審 査 論 文 要 旨(日本文)
論文提出者氏名: 青木 真哉 審査論文
題 名:Functional evaluation in cruciate-retaining-type TKA: Anatomical relationship between
tibial osteotomy level and PCL attachment
(CR型TKAにおける脛骨骨切り高位とPCL付着部の解剖学的関係及び機能評価)
著 者:
Masaya Aoki, Takaaki Shishido, Yasuhito Takahashi, Yoichi Katori, Kosuke Kubo, Taichiro Takamatsu, Kengo Yamamoto
掲載誌:European Journal of Orthopaedic Surgery & Traumatology (in press, 2014)
Background
後十字靭帯温存
(
以下CR)
型人工膝関節全置換術(
以下TKA)
では後十字靭帯(PCL)
の生理的機 能が温存されることを期待している。しかしPCL
付着部の付着高位や形態は個人差が大きくTKA
手術における脛骨骨切り後のPCL
の機能は不明な点が多いのが現状である。そこでCR
型TKA
におけるPCL
付着部への切り込み量及び残存PCL
の機能についても評価した。Methods
対象は
2009
年1月から2010
年6
月までに当科にてCR
型TKA
を行った変形性膝関節症症 例76
例76
関節。男性20
例女性56
例、 手術時平均年齢74.5
歳であった。術前MRI
を 用いPCL
脛骨付着部の高位を測定し術後X
線での骨切り高位よりPCL
脛骨付着部に対する 切り込み量及び残存したPCL
の縦径を計測した。これらと屈曲位バランサートルク値、術後 ストレスレントゲンでの脛骨後方移動量の関係を検討した。Results
PCL
の付着部の縦径および付着高位は症例によってばらつきが大きかった。脛骨骨切り高位 がPCL
付着部より尾側にある症例は39
例(51
%)
であった。脛骨骨切り高位がPCL
付着部 最下点より頭側となるPCL
残存例と非残存例の屈曲トルクの比較ではPCL
残存例において 屈曲位でのテンションが軽度高値を示した。PCL
残存量と屈曲位でのテンションは相関関係 を示さず、PCL
非残存例でも切り込み量と屈曲トルク値間には相関関係は認めなかった。PCL
残存例と非残存例の術後ストレスレントゲン後方移動量比較では明らかな有意差は認めなか った。Conclusions
PCL
付着部の高位や形態は個体差が大きく、TKA
手術での脛骨骨切りの際PCL
の切込み量 は症例により異なることが確認された。脛骨骨切りラインがPCL
付着部より尾側になると屈 曲位によるテンションは小さくなる傾向にあったがストレスによる脛骨後方移動には変化が なかった。東 京 医 科 大 学