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子どもの身体イメージについての発達的研究 : 健常児及び自閉症児の人物画と身体部位構成検査を通して

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(1)子どもの身体イメージについての発達的研究 一健常児及び自閉症児の人物画と身体部位構成検査を通して一. 障害児教育専攻 原 田 ゆかり. 1 問題の所在と研究目的. 同様の検討をおこない,その身体イメージの様. Frostig(1970)は身体イメージを子どもの. 相を捉えることを試みた.また,自閉症児は動. 心身の発達にとって基本的なものであると述べ. 作模倣の困難さが指摘されており,その要因と. ている.子どもの身体イメージに関する研究は. して身体イメージの問題が指摘されていること. 多く行われてきたが,子どもの身体イメージを. から,人型パズルと人物画にみる身体イメージ. 測定する場合,言語を媒介とする測定法が困難. と動作模倣との関連を検討することを目的とし. であるなど,測定方法に限界がある.そのため. た.. 適用可能な測定法を用いて多くの情報を得るこ. 2 健常児の人型パズルと. とが必要であると考えられる.そのひとつであ. 人物画にみる身体イメージの発達. る人物描画法は身体イメージの測定に広く用い. 人型パズルはムーブメント教育で用いられてい. られてきたが,小浜(1997)が指摘するように,. る身体部位構成検査に一部修正を加えたものを使. 幼児の場合,身体部位の認識と描画による表現. 用し,3歳から6歳までの健常児39名におこなっ. は一致していない可能性があり,低年齢児や障. た.人物画はグッドイナフ人物画知能検査の採点. 害を有する子どもでは,人物描画法のみを測定. 項目を身体部位別に分類した木蔦(1995)の人物. 法として用いると人物画には描出されなかった. 画身体像測定法を用い,3歳から10歳までの健常. 身体イメージは測定されにくいと考えられる.. 児202名におこなった.また,人物画に関しては. それらを解決する手段のひとつとして,身体部. 人智パズルとの比較をおこなうため,人型パズル. 位構成検査(人皇パズル)による測定が考えら. の評価基準を用いての評価もおこなった.人型パ. れる.そこで本研究では,人物画に描出されな. ズルとパズル評価の人物画における身体部位の平. い身体部位のイメージについて検討するため,. 均得点を年齢ごとに比較した結果,3歳児では「眉. はじめに,健常児を対象に人面パズルと人物画. 毛」,「手」,「足」(p<.01),「目」,「口」,「胴」. による身体イメージの測定をおこない,それら. (p〈.05)の身体部位において人型パズルがパズ. の身体イメージを人型パズルによって測定可能. ル評価の人物画に比べて有意に高い傾向を示した.. かどうかについて発達的評価をおこなった.次. このことから,3歳児は人物画に描出されない身. に,運動領域の研究(神園,1998)や関係性の. 体部位についても身体イメージを有していること. 障害との関連の中で身体イメージの問題(浦崎,. が明らかになった.また,人物画に描出されなか. 2000;神野,2001)が指摘されながらも,検査. った身体部位が人型パズルに表出された理由とし. 上の困難性などの理由からその様相について十. て,人型パズルでは輪郭付与による促進効果が得. 分に検討がなされていない自閉症児に対しても. られたことが考えられた..

(2) 3 自閉症児の人格パズルと人物画にみる身. ての難易度が同程度であり,最も難易度が高か. 体イメージ. ったのが人物画であったと考えられ,自閉症児. 人型パズル,人物画とも学齢期にある自閉症. にとっては,人型パズルから人物画にいたる過. 児を対象とした.人型パズルはCAが5歳から. 程に何らかの困難さが生じるのではないかと考. 17歳,DAが3歳から5歳の対象児8名の結果. えられた.. を分析の対象とした.また,人物画はCAが5. 4 総合考察. 歳から17歳DAが3歳から6歳の9名の結果. 今回の調査での人型パズルと人物画を用い. を分析した.事例別に人型パズルとパズル評価. た身体イメージの発達の様相や自閉症児の発達. の人物画の比較をおこなったところ,比較をお. 年齢と身体イメージの結果をみると,両者はほ. こなった対象児7名のうち5名が人物画よりも. ぼ,同じ側面での身体イメージを捉えていたと. 人型パズルに身体部位が多く表出された.また,. 考えられる.身体イメージを有していながらも. 表出された人型パズルを身体部位の出現の有無. 描画スキルの未獲得などの理由から人物画に描. やパーツの使用の正確さ,身体部位の接合とい. 出されない低年齢児や障害児の身体イメージに. った視点から,身体イメージの様相を捉えるこ. ついても,パズルを用いればその身体イメージ. とができた.このことから,自閉症児の身体イ. を測定することが可能であり,その様相を捉え. メージを人型パズルで捉えることの可能性が示. ることの可能性が示唆された.. 唆された.パズルと画の身体イメージ得点と. 5 研究のまとめと今後の課題. K【DSによる各領域での発達年齢との相関分析. 今回の調査では,健常児では3歳児までの実. の結果では,両者とも操作領域での発達年齢と. 施にとどまったのでこの年齢以前の子どもに. 有意な相関が得られた(p<.05).このことか. 対して今回の結果を確認する必要がある.また,. ら,今回の調査で得られた身体イメージは主に,. 自閉症児に関しても,対象の抽出の偏りや対象. 身体に関する知識や身体を上手に動かす力とい. 人数が少ない等の点を改善することで,自閉症. った面での身体イメージであることが考えられ. 児の身体イメージの様相を詳細に捉えること. た.. が可能であると考えられた.子どもにとっての. 4.自閉症児の身体イメージと動作模倣との関. 身体イメージの役割は,身体運動の発達の面だ. 連について. けでなく,心理的諸機能の発達や社会化の発達. 身体イメージと関係していると考えられて. との関連が深いことが指摘されている.また,. いる動作模倣と人型パズル及び人物画での身体. 身体イメージは人生の早期から発達していく. イメージ得点との相関分析をおこなった.その. ものであることから,今後,身体イメージの発. 結果,動作模倣全体での得点と人型パズル及び. 達が子どもの心理的諸機能の発達とどのよう. 人物画での身体イメージ得点とには有意な相関. に関連するのかを検討することが課題である. は認められず,動作模倣課題における連続動作. と考える.. の模倣と人触パズルによる身体イメージ得点と の間に有意な相関が認められた(p<.1).この. ことから,動作模倣と人型パズルでは課題とし. 主任指導教官 郷間 英世.

(3) 子どもの身体イメージについての発達的研究 一健常児及び自閉症児の人物画と身体部位構成検査を通して一. 兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 障害児教育専攻. MOOO99B原田ゆかり.

(4) 子どもの身体イメージについての発達的研究 一健常児及び自閉症児の人物画と身体部位構成検査を通して一. 兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 障害児教育専攻. MOOO99B原田ゆかり.

(5) 目. 次. 第1章. 問題の所在と研究目的. 第2章. 健常児の人型パズル及び人物画にみる身体イメージの発達. 第1節. 目的. 第2節. 方法. 1 対象 2 実施方法 3 分析方法 第3節. 結果. 1 人型パズルの分析結果 2 人物画の分析結果 3 人型パズルの評価基準を用いた人物画の分析結果 4 人型パズルと人物画の比較の結果. 第4節. 考察. 1 健常児の人型パズルと人物画にみる身体イメージの発達 2 人型パズルと人物画の比較. 第3章. 自閉症児の人型パズル及び人物画にみる身体イメージ. 第1節 目的. 第2節 方法 1 対象 2 実施方法 3 分析方法. 第3節 結果 1 事例別にみた自閉症児の身体イメージ. 2 人型パズル及び人物画での身体イメージ得点と発達年齢との相関分.

(6) 析. 3 動作模倣得点と身体イメージ得点の相関分析. 第4節 考察 1 自閉症児の身体イメージ 2 自閉症児における動作模倣能力と身体イメージの関連. 第4章 総合考察 第5章 研究のまとめと今後の課題 第1節 研究のまとめ. 第2節 今後の課題 引用文献・参考文献. 資料 付録論文1 健常児の人物画に表される身体イメージとKoppitzの情緒指標との関連. 第1節 目的 第2節 方法 1 対象 2 方法 3 分析方法 第3節 結果 1 K:oppitzの情緒指標の出現数と身体イメージ得点の結果 2 情緒指標の出現と身体イメージとの関連. 第4節 考察. 謝辞.

