い か な る濃 度 のAl‑Crを. 法 に よ る こ と ゝ し た.な. の方. お感作 の影 響 を さけ. る た め 最 終 効 果 注 射 よ り大 体1ヶ. 決 定 す るた め に 次 の よ うな 予 備 実 験 を 行 つ た. 第1節. 月後 に実 験. 10%ア. 第1項 a). ル ミナ ・ク リー ム. 大 槽 内 注 入.. に 供 した. 第5節. 使 用 す べ きか を ま ず. ア ル ミナ ・ク リ ー ム の 製 法. 実験材料. ア ル ミ ナ ・ク リ ー ム は 室 温 に お い て1. 正 常 家 兎 並 に 慢 性 脳 局 「ア」 家 兎 そ れ ぞ れ 各5頭. に10%. る と第1表. Al‑Cr水. 第1図. 溶液 を大槽 内 に注 入す. に 示 す ご と く,痙 攣 発 作 初.
(5) ア レ ル ギ ー 成 因 に よ る痙 攣 素 質 形 成 に 関 す る実 験 的 研 究. 第1表. 2575. 初 発 ま で に 要 す る 日数 は 平 均 そ れ ぞ れ14.8日, 13.6日 で あ つ て,わ ず か に 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 に 早 く起 つ て い る よ うで あ る が,有 意 の 差 とは い え な い. 第3節. 1%ア. ル ミナ ・ク リー ム. 大 槽 内注 入 正 常 家 兎 並 に 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 そ れ ぞ れ 各4頭. に1%. す る と4ヶ. Al‑Cr水. 溶液 を大槽 内 に 注 入. 月間 の 観 察 期 間 中1例. を 生 じ な か つ た(第3表. も痙 攣 発 作. 参 照).. 第3表. 発 まで に 要 す る 日数 は 平 均 そ れ ぞ れ11.4日, 11日 で あ つ て,両 者 の 間 に 全 く差 異 を 認 め な か つ た. 第2節. 5%ア. ル ミナ ・ク リー ム. 大槽 内注入 正 常 家 兎 並 に 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 そ れ ぞ れ 各5頭. に5%. る と,第2表. Al‑Cr水 第2図. 溶 液 を 大槽 内 に注 入す. に 示 す ご と く,痙 攣 発 作. 第2図. 第1図. す な わ ち,以. 上 の実験 で 痙攣 発作 及 び痙 攣. 初 発 ま で に 要 す る 日数 に は 正 常 家 兎 及 び 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 の 間 に な ん の 差 異 も認 め られ な か つ た.し. か も1%の. 場 合 は4ヶ. 月間 観 察. し た に 拘 らず 痙 攣 発 作 を 認 め え な い こ と よ り, Al‑Crの. 濃 度 の 淡 い程 発 作 を 起 し難 い こ とが. 考 え られ,. 2%水. 溶 液 を本 実 験 には使 用す る. こ と と した.. 第4章 第1節. 実 験 成 績. 2%ア. ル ミナ ・ク リー ム の. 大 槽 内注 入 予 備 実 験 に お い て2%. Al‑Crを 使 用 す る こ. とが も つ と も適 当 とお もわ れ る の で,こ. 第2表. 正 常 家 兎10頭,慢. れを. 性 脳 局 「ア」 家 兎10頭 に つ. い て 行 つ た 成 績 は 第4表. 第4図. の ご と くで あ. る.す な わ ち,痙 攣 発 作 の 発 生 率 は とも に70% で あ る が,正. 常 家 兎 にお い ては痙 攣発 作 の発. 来 ま で に 要 す る 日数 は 最 短16日,最. 長80日 で,. か な り動 揺 が あ り,平 均40.8日 で あ る に 反 し, 慢 性 脳 局 「ア」 家 兎 に お い て は,最 短14日, 最 長23日 で,か. な り一 定 し た 値 を 示 し,平 均. 18.8日 で あ る.す な わ ち,慢 性 脳 局 「ア 」家 兎 に おい て明 かに 短 期間 に痙 攣発 作 が 起つ て.
