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博士(医学

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Academic year: 2022

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全文

(1)

氏

生年月日

本籍(国籍)

学位の種類

学位論文審査結果の報告書

西野将矢

名

学位授与の条件 け専士の学位)

昭和飢年2月

大阪

博士(医学

医第 1284号

学位規程第5条該当

Effects ofsecondary 五GFR mutations on resistance aσainst uP丘ont Osilnertinib in ce11S W武h ΞGFR ・activating mutationS 力I wb'0

3日

(一次治療オシメルチニブに対する耐性化二次変異invitm

m畷e1の検討)

学位論文受理日 学位論文審査終了日

員

2018年 加W年

(主査)

(副主査)

(副主査)

(副査)

H月 1月

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13日 31日

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学位記番号

論文題目

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(2)

佃的】

上皮成長因子受容体(EGFR)の活性型遺伝子変異を有する非小細胞肺癌は、 EGFRチロシンキナーゼ 阻害薬(EGFR、TKD が奏効するが、いずれ耐性化する。第一世代および第二世代EGFR・TK1に対する 耐性化機序として約半数がT790M二次変異の獲得である。第三世代EGFR・TK1であるオシメルチニブは T790M二次変異獲得例に対する標準治療であるが、これもやがては耐性化してしまう。オシメルチニブ に対する耐性化機序としてのEGFR三次変異も複数報告されている。 FLAURA試験にて一次治療でのオ シメルチニブの有効性が証明された。しかし、一次治療におけるオシメルチニブの耐性化機序に関しては 明らかではない。我々は、 T790M獲得例に対して使用した場合のオシメルチニブ耐性化三次変異が、

次治療で用いた場合の耐性化二次変異として出現するのではないかとの仮説をたて、各世代EGFRIKI の感受性評価を行い、一次治療における耐性獲得後の治療選択肢を検討した。

【方t幻

T790M二次変異併存下での耐性三次変異報告例を文献検索し、 L718、 L792、 G796、 C797の4つのコ ドンの変異を同定した。これらの遺伝子変異を活性型EGFR遺伝子変異であるエクソン19欠失変異と L858R変異にシス体でBa/F3細胞に遺伝子導入を行い、オシメルチニブを含む5種類のEGFR・TK1の効

果を評価した。

【結果】

エクソン 19欠失変異①e119)を活性型遺伝子変異とした場合、 C797Sのみがオシメルチニブに対す る強力な耐性を示した。しかし、 L858R との組み合わせでは C797S、 C797G、 L718Q、 L718V でそれぞれ 強い耐性をしめした。エルロチニブはC797S変異に対してt舌性を示し、その他の耐性化変異には総じて 第二世代EGFR、TK1であるアファチニブとダコミチニブが有効であった。

【考察】

本研究では活性型遺伝子変異としてDe119とL858R変異にそれぞれ耐性化遺伝子変異を遺伝子導入 した。 De119ではC797Sのみが耐性を示したが、 L8認RではC797S以外でもそれぞれ中等度から高度 の耐性をしめした。臨床報告例での頻度に関しても、 De119ではC797Sが過半数を占めるのに対して、

L858RではC797S以外の変異も比較的高頻度で見られるという相違点を認めた。オシメルチニブに対し て感受性の高いDe119では耐性獲得のために強い耐性化変異を必要とし、 L858R変異では比較的弱い耐 性化変異でも耐性獲得することが可能であり、頻度および耐性の程度においてこのような違いがみられる

と考えられる。

【結語】

一次治療におけるオシメルチニブに対するEGFR耐性二次変異獲得に対しても第一世代あるいは第2 世代EGFR"TK1が有効であることが示された。

論文内容の要

‑50‑

旨

(3)

ノ『、

2018年Ⅱ月以降 表

E丘ects of secondary 五GFR mutatlons on 年 月 日

公表予定

出版物の種類及び名称

博士学位論文

LUNGCANCER

博士論文の印刷公表

(4)