(7) 第1章. 問題の所在と研究目的. 人にとって身体とは何か.二三(1998)は身体をわれわれの認識の原点であ り自己と環境とを繋ぐ接点であると述べている.. Jaspers(1913)が身体について,私に対しては一対象であり,しかも私は この身体自身であると述べたように,身体は自分にとって客体であると同時に 「私自身」という主体でもあり,人にとってある種特別な存在であると思われ. る.また,身体は身体を隔てて分けられる自己という内界と他者をも含む環境 という外界との最初のコミュニケーションの場でもあり,身体イメージはこの コミュニケーションの場で生みだされるものであると考える.. Shilder(1935)は,身体イメージを対人関係,環境,時間的因子を含む3 次元の結合体として,私たちが心の中に形づくる身体の心象であると定義して いる.. 身体イメージの形成について,小林(1988)は子どもが自分の身体を他のも のから区別できるようになることによって自分の存在を意識するようになり,. 自分を取り巻く環境との相互関係の中で自己を発見し,自分で環境を操作する. 能力を身につけることと関連しながら形成されると述べている.また,春日 (1990)は,身体イメージの発達を運動感覚的な身体発達,精神発達と概念形. 成,自我の形成やその発達と独立にあるものではなく,これらがすべて結合さ れたものとして理解されるべきであるとし,そして,身体イメージの発達は外 界との相互作用としての適応行動の中でのみ発達すると述べている.これらの ことから,身体イメージの形成は子どもにとって心理的・身体的な正常発達の ために基本的なものである(Frostig,1970)と考えられる. では,身体イメージは人にとってどのような役割を果たすのだろうか.. 成瀬(1977)は,身体イメージを自己の存在が不安定となり,あるいは自己 が危機におかされたとき,その状況を把握するにも,あるいは援助し,その自. 1.

(8) 己を安定させるために重要な役割を果たすと述べている.その方法のひとつと して,動作療法があげられている.同様に,教育的・療法的システムの運動療 法ではアレクサンダー・テクニークやバイオエナジェテッィクスなどがある. また,体育教育の流れの中でも,自己と環境に身体を開くといった考えのもと,. こころとからだの関わりに注目しながら人間の身体を第三者的な視点からでは なく「経験される身体」としてその内側から捉えること(井上,1995)を基本 原理としたソマティックス教育や,身体は環境に開かれた存在でありその相互 作用によって運動が行われる(兄井,1998)という身体を環境との関係の中で 捉えたアクション理論などを体育教育に適用し,これまでの「身体=機械」観 (矢幡,1993)を乗り越え,身体の新しい捉え直し方が試みられている.. このような流れの中,身体イメージの研究課題として,針生(1984)は次の. 事柄をあげている.第1に,乳幼児から成人にいたるボディイメージの発達の 特徴を明らかにすること。また,自我の発達を含む他の心理的諸機能の発達と. の関連性をも明らかにすること.第2に,運動学習,技能学習などの学習過程 とボディイメージとの関係を明らかにすること.第3に,ボディイメージの形 成過程の分析と適切なボディイメージの形成を促す方法を明らかにすること.. 第4に,人格的な適応性とボディイメージとの関連性を解明し,ボディイメー ジの歪みの修正と人格的適応性の回復をはかる手続きを見出していくこと.第. 5に,ボディイメージの適切な把握方法を見出していくこと.以上,5つの事 柄を挙げて説明をしている.. 先に述べたとおり,身体イメージは早期から発達していくものであり,また,. その形成過程が自己意識や他者意識といった心理的な発達とも深く関係してお り,加えて子どもの人格的適応といった側面からも重要な要素であることから,. 身体イメージにアプローチしていく方法,その測定方法を取り上げることは重 要であると考えられた.. 2.

(9) 従来,身体イメージの測定には人物描画法が広く用いられてきた(Ayres, J.1961;Frostig, M.1970;田辺・田村,1987;木舩,1995他).投影法とし. ての人物画の有効性については賛否両論があるものの,SD法を用いて人物画 と自分自身を本人に評定させた結果,人物画と自己像の評定には有意な相関が あったことから,人物画は自己像を反映しており,投影法として有効であると. 結論づけたKamano(1960)の研究などがあり,また,人物画に投影される身 体イメージに関しては,Ayres, J.(1961)の人物画は身体に関する個人の感. 覚的意識を直接的に反映するものであるといった考えから,身体イメージの形. 成要因として考えられている感覚運動能力と人物画の関係を検討した研究 (Brenner and Gillman,1961;Ayres and Reid,1966;眞田,1980;木舩,. 1984他)や,脳性まひ児を対象に人物画による測定をおこなった結果,姿勢運 動発達の低い子どもほど上肢や下肢を描かない傾向にあり,また,まひがある 部位は人物画に描出されない傾向にあることを見出した木舩(1995)の研究な ど,その妥当性を支持する研究も数多くある.人物描画法は非言語性の検査で あることや描画という子ども達にとって馴染みのあるものであることから,身 体イメージを問う質問紙やそれに類する言語性の検査の実施が困難である幼児 や障害児の身体イメージを測定するうえで有効であると考えられる.. しかし,一方で,小浜(1997)は幼児の場合,身体部位の認識と描画による 表現は一致していない可能性があると指摘しており,低年齢児や障害を有する 子どもでは人物画のみを測定法として用いると人物画には描出されなかった身 体イメージは測定されにくいと思われ,人物描画法単体での測定には限界があ ると考えられる.そのため,低年齢児や障害児にも実施が可能であり,描画よ りも容易である測定法を併用する必要があると考えられる.その方法のひとつ として,あらかじめ形がある身体部位を組み立てて人の形をつくる身体部位構 成検査(人型パズル)が考えられる.. 3.

(10) 人の型をしたパズルは,七木田・小林(1988)の精神発達遅滞児へのムーブ メント教育の適用を試みた研究や,山田・永富(1990)の肢体不自由児の人物 画特性に関する研究において人物画の補足として用いられているが,発達的に 検討した例はみあたらず,また,後述するように自閉症児へ適用した例もみあ たらない.. 自閉症児の身体イメージについては,運動領域の研究(井上,1977;神田,. 1980;水野,1984;神園,1998)や関係性の障害との関連(伊藤i,1984;浦 崎,2000;神野,2001)において身体イメージの問題が指摘されているが,そ の発達を含め,身体イメージの様相は十分に検討がなされているとはいえない.. 自閉症児の身体イメージを測定する方法としては言語面や知的発達の面から考 えると描画による測定が望ましいと考えられるが,小林(1977)はグッドイナ フ人物画知能検査の適用を通して,自閉症児の人物画について知的発達の遅れ に伴って生活水準に相応する人物画の描出は可能ではないと述べ,また,知覚・. 認知面での障害による遅ればかりではなく,検査者の教示を理解できないなど の検査上の困難性があることを指摘している・また,一門ら(1988)は自閉症. 児の対人認知について人物画の分析を通して検討をおこなっているが,若林 (1983)も指摘しているように,学習の影響が推測されるパターン化した像の 抽出や知的遅滞や手先の不器用さとも関連した描画技能の稚拙さの問題により,. 方法上の限界があったと述べている.このようなことから,自閉症児の身体イ メージを捉える際に人物画のみを測定法として用いることは適当でないと思わ れる.. そこで本研究では,人物画に描出されない身体イメージについて検討するた め,まず健常児を対象に,人物画と三型パズルを用いて身体イメージの測定を 行い,二型パズルによってそれらの身体イメージを評価できるかどうかについ て発達的評価を試みることを目的とする.. 4.

(11) 次に,自閉症児へも同様の検討をおこない,人型パズルと人物画によって自 閉症児の身体イメージの様相を捉えることが可能であるかについて検討をおこ なう.. 最後に,村田(1g72)や井上(1977)が,身体像が自己および他者の身体の 写しとして動作模倣を中継ぎする枠組みとなることで模倣が可能になると述べ ているように,身体イメージと動作模倣は関係していると考えられ,また,自 閉症児の動作模倣の問題と身体イメージとの関連については水野(1982,1984. a,1984b)や神園(1998)らの研究から指摘されていることから,今回用い る人型パズルと人物画によって測定される身体イメージが自閉症児の動作模倣 と関連するかどうかについてもあわせて検討をおこなう.. 5.

(12) 第2章 健常児の人型パズル及び人物画にみる身体イメージの発達. 第1節 目的 はじめに,健常児を対象に人型パズルと人物画を用いて身体イメージの測定 を行い,健常児の人型パズル及び人物画にみられる身体イメージの発達の様相 を示すことを試みる.. 次に,人型パズルと人物画の比較を行うことで,人物画には描出されない身 体部位のイメージについて,人型パズルによって測定することが可能であるか, 発達的評価を試みること目的とする.. 6.