(6) 2576. 松. 第4表. 岡. 伊. 喜. 男. い る.. なお 発 作 の 状 態 を み る と,大 槽 内注 入 の 場 合 は,浦. 川84)の記 載 せ る ご と く,注 入 後 一 定. の 間 全 く異 常 の な い 期 間 を へ て,や が て 家 兎 は ま ず 動 作,歩. 行 が 著 し く緩 慢 と な り,た え. ず 体 を左 右 に 振 り非 常 に 興 奮 し易 く過 敏 状 態 とな る.こ の 状 態 が1〜2日. つ ゞい た の ち,. 突 然 誘 因 と思 わ れ る もの な く顔 面,前 肢 の 痙 攣 か ら始 ま り,ほ. とん ど 同 時 に 全 身 に ひ ろ が. る間 代 性 の 痙 攣 が お こ る. opisthotonicと り歯 軋 を な し,四 肢 は 交 互 に か き,走. な. り廻 る. よ うに は げ し く痙 攣 さ せ 横 ま た は 後 方 に 倒 れ, この 状 態 が1〜2分. つ ゞ く.口 角 よ りは 唾 液. を 流 し瞳 孔 は 散 大 し,対 光 反 応 は 消 失 す るが, 角 膜 反 射 は 消 失 し な い 場 合 が 多 い.発 作 後 は 眠 る よ う な こ とは な く四 肢 の 麻 痺 等 もみ られ. 第4図. な い.発 作 は 最 初 の 日に 数 回 お こ る が,漸 次 回数 を 増 し2〜3日. でStatus. epilepticusの. 状 態 と な つ て死 亡 す る.大 槽 内 注 入 の 場 合 に は 間 代 性 痙 攣 が 主 で あ り,強 直 性 痙 攣 は ほ と ん ど認 め ら れ な い.な 家 兎,慢. お,発 作 の 状 態 は 正 常. 性 脳 局 「ア 」 家 兎 い ず れ も 同 様 な状. 態 で 特 別 な 相 違 は 認 め られ な か つ た. 第2節. ア ル ミナ ・ク リー ム脳 実 質 内 注入. 正 常 家 兎 並 に 慢 性 脳 局 「ア」 家 兎 そ れ ぞ れ 各10頭. にAl‑Crを0.2cc宛. す る と,第5表 全 例100%に. 第5図. 脳実 質 内に注 入. に 示 す ご と く,両 群 と も. 痙 攣 を 惹 起 せ し め る こ とが で き,. 正 常 家 兎 に お い て は 痙 攣 初 発 まで に 要 す る 日 数 は 最 短10日,最 るが,慢. 長31日,平. 均16.2日. であ. 性 脳 局 「ア」 家 兎 に お い て は最 短9. 日,最 長18日,平. 均11.6日 で あ り軽 度 の 差 を. 示 す.発 作 の 状 態 は 大 槽 内 注 入 の 場 合 と ほ ゞ 同 様 な る も,こ. の場 合 は む し ろJackson型. 痙 攣 を 示 す 場 合 が 多 い.そ 2日 の うちStatus. う し て 多 くは1〜. epilepticusと な つ て死 亡. す る.な お 正 常 家 兎 と慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 に お い て 痙 攣 状 態 に 特 別 な 相 違 は 認 め られ な か つ た. 第3節 Al‑Cr. ア ル ミ ナ ・ク リ ー ム 脳 表 面 貼 付 0.2ccを. 含 ん だDiskを. それ ぞれ 正.
(7) ア レル ギー成因に よる痙攣 素質形成に関す る実験的研究. 第5表. 第5図. 2577. 第6表. 常家 兎並 に 慢性 脳 局 「ア 」家 兎 の 左 側運 動 領 に挿. あ る.但. 入 貼 付 し た.し. 「ア 」 家 兎 で 痙 攣 を. か し この 場 合 は. 起 した6例. 痙 攣 発作 の 発 生. 132日. 率 は きわ め て 悪. 痙 攣 を 起 し て お り,. く,浦. こ の 例 外 的 な1例. 川84)は 正. 常 家 兎10例. で は 最 短18日,最. 長132日. 除 け ば 最 短18日,最. Kopeloff85)は9. な りわ ず か に 慢 性 脳. 例 中2例. に 惹起. 局 「ア」家 兎 の 方 が 痙. せ しめ てい る に. 攣 初発 までに 要す る. す ぎ な い.. 時 間が 早 い感 が あ る 常家. 性 脳 局. が,有. 意 の 差 とは い. え な い.し. か しなが. 「ア 」 家 兎 各12. ら痙 攣 発 作 の 発 生 率. 頭 宛 にAl‑Cr‑. を み る と正 常 家 兎 で. Diskを. は25%に. も ち い6. す ぎ な い が,. ヶ 月間 観 察 し て. 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎. み た 結 果,第6. で は50%に. 常家 兎で は痙 攣発. 作 初 発 ま で に 要 す る 期 間 は 最 短23日,最 で あ る が,慢. を. 揺 な く平 均23.2日 と. 兎,慢. 日 で 平 均31.3日. 目 に は じめ て. Lenore. 私 は,正. 長38. 性 脳 局 「ア 」家 兎 で 平 均41.3日. で. 第6図. は. 長37日 で さほ どの 動. Kopeloff,. に 示 す ご と く,正. 中1例. Nicholas. 例 を,. 表 第6図. 中1. し慢 性 脳 局. 達 して い. る.す な わ ち,は. る. か に 脳 局 「ア 」家 兎 に 痙 攣 が 生 じ易 い こ とが 認 め ら れ る.痙 攣 の 状 態 は 前2者 で 強 直 性,間. とほ ゞ同 様. 代 性 の 痙 攣 を 生 じ るが,こ. の場.
