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情報教育研究センター年報 2002

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武 庫 川 女 子 大 学

情報教育研究センター年報

2002

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情報教育研究センター年報

2002

はじめに 情報教育研究センター長 濱谷 英次 Ⅰ.研究活動 1.マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成………1 ―平成14年度「特色ある教育研究」の概要― 情報教育研究センター長 濱谷 英次 2.外部講師による授業の導入と展開 ò2 ………19 情報教育研究センター研究員 小野賢太郎 3.これからの一般情報処理教育………25 ―03年度新入生に対する「基礎的操作技能」アンケート悉皆調査の検討を通じて― 情報教育研究センター研究員 中野 彰 4.LEGOロボットを使った実験と情報処理教育………33 ―平成14年度卒業研究から― 情報教育研究センター研究員 福井 哲夫 5.健康・スポーツ科学科における情報処理教育7年間の取り組みについて………37 情報教育研究センター研究員 保井 俊英 6.コンピュータリテラシーに関するアンケート調査報告平成14年度概要………43 情報教育研究センター助手 岡田由紀子 7.「情報活用の基礎100問チェック」による理解度調査………51 情報教育研究センター助手 岡田由紀子 Ⅱ.活動報告 1.情報教育研究センター概要 ò 1 運営方針・重点目標………63 ò 2 組織………63 ò 3 業務内容(教員)………63 ò 4 業務内容(事務室)………64 ò 5 センターカレンダー………65 2.情報処理教育委員会………66 ò 1 情報処理教育委員………66 ò 2 委員会日時・内容………66 3.学院キャンパスネットワーク状況 ò 1 ID発行状況 ………67 ò 2 IP発行状況 ………69 ò 3 ネットワーク利用講習会・センター利用説明会………70

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4.情報処理教育 ò 1 「平成14年度MM館教育用コンピュータシステム」の導入について………71 ò 2 全学情報処理教育カリキュラム………73 ò 3 全学情報処理教育施設・設備概要………78 ò 4 自主学習状況………79 ò 5 情報教育教材(ソフト)一覧………80 ò 6 学生貸与パソコンについて………81 ò 7 外部委託の実施………82 5.マルチメディア環境整備………83 6.学術講演会………84 7.教材の電子化に関する懇話会………84 8.教員対象パソコン講座………85 9.学外活動………86 10.発行物一覧………87 11.センター関係諸規程 ò 1 武庫川女子大学情報教育研究センター規程………88 ò 2 武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部情報処理教育委員会規程………89 ò 3 武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程………90 ò 4 武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約………91 学部・学科の略称 【大 学】 日本語日本文学科 大 日 英語文化学科 大 英 教育学科、教育学科初等教育専攻 大 教 健康・スポーツ科学科、 教育学科健康・スポーツ専攻 大 健 人間科学科、人間関係学科 大 人 生活環境学科 大 環 食物栄養学科 大 食 生活情報学科 大 情 音楽学部 大 音 薬学部 大 薬 【短 大】 日本語文化学科 短 日 英語コミュニケーション学科 短 英 幼児教育学科 短 教 人間関係学科 短 人 健康・スポーツ学科 短 健 食生活学科 短 食 生活造形学科 短 生

