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審 査 論 文 要 旨(日本文) 論文提出者氏名: 岡崎 倫江 審査論文

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Academic year: 2021

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審 査 論 文 要 旨(日本文)

論文提出者氏名: 岡崎 倫江 審査論文

題 名:Gender difference in relation of distance of tibiofibular syndesmosis to joint dynamics of lower extremities during squat(脛腓靭帯結合距離がスクワット動作 の下肢関節動態におよぼす影響 ‐性差に着目して‐)

著 者:Michie Okazaki, Masaaki Kaneko, Yukisato Ishida, Norio Murase, Toshihito Katsumura

掲載誌:The Journal of Physiological Sciences (in press, 2015)

(審査論文要旨:日本語論文の場合1,000字以内・英語論文の場合500 words

【背景と目的】

足関節靭帯損傷は日常生活やスポーツ場面において受傷頻度の高い外傷である。損傷時,腓 骨は外旋・外方偏位を伴うため,脛腓靭帯結合(以下TFS)への影響は大きいと考える。また,

女性は男性に比べスポーツ活動時の下肢損傷の発生率が高いとされるが,この外傷発生率の 違いについて明らかな因果関係は示されていない。そこで我々は,足関節の安定性に関与す TFS の距離に着目し,TFS の距離と下肢関節動態および関節モーメントとの関係について 性差による影響を含めて調査を行った。

【対象および方法】

対象は,健常若年男性20名(年齢20.5±1.0歳),健常若年女性20名(年齢20.6±1.0歳)と した。デジタル超音波診断装置を用いてTFSの距離を測定し,男女毎の平均値以上をWide(W)

群,未満を Narrow(N)群に分けた。測定側は左下肢とした。課題動作は片脚スクワットと し,床反力の測定はフォースプレート,股関節・膝関節・足関節角度の測定は三次元動作解 析装置を用いた。解析は片脚スクワット開始後膝関節10°屈曲位から40°屈曲位までの範囲 で行い,膝関節 10°,20°,30°,40°における股関節屈曲,足関節背屈の角度および関節 モーメントを算出した。統計解析は,t 検定およびピアソンの積率相関係数を用いて SPSS て分析した。

【結果】

女性では片脚スクワット動作時,N群に比べW群は股関節屈曲角度が有意に減少し,足関節 背屈角度が有意に増加していたが,男性においては両群間に有意な差はみられなかった。ま た女性では TFS 距離と膝関節伸展モーメントとの間に正の相関を示したが,男性では有意な 相関はみられなかった。

【考察】

女性では TFS 距離が大きい場合,膝・足関節を主体としたスクワット動作となり,膝関節靭 帯損傷などの外傷を起こしやすいとされる膝関節伸展モーメントを高めた動作パターンを生 じる。したがって,足・膝関節への負担が過度にかかり損傷の危険性が高くなると考える。

近年,女性サッカー選手は男性よりもACL損傷においては軸足(左)の受傷が多いと報告さ れている。このことから女子サッカー選手におけるACL損傷率の高さとTFS距離が関係して いる可能性があり,足関節機能において重要な役割を担う TFS の距離は,女性における下肢 損傷の発生率の高さの要因の1つと考えられ,TFS距離の測定はスポーツ傷害予防のために利 用できる可能性が示唆された。

東 京 医 科 大 学

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