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実験的脾腫家兎に於け る毒性 因子が 鉄,銅 代謝に及ぼす影響

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Academic year: 2022

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(1)616. 411-007. 615. 所 謂Banti氏. 病 の 本 態 に 関 す る 実 験 的 研 究 第2編. 実 験 的 脾 腫 家 兎 に 於 け る毒 性 因 子 の 発 生 及 び 該 因 子 が 鉄銅代 謝 に及ぼ す影 響 岡山大学医学部平木内科教室(主 任:平 木 潔教授) 副. 手. 宮. 井. 紋. 〔 昭和32年12月31日 内 第1章. 緒. 第2意. 実験方法. 第3章. 実験成績. 第1節. 容. 治. 郎. 受稿〕. 目. 次. 言. 第2節. 実験的脾腫家兎に於け る毒性 因子が 鉄,銅 代謝に及ぼす影響. 実験的脾腫家兎に於け る毒性因子の 発生. 第4章. 総括考按. 第5章. 結. 語. 子 が 貯蔵 鉄 の 動 員に 対 して抑 制 的 に作 用 す る事 の方 第1章. 緒. 言. が 寧 ろ主 力を なす もの で あ る と主張 して い る.. 血 及 び栓 球 減 少 を 示す. か か る意 味 に於 て,私 も各 注 射 家兎 の血 清 及 び脾. 実験 的脾 機能 亢 進 とも いわ れ る べ き状 態 を作 る事 に. エ キ ス を他 の 家兎 に 注射 し,そ の 血液 像 につ いて催. 成 功 した.而. 貧 血作 用 の有無 を検 討 し,加 う るに 血清 及 び臓 器 中. 私 は 第1編. に 於 て 脾 腫,貧. して そ の貧 血 の 成 因に 関 しては 鉄 代謝. が 大 い に 関 与 す る 事,即. ち 脾 に 於 て異 常 に 産生 され. た 液 性 因 子 が 貯 蔵 鉄 動 員 に 対 す る 抑 制 作 用 が あ る事 を 示 唆 し た.そ (以 下Mと 路 す)及. 省 略 す),. Polyvinylalkohol(以. びOvalbumin(以. 下Aと. 下Pと. 省 略 す)注. 射家. 現在 までに 患 者 血清 又 は脾 エ キス を 家兎 に 注 射す る 事 に よ り血 球 減 少(赤 事 を 報 じ た 実 験 は, つ い て はTroland. Werlhof氏 and. Uihlein,. Schaff67),. 所 謂Banti氏. 病 の栓 球 減 少 因 子に. Rose. Torioli. Stefanin68)等. and. und. 2.5%. P及 び2%. Aを 夫 々連 続注 射 して. り血液 を 採取 して 血 清 を分 離 し各注 射 家 兎脾 は リン ゲ ル氏 液 に て5%水. 浸 液 とな して氷 室 に貯 蔵 した.. 血 清及 び 脾水 浸 液 の いず れ も体重pro 合 に て他 家兎 に 連 続7〜10日. kg 2ccの 割. 間 の皮 下注 射 を 行 い,. Hobsan. 赤 血球 減 少率,骨 髄 像,血 清鉄 及び 銅,臓 器 鉄 量 を. Boyer62),. 測 定 した.実 験 方 法は 夫 々第1編 第2章 に述 べ た と. Puddu69),. Schaff. 同様 の もので あ る. 第3章. 病 の 催 貧 血 作 用 に つ い て は 友 田,井. で あ ろ う と述 べ,井. 5%. 実 験脾 腫 家兎 を惹 起せ しめ,次 で該 家 兎 の頸 静 脈 よ. し てBanti氏. 第1節. 病の. 上1)及 び 教 室 小 林5)は 骨 髄 灌 流. 実 験 に よ り血 球 の 流 血 中 へ の 遊 出 障 碍(Knochen 招 来 す る と述 べ,更. に小林 は 本因. 実. 験 成 績. 実 験 的脾 腫 家兎 に於 け る毒性 因 子 の発生. 田は催 貧 血性 因 子は 直 接 骨髄 に 作 用す るの. markssperre)を. M,. 実 験 方 法. に よ る も の が あ り,又. 上 及 び 教 室 小 林 等 の が あ る.而 場 合,友. 招来する. Lee72). Otenasek54),. Dameschek26),. Moolton50), u.. 血 球 或 は 栓 球)を. 第2章. 省. か ど う か を 明 ら か に す べ く 本 編 の 実 験 を 試 み た.. Witt43),. 層 明 らか に せ ん と企 て た.. こ で 本 編 に 於 て はMethylcellulose. 兎 の 血清 中或 は 脾 蔵 内に 確 実に 毒 性 因 子 が存 在 す る. and. の 鉄 の態 度 を 知 る事 に よ り毒 性 因子 の作 用 方 向 を一. 先 ず 対 照 実験 と して未 処 置 正 常家 兎 の 血清 及 び碑 5%リ. ン ゲル エ キスpro. kg 2ccを 他 の家 兎へ 皮 下. 注 射 し,そ の赤 血球 数 を み るに 第1表 の如 く,血 清.