1)論文内容の要旨

【目的】上皮成長因子受容体(EGFR)の活性型遺伝子変異を有する非小細胞肺癌は、 EG殿チロシンキナーゼ 阻害薬(EGFR‑TKD が奏効するが、いずれ耐性化する。第一世代および第二世代郡殿一T畷に対する耐性化機 序の約半数力町79側二次変異の獲得である。第三世代EG肌一T綴であるオシメルチニブはT790M二次変異獲待例

に対する標準治療薬であるが、これもやがては耐性化してしまう。オシメルチニブに対する耐性化機序とし ての郡殴三次変異も複数報告されている。凡AURA試験にて^・次治療でのオシメルチニブの有効性が証明され た。しかし、一次治療におけるオシメルチニブの而ナ性化機序に関しては明らかではない。申請者らは、T790M 獲得例に対して使用した場合のオシメルチニブ耐性化二次変異が、一次治療で用いた場合の耐性化二次変異

として出現するのではないかとの仮説をたて、各1.比代EGFR‑T川の感受性評価を行い、一次治療における耐性

獲得後の治療選択肢を検討した。

【/j1幻 179側二次変異併存ドでの耐性三次変異報告例を文献検索し、 L718、Π92、 G796、 C797の4フのコド ンの変異を同定した。これらの遺伝子変異を活性型EGFR遺伝子変異であるエクソン19欠失変異と1念58R変異に シス体でBa/F3細胞に導入し、オシメルチニブを含む5種類の恥殿一IK1の効果を評価した。

絲占果】エクソン19欠失変異印e1 玲)を1舌性型遺伝子変異とした場介、C7町Sのみがオシメルチニブに対す る強力な耐1*をボした。しかし、那58Rとの組み合わせではC797S、 C7釘G、 L718Q、 L71別でそれぞれ強い耐性 を示した。エルロチニブはC797S変異に対して1舌挫を示し、その他の耐性化変異には総じて第二世代EG餓一T獲

であるアファチニブとダコミチニブが有効であった。

【吉察】本研究では活性剛遺伝子変異としてDe119と1念腿Rにそれぞれ.耐性化造伝f変異を遺伝子導入した。

Del WではC7町Sのみ力河肘帷を示したが、 L858RではC7町S以外でもそれぞれ中等度から磊度の耐性をしめし た。臨床報告例での頻度に関しても、 De119ではC797Sが過半数を占めるのに対して、脇腿RではC7町S以外の 変異も比較的高頻度で見られるという相違点を認めた。オシメルチニブに対して感受性の高いDe119では耐 性獲得のために強い耐性化変異.を必要'とし、玲認R変異では比較灼弱い耐性化変異でも耐性を獲得することが 河能であり、頻度および耐性の程度においてこのような違いがみられると老えられ'る。