(13) 第2節 方法 1 対象 (a)人型パズル. 人型パズルは保育園児,幼稚園児,小学1年生の男子17名,女子22名,計. 39名におこなった.CAのrangeは3歳6ヶ月から6歳10ヶ月である.二型 パズルでは例題の「花」のパズルを行えたものを分析の対象とした.全員が例 題をおこなうことができたので,おこなってもらった人型パズル全てを分析の. 対象とした.人型パズルの分析に使用した年齢別の対象三型パズル数を Table.2−1に示した.. Table.2−1年齢別の対象人型パズル数. 3. 盤§、、. 4. 5. 14 11 8. 人型パズル(N=39). 6 6. (b)人物画. 人物画はK県の保育園に通園する年少組から年長組までの園児,男子42名,. 女子35名,計77名と,T県の小学校の1学年から4学年までの生徒,男子. 73名,女子66名,計139名におこなった.CAのrangeは3歳3ヶ月から10 歳1ヶ月である.人物画を実施した216名の描画のうち,白紙や人物以外の対 象を描いたもの,異性画など計14枚は分析の対象から除いた.人物画の分析 に使用した年齢別の対象人物画数をTable.2−2に示した.. Table.2・2 年齢別の対象人物画数 .Ag曾、. 人物画(N=202). 10. 22. 29. 37. 7. 28. 36. 37. 3.

(14) 2 実施方法 1) 身体イメージの測定に用いた検査 (a)身体部位構成検査(人型パズル). ムーブメント教育で用いられている身体部位構成検査を参考にして作成した, Fig.2・1に呈示する際の置き方を, Fig.2−2に二型パズルの完成図を示した.. この二型パズルは,目・口・鼻・耳・眉毛の顔の部位と胴・腕・手・脚・足. の身体部位から構成されており,パーツ数は全部で17パーツである.作成に あたっては,実際の幼児の全身写真を型紙として使用した。. 鞭. Fig.2・1呈示の際の置き方. 8.

(15) 螺論. 意㌦、 ダ ぺ か. 、・・i壕繁.. 昏恥1・捨』. ゴ懇・賦㌔. ll露㌧.. 鍵. Fig2・2 人型パズルの完成図. (b)人物描画法. Goodenough(1926)は人物を描く行動を発達的にみた場合,加齢に伴いそ の内容が現実の人間の姿に近づき客観的になる点に注目し,子どもの人物画を. 51項目にわたって採点をおこない,その結果から精神年齢(MA)を算出し, 暦年齢(CA)との比率で知能指数(IQ)を算出するDraw・a・Man・船estを考案. した,日本では,小林(1977)によってグッドイナフ人物画知能検査(以下,. DAM)として標準化がおこなわれ,その際,項目数も50項目に改訂されてい. る,小林(1985)は,DAMによるMAやIQを視覚一運動系の協応性,ボデ ィイメージ,定位・空間認知,身体に関する知識量などの総合された発達レベ ルを指示するものとしている.. 9.

(16) 1) 実施手続き (a)二型パズル. 教室の一角で,個別に実施した.. 実施の手続きは,WISC−Rの「組み合わせ」課題を参考に,以下のように設 定した.. はじめに,例題として「花」のパズルを行った.花のパズルが終了した後,. 人型パズルをおこなった.三型パズルでは,各身体部位のパーツを互いに関係 付けないような一定の置き方で対象児の前に呈示し『この部分を組み合わせる と,一人の人ができあがります.やってみてください』と教示を行った.「人」. という言葉の理解が難しい対象児には「人」を「お人形さん」に置き換えて教 示を行った.. (b)人物画. 各教室において,集団法により実施した. 用具は,:B5版画用紙,鉛筆,消しゴムを用いた.. 実施の手続きは小林(1977)のDAMの実施手続きに従った.子どもに画用 紙と鉛筆を渡し『この紙に人を一人描いてください.頭の先から,足の先まで,. 全部描いてください』という教示を行った.「人」という言葉の理解が難しい対. 象児群には「お父さん,お母さん,お兄さん,お姉さん」等の例をたくさん挙 げて「人」の意味を理解できるように説明を加えた.また,『自分の好きなよう に描いてね,どんな人でもいいからね』と付け加えた.. 3) 評価方法 (a)三型パズル. 人型パズルの評価の手続きは,小林(1977)のDAMの評価基準を参考に各. 10.

(17) 身体部位別に,パーツの出現の有無,パーツの使用の正確さ,位置関係の評価 項目を設定し,評価をおこなった.人型パズルの評価基準をTable.2・3に示し た.. 評価の基準に合致した場合は「1」,合致しなかった場合は「0」と数量化を おこなった.. Table.2−3 人型パズルの評価基準 評価の基準. 項目. パーツの ある一なし. その部位のパーツの有無. パーツの正確さ. 位置関係などから明らかに別の部位のパーツをその部位に見立てて使用してい るとわかる場合,例えば,腕を脚のかわりに使用していたら,「脚」の「ある一 なし」の項目では「○」,「パーツの正確さ」は「×」とする 目一品の真ん中よりも上に位置している ロー顔の真ん中よりも下に位置している(目,鼻がある場合はその下に位置する). 鼻一品の真ん中に位置している(目,口がある場合はその真ん中に位置する). 位置A. 耳一品の横に位置している 眉毛一顔の真ん中より上に位置している(目がある場合,目の上に位置する) 脚・腕・手・足一型からでている(胴からでていれば位置はどこでもよい) 胴一頭の下にあればよい(横向きでもよい). 目・口・鼻・耳・眉毛一各パーツがバランスよく配置されている 脚一門の下に位置している. 位置B. 腕一肩,または肩にあたるところに位置している 手・足一それぞれ,腕・脚の先に位置している 胴一頭の下に縦向き(首が上)に位置している 脚一股から太もも(上),ふくらはぎ(下)の方向に位置している(胴からはみ 出していない). 位置C. 腕一山からはみ出さずに,肩に位置している 手・足一それぞれ,左右が正しく位置している 胴一頭との接合ができている. 11.

(18) (b) 人物画一人物画身体像測定法(木舩,1995)を用いた評価一. 木舩(1995)は従来の人物画による身体イメージの測定の問題点であった評 価基準の曖昧さや身体イメージとして評価する人物画得点を通過した項目得点 の総和のみで示していたことからどの身体部位がよく描けているかなどの人物 画の特徴が無視されてきた点を改善するため,身体部位別に身体部位の有無,. 比率,位置,輪郭が評価できるように,小林(1977)の人物画知能検査の採点. 項目を24つの小部位項目とそれらを分類する9つの中部位項目に整理し,人 物画身体像測定法を作成した.また,人物画に身体イメージが投影されるので あれば人物描写を行う際には同性画を描くのが普通(木舩,1995)であるとい った考えから,子どもが自発的に描いた同性画を評価の対象にすることを原則 としている.. この人物画身体像測定法に関しては,木舩(1995)によって,精神発達遅滞. 児を対象に内的整合性,信頼性,妥当性が確かめられている.分類項目を, Table.2−4に示した.. 評価は,二七(1995)に従い同性画のみを分析の対象とした.木舩の評価の. 手続きは小林(1977)のDAMの評価基準に準じており,女性画については女 性画用に修正した評価基準を用いているため,本研究でもそれに準じた.人物 画の評価基準をTable.2−5, Table.2−6に示した.. 評価の基準に合致した場合は「1」,合致しなかった場合は「0」として数 量化をおこなった.. 12.

(19) Table.2−4 人物画身体像測定法の分類項目(木舩,1995) 中部位項目. 小林(1977)の採点項目. 小部位項目 眼. (4点). 2.眼 20.両眼の瞳 21.眼の形 30.眼の向き. 鼻. (3点). 9.鼻 42.鼻と口の輪郭 44.鼻孔. 口. (2点). 5.口 42.鼻と口の輪郭. 耳. (2点). 22,耳 33.耳の位置と割合. 顎. (2点). 37.顎と額 46.顎の突出. 額. (1点). 37.顎と額. 頭(23点). 毛髪. 胴(体幹)(3点). 腕(上肢) @(14点). @(9点) 衣服(5点). 割合(11点). 7.毛髪A l3.毛髪B. 首. (2点). 14,首 17.首の輪郭. 頭. (3点). 1.頭 25.頭の輪郭 29.頭の割合. その他(2点). 11.まゆ毛またはまつ毛 45.顔貌. 胴. (3点). 3.胴 8.胴の長さ 31,胴の輪郭. 肩. (5点). 10.腕と脚のつけ方A 15.腕と脚のつけ方B 34.腕および rの輪郭 35.肩 36.肩あるいは腕脇の関節. 腕. (4点). 掌指. 脚(下肢). (2点). (5点). 脚. (7点). 足. (2点). 6.腕27.腕の割合34.腕および脚の輪郭 R6.肩あるいは腕脇の関節 16.指 28.指の細部 32.指の数 38.掌 S8.おや指の分化. 4。脚 10.腕と脚のつけ方A l5.腕と脚のつけ方B P8.脚の割合 24.足の割合 34.腕および脚の輪郭 23.かかと 24.足の割合. 12.衣服 19.衣服2以上 26.衣服全部 R9.衣服の部分4つ以上 47.衣服の種類完成 21.眼の形 24.足の割合 28.指の細部 小さな部分(7点) R3.耳の位置と割合 R7。顎と額 45.顔貌 48.おや指の分化 衣服. (5点). 18.脚の割合 27.腕の割合 29.頭の割合 R4.腕および脚の輪郭 17.首の輪郭 24.足の割合 28.指の細部 35.肩 小さな部分(5点) S2.鼻と口の輪郭. 大きな部分(4点). 輪郭(8点). 大きな部分(3点). 25・頭の輪郭 31・胴の輪郭 34・腕および脚の輪郭. 小さな部分(4点) 30.眼の向き 33.耳の位置と割合 45.顔貌. S8.おや指の分化. 位置(6点). その他(4点). 大きな部分(2点). 10.腕と脚のつけ方A 15.腕と脚のつけ方B. その他. 40.描線A 43.横向きA 49.横向きB 50.描線B. (4点). 13.