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情報教育研究センター長

本学の情報化の拠点として計画された「日下記念マルチメディア館」(以下、MM館)の利用が始まり、 1年余りが経過した。情報教育研究センターもMM館へ移転したが、この1年は新しい環境への適応に 追われる毎日であった。移転に伴う各種基幹システムの導入調整、台数で4倍増となったパソコンの維 持管理、約3千名の1年生が受講する情報基礎教育の推進、キャンパスネットワークの運用など、いず れも今日の大学では情報関連業務として必須のものばかりである。 このような業務の多くは、システムが安定し、利用者への対応に目途が立つにつれてルーチン化する ものと思われたが、この1年間を振り返る限り予想通りとは、言い難い部分もある。システムや機器の 初期不良発生期を過ぎ、やや落ち着いたとはいうものの、MM館の建設計画の中で盛り込まれた「未来 志向」の各種機能が、学内の利用者に浸透するとともに新たな希望や要求に応えていかねばならない場 面が増えている。 例えば、今回導入した「パソコン利用予約システム」は、情報教育研究センター内のパソコンを課外 利用する際に学内の手近かのパソコンから事前予約しておけば、予約時刻に必ず利用できるというもの で、従来の利用環境と比較すると格段に改善されている。事実、学生の利用アンケートでも良い評価を 得ているが、この予約システムが学生に浸透するとともに、予約できる日や回数、一回当たりの時間、 さらには予約できるエリアの拡大など、より細かな項目についての要望が出つつある。 各種システムの導入や増強の目的の一つは、ユーザーの利便性の向上である。従って、利用者の声を 冷静に分析し、それに応えてゆくことが期待されている。 しかし一方で、情報インフラを前提にした各種システムは、ハッカーやウィルスなどによるシステム への侵入や個人情報の流出などの事件・事故を考慮すると、システムの安全性を一層高める必要がある ところが現実には、ユーザーの利便性の向上とシステムの安全性の確保は、しばしば対立したものに 見えてしまうことが多い。ユーザーの立場からは、従来からの物事への対応のルールを基準に、新しい 環境を評価する傾向があることや、一方、システムを管理運用する立場からは、ユーザーの状況を統計 的に扱い、ややもすれば平均値を前提に物事の判断を行う傾向がある。 本来、システムの安全性確保は情報環境の快適な利用を保証し利便性の改善につながる。また、ユー ザーの利便性の向上はシステムの機能の適切な利用を促し、安全性の確保に寄与するものである。 大学の将来について様々な議論が交わされているが、ITを活用して教育研究の活性化を図る試みが 増えている。本学の取り組みも、こうした意味合いでとらえることができる。しかし、ITという言葉 は「使いやすい」が「意味不明」であることが多い。パソコンやインターネットを教育研究に利用する だけではITの活用とはいえないであろう。その取り組みの目的や結果の評価基準などが明確にされて いなければ、単に最新の電子機器を使ったにすぎない。ITの活用の延長上に「サイバー・キャンパス」 というものが想定されているが、明確な定義は現状では定まっていない。こうした言葉が実質を持ち、 大学教育の改善に寄与するためには、学内関係者すべての英知を集め、その結果を具体化する組織の確 立が急務となっている。

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マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成

―平成14年度「特色ある教育研究」の概要―

Eiji HAMATANI 情報教育研究センター長 人間科学科教授

Encouragement of information literacy based on multimedia environment

1.はじめに 本学の情報化の拠点として整備されたマルチメディ ア館の利用が始まって1年余が経過した。先進的なマ ルチメディア環境・情報環境を活かして様々な教育活 動が日々行われている。特に、3年前から全学的に取 り組まれている情報基礎教育もマルチメディア館の実 習室で行われるようになり、従来以上の成果を挙げつ つある。 一方、こうした全学的な取り組みと平行して、専門 教育でのITの活用も進みつつある。本稿で報告する 取り組みでは、情報教育研究センターから貸与された ノートパソコンをゼミや演習、あるいは実習や実験な どで利用し、教育の活性化を図ることを目的としてい る。この取り組みは、平成14年度で4年目に入ってお り、多様な取り組みが展開されている。こうした試み を通じて明らかになったことは、マルチメディア館内 のコンピュータ実習室に多数のパソコンを整備するこ とで充足される情報関連の教育ニーズとは別のニーズ が広範に存在するということである。 今日の大学教育においては、基礎教育から専門教育 まで、パソコン等のIT機器を教育学習活動に活用す ることは広く認知されつつある。しかし、活用の具体 的内容は個々の科目の目標や担当教員の考え方が反映 されるため、実に多様である。しかし、そうした試み を比較検討することで、活用のポイントともいえる項 目が見いだせるはずである。 本稿では、平成14年度の取り組みを中心にその概要 をまとめることを目的としている。 2.研究の概要 本研究は、平成14年度私立大学等経常費補助金の特 別補助である「特色ある教育研究の推進」補助対象事 業に申請を行い、その補助のもとに平成11年度から継 続して取り組んでいる。具体的には、ノートパソコン を多数導入し、「マルチメディア環境を利用した情報 リテラシーの育成」という研究課題のもとに、教育活 動の一環として学生へのパソコン貸与を行い、学習活 動・教育活動への寄与の状況を検証することを狙いと している。 以下に取り組みの概要を示す。 2―1.実施形態と狙い 具体的な取り組みとして、 ò 1 共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」受講 者へのノートパソコンの貸与 ò 2 ゼミや演習等、比較的少人数での教育活動グ ループへのノートパソコンの貸与 ò 1については、「ネットワーク利用演習Ⅲ(定員55 名)の前期・後期の各1講座について、取組みを行っ た。これらの講座の受講者は、ノートパソコンの貸し 出しを受け、自宅で授業内容についての予習・復習や 課題演習に利用することができる。今回の試みでは、 マルチメディア館の実習室に多数のパソコンが導入・ 整備されたため、貸し出したノートパソコンは、授業 には持参せず、自宅学習での利用に限定した。 また、機器利用に際しては、授業での指導の他、随 時、情報教育研究センタースタッフの支援を受けるこ とができる。 この取り組みでは、自宅等で自由に使えるノートパ ソコンを、どのように活用しているかを検証すること にある。 ò 2については、学内の様々な専門領域の教員有志の 協力を得て、ゼミ・演習等の学習グループに対し、ノー トパソコンの貸与を行い、日常の教育活動で活用する こととした。平成14年度は17のグループに対して貸し 出しを行った。昨年度に続き、多数の貸し出し希望が 出たため、専門分野や教育計画を考慮し、貸し出し先 を決定した。 各グループへの貸し出し台数は、活動内容に応じた 台数になっており、一律の台数ではない。 この取り組みの狙いは、ゼミ・演習等の比較的小集 団での、ノートパソコンの利用の多様化と活用による 教育効果を検証することにある。