(8) 2578. 松. 合 強 直 性 痙 攣 は 前2者 あ り,と. 岡. に く ら べ か な り著 明 で. くに 脳 局 「ア 」 家 兎 に お い て は 明 瞭. に 認 め ら れ た.. 第4節. 伊. 喜. 男. 大 槽 内 注 入 の 場 合 に は 第8図. 及 び 皮 質 表 層 に 瀰 漫 性 に 淡 く吸 着 し,実 質 内 注 入 の 場 合 に は 第9図. 脳組織像. の ご と く注 入 部 位 に,. Disk貼 付 の 場 合 に は 第10図 の ご と くそ の 部 位. 上 述 の ご と く家 兎 にAl‑Crを 様 発 作 を お こ し え た が,果. もち いて癲 癇. に と くに 多 く検 出 さ れ る.. して そ の脳 に いか. な る変 化 が あ る も の か, Al‑Cr‑Diskを た 場 合 に つ い て,. の ご と く,脳 膜. 第5章. もちい. 5日 目, 10日 目,痙 攣 発 作. Al‑Crを. 総括並 に考 按. もちい て動物 に癲 癇様痙 攣 発作 を. 発 生 後 の各 例 につ い て組 織 学 的検 査 を行 つ て. 生 ぜ しめ う る こ と は, Kopeloff,. み た.す. Kopeloff78)が1942年. な わ ち,家. せ し め,純. 兎 の 頸 動 脈 よ り失 血 致 死. ア ル コ ー ル で 固 定 し,チ. ン包 埋 後15〜20μ. の 薄 片 とな し,ニ. Barrera and. 発 表 し て 以 来,し. エ ロイ ヂ. ば 報 告 さ れ て い る と こ ろ で あ る. Al‑Cr応. ッス ル 氏. の 目的 とす る と こ ろ は,人. ばし 用. 間 に おけ る真 正癲. 神 経 細 胞 染 色 並 に ヘ マ トキ シ リン ・エ オ ジ ン. 癇 と類 似 の 状 態 を 実 験 的 に 動 物 に 惹 起 せ しめ. 染 色 を 行 つ た.な. る こ と で あ り,し た が つ て 動 物 実 験 に お い て. お ア ル ミニ ュ ウ ム の 脳 内 吸. 着 の 状 態 を た し か め る た め,浦 川84)の行 つ た. も 人 間 と同 様 の 突 発 的 痙 攣 発 作,意. ご と く,ア ル ミノ ン 染 色 法 を も ち い て 検 索 し. る い は 神 経 症 状 を 呈 示 す る状 態 を 作 る こ とが. た.. 識障 碍 あ. 望 ま しい の で あ る.勿 論 動 物 に お い て 神 経 症. 組織学 的所見; 1). 状 を 証 明 す る こ とは 不 可 能 で あ るが,突. Al‑Cr‑Disk貼. 第1図. 付 後5日. 目 に お い て は,. の ご と く貼 付 局 部 に 脳 膜 の 肥 厚 が 認 め. られ, Diskに. 接す る皮 質が 著 し く巾をせ ば め. 発的. 痙 攣 発 作 を 観 察 す る こ とは さほ ど至 難 な こ と で は な い.種. 々 の 痙 攣 発 現 物 質 を も ち い て行. つ た い わ ゆ る急 性 の 痙 攣 発 作 に 比 べAl‑Crを. て 狭 少 と な り,正 常 無 処 置 家 兎(第2図)に. も ち い た 場 合 が もつ と も慢 性 の 痙 攣 状 態 を 観. 