(20) Table.2・5 人物画の評価基準 項目. 1.頭 2.眼 3.胴. 4.脚 5.口. 6.腕. 7.毛髪A 8.胴の長さ 9.鼻 10.腕と脚の. っけ方A 11.まゆまた. はまつ毛 12.衣服. 13.毛髪B 14.首 15.腕と脚の. つけ方B. 評価の基準 頭が描いてあれば,どんな形でもよい。頭の輪郭がなければ点にならない。 1つでも2つでも眼が描いてあればよい。眼らしいものでもよい。 胴があること,どんな形でもよい。横についていてもよい。 脚があること。2本あることが必要。2本が密着していることがはっきりしてい るときは1本でもよい(2本以上4本以下)。 どんな形でも,また場所はどこでも,口が描いてあること。 腕があること。2本あることが必要,指はなくてもよい。 髪の毛がどんな形でもあればよい(1本でもよい)。 胴の長さが幅より大きいこと。両者が同じでは点にならない。また輪郭がなくて はいけない。縦・横の最長部で比較する。 鼻が描いてあること。(鼻腔のみのときも+。したがってNo.9およびNo.44共 に+)。. 腕と脚のつけ方がほぼ正しいこと。すなわち両脚両腕が胴から出ている(胴から でていればよい)。. まゆかまつ毛,またはその両:方が描いてあること。. 衣服があること。裸ではないことがわかりさえずれば,釦やポケット・バンドな どが示されているだけでよい。首と分離した胴体だけでは一。腕が袖から出てい た場合+。ズボンが判れば+。 頭の輪郭の上に描いたり,植えたようなものより進んで,頭皮の出ていないこと。 頭および胴と区別されるべき頚の部分があること。 腕は両方とも肩,または肩にあたるところについていること。脚は胴の下から出 ていること(両脚とも)。. 18.脚の割合. どんな形でもよい。とにかく指が描いてあればよい。 首の輪郭がはっきりと描出されていること。No.14の場合は線でもよいが,No.17 では輪郭が必要(頭部または胴体のどちらかに線が連続していること)。 脚の長さが胴より長く,胴の長さの「 Q倍以下で,脚の幅が長さより小(長い方. 19.衣服2. 衣服を示すものが2つ以上描いてあること。たとえば帽子とベルト,上衣と靴 など透明でなく,明確に身体を被うように描いてあること(連続線で身体か衣服. 16.指 17.首の輪郭. 以上. の脚で割合は算出される)。. か不明のものは一)。. 21.眼の形 22.耳. 瞳があること(両眼あれば両眼とも存すること)。 眼の横の長さが,縦の幅より大きいこと(両眼あれば両眼とも)。 とにかく耳があればよい(腕と混同しないことが必要)。. 23.踵. が正しく描いてあれば+)。. 20.両眼の瞳. とくに踵が描いてあるもの(靴のヒールが描いてあればよい。前向きの場合,靴. 24.足の 割合 25.頭の 輪郭. 脚と足が輪郭をもって描かれ,足が長さは足のひらから甲までの高さより長いこ と。そして足の長さが脚の全長の1/3以下,1/10以上のもの。 頭の輪郭が単純な楕円,丸,四角,三角ではなく,明確に頭の形に描いてあるこ. 26.衣服の全. 衣服がそろって,透明でなく描いてあること。上衣とズボンが必要。No.12およ びNo.19が共に+であること。 腕の長さが胴と同じ長さ以上で,膝まで達していないこと(膝は不明の場合,脚 の中点とする。腕の左右の長さが異なる場合は長い方の腕を採用する)。. 部 27.腕の 割合 29.頭の 割合 30.眼の 向き 31.胴の 輪郭 32.指の数 33.耳の位置. と。. 頭の面積が胴の半分以下で1/10以上のもの。 眼の位置が両眼一致していること(No.20が+であること)。. 胴についてNO25と同様の基準で検討する(単純な円,楕円,四角ではなく何ら かの意図があること)。. 指の数が正しく5本描いてあるもの(両方の手共)。 耳の長さが幅より大きく,横向きなら中央に孔があって,位置は頭の横径の中央. 14.

(21) と割合 34.腕および. 2/3以上はでないこと。. 腕・脚とも輪郭があることはもちろん,ことに胴のつく所で小さくならないこと. 脚の輪郭 35.肩. (No.16が+であること)。. 肩がはっきりとあらわされていること。胴から直接腕の出ているのは不可。角が あるとか,丸みを帯びているとかして肩が示されている(No.15が+であるこ と)。. 36.肩あるい. は腕脇の関. 肩または腕の関節の片方でも,何らかの形で関節のあることが示されていること (No.15およびNo.35が+であること)。. 節. 37.顎と額. 眼の上,口の下にそれぞれ額・顎に相当する広さのあること(横向き…輪郭が存 すればよい。正面向き…まゆと髪の間隔または口の下部から末端部までの間隔が あること)。. 38.掌 39.衣服の部. 分4つ. 40.描線A 41.脚の 関節 42.鼻と 口の輪郭. 43.横向きA 44.鼻孔 45.顔貌. 掌が指,および腕と区別して描いてあるもの。 衣服の部分,例えば帽子,靴,上衣,ネクタイ,ベルト,紐,釦,靴下,足袋, 下駄などが4つ以上描いてあればよい。 描いた線が,しっかりしていて接続すべきところは接続し,途中で無用の交叉を したり,重複したり,空隙を残したりしていないもの。 膝または股(もちろん両方共でもよい)で関節の存在が示されていること(例: 走っているところ)。. 鼻と口とが輪郭があり,口には上唇と下唇があること。直線,円,四角の鼻は不 可。. 横向きの場合で,頭,胴,および足が横向きに正しく描いてあること。 鼻の孔が描いてあること。鼻孔だけでもよい。横向きの場合は“ひっかかり”が あればよい。. 顔が左右対称に描かれ,眼,耳,口,鼻など輪郭のあることはもちろん対称に描 かれていること(バランスのよいこと)。横向きなら,眼の長さと頭の大きさの割 合が整っていること。. 46.顎の 突出 47.衣服の種. 類完成 48.親指 の分化. 49.横向きB. 50.描線B. 顎がはっきりあらわされているもの。横向きなら突出し,正面図なら唇の下に顔 の輪郭と区別して顎が描かれていること。 衣服が全部揃っていて,不合理なく描いてあること。商売などの明瞭なコスチュ ームを着ている。. 親指が他の指と区別されること。すなわち他の指より短く,位置が正しく描かれ ていること。. No.43よりいっそう進み,眼の形を除くほかの全てのものが揃って間違いなく横 向きに描いてあること。. No.40で1点を与え,さらに進んでいるものに1点を与える。すっきりした線, デッサン風になっているもの。. Table.2−6 女性画の評価基準. DAMの. 評価の基準. 項目番号と名称. 8.胴の長さ 10.腕と脚の. つけ方A. スカートに隠れた胴の部分の大きさは,スカートに隠れていない胴の部分の 2分の1として判断する. 脚は項目8,の要領で判断した胴体からでていればよい. 12.衣服. アクセサリーがあれば裸でないと判断する. 18.脚の割合. 項目8.にもとづいて判断する. 22.衣服の全部. 上着とスカートがあればよい. 29.頭の割合. 髪に隠れていない顔の部分からの延長線として頭の大きさを判断する。胴の. 大きさは項目8による. !5.

(22) (c)人物画一人型パズルの評価基準を用いた評価一 三型パズルの評価基準(Table.2−3)を用いて評価をおこなった.なお,「パ. ーツの正確さ」の項目では,その身体部位の形が正確に描出されていなくても 輪郭があればよい,とした.. 評価の基準に合致した場合は「1」,合致しなかった場合は「0」と数量化を おこなった.. 3 分析方法 1)身体イメージの発達について 人型パズル及び人物画とも身体部位ごとに,通過した項目数/各身体部位の項. 目数×100の数式により達成率を算出し,身体イメージとして評価し,年齢別 に平均達成率を求めた.次に,その年齢での身体イメージの発達の特徴をみる ため,年齢間における身体部位別得点の中央値の差をマン・ホイトニの検定を 用いて検討をおこなった.. 2)人型パズルと人物画の比較について 人型パズルとパズル評価の人物画の身体部位別平均達成率について年齢別に 比較をおこなった.次に,各年齢において身体部位別に身体部位得点の比較を マン・ホイトニの検定を用いて検討をおこなった.. 16.