(2) 472. 宮. 第1表. 紋. 正常家兎血清 及び脾 エキス注射による 血液像. 注 射 で は1回 3例. 井. 注 射,連. 郎. 第2表. M注 射家兎の血清及び脾 エキス注射に よる末梢血液像. 続 注 射 共 全 く減 少 を 認 め ず,. の 平 均 減 少 率 は1回. て は‑16.3%の. 治. 注 射‑14.4%,連. 減 少 を 認 め る も,先. 続注射に. ず 正常 範 囲 を余. り 出 て い な い と い い 得 る. 2)M注. 射 家 兎 の 血清 及 び 脾 エ キ ス注 射 の場 合. Mを100日 第1回. 間 注 射 し た 家 兎 の 血 清 を 注 射 す る に,. 第3表. 注 射 に て 赤 血 球 最 大 減 少 率 は‑17.5%,. ‑18. .0%,. %で. あ り,連. ‑19.5%で. 第2表. ‑25.3%,. で あ つ た.脾. ‑28.5%を. 示 し 平 均‑25.8%. エ キ ス 注 射 群 で は 第2表. 射 に て は‑20.3%, し平 均‑21.6%で は‑25.5%,. に 示 す 如 く平 均‑18.4. 続注 射 に て は 各 例 の 最 大 減 少 率 は. ‑24.1%,. ‑21.8%, あ り,連. ‑28.0%,. の 如 く1回. ‑22.5%の. 注. 減少を示. 続 注射 に て は最 大 減 少率. ‑29.0%で. 平 均‑27.5%を. 示 し た. 3)P注 P50日. 射 家兎 の 血清 及 び脾 エ キス注 射 の場 合 間 注 射 し た 家 兎 の 血 清 をpro. に 注 射 す る に,先 率 は‑18.1%,. ず1回. kg. 2cc皮. 下. 注 射 に て は赤 血 球 最 大減 少. ‑21.8%,. に 示 す 如 く 平 均‑23.3%で 各 例 の 最 大 減 少 率 は‑29.9%,. ‑30.0%で. あ り,第3表. あ つ た.連. 続注 射 に ては. ‑36.0%,. ‑38.5%. P注 射家 兎 の 血清 及 び脾 エ キス注射 に よ る末 梢 血液 像.