比 し て,神. 経細胞の. 察 す る に 好 都 合 で あ り,か つ また 癲 癇 類 似 の. マ トキ シ. 発 作 で あ る こ とが 今 日認 め られ 癲 癇 研 究 の 一. 経 細 胞 の 配 列 の 混 乱,神. 変 性 が 強 い(第3図,第4図).ヘ. リン ・エ オ ジ ン染 色 で は 血 管 の 收 縮 は 認 め ら れ ず む し ろ 拡 張 し,充 血,鬱. 血 の像 が認 め ら. Disk貼. 付 後10日. 以 上 の 知 見 に よ り私 は,わ が 教 室 に お い て, 陣 内42)並に そ の 門 下 榊 原43),笠 井44),清 水45),. れ る. Glioseは 著 明 で な い. 2). 助 とな つ て い る 現 状 で あ る.. 目 に お い て も,神 経. 西 本46),立 花47),大 杉48)に よ り命 名 発 表 され. 細 胞 の 変 性 は 同 様 に 高 度 で あ る が や ゞ萎 縮 し. た い わ ゆ る潜 在 性 脳 局 「ア 」家 兎 にAl‑Crを. た 細 胞 が 多 くみ ら れ る.血 管 並 に 血 管 周 囲 の. もち い て 実 験 的 に 癲 癇 様 痙 攣 発 作 を 生 ぜ し め. 変 化 は 著 明 で な い が, Glioseは5日. る こ と よ り,正 常 家 兎 に 比 し て よ り痙 攣 準 備. 目 とほ ゞ. 性 を 有 し て い るか 否 か を 一 層 明 確 に せ ん も の. 同 様 で あ る(第5図,第6図) 3). 痙 攣 発 作 発 生 後 に お い て は,勿. 論痙 攣. に 伴 う組 織 学 的 変 化 を 生 じ,神. 経 細 胞 の 変 性,. Neuronophagie,. 管 外 膜 淋 巴腔. 拡 大,. Gliose等. Glia包. 括,血. の 所 見 が 多 く 認 め ら れ た(第. と本 実 験 を 試 み た 次 第 で あ る. 真 正 癲 癇 に お い て は 既 述 の ご と く,そ の 初 期 に お い て は 脳 実 質 に な ん ら器 質 的 な 変 化 を 認 め え な い も の と され て い る.こ の 点 に 着 目 し て 私 は,笠. 7図).. 井44),坂 井50)の行 つ た ご と く牛. しか し 以 上 の 所 見 は 正 常 家 兎 並 に 慢 性 脳 局. 脳 灰 「ホ」 加 牛 血 清 の4倍 稀 釈 液 を もつ て4. 「ア 」 家 兎 両 者 の 間 に 特 別 な 差 異 は 認 め ら れ. 日 目毎 に 家 兎 の 耳 静 脈 より 反 覆 注 射 し て4ヶ. な い.す. 月 飼 育 し た い わ ゆ る慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 を 使. な わ ち,い. ず れ もほ ゞ同 様 の 変 化 を. 用 し た.. 示 し て い る. な お,ア. ル ミ ノ ン 染 色 に お い て,. Al‑Crは. Kopeloff,. Barrera. and. Kopeloff79はAl‑Cr.