(23) 第3節 結果 1 人型パズルの分析結果 年齢別での各身体部位の平均達成率をFig.2−3∼Fig.2−6に示した.また, 各年齢間における身体部位別でのマン・ホイトニの検定の結果をTable.2−7に 示した.. 1)3歳児群 3歳児群では,頭部全体では63.21%の達成率であり,「目」の96.42%,「口」 の91.07%,「眉毛」の85.71%が高い達成率を示した.「胴」は72.86%に達し ていた.また,「腕」の12.86%や「脚」の18.57%が低く,「足」の54.29%や 「手」の35.71%の方が「腕」や「脚」よりも達成率が高かった(:Fig.2−3).. % 100. 80 樹60 遡40 20 0. 目ロ鼻隠妻毛胴腕手脚足 身体部位 Fig.2−3 3歳児群の各身体部位の平均達成率. 2)4歳児群 4歳児群では,頭部全体では76。36%の達成率を示し,「眉毛」では100%に 達した.「胴」は89.09%,「足」は89.09%,「脚」は72,73%,「手」は6g.Og%, 「腕」は41.81%であった(:Fig.2・4).. 3歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「耳」 と「腕」(p<.05),「手」と「脚」,「足」(p〈.01)において有意差がみられ. 17.

(24) た(Table.2−7).. % 100. 80. 糾60 蝦40 20. 0. 目ロ鼻耳眉毛懸腕手脚足 身体部位 Fig.2−4 4歳児群の各身体部位の平均達成率. 3)5歳晶群 5歳山群では,「鼻」の75%,「耳」の62.50%,「腕」の60%を除く全ての 部位で達成率が80%以上に達していた(:Fig.2・5).. 4歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,有意 差はみられなかった(Table.2・7).. 100 %. 80. 細 馨. 60 癬40 耀 20. 0. 目口鼻耳眉毛胴腕手脚足 身体部位 Fig.2−5 5歳児群の各身体部位の平均達成率. 4)6歳児群 6歳児群では,「目」や「眉毛」,「胴」といった部位では100%に達し,「手」. 18.

(25) の93.33%や「脚」の93.33%,「足」の96.67%では,90%以上の達成率を示 した(:Fig.2・6).. 5歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「足」 (p<.05)において有意差がみられた(Table。2−7).. %100難繹. 蕩. 灘. 目ロ鼻耳眉毛胴腕手脚足 身体部位 :Fig.2−6 6歳児群の各身体部位の平均達成率. 19.

(26) Table.2・7人型パズルにおける各年齢間のマン・ホイトニ検定の結果. Age 3歳児. 全体. 8.86. 4歳児. U値. 目. 12.73. 13.14. 74. U’値 135*** 80. 4歳児 8.5 9.27 9.73. 5画面. 眉毛. 耳. 腕. 胴. 13.21 12.89 11.26 10.29 12.21 11.93 10.26 9.57. 18.27. 19. 鼻. 口. 12.06. 11. 15.18. 16.45. 14. 75.5. 53. 39. 78.5. 101. 115需索. 8.82. 8.91. 10.5. 14.36. 16.45. 66. 62. 88. 9.28. 17.36. 92. 8.77. 8.93. 脚. 手. 足. 9.43. 18.18 17.55. 39. 29. 115**. 20. 27. 125需誤「需. 134★士士. 127需**. 8.55. 9.23. 11.41. 10.38 11.63 11.5 9.31 11 11.69 12. 11.06. 8.06. 27.5. 36. 41. 31. 32. 38.5. 36. 30.5. 28. 35.5. 28.5. U’値. 60.5. 52. 47. 57. 56. 49。5. 52. 57.5. 60. 52.5. 59.5. 5歳児. 7.13. 6. 6.5. 6.88. 5.38. 9.5. 8.83. 8.33. 10.33. 12. 16. 19. 36. 32. 29. U値. 6歳児. 8. 8.63. 7.75. 7.38. 7.13. u値. 21. 67.177.678 15 23 22 21. u’値. 27. 33. 26. 25. 27. 数値はマン・ホイトニの順位による平均川洲位を示す. *帰p<.01,鼎p<.05. 7 41恥歯.

(27) 2 人物画の分析結果 年齢別での各身体部位の平均達成率をFig.2−7∼Fig.2−14に示した.また,. 各年齢間における身体部位別でのマン・ホイトニの検定をおこなった結果を Table.2−8に示した.. 1)3歳児群 3歳児群で高い達成率を示した身体部位は「目」の42.50%や「口」の45%, 「毛髪」の30%,「頭」の33,33%といった頭部であった.その他の部位では, 0%から10%台の達成率を示すにとどまった.また,「衣服」や「位置」,「割合」, 「輪郭」においては描出されなかった(:Fig2−7). 96 100. 『『. 80. i. 糾 60 遡 40. 20. V. {. 舗. 0. 目鼻ロ耳顎三毛首頭そ胴肩腕掌脚足衣割割輪輪位位そ 髪 の 指 服合合郭郭置置の 他. 身体部位. 小大小大小大他. Fig.2−7 3歳児群の各身体部位の平均達成率. 2)4歳児群 4歳児群では,頭部の身体部位では「口」が50%に至ったが,「顎」や「額」 は描出されなかった.頭部以外の身体部位では,「胴」が54.55%,「脚」が25.32% と達成率が高かった.達成率が低かったのは,「足」の2.27%や「掌指」の14.55%. であった.身体部位の位置や比率の項目では,「大きな部分の位置」が38.64% の達成率を示した(Fig.2−8).. 3歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「頭. 21.

(28) 部」,「脚(下肢)」,「胴」,「腕(上肢)」,「位置」(p<.01),「衣服」(p〈.05). において有意差がみられた(Table.2−8).. 96100. 80 摂卜60 蝦 40. i講. 20 0. 目鼻ロ耳顎額毛三頭そ胴肩腕掌脚足衣割割輪輪位位そ 髪 の 指 服小忌郭郭置旧の. 他州大小大小大星. 身体部位. Fig.2・8 4歳児群の各身体部位の平均達成率. 3)5歳二二 5歳児群では,頭部では,「耳」の51.72%,「口」や「毛髪」の48.28%が高. い達成率を示したが「顎」や「額」は描出されなかった.頭部以外の部位では 「胴」の62.07%や「脚」の38.42%において達成率が高く,「足」の12.07%や. 「肩」の23.45%が低かった.身体部位の位置や比率の項目では「大きな部分 の位置」が55.17%と高い達成率を示した(:Fig.2−9).. 4歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「腕 (上肢)」と「脚(下肢)」,「輪郭」,「位置」,「割合」(p<。01),「衣服」,「頭. 部」(p<.05)に有意差がみられた(Table.2−8).. 22.

(29) 100. ………肇 i. %. 80 辮60 蝦40 20 0. 目鼻ロ耳顎和毛首頭そ胴早撃掌卸町等割乳輪輪位位そ 髪 の 指 服合爵郭郭轟轟の. 他小大小大小大他. 身体部位. Fig.2・9 5歳児群の各身体部位の平均達成率. 4)6歳児群 6歳児群では,頭部では「首」の60.81%と「毛髪」の67.57%が高い達成率 を示した.頭部以外の身体部位では「胴」の72.97%や「脚」の44.02%が高く,. 「足」は21.62%と低い達成率を示した.衣服や身体部位の比率,位置の項目 では「大きな部分の位置」が68.92%,「衣服」が30.81%と高い達成率を示し た(Fig.2−10).. 5歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「胴」, 「輪郭」,「位置」(p<.05)において有意差がみられた(Table.2−8).. 100 %. 雀 妻. ::. 騨. 鑑1:灘 0撚. 影霊. 目鼻ロ耳顎額馬首頭そ標章腕章脚足学割吊輪輪位位そ 髪 の 指 服合合郭郭置置の. 他小大小大小大他. 身体部位. Fig.2・10 6歳児群の各身体部位の平均達成率. 23.