(3) 所 謂Banti氏. 病 の本 態 に 関 す る実 験 的研 究 %を. 示 し た.次. ‑29. .0%,. 473. に 連 続注 射 に 於 ては 減 少 率 は 夫 々. ‑33.7%,. ‑38.4%で. あ り平 均‑33.7%. の 減 少 を 認 め た. 4)A注. 射 家 兎 の 血清 及 び脾 エ キ ス注射 の場 合. Aを50日. 間 注 射 し た 家 兎 の 血 清pro. kg. 2ccを. 他. の 家 兎 に 皮 下 注 射 し た 場 合 赤 血 球 最 大 減 少 率 は,先 ず1回. 注 射 の 場 合‑11.9%,. 第4表. に 示 す 如 く平 均‑15.1%を. 場合. は‑21.1%,. ‑16.0%,. ‑22.5%,. ‑17.4%で. 示 し,連 ‑27.5%,平. 続注射の 均‑23.6. %の 減 少 率 を示 した.次 に 脾 エ キ ス注 射 群(pro 2cc皮 下)で は1回 注 射 の 場 合‑32.0%, %, で平 均‑34.8%を. 示 した.次 に脾 エ キ ス注射 群 をみ. るに, 1回 注 射 に ては 赤 血 球最 大減 少率 は‑60.9%, ‑66 .5%, ‑68.2%と 極 め て 著明 で あ り,平均‑65.2 第4表. A注 射 家 兎 の 血清 及 び脾 エ キス注 射 の 末 梢 血 液像. ‑46.2%,平. 均‑35.8%の. 注 射 の 場合 は‑37.0%, 均‑39.7%の. kg. ‑40.2. 減 少 率 を示 し,連 続. ‑40.8%,. ‑41.3%,平. 赤 血球 減少 率 を 示 した.. 以 上 の 成績 よ りM,. P及 びA群 共 に そ の血 清 及 び. 脾 エ キス 中に 毒 性 因子 の存在 す る事 が 実証 され,脾 エ キ スの 催貧 血力 の 方が 大 で あつ た 事 は本 因 子 が脾 に起 因 す る事 を物 語 つ でい る もの と 考 え て よ か ろ う. 友 田,教 室 小 林等 は 所 謂Banti氏. 病 の特 徴 の 一. つ と して 血清 及 び脾 エ キス 中に 催 貧 血作 用 の あ る事 を述 べ,. 1回 注 射に て‑10%,. ‑13%以. 上 減 少せ る. 場 合は 陽 性で あ ると いつ て い る.私 の 実験 成 績 に よ ると第5表 に 示す 如 く血 清1回 注 射 の 場合M群 で ‑18 .4%, P群‑23.2%, A群‑15.1%を 示 しいず れ も‑13.0%以. 上 で あ り,催 貧 血 性 物質 の 存 在陽 性. とい え る.脾 エ キス1回 注射 の場 合対 照 で‑14.4% の限 界 を 示 した が,各 群 共 そ の約2倍 乃至 そ れ 以上 の減 少 率 を認 めた.連 続 注射 に て も 対 照 の0%, ‑16 .3%に. 比 しす べ て一 層高 度 の 減 少 を 示 し,血 第5表. 各 群 平坪 減 少 率.

(4) 474. 宮. 清<脾 エ キ スで あ り,又1回. 井. 注射<連 続 注 射 で あつ. た.血 清 注 射 群,脾 エ キス 注 射群 の場 合 を 夫 々図 示 す れ ば 第1,第2図 第1図. の 如 くで あ る.. 紋. 治. 郎. の で あ る.第1編. に 於 て骨 髄 に対 す る抑 制作用 は本. 実 験 貧 血の 一 因 とな り得 る が,血 清 鉄 の著 明 な減少 が あ るに も拘 わ らず 貯 蔵鉄 の減 少 を 認 めな い点 よ り ,. 「m」,「P」,「A」注 射家 兎 の血 清注 射 に. 鉄 動 員に 対 し何 等 か の抑 制作 用 が脾 に あ る もの と推 論 し たの で あ る.従 つ て毒 性 因 子 の認 め られ た各群. よ る赤 血球 の推移. 血清 と脾 エ キ ス の連 続注 射 を行 つ た場 舎に 血清 鉄及 び臓 器 鉄 が 如何 な る態度 を と るか は甚 だ興 味 あ る事 とい い得 る, さてM,. P,. Aに よ る実 験 的脾 腫 家兎 群 の血.清及. び脾 エ キ ス を夫 々他 の健 康 家兎 に 注 射 し,注 射前, 注 射 後7日 目の 血 清 鉄,銅 量 を測 定 す る と第6表, 第3, 4図 に 示 す 如 くで あ り,正 常 家 兎血 清 及び 脾 エ キス 注 射 の場 合 は 共 に血 清 鉄 及 び銅 量 の変 動が みら れ な か つ た. M群 血清 に ては 平均 して注 射 前212γ%, 3日 目65γ%, ‑72%を. 示 した 第6表. 第2図. 「M」,「P」,「A」注 射 家 兎 の脾 エ キス注 射 に よ る赤 血球 の 推 移. 以 上 各 群 血 清 及び 脾 エ キ ス中 に催 貧 血 作 用 の あ る 因子 を認 め た事 は,第1編. に 於 て報 じ た所 の 実験 的. 脾 機 能亢 進症 の脾 腫 中 に骨髄 造 血機 能 抑 制 物質 が 存 在 す る で あろ う とい う考 察 に 確 固 た る根 拠 を与 えた もの とい い得 る. 第2節. 実 験 的脾 腫 家兎 に於 け る毒性 因 子 が鉄,銅 代謝 に 及 ぼ す 影響. 前 章 に 於 て一 連 のnonphysiologic lar polymersを. macromolecu. 注 射す る事 に よ り発 生 せ し めた 実 験. 的脾 腫 内 に 催貧 血作 用 因 子 の存 在 す る事 及 び該 因子 が 血 清 中 に も認 め られ た事 を 述 べ た,即 ちhematolo gic macromolecular. syndrome(Hueper)と. し て報. 告 せ られ て い る貧 血 が 本 因子 に 起 因 す る事 が 解 つた. 7日 目58γ%で. あ り,最 大 減 少率. .脾 エ キ スに で は注 射前152γ%, 血 清 及び 脾 エ キ ス注 射に よる 血清 鉄 及 び 銅 の変 動.