(9) ア レル ギ ー 成 因 に よ る痙 攣 素 質 形 成 に 関 す る実 験 的 研 究 をDiskに. 入れ て 直 接猿 の 大 脳皮 質運 動 領 に. い は 発 生 率 が 高 い.慢. 2579. 性 の痙攣 発 作 を観察 す. 貼 付 す る こ とに よ り癲 癇 様 痙 攣 発 作 を 生 ぜ し. るに は 長 期 間 の 観 察 が 必 要 で あ り, Kopeloff. め る こ とが で き た.さ. 兎,海. は 半 年 よ り2〜3年. 間 を 観 察 して い る.私 は. は 失敗. 本 実 験 に お い て6ヶ. 月を 目 標 と し て 観 察 し. ら に 犬,猫,家. 〓 に 使 つ て 同 様 な 実 験 を 行 い,犬,猫 して い る が,家. 兎 に は 低 率 に 成 功 し て い る.. 浦 川84)は 家 兎 に 同 様 のAl‑Crを を 行 い,脳. 実 質 内 注 入, Disk貼. た.. もちい 実験. しか し て,こ れ ら の3群. の痙 攣 様 式 は い ず. 付 の 場 合に. れ も ほ ゞ同 様 で あ るが,一. 般 に家 兎 に は稀 に. 比 較 して大 槽 内注 入 の場 合 が もつ とも確 実で. しか み られ な い 強 直 性 痙 攣 発 作 が 慢 性 脳 局. あ る との べ て い る.私. 「ア 」家 兎 に お い て 著 明 に み られ た.. は 以 上 の 知 見 に よ り慢. 一 般 に強 直 性 痙 攣 は 間 代 性 痙 攣 の リズ ム が. 性 脳 局 「ア 」家 兎 群 並 に 正 常 家 兎 群 に 以 上 の 三 方 法 を 行 つ て 癲 癇 発 作 を 生 ぜ し め,そ. の発. 作 の 発 生 状 態 を 比 較 検 討 し た の で あ る.. 堀86),は 間 代 性 痙 攣 は 脳 皮 質 よ り発 し,強 直. まず 大 槽 内注 入 の 場 合 に つ い て 予 備 実 験 を 行 い, 10%溶. 液,. 5%溶. 液 を もち いて痙 攣 発. 作 の 生 ず る こ と を 確 め た が,こ. 重 積 し た も の と考 え ら れ て お り,ま た 一 方,. の よ うな 濃 厚. 性 痙 攣 は 皮 質 下 諸 核 よ り発 現 す る も の と し て い る.こ の 間 代 竝 に 強 直 性 痙 攣 の 問 題 及 び 痙 攣 中 枢 の 問 題 は きわ め て 複 雑 で あ る が,い ず. な 溶 液 で は 正 常 家 兎 群 と慢 性 脳 局 「ア 」家 兎. れ に し て もAl‑Cr‑Disk貼. 群 との 間 に 著 明 な 差 が 認 め ら れ な い こ とを 知. 「ア 」 家 兎 に お い て 容 易 に 強 直 性 痙 攣 を 認. つ た.し. 月の観 察期. め た こ とは 甚 だ 興 味 深 い こ とで あ り,こ れ は. 間 中 痙 攣 発 作 を い ず れ も生 じ な い こ とを 知 つ. 慢 性 に お こ し た 脳 局 所 ア ナ フ ィラ キ シ ー に よ. か る に1%溶. た の で,. 2%の. 液 で は4ヶ. 溶 液 を 本 実 験 に もち い る こ と. と し た.. 攣発 作始 発 までに 要 す る 日 数 は 平 均. 40.8日 で あ つ た が,慢 い て は,発. り発 生 し た 神 経 細 胞 の 過 敏 状 態 に よ る も の か, あ る い は ア レル ギ ー に よ り惹 起 され た 皮 質 下. 正 常 家 兎 に お い て は 痙 攣 発 作 の 発 生 率 は70 %,痙. 付 の場 合慢 性 脳局. 生 率 は70%で. 諸 核 の 機 能 的 変 化 の 結 果 に よ る も の と想 像 さ れ る.そ の 原 因 は い ず れ に せ よ,慢. 性脳局. 性 脳 局 「ア 」家 兎 に お. 「ア 」 家 兎 群 が 正 常 家 兎 群 に 比 し 痙 攣 発 作 を. あ る が痙 攣 始 発 ま で. 容 易 に 起 し易 い とい う こ とが 認 め ら れ るの で. に 要 す る 日数 は 平 均18.8日 で あ つ た.す. なわ. あ る.. ち 明 か に 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 群 に お い て 早 く. Kopeloff,. 痙 攣 を 生 じ て 来 る.脳 実 質 内 注 入 の 場 合 に お. 浦 川 はAl‑Crの. い て は,そ. が な く,そ の 局 所 作 用 に よ る よ りも む しろ 脳. の 痙 攣 発 作 発 生 率 は と もに100%. Whitter,. Pacella and. Kopeloff,. 