(30) 5)7歳二二 7歳児群では,頭部では「首」が80.36%と高い達成率を示し,「顎」や「額」 は描出されなかった.頭部以外の身体部位では「胴」が76.19%,「脚」が51.02% であり,「肩」や「腕」,「二二」では42.86%と比較的高い達成率を示した.「足」. が最も低く10.71%であった.身体部位の比率や位置の項目では「大きな部分 の位置」が91.07%,「衣服」が34.29%,「小さな部分の輪郭」が32.14%の達 成率を示した(Fig.2−11).. 6歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「腕 (上肢)」(p〈.01)において有意な差がみられた(Table.2−8).. %100. 難. 80 糾 60 姻 40. 20. 蕎. 簸. 0. 目鼻ロ耳顎額毛筆頭そ胴肩腕掌脚足衣割割輪輪位位そ 髪 の 指 服合合郭郭置置の. 他小大小大小大貫. 身体部位. Fig.2−11 7歳児群の各身体部位の平均達成率. 6)8歳児群 8歳児群では,頭部では「首」の83.33%と「目」の56.94%が高い達成率を 示した.頭部以外の身体部位では「胴」の83.33%と「脚」の56.75%が高か った.また,「足」が最も低く23.61%であった.身体部位の比率や位置の項目 では「大きな部分の位置」の84.72%や「衣服」の39.44%,「小さな部分の輪 郭」の36。11%が高い達成率を示した(:Fig.2−12).. 7歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「輪. 24.

(31) 郭」(p<.05)において有意差がみられた(Table.2・8).. 100. %. 80 60. :iゴ:;:目. ?ムi ,萎i. 憐40 遡 20. 糠. 繍. A、 華≧i≧. 0. 萎. 、.. 目鼻ロ耳顎三毛首頭そ一肩腕掌脚足衣割割輪輪位位そ 髪. の 他. 指 服合合郭郭置置の 小大小大小大他. 身体部位 :Fig.2−12 8歳児群の各身体部位の平均達成率. 7)9歳児群 9歳児群では,頭部では「首」が91.89%,「毛髪」が74.32%と高い達成率 を示した.頭部以外の身体部位では「胴」が87.39%,「脚」が61.39%の達成 率を示し,「足」では35.14%であった.衣服や身体部位の比率や位置の項目で は,「大きな部分の位置」の91.89%と「小さな部分の輪郭」の52.43%が高く, 「小さな部分の位置」が25.68%と低かった(:Fig.2−13).. 8歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「割 合」(p<.01),「頭部」,「腕(上肢)」,「衣服」,「輪郭」(p〈.05)に有意差が みられた(Table.2−8).. %. 100. 80 60. 騨. 樹 40. 耀 20. 趨. 0. 馨:. 匿. 目鼻ロ耳顎額毛膝頭そ胴肩腕掌脚足衣割割輪輪位位そ 髪 の 指 服合合郭郭置置の 他. 小大小大小大野. 身体部位 :Fig.2−13 9歳児群の各身体部位の平均達成率. 25.

(32) 8)10歳児群 10歳児群では,頭部では「耳」と「毛髪」,「首」が100%の達成率を示した.. 「顎」や「額」は描出されなかった.頭部以外の身体部位では「胴」の100% や「肩」の73.33%,「脚」の76.19%が高い達成率を示した.一方,最も低い. 達成率を示したのは「腕」で58.33%であった.衣服や身体部位の比率や位置. の項目では「大きな部分の位置」の100%と「大きな部分の輪郭」の77.78%. が高い達成率を示した.低い達成率を示したのは「小さな部分の位置」の 41.67%と「小さな部分の割合」の42.86%であった(Fig.2・14).. 9歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「輪 郭」(p<。05)において有意差がみられた(Table.2−8).. 100 %. 80 60 40. 輝 20. 0. 目鼻口耳顎額毛首頭そ胴肩腕掌脚足衣割割輪輪位位そ 髪 の 指 服合合郭郭置置の. 他小大小大小大他. 身体部位. :Fig.2・14 10歳児群の各身体部位の平均達成率. 26.

(33) Table.2・8 人物画における各年齢間のマン・ホイトニ検定の結果. Age. 一口 全体. 3歳児. 6.75. 4歳児. 20.93. u値. 12.5. u’値. 207.5需索*. 4歳児. 15.43. 5歳児. 34.02. u値. 86.5. 繍. 嵩.殴. 頭部. .. 胴. 腕(上肢) 脚(下肢). 9.5. 9.1. 7.1. 7.4. 19.68. 19.86. 20.77. 20.64. 40. 36. 16. 204★鰍. 19. 割合. 12. 14. 18.55. 糊. 闘. 輪郭 14.5. 17.64. 17.41. 85. 90. 155*肉. 135. 130. 65. 位置. 20.09. 31. 184霊鼎. 21.39. 24.14. 17,93. 19. 21.36. 15.95. 19.55. 19.95. 27.41. 32.12. 31.31. 29.51. 33.62. 30.90. 30.59. 217.5. 278. 141.5. 165. 217. 98. 177. その他. 8.6. 80歯献. 29.5. 201触央. 衣服. 189**★. 186一士. U’値. 551.5誤「*索. 420.5需*. 360. 496.5霊*去. 473鼎士. 421鼎. 540*帰. 461勲索. 5歳児. 27.74. 29.71. 28.43. 33.19. 30.03. 29.28. 31.53. 27.86. 27.10. 33. 6歳児. 38.01. 36.47. 37.47. 33.74. 36.22. 36.81. 35.04. 37.92. 38.51. 33.89. u値. 369.5. 426.5. 389.5. 527.5. 436. 414. 479。5. 373. 351. 522. .u’値. 703.5鼎. 646.5. 683.5鼎. 545.5. 637. 659. 593.5. 700鼎. 722鼎. 551. 6歳児. 27.84. 29.82. 31。68. 23949. 24.57. 31.68. 30.97. 29.39. 29.84. 31.88. 7歳児. 39.82. 37.20. 34.75. 45,57. 25.32. 34.75. 35.68. 37.77. 37.18. 34.48. u値. 327. 400.5. 469. 285. 469. 443. 384.5. 401. 476.5. u’値. 709鼎. 635.5. 567. 303. 567. 593. 651.5. 635. 559.5. 166 870*鰍.

(34) 7歳児. 28.91. 28.86. 29.14. 33.93. 27.64. 29。91. 28.27. 27.30. 30.57. 8歳児. 35.29. 35.33. 35.11. 31。39. 36.28. 34.51. 35.79. 36.54. 34. u値. 403.5. 402. 410. 464. 368. 431.5. 385.5. 358.5. 450. 450. u’値. 604.5. 606. 598. 544. 640. 576.5. 622.5. 649.5懸. 558. 558糟. 34.43. 31. 8歳児. 29.13. 30.63. 34.60. 30.79. 32.85. 31.38. 29.88. 30.69. 32.40. 35.5. 9歳児. 44.66. 43.20. 39.36. 43.04. 41.04. 42.47. 43.93. 43.14. 41.47. 38.46. u値. 382.5. 436.5. 578.5. 442.5. 516.5. 463.5. 409.5. 439. 500.5. 612. u’値. 949.5歯士衷. 895.5触. 753.5. 889.5**. 815.5. 868.5勅. 922.5需索*. 893焙. 831.5. 720. 9歳児. 34.33. 23.33. 23.33. 32.17. 31.17. 30.5. 32.5. 33.83. 30. 25.17. 10歳児. 19.38. 20.27. 20、27. 19.56. 19.64. 19.69. 19.53. 19.42. 19.73. 20.12. 47. 47. 20.5. 23.5. 25.5. 19.5. 27. 41.5. 64. 64. 90.5. 87.5. 85.5. 91.5. 84. 69.5. u値 u’値. 14. 97鼎. 数値は々ン・ホイトニの順位による平均順位を示す.. 索衷衷. o<.01 ,. 轍P<.05. 15.5. 95.5鼎.

(35) 3 三型パズルの評価基準を用いた人物画の分析結果 年齢別での各身体部位の平均達成率を:Fig.2・15∼Fig.2−22に示した.また,. 各年齢間における身体部位別でのマン・ホイトニの検定をおこなった結果を Table.2−9に示した.. 1)3歳児群 3歳児群では,「目」の達成率が最も高く82.50%であった.つついて「口」 の70%と「鼻」の30%が高い達成率を示した.「胴」は18%,「腕」は12%, 「脚」は8%の達成率であり,「手」と「足」はこの年齢群では全ての描画にお いて出現しなかった(Fig.2・15).. 100%. 80% 慢卜60%汚欝 怪 難 遡 40%. 20% 0%. 目. 亀田耳眉毛胴体腕手脚足 身体部位. Fig.2−15. 3歳児群の身体部位の平均達成率. 2)4歳児群 4歳児群では,「目」の84.78%と「胴」の80%が高い達成率を示した.つつ いて,「口」が77.17%,「鼻」が72.82%であった(:Fig。2−16).. 3歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「胴」, 「腕」,「手」,「脚」,「足」(p<.01),「鼻」と「耳」(p<.05)において有意 差がみられた(Table.2・9).. 29.