(5) 所 謂Banti氏 3日 目90γ%, は‑43.4%で. 7日 目86γ%を. 3日 目85γ%,. 最 大 減 少率 は‑71.8%を. エ キスに ては 注 射 前215γ%, 日目75γ%で. 示 し,最 大 減 少率. あ つた.血 清 銅 は反 つ で増 加 を示 した.. P群 血清に て は注 射 前195γ%, 日 目55γ%で. 病 の 本 態 に関 す る実 験 的研 究. 3日 目60γ%,. 次 にA群 血清 に ては 注 射 前184γ%, 7日 目115γ%で. 7. 3日 目90γ%,. 最 大 減 少 率‑51.2%を. 脾 エ キス に ては 注 射 前224γ%, 7日 目101γ%で. 最 大 減少 率 を示 した.血 清 銅に 血清. 及 び脾 エ キス共 増 加 を示 した. 第3図. 7. 示 した.脾. 475. 示 した.. 3日 目158γ%,. あ り最 大減 少率‑55.0%を. 示 し. た.血 清 銅は 血 清 及 び脾 エ キ ス注 射 共 に増 加 を示 し た. 第7表. 血 清 及 び脾 エ キス 注射 に よ る血 清 鉄 及 び銅 の最 大 減 少 率. 血 清 注 射 に よ る各 群血 清鉄 及 び 銅量 の 変 動. 各注 射 群 血清 及 び脾 エ キス連 続7〜10日 non‑hemin鉄. 目の 臓 器. 量 を測 定す るに そ の平 均 値 は 第8表. に 示す 通 りで あ り,各 注 射 群 共 正常 群 に 比 し各 分 劃 の著 明 な る増 減 は認 め られ ず 正常 範 囲 で あつ た. 以 上 の事 実 よ り実験 的脾 腫 家 兎 の脾 及 び血 清 中 に 認 め られ る毒性 因子 は鉄 動 員 に 対 し抑 制 的に 作 用 し, 第8表. 血 清 及 び脾 エキ ス注 射 に よ る臓 器 鉄 量(γ/g)の. 第4図. 脾 エ キ ス注 射 に よ る各 群血 清 鉄, 銅 の変 動. 平均.