注 入 部 位 と発 作 の 有 無 は 関 係. で あ る が,痙 攣 発 作 始 発 ま で に 要 す る 日数 は,. に 広 く吸 着 され て 脳 全 体 の 生 理 的 閾 値 を 変 化. 正 常 家 兎 群 で は 平 均16.2日 で あ り,慢 性 脳 局. せ し め て痙 攣 発 作 を 生 ず る と想 像 し てい る が,. 「ア 」 家 兎 群 で は 平 均11.6日. で あ る.す な わ. 私 の 実 験 に お い て も,実 質 内 注 入 の 場 合 に 正. ま り著 明 で は な い が,軽 度 の 差 を 示 し. 常 家 兎 との 間 に 著 明 な 相 違 が な く, Disk貼 付. ち,あ. て い る. Al‑Cr‑Disk貼. 付 の 場 合 に お い て は,. 正常 家 兎 群 の痙 攣 発 作 発 生 率 は25%で. あ り,. 痙 攣 発 作 始 発 ま で に 要 す る 日数 は31.3日 で あ る.し. か し て慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 群 に お い て. の場 合 並 に大 槽 内注入 の場 合に 著 明 な相違 を 示 した 事 実 か ら も容 易 に 理 解 で き る と ころ で あ る. な お,. Kopeloffは1944年. は,痙 攣 発 作 始 発 まで に 要 す る 日数 は132日. 合 の 組 織 像 を 検 討 し, Disk下. 目 に 起 つ た1例. 失,. の 例 外 を 除 け ば 平 均23.2日 で. あ る が,発. 生 率 は,は. る か に 大 で50%を. 示し. て い る.す. な わ ち,い. ず れ の場 合で も慢 性脳. 局 「ア 」 家 兎 の 方 が 早 期 に 痙 攣 を 起 す か あ る. Gliose,神. 増 加,等. にDisk貼. 面 の神 経 細胞 消. 経 細 胞 破 壊,萎. の 変 化 を 認 め,浦. 胞 の 膨 化 が 起 り,つ. 付 の場. 縮,小. 血 管の. 川 も注 入 後 神 経 細. い で 萎 縮 した 細 胞 を 認 め. る よ う に な る と い つ て い る が,私. の実 験 にお.
(10) 2580. 松. い て も ほ ゞ同 様 の こ とが 認 め られ た.た. 岡. 伊. 喜. 男. ゞ私. 第7章. の 場 合 手 術 の侵 襲 が 比 較 的 大 で 組 織 検 査 ま で に 要 す る 期 間 が 比 較 的 短 い た め,そ の 強 弱 は 種 々 で あ るが,や. の 組織 像. は り高 度 の 神 経 細. 1). もち い て 癲 癇 様 痙 攣 発 作 を 惹 起 せ し. 胞 変 性 が 認 め ら れ る.し か しな が ら 正常 家 兎. め,痙. 群 と慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 群 と の 間 に 特 別 な 変. 結 果 を え た.. Al‑Cr‑Disk貼. 付 の 場 合 と 単 な るDiskの. の貼 付 の場 合 の 病 理組 織学 的 変 化 を 比較 検討. は 必 ず し も平 行 す る も の で は な い との べ て い. 2%のAl‑Crを. 大 槽 内 に 注 入 す る と,. 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 は 正 常 家 兎 よ り早 期 に 癲. 癇様痙攣発作 を生ず る.. し た 結 果,痙 攣 発 作 の発 生 と組 織 学 的 所 見 と. る.こ の 事 実 よ り考 え れ ば,私. 攣 発作 の 発生 状況 を 比 較観察 して次 の. 2) み. 論. 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎 並 に 正 常 家 兎 に,. Al‑Crを. 化 の 相 違 は 認 め ら れ な か つ た. Kopeloffは. 結. 3). Al‑Crの. 脳 実質 内注 入 の場 合 は著 明 な. 相 違 は 認 め られ な い.. の行 つ た組 織. 4). Al‑Cr‑Disk貼. 付 の 場 合 は 慢 性 脳局. 学 的 所 見 で 両 者 の 間 に 相 違 が な い とい う結 果. 「ア 」 家 兎 群 に お い て 著 し く痙 攣 発 作 発 生 率. は,一. が 大 で あ る.. 層 脳 局 「ア 」 家 兎 が 痙 攣 素 質 とい う機. 能 的 な 変 化 を 有 し て い る と い う こ とを 裏 書 す る も の で あ る. 以 上,私. 5). Al‑Cr‑Diskを. 貼 付 す る と,神. 経 細胞. は 著 明 な 変 性 を 来 し漸 次 萎 縮 の 傾 向 を 示 す が,. はAl‑Crを. も ち い て 自然 発 作 に. 類 似 の痙 攣 発 作 を 生 ぜ しめ る こ とに よ り,慢. 