(36) 100%. 80% 掛60% 耀40% 20% 0%. 目ロ鼻霜眉毛胴体腕手脚足 身体部位. :Fig.2−16 4歳児群の身体部位の平均達成率. 3)5歳児群 5歳児群では,「胴」が最も高い達成率を示し93.33%であった.続いて,「脚」 の86%や「口」の84.17%,「目」の82.50%が高い達成率を示した.(Fig.2−17).. 4歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「脚」 (p<.01),「腕(上肢)」(p<.05)において有意差がみられた(Table.2−9).. 100%. 80% 慢卜60% 蝦 40%. 20% 0%. 目 口 鼻 耳 眉毛胴体 腕 手 脚 足. 身体部位 Fig.2−17 5歳児群の身体部位の平均達成率. 4)6歳児群 6歳児群では,「胴」の96.67%や「脚」の84.44%,「目」の84.03%,「腕」 の77.78%が高い達成率を示した.一方,「鼻」の43.06%や「耳」の40.97%,. 「眉毛」の7.64%といった部位は,5歳児群よりも達成率が下がり,全体でも. 30.

(37) 低い達成率を示す部位となった(Fig.2−18).. 5歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「眉 毛」,「腕」(p<.01)において有意差がみられた(Table.2−9).. 100%. 目. ロ 鼻 耳. 眉毛胴体 腕. 手 脚 足. 身体部位. Fig.2−18 6歳児群の身体部位の平均達成率. 5)7歳児群 7歳児群では,「胴」の97.86%を最高に,「腕」と「脚」が92.14%,「足」 が82.14%,「手」が78.57%であった(:Fig.2−19).. 6歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「鼻」, 「眉毛」,「腕(上肢)」(p<.01),「脚(下肢)」(p<.05)において有意差が みられた(Table。2・9).. 100%. 囎……………「. 80% 鶴 60% 蝦 40%. 繊. 20% 0%. 目 ロ 鼻 耳. 眉毛胴休 腕. 手 脚 足. 身体部位. Fig.2・19 7歳児群の身体部位の平均達成率. 31.

(38) 6)8歳児群 8歳児群では,「胴」が98.33%,「脚」が95%,「腕」が90.56%,「口」が 86.11%の達成率を示した(:Fig.2−20).. 7歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,いず れの身体部位にも有意差はみられなかった(Table.2−9).. 11畿. 讐・・%難 聴 40%ウ. ・・%獺 0% !』’ギ㌔. 目 ロ 鼻 耳. 眉毛胴体. 腕 手 脚 足. 身体部位. :Fig.2−20 8歳児群の身体部位別平均達成率. 7)9歳児群 9歳児群では,「胴」が98.95%,「脚」が98.42%,「腕」が95.26%,「足」 が88.95%の達成率を示した(:Fig.2−21).. 8歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,「眉 毛」(p<.01),「鼻」と「脚」(p〈0.5)において有意な差がみられた(Table.2・9).. 100%. 翻. 80% 掛 60%. 遡 40%. 20% 0%. 目 ロ 鼻 耳. 眉毛胴体 腕. 手 脚. 足. 身体部位. :Fig.2−21 9歳児群の身体部位の平均達成率. 32.

(39) 8)10歳歩見群 10歳児群では,「耳」,「胴」,「腕」,「脚」が100%の達成率を示した.「鼻」 は91.67%,「手」と「足」は86.67%であった(Fig.2−22).. 9歳児群と各身体部位得点の中央値の差について検定を行ったところ,有意 差はみられなかった(Table.2・9).. 100%. 80% 横卜60% 蝦 40%. 20%. 灘. 0%. 目 口 鼻 耳. 眉毛胴体 腕. 手 脚 足. 身体部位. :Fig.2−22 10歳児群の身体部位の平均達成率. 33.

(40) Table.2・9パズル評価の人物画における各年齢間のマン・ホイトニ検定の結果. Age. 全体. 目. 口. 鼻. 面. 眉毛. 3歳児. 6.05. 15,35. 14.4. 12.2. 11.5. 13.4. 4歳児. 21.76. 17.72. 18.13. 19.09. 19.39. 18.57. 98.5. 89. u値. 5.5. 67. 60. 79. 胴 9.1. 20.43 36. 腕 8.35. 20.76 2合.5. 手 7.5. 21.13 20. 脚 6.75. 足 7. 21.46. 21.35. 12.5勲*. 15. u’値. 224.5央喪*. 131.5. 141. 163糟. 170棘. 151. 194勅衷. 201.5*噛醜. 210勲央. 4歳児. 23.78. 28.17. 23.43. 29.67. 23.80. 27. 23.65. 22.09.. 25.59. 20.80. 23.30. 5歳児. 29.47. 26.1. 29.73. 24。95. 29.45. 27. 29.57. 30.77. 28.08. 31.75. 29.83. u値. 271. 318. 263. 283.5. 271.5. 345. 268. 232. 312.5. 202.5需**. 260. u’値. 419. 372. 427. 406.5. 418.5. 345. 422. 458**. 377.5. 487.5*士需. 430. 5歳児. 36.35. 32.43. 35.55. 35.43. 37.35. 39.1. 31.5. 27.05. 33.72. 32.85. 34.33. 6歳児. 31.13. 34.39. 31.79. 31.89. 30.29. 28.83. 35.17. 38.88. 33.32. 34.04. 32.81. u値. 454.5. 508. 478.5. 482. 424.5. 372. 480. 346.5. 533.5. 520.5. 515. U’値. 625.5. 572. 601.5. 598. 655.5. 708需*士. 600. 733.5舜歯索. 546.5. 559.5. 565. 6歳児. 26.01. 33.75. 31.08. 27。56. 31.63. 28.57. 31.67. 26.49. 29.86. 28.07. 32.11. 7歳児. 40.84. 30.89. 34.32. 38.86. 33。63. 37,55. 33.57. 40.23. 35.89. 38.20. 33. u値. 270.5. 459. 453. 326. 472.5. 362.5. 474. 287.5. 409. 344.5. 490. 217.5衷衷衷. 215衷鼎.

(41) U’値 737.5無*. 549. 555. 682繰衷. 535.5. 645.5裳索*. 534. 720.5央索索. 599. 663.5蛛. 518. 7歳児. 34.25. 33.54. .31.30. 34.71. 34.38. 3323. 32.07. 33.88. 31.75. 32.34. 30.70. 8歳児. 31.14. 31.69. 33.43. 30.78. 31.04. 31.93. 32.83. 31.43. 33.08. 32.63. 33.90. u値. 455. 475. 470.5. 442. 451.5. 483.5. 492. 542.5. 483. 499.5. 453.5. U’値. 553. 533. 537.5. 566. 556.5. 524.5. ’516. 465.5. 525. 508.5. 554.5. 8歳児. 27.89. 33.57. 35.74. 32.93. 35.29. 29.96. 36.92. 35.18. 35.19. 34.25. 35.57. 9歳児. 46.61. 41.22. 39.17. 41.83. 39.59. 44.64. 38.05. 39.70. 39.68. 40.58. 39.33. 620.5. 519.5. 604.5. 412.5. 663. 600.5. 601. 567. 614.5. u値 u’値 9歳児 10歳児. 338. 542.5. 1030去置去. 23 20.84. 825.5. 747.5. 848.5★敦. 763.5. 955.5旧来去. 705. 767.5. 767. 801無. 753.5. 11.17. 10.5. 18.67. 32.5. 20.5. 22. 23.5. 23.33. 22.5. 18.83. 21.78. 21.83. 21.18. 20.09. 21.04. 20.92. 20.80. 20.82. 20.88. 21。17. u値. 51. 27.5. 25.5. 50. 22.5. 55.5. u’値. 63. 86.5. 88.5. 64. 91.5. 58.5. 数値はマン・ホイトニの順位による平均順位を示す.. 決勝央. o〈.01 ,. 54. 60 勅P<.05. 49.5. 50. 52.5. 50.5. 64.5. 64. 61.5. 63.5.

(42) 4 人型パズルと人物画の比較の結果 人型パズルとパズル評価の人物画の比較をおこなうことによって,人物画に は描出されていない身体部位の身体イメージを検討した。:Fig.2−23∼:Fig.2−26. に各年齢群における身体部位別平均達成率を比較した結果を,Table.2・10∼ Table.2−13に各年齢群におけるマン・ホイトニの検定の結果を示した.. 1)3歳児群 3歳児群では,人型パズルでは「目」,「口」,「眉毛」,「胴」,「足」において. 50%以上の達成率を示した.パズル評価の人物画では,「目」,「口」が人型パズ. ル同様50%以上の高い達成率を示したが,その他の部位は30%未満であり, 「手」や「足jにいたっては描出されなかった(:Fig.2−23).. 足 脚 手 腕. 響胴 濫彫 耳 鼻 口. 酔㌔x噛. 騎. モ㌔. α. 三. 目 0%. b4 罵、. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 7 “. 100%. 達成率 圖パズル評価の人物画. 團人減パズル. Fig.2−23 3歳児群における三型パズルとパズル評価の人物画の比較 パズル評価の人物画と三型パズルとのマン・ホイトニの検定の結果では,「眉 毛」,「手」,「足」(p<.01),「胴」,「口」,「目」(p〈.05)において有意差が みられた(Table.2・10).. 36.

