審 査 論 文 要 旨(日本文)
論文提出者氏名: 金沢 輝久 審査論文
題 名:Analysis of the affected joints in rheumatoid arthritis patients in a large Japanese cohort
(関節リウマチにおける罹患関節の分布に関する横断的データ分析)
著 者:金沢輝久、西野仁樹、當間重人、田中栄 掲載誌:Modern Rheumatology(23巻1号44-49)
(審査論文要旨:日本語論文の場合1,000字以内・英語論文の場合500 words)
[目的] 関節リウマチ(RA)は多関節の滑膜炎と関節破壊を特徴とする慢性炎症性疾患であ る。大規模コホートの横断的解析により日本人関節リウマチの罹患関節の分布、特徴を明ら かにすべく、National database of Rheumatic disease by iR-net in Japan(NinJa)を用いて罹 患関節の分布と疾患活動性および罹病期間との関係を解析した。
[対象および方法] 登録RA患者6408例を対象にACR core data set 68関節の罹患(疼痛・腫
脹の有無)とDAS28-ESR、罹病期間との関係を解析した。
[結果] 解析の結果「手関節」が最も罹患頻度が高かった。疼痛関節の好発部位は膝関節や肘 関節、肩関節など中・大関節主体だが、腫脹関節は中手基節関節など上肢小関節にて頻度が 高く異なっていた。疾患活動性が高くなるにつれて各関節の罹患頻度も高くなるが、罹患関 節の分布のパターンは影響を受けず変わらなかった。さらに罹患関節の分布は罹病期間によ っても影響を受けなかった。
[結論] 本研究の結果より以下如く結論した。RAにおいて1)最も罹患頻度が高いのは「手関節」
である。2)腫脹および疼痛関節の好発部位には乖離がある。3)罹患関節の分布は疾患活動性 によらず一様である。
東 京 医 科 大 学