正 常 家 兎 と慢 性 脳 局 「ア 」家 兎 との 間 に 著 明 な 相 違 は 認 め られ な い. 6). 性 脳 局 「ア」 家 兎 が 痙 攣 準 備 状 態 を 附 与 さ れ. 要 す る に, Al‑Crを. もち いて行 つ た実. て い る とい う こ とを 実 験 的 に 証 明 し,癲 癇 の. 験 で は 慢 性 脳 局 「ア 」家 兎 は 確 か に 正 常 家 兎. 原 因 的 発 生 に 対 す る ア レル ギ ー 成 因 説 を 一 層. よ りも痙 攣 を 起 しや す く,痙 攣 準 備 状 態 に あ. 深 め え た と信 ず る も の で あ る.. る も の と考 え ら れ る.. 文. 1) Foerster Zbl. Neur.,4, 746,1926.Dtsch. Z. Nervenhk.,94, 62, 1926. 2) Spielmeyer:Zbl.Neur.,109,501,1927.Zbl. Neur., 148, 285, 1933. 3) Wuth: Jaresvers.d. ver. bayr. Psychiat. Munchen, 7, 30, 1921. 4) Crinis Monatschr.Psychiat.u. Neur.,62, 307, 1927. 5) Speransky. Arch. Neur (Am.), 17, 525, 6) Fischeru. Thurzo: Zbl. Neur., 43, 707, 1926.. 7) Bigwood: Zbl.Neur.,38, 470,1924. 宮 川:熊. 9). Conrad:諏 1939よ. 474, 1935. 14) Spratling:. cited from Practice of Allergy. by Vaughan, 15). Kraus. u.. ー 時報 , 16). 1948.. Van 8,. 13,. Storm. Van. 1947よ. り 引 用.. den. Stricht.三. 1942よ. Leeuwen.中. 浦:ア. レル ギ. り 引 用. 村. 臨 床 医 報,. 1,. 8,. 17) Howell: citedfrom Allergy by Urbach and Gottlieb,1946. 18) Wallis, Mackenzie, Nicoland Craig: Lancet. 1927.. 8). 献. 本 医 学 会 雑 誌, 訪:精. 14,. 1999,. 1938.. 神 神 経 学 雑 誌,. 43,. 286,. り 引 用.. 10). Pierre‑Marie:. 11). Abadie:. 12). 三 浦:精. Zbl. Zbl.. Neur.,. Neur.,. 神 神 経 学 雑 誌,. 65, 45,. 59, 372, 1,. 247,. 1928.. 1933. 1941.. 13)Claude, Marcel& Paul: Zbl.Neur., 76,. 204, 741, 1923. 19) McCready and Ray: citedfrom Practiceof Allergy by Vaughan, 1948. 20) Ball: Amer. J. med. Sci.,173, 781, 1927. 21) Rowe and Ricket: J. med. Franc.,19, 170, 1930. 22) Wilmer and Miller J. Allergy, 5, 628, 1934. 23) Forman: 1934.. Arch. Neur. (Am.), 32, 517,.
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(13) ア レル ギ ー 成 因 に よ る痙 攣 素 質 形 成 に 関 す る実 験 的 研 究. 松. 付(5日. 岡. 論. 文. 附. 図. 第2図. 目). 2583. 正常 家兎 神経細 胞. 第1図. Al‑Cr‑DisK貼. 第3図. 正 常 家 兎5日. 目の神経細 胞変性. 第4図. 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎5日. 第5図. 正 常 家兎10日 目の 神 経 細 胞 変 性. 第6図. 慢 性 脳 局 「ア 」 家 兎10日 目の 神経 細 胞 変 性. 目の 神 経 細 胞 変 性.
(14) 2584. 松. 松 第7図. 第8図. Al‑Cr大. 岡. 論. 伊. 喜. 文. 男. 附. 図. 慢 性 脳 局 「ア 」家 兎 痙 攣 後. 槽 内 注 入 のaluminon染. 第10図. 岡. 色. Al‑Cr‑DisK貼. 第9図. 付 のaluminon染. 脳 実 質 内 注 入 のaluminon染. 色. 色.
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