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審 査 論 文 要 旨(日本文) 論文提出者氏名: 河野 通秀 審査論文 題 名:

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審 査 論 文 要 旨(日本文) 

論文提出者氏名:  河野  通秀  審査論文

題  名:Cyclo-Oxygenase–2 expression is associated with Vascular Endothelial

Growth Factor C expression and lymph node metastasis in oral squamous cell carcinoma

(口腔扁平上皮癌におけるCyclo-Oxygenase–2発現は、Vascular Endothelial Growth Factor C発現と頸部リンパ節転移に関連する)

  著  者:Michihide Kono, Masato Watanabe, Harutugi Abukawa, On Hasegawa, Takafumi Satomi, Daichi Chikazu

掲載誌:Journal of Oral and Maxillofacial Surgeryin press, 2013

(審査論文要旨:日本語論文の場合1,000字以内・英語論文の場合500 words

【背景】

口腔扁平上皮癌(OSCC)における頸部リンパ節転移は,予後不良因子として認識されているが、

そのメカニズムは未だ明らかではない。VEGF-C・D/VEGFR シグナルと腫瘍周囲リンパ管数 (LVD)は、多くの固形癌でリンパ節転移に関連することが報告されている。近年、COX-2発現 が、VEGF-C発現およびリンパ節転移に強く相関することが報告されはじめた。しかしながら、

OSCC におけるこれらの報告はされていない。この研究の目的は、OSCC における COX-2 現と VEGF-C 発現、臨床病理組織学的パラメーター、頸部リンパ節転移との関連を明らかに することであった。

【対象および方法】

2000年から2005年までに東京医科大学病院口腔外科で口腔扁平上皮癌と診断され、切除手術 を行った60例の切除検体に、COX-2、VEGF-C、D2-40の免疫組織化学染色を施し、各染色率 を検討した。各発現率と臨床的パラメーターおよび病理組織学的パラメーター、頸部リンパ 節転移についての相関および関連を、統計学的に検討した。各発現率と予後をカプラン-マイ ヤー法を用いて検討した。また、頸部リンパ節転移関連因子および予後不良因子について、

多変量解析を用いて検討した。

【結果】

頸部リンパ節転移群における COX-2、VEGF-C、LVD は、非転移群に比して有意に高値を認 めた。OSCC における COX-2 高発現群は、VEGF-C発現と有意に相関し、頸部リンパ節との 関連を認めた。多変量解析にて LVD、VEGF-C、COX-2 発現は頸部リンパ節関連因子である ことが明らかとなった。また、COX-2、VEGF-C の高発現群は有意に予後不良であり、特に COX-2の高発現は、OSCCにおける独立した予後不良因子であった。

【考察】

OSCC における、COX-2 発現と VEGF-C 発現の相関は、新たな知見であり、両タンパクの高 発現は、頸部リンパ節転移と密接に関係していた。これらの結果より、COX-2 VEGF-C 現を上昇させることにより、腫瘍周囲リンパ管新生を促進し、リンパ節転移を促しているこ とが示唆された。また、COX-2 の高発現は生存率にも関連し、OSCC の予後不良因子であっ た。本研究より、COX-2 発現を阻害することが、OSCC における頸部リンパ節転移の抑制お よび、予後改善に貢献する可能性があることが示唆された。

東  京  医  科  大  学

参照

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