(6) 476. 宮. 井. 紋. 治. 郎. 血 清 鉄 不 足 を 生ず るが た め に骨 髄 赤 芽 球 系 の成 熟 抑. 本 脾 機能 亢 進 症 の範 疇 に 属 す る 所 謂Banti氏. 制 が お こり貧 血 を 招来 す る もの といい 得 る.. 関 しては 友 田9)10),井 上1)及 び教室 小 林5)等 が そ の. 病に. 催 貧 血性 因子 の 存在 につ いて の報 告 を行 つ てい るが, 第4章 M,. 総 括 考 按. 実 験 的脾 機 能亢 進症 に於 け る毒 性 因 子 の存 在 につい. P及 びAに よ り実験 的 に著 明 な 貧 血 を起 す が. そ の 原 因 と して は鉄 代 謝 が 大 いに.関与 し,貯 蔵 鉄 の. て の 報告 は私 の報 告 を以 つ て嚆 矢 と信ず る. 扨 て1回 注 射 に於 ての 赤 血球 減 少 につ いては 如何. 動 員 障碍 に よ る骨髄 赤 芽 球 の 成 熟抑 制 が起 る と考 え. な る解釈 を下 すべ きで あ ろ うか.も. られ る事 は 第1編 に述 べ た 所 で あ る.而 し て各 注射. 間 の鉄 代 謝 障 碍 の た めの 貧 血 とは 考 え られず,こ の. 群 に脾 腫 を 認 め.そ の組 織 像 に於 て網 状織 細 胞 の増. 点 に つ い ては 更 め て 実験 は行 わ な か つ たけ れ ど も,. 殖,時 にFibroadenieの 貧 血 が所 謂Banti氏 謂Banti氏. 像 を 認 めた 点 よ り,本 実 験. 所 謂Banti氏. とよ り短時 間の. 病 血 清 及 び 脾 エ キ スの 家 兎大 腿骨 々. 病 に類 似 し て お り,従 つ て 所. 髄 灌 流実 験 に よ り骨 髄 ス ペ レを 招 来 す る と い う井. 病 に 催 貧 血性 物 質 が 存在 す る 如 く本 実. 上1),教 室 小 林5)等 の考 え で もつ て 解釈 出来 る も の. 験 的脾 腫 に 於 て も毒 性 因 子 の存 在 が 充 分考 え られ た. と思 う.次 に連 続 注 射に よ る所 の貧 血の 発生 機序 に. 所 で あ る.. つ い ては 毒性 因 子 が 如何 な る方 向に 作用 す るか とい. そ こで 本 編 に 於 て は 一 連 のnonphysiologic cromolecular. polymersの. ma. 連 続 的注 射 を行 つ た 実験. う事 に か かわ つ て お り, 1回 注 射 の場合 に 認 め られ たKnochenmarks‑aperreが. 連続 す るた めの二 次的. 的脾 腫 家 兎 の 血清 及 び 脾エ キ スを他 健 康 家 兎 の皮 下. 骨髄 実 質障 碍 も考 え られ な い事 は な いが,第1編. にpro. も述 べ た如 く寧 ろ鉄 代 謝 障碍 の方 が 主因 か と想定 さ. kg 2cc宛1回. 注 射 を 試 み た所 第5表 に 示 す. に. 如 く, 1回 注 射,連 続注 射 共 に 血清 及 び脾 エ キ スに. れ るの で本 編 に於 て 既 に 述べ た 如 く,第1編. 可 成 りの 著明 な 催 貧 血作 用 を 認 め た.即 ち催 貧血 試. 方 法 に て血 清 鉄及 び 臓 器鉄 の測定 を行 つ た所,や は. と同 じ. 験 陽 性 で あつ た.換 言す れ ば 本 実験 的 脾 腫 内に も毒. り第1編 同 樣 臓器 鉄 が 正 常で あ るのに 血 清鉄 は著 明. 性 因 子 が 発生 し てお り,こ れ が 血清 中 へ も移 行 して. な 減 少 を示 す 事 を知 つ た ので あ る.こ の 事 実 よ り毒. い る 事 が 解つ た.. 性 因 子 は貯 蔵 鉄動 員 に 対 しで抑 制 的に 作 用す る事 が. さて 以 上 述 べ た 如 くnonphysiologic. macromo. 窺 わ れ,従 つ て骨髄 赤芽 球 系 の最 も鉄 を 必要 とす る. lecular polymersを. 用 いて の 実 験 的脾 腫,血 球 減 少. 塩基 性 及 び 多染 性 の 段 階に 於 て成 熟が 抑 制 され る事. に つ い てはHueper. et al.29), Palmer. が本 実験 的 脾腫 発 生 の主 因 とい え る と思 う.. et al.58)及. び鈴 木7)等 の 記 載が あ るが,脾 及び 血 清 内 の毒 性 因. 第5章. 結. 語. 子 の存 在 に つ い て は未 だ そ の報 告 に 接 しな い. 私は 私 の作 り得 た 実験 的脾 機 能亢 進 症 と もい わ る べ き状 態 が所 謂Banti氏. 病 に非 常 に 類似 して い る の. で,更 に 本 貧 血に 於 て毒性 因子 が 証 明 出来 れ ば 実験 的Banti氏. 病 といつ て も過 言で は な い と考 え て 本実. 1)Methylcellulose, Ovalbumin注. Polyvinylalkohol及. び. 射 家兎 の脾 及 び血 清 中 に毒 性 因 子 が. 存 在 す る事 を認 め た. 2)毒. 性 因 子 の作 用 方 向 に つ いて 主 と して鉄 代謝. 験 を 試 み た所,上 述 の 如 く毒 性 因子 の存 在 を確 認 し. の面 よ り検 討 し,臓 器 鉄 量 が正 常 で あ るに も拘 わ ら. 得 た.. ず 血 清鉄 量 が 著 明な 減 少 を来 した 事 よ り,本 因 子は. 臨 床 的 に は 脾 機 能 亢 進 症 に 関 す る 研 究 は 多 く,殊. 