絲ぎ語】'次治療におけるオシメルチニブに対するEGFR耐性二次変異獲得に対しても第'・・"世代あるいは第2世

代EGFR‑TK1が有効であることが水された。

2)審査結果の喫旨

本論文に対する最終試験は、平成30年松月豁H午前Ⅱ時から小講堂にて行われた。

申請者は第三世代聡FRチロシンキナーゼ陞害薬であるオシメルチニブが第三相臨床試験である凡A膿A試験の 結果より切除不能・再発EG殿変異陽性肺癌に対する一次治療で用いられることとなることを受けて、その耐 性化機序である耐性化二次変異に関する研究を行った。従来、オシメルチニブは第一'世代および第二世代 EG肌チロシンキナーゼ阻害薬に対する代表的耐性機序である町9脳二次変異に対して用いられてきた。そこで 文献検索を行いT790M陽性例に対する耐性化三次変異としてL718Qバ、 G724S、 L7呪F/H、 G796S、 C797G/Sを同 定した。これらを郡殿活性型遺伝子変異の代表格であるエクソン19欠失変異と那腿R変異と二次変異として紲 み合わせてBa/F3細胞に導入することで、オシメルチニブ・'次治療耐性化in Ⅵな0モデルとなると仮説を立て た。これに対する各種EG殿チロシンキナーゼ阻害薬の感受性評価を行い、一次治療での耐性化二次変異の検 証と克服に関する検討を行った。エクソン19欠失変異と組み合わせた場介はC7町S以外はいずれも弱い耐性 で、 C7町Sを含めすべて第一世代のエルロチニブが有効であった。しかし、那郭Rでは口18、 L7兜、C7町のコ ドンの変異はいずれも中等度以上の耐性を示した。また、 W穏変異は第一'世代に対する感受性が低いことか ら、C7町には第・一世代のエルロチニブ、それ以外に対しては第二世代のアファチニブ、ダコミチニブが有効 であると報告があった。そして、これらに対して主杏中川、副上査西尾教授、松村教授よりいくっかの疑問 点にっいて返答を求めた。̲

余ず、松村教授より、①オシメルチニブの耐性獲得の期間及びその機序は・'次治療とT79側陽性例の場合で差

があるのか、②オ新升究で検ミ寸したオシメルチニブ耐性化,二次変異が実際に一次治療で兒られたという報告は あるのかと質閻があった。次に西尾教授より、③オシメルチニブへの一次治療での耐性獲得後の二次治療に

おける免疫黍法の位置づけに関する質問があり、最後に中川より④AⅨ陽性肺癌に対するAUく阻害薬の耐性化

.二次変異は大変バリエーションが多いが、EGF郎昜性肺癌のEG餓チロシンキナーゼ阻害薬の耐性化二次変異は それほどバリエーションが多くないのはどぅしてか、そして、⑤本研究のように様々な耐性化二次変異に対

しする個別化治療の確立に向けてどのようなことが必要かとの質問を行った。

ノー」→ J士

1、 の しニニ'

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(5)

これらの質問に対して、申請者は以下のように返答を行った。①T790瓣昜性例に対する二次治療で オシメルチニブを使用した場合と一次治療でオシメルチニブを使った場合の臨床試験から、それぞ れの無増悪生存期間を比較すると一次治療でオシメルチニブを使った場合の方が明らかに長い。つ

まり、両者においてオシメルチニブに対して耐性獲得までの期間が異なる。その機序としては一次 治療の巾で側副経路が活性化したクローンなども出現していることからもこのように耐性獲得まで の期間が異なるのではないかと考えられる。②耐性化機停に関しては報告例を見る限りではやや T790脚昜陛例の方が二次変異による耐性化が多いようにも見受けるが一次治療での耐性化症例数が 少ないため現段階では断言はしにくいといえる。また、一次治療でL718QやC7町Sは扱告例がみられ ているが、それらに対して第一'あるいは第二世代EGFR‑TK1で治療したという報告はまだ認めない。

③郡殿遺伝子変異陽性肺癌は免疫療法の有効性は低いとする報告が多い。そして、忍容性および簡 便さの面からも耐性獲得後の後方治療で有効性はあると耆えられる。④郡殴一T川耐性獲得時に認め られる郡殴の2次変異はほとんど力汀79臓であるが、 A{X‑TK1の耐性獲得時見られる紅玲宣伝子の2次 変異はバリエーションに富んでいる。その理由のーつは肌K‑TNの最初に開発されたクリゾチニブ の血中濃度がその毒性の為に相対的に低く多様な2次変異による耐性化を容認したからではないか

と考える。

したがって、主査、副主査は合議のに、提1.1,1された学位論文が確かに西里刊乎矢氏の研究成果である こと、学位授与にふさわしい知識および研究遂行能力を併せ持つものと判断し、最終試験を合格と 判定した。

3)最終試験の結果:

合格

4)学位授与の可否:

可

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