(43) Table.2−10 3歳児群におけるマン・ホイトニ検定の結果 Age. 目. 描画. 8.6. パズル. 鼻. 口. 8.4. 13.6 11.75. 耳. 眉毛. 6.6. 8.15. 15.29 15.43 11.71 13.04 16.71. U値 31 U’値. 29. 59 62.5. 109鼎 111鼎. 81. 11. 26.5. 腕. 胴. 15.61. 67. 77.5 129鰍需 113.5鰍. 12.8. 手. 8. 11.65. 12.29 15.71 13.11. 25 61.5 73. 115*鼎. 脚. 足. 7. 16.43. 15 78.5 125*鰍. 数値はマン・ホイトニの順位による平均順位を示す. 無夫p〈.01,勅p<.05. 2)4歳児群 4歳児群では,パズル評価の人物画においても「眉毛」,「耳」を除くすべて の項目で50%から80%台の達成率を示し,人型パズルの達成率に近づいていた (Fig.2−24).. 足 脚 手 腕. 蓄胴 三毛 耳 鼻 口 目 0%. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 達成率 團パズル評価の人物画. 圃人型パズル. Fig.2・24 4歳児群における人型パズルとパズル評価の人物画の比較. 37.

(44) パズル評価の人物画と人型パズルとのマン・ホイトニの検定の結果では, 「口」,「眉毛」(p<.01)と「足」(p<.05)において有意差がみられた (Table.2−11).. Table.2・11 4歳児群におけるマン・ホイトニ検定の結果 Age. 目. 口. 鼻. 耳. 眉毛. 描画 15.93 14.52 18.76 17 13.20 パズル 20.77 23.72 14.86 18.55. U値 90.5 U’値. 58. 97.5 115. 26.5. 胴. 腕. 手. 脚. 足. 15.98 1822 17.07 16.59 15.02 20.68. 16. 18.41 19。41 22.68. 27.5 91.5 110 116。5 105.5 69.5. 162.5 195棘密 155.5 138 225.5塩川 161.5 143 136.5 147.5 183.5勲. 数値はマン・ホイトニの順位による平均順位を示す.. 需虎去. 吹q.01,需索p<。05. 3)5歳児群 5歳児群では,さらに身体イメージの形成がすすみ,人型パズルでは「目」, 「胴」が100%に達した.また,パズル評価の人物画では「耳」や「腕」,「脚」. のように人型パズルに追いつく項目もみられ,人型パズルとパズル評価の人物 画の差はほとんどみられなくなった(:Fig.2−25).. 38.

(45) 足 脚 手 腕. 蓄胴 詣毛 耳 鼻 口 目 0%. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 達成率 囲パズル評価の人物画. 囲人型パズル. :Fig.2−25 5歳児群における三型パズルとパズル評価の人物画の比較. パズル評価の人物画と人型パズルとのマン・ホイトニの検定の結果では, 「目」,「眉毛」(p<.01)と「口」(p<.05)において有意差がみられた (Table.2−12).. Table.2−12 5歳轟轟におけるマン・ホイトニ検定の結果 Age. 目. 描画. 17.37. パズル. 27.5. U値 U’値. 56 184央鼎. 鼻. 口. 17.7 18.47 18.8. 眉毛. 耳. 174棘. 151. 腕. 手. 脚 足. 16.9 18.43 19.73 18.08 18.97 20. 2625 23.38 22.13 29.25. 66 89 99 42. 胴. 88. 141 198照照. 23.5 18.63 24.81 21.5 17.63. 113 77.5 104 105 152. 127. 162.5. 136. 135. 数値はマン・ホイトニの1鍵盤による平均順位を示す.士鼎p<.01,繰p<.05. 39.

(46) 4)6歳児群 6歳児群においては,人型パズルでは「目」や「胴」に続き「眉毛」も100% に達し,その他の部位も80%以上の達成率を示すなど,この年齢で人型パズル がほぼ完成することが示された.一方,パズル評価の人物画では「鼻」や「耳」,. 「眉毛」のように,5歳児に比べて10%以上も低い達成率を示した部位がみら れ,顔の部位においては人型パズルとの差がめだつようになった(Fig.2−26).. 足 脚 手 腕. 蓄胴 灘毛 耳 鼻 口 目 0%. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 達成率 囲パズル評価の人物画. 囮二型パズル. :Fig.2・26 6歳児群における人型パズルとパズル評価の人物画の比較. パズル評価の人物画と人歩パズルとのマン・ホイトニの検定の結果では,「眉 毛」と「手」(p<.01),「目」と「足」(p<.05)において有意差がみられた (Table.2。13).. 40.

(47) Table.2−13 6歳児群におけるマン・ホイトニ検定の結果. 口鼻耳眉毛胴腕. Age. 目. 描画. 20.17 20.88 20.72 20.42 18.67 21 21.13 19.39 20.53 19。92. パズル. U値 U’値. 29。5 25,25 26.17 28. 60 85。5 80 69 156勅. 130.5 136. 38.5. 6. 24.5 23.75 34.17 27.33. 90 94.5. 147 210*繰. 手. 32. 73. 脚. 足. 31. 51. 126 121.5 184鰍需 143. 165勅. 数値はマン・ホイトニの順位による平均順位を示す.鼎需p<.01,勅p<.05. (3)人減パズルと人物画の全体での比較 人型パズル,人物画,パズル評価の人物画における全項目の年齢別平均達成 率をTable.2−14∼Table.2−16に示した.. 1)頭型パズル 人工パズルでの全項目の平均達成率は3歳児群ですでに約半分の48.41%に 達していた.4歳児群では74.14%,5歳児群では83.33%,6歳児群では89.26% であった(Table.2・14).. Table.2−14 人工パズルの全項目での平均達成率の加齢に伴う変化. Age. 3. 4. MEAN(%). 48.41. 74.14. 83.33. 89.26. SD. 15.49. 14.22. 13.47. 5.80. 6. 5. 2)人物画. 人物画での全項目の平均達成率は,3歳児群では6.99%,4歳児群では. 41.

(48) 16.54%,5歳児群では24.35%,6歳児群では29.05%,7歳群群では35.33%,. 8歳児群では39.16%,9歳半群では47.41%,10歳児群では60.24%であった (Table.2−15).. Table.2−15 人物画の全項目での平均達成率の加齢に伴う変化. 4. 3. 6. 5. 7. 8. 9. 10. MEAN(%) 6.99 16.54 24.35 29.05 35.33 39.16 47.41 60.24 SD. 3.44 4.32 6.58 9.93. 9.10. 9.50. 10.65. 2.95. 3)パズル評価の人物画 パズル評価の人物画での全項目の達成率は,3歳児では21.78%,4歳児では. 急激に達成率が伸び65.12%,5歳児では70.96%,6歳児では若干下降して 66.98%,7歳児では77.70%,8歳児では75.99%,9歳児では85.50%,10歳 児では86.67%の達成率を示した(Table.2−16).. Table.2−16パズル評価の人物画の全項目での平均達成率の加齢に伴う変化 3. .Age. .4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. MEAN 21。78 65.12 70.96 66.98 77.70 75.99 85.50 86.67 SD. 11.92 14.03 14.03 13.94. 9.93. 9.76. 8.37. 6.67. 4)人型パズル,人物画,パズル評価の人物画にみる身体イメージの加齢に伴 う変化. 声掛パズル,人物画,パズル評価の人物画にみる身体イメージ(全体)の加 齢に伴う変化を:Fig.2−27に示した.. 外型パズルは,3−4歳児間で急激な上昇を示し,その後,ゆるやかに上昇. 42.

(49) した.パズル評価の人物画では,人型パズル同様に,3−4歳児間で急激な上. 昇を示し,その後,6歳児と8歳児で平均達成率の下降がみられたものの,ゆ るやかに上昇した.人物画は加齢にともない,全体的にゆるやかな上昇傾向を 示した.. 3歳児において,人物画では,達成率が6.99%であるのに対し,人型パズル ではすでに48.41%に達しており,大きな差がみられた.また,パズル評価の 人物画では,その間の達成率を示し,21.78%であった.. また,今回の調査の最高年齢である10歳児においては,人物画では60.24% の達成率であったのに対し,パズル評価の人物画では86.67%,人型パズルで は6歳児において両者を上回る89.26%の達成率を示した(:Fig.2−27).. %100 90 80 70. 憐60 楼50 遡40 30 20 10. .難∼・一儲. /鑑一霧/ 鞍/ ノ/轟 認. 〆 /. +人型パズル ー纏一バズノ皓『価での人物画. 曝ザー魂//. …毒一人物画. ./ /審. ノ 霧 /論直 〆〆嘉. 撫/. 0 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳. 鱗 Fig.2・27 二型パズル,人物画,パズル評価の人物画の. 全項目での平均達成率の加齢に伴う変化. 43.

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