貯 蔵 鉄 量 の動 員 に対 し抑 制 的に 作 用 し,そ の綾 果骨. に栓 球減 少性 紫 斑 病 につ いて 多 くの 報 告 が み ら れ. 髄 の 赤芽 球 系 の 成熟 障 碍 を来 し貧 血 を招 来 す る もの. Eppinger28),. Naegeli52),. Hirschfeld37),. Frank等. に よ り脾 性 骨 髄 抑 制 な る 言 葉 が 用 い ら れ て い る.最 も 活 溌 に な つ た の は 近 年Dameschek26), Wright及. びWisemann25)等. Doan23) 24),. の 研 究 に よつ て で あ り,. 彼 等 も脾 に 何等 か の液性 因子 が ある 事 を想 定 してお り,こ. の 液 性 因 子 に 関 し て はTroland. Otenasek54), Rose u.. and. Hobson Boyer62),. Puddu70),. Schaff. and. Witt43),. Uihlein73),. and. 擱 筆す るに 当 り終 始 御 懇篤 な る御 指 導,御 校閲 を 賜 りた る恩 師 平木 教 授 に深 甚 な る 謝意 を 表す. (本論 文 要 旨は 昭 和32年9月21日. 第475回 岡 山医. 学会 例 会 に於 て発 表 した). Dameschek26),. Moolton50),. u. Schaff67)等. Lee72),. と考 え られ る.な お 本 因 子は 血 清 銅 に対 しては 血清 鉄 の 減少 と反 対 に軽 度 の増 量 を示 し た.. Jorioli. の 報 告 が あ る.. (文献 は 一 括 して第3編 の末 尾に 記 載 した).

(7) 所 謂Banti氏. Studies. on the. 病 の 本 態に 関 す る実 験 的研 究. Pathogenesis. of So-Called. Part The. Pathogenesis. of Toxic. the. Copper. Iron. and with. 477. Banti's. Disease. II.. Factor. and its Influences. Metabolisms. Experimental. in the. upon. Rabbits. Splenomegaly. By Monjiso MIYAI Department of Internal MedicineOkayama University Medical School (Director: Prof. Kiyoshi Hiraki) Author's. Abstract. By injecting to normal rabbits the spleen extracts and sera of the rabbits with experi mental splenomegaly, the author examined whether or not the toxic factor exists in such extracts and sera, and studied influences of the toxic factor upon the iron and copper meta bolisms. The experimental results are described below. 1) A toxic factor was recognized to exist in the spleen and serum of the rabbits recei. ving the injections of methylcellulose, polyvinylalcohol and ovalbumin. 2) By the injection of the substances containing such a toxic factor to the normal rabbits, the value of serum iron became lower while that of copper higher. In studying the direction of action of the toxic factor mainly from the standpoint of the iron metabolism it has been found that despite the normal amount of depot iron, the serum iron decreased mar kedly. From this fact it is concluded that the anemia is caused by the inhibitory action of the toxic factor on the mobilization of depot iron with resultant interferance with the ery thropoiesis in the bone marrow. 3) As mentioned above, the author believes beyond doubt to have confirmed for the first time the existence of a toxic factor in the spleen and serum in the rabbits with experi mental hypersplenism and to have clarifed the active mechanism of the toxic factor..

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