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以上の取り組み全般を通じて、ノートパソコンやマ ルチメディア環境を利用することによる教育効果を総 合的に評価し、新たな知見を得ることを目標としてい る。 2―2.貸与機器の仕様 東芝 DynaBook SS 3410 C40/1J8

(CPU:Intel Cerelon 400Mhz,RAM 128Mhz,HD 6GB,LAN・モデムカード内 蔵,11.3”TFTディスプレイ) B5サイズノートパソコン、主なソフトウェ ア(WORD,EXCEL) 2―3.貸与期間 ◎共通教育科目受講者 【前期】 平成14年4月22日∼平成14年7月15日 【後期】 平成14年9月30日∼平成15年1月31日 ◎ゼミ・演習受講者 平成14年6月1日∼平成15年2月28日 2―4.研究協力者および貸し出し台数 ( )内の数字が貸し出し台数 ◎共通教育科目(延べ75台) 【前期】 「ネットワーク利用演習Ⅲ」小野賢太郎(42) 【後期】 「ネットワーク利用演習Ⅲ」小野賢太郎(32) ◎ゼミ・演習関係(合計 153台) 内訳は以下の通り 中野彰(20)、中植雅彦(23)、前原健三(16)、 足立長彦(13)、安藤明人(20)、黒田智子(6)、 石崎由美子(5)、大杉匡弘(5)、伊達ちぐさ(2)、 田中敬子(5)、谷郷悦子(2)、堂前嘉代子(3)、 山本信子(5)、内田享弘(9)、大石義孝(6)、 十一元晴(8)、松永久美(5) 2―5.実践報告

①卒業研究の制作

【氏 名】中野 彰 【所 属】文学部 日本語日本文学科 【実施した科目名】卒業論文、言語情報処理演習 【参加学生数】実人数 19人 延べ人数 19人 【取り組みのねらい】 ノートパソコンをネットワークで利用することに よって、ゼミ生間のコミュニケーションを活性化し、 卒業研究の制作を支援する。作品制作では、大学の演 習室の作業だけでは不十分で、自宅での活動が有効に 行われる必要がある。大学と自宅の作業をシームレス に連携できる環境としてノートパソコンの活用を考え た。 【取り組みの内容】 1.ソフトの導入 ノートパソコンのハードディスクに、学科サー バー上のフリーソフトなど必要なソフトをLAN経 由でインストールした。 2.メーリングリスト、掲示板の設置 学生間のコミュニケーション用にメーリングリス トと掲示板を設置した。 3.作品の相互参照 作成途上の卒業研究作品は、その都度学院ホーム ページの日文学科領域にアップし、お互いが参照で きるようにした。 4.その他 卒業研究に関わる、諸活動(フィールド調査、図 書館での調べ活動、大学と自宅の作業の連携等)に 活用した。 【取り組みの結果】 ●コミュニケーションの活性化 掲示板とメーリングリストを活用することによっ て、教師対学生、学生同士のコミュニケーションが 活性化した。 ●作品の相互モニターによる問題意識の共有 作品をWebに載せてお互いに鑑賞し、問題点を 共有することにより、共通の問題意識が生まれ、作 品の質的向上に寄与できた。 ●ネットワーク以外の効果的利用 図書館に持ち込んで、調べながら入力していった り 、 神 社 な ど の フ ィ ー ル ド 調 査 の 際 に 持 ち 歩 き フィールドでその都度入力するなど、ノートパソコ ンならではの、携帯性を生かした活用がなされ、効 果を上げた。 【今後の課題】 ☆取り組みに関する課題 ●多くの学生は積極的に貸し出しパソコンを活用して いたが、十分に生かし切れていない学生もいた。定

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期的に報告をしてもらうなど意識化すれば活用が進 んだと思われる。 ●メーリングリストによるコミュニケーションは十分 機能したが、掲示板は情報交換のツールとして十分 に機能しなかった。 ●実習室に持ち込んでLANクライアントとして活用 する場合と、自宅で電話回線経由で活用する場合と でネットワーク設定を変更しなければならす、学生 たちに混乱があった。 ☆ハードウェア等に関する課題 ●CD„ROMドライブが接続できなかったのは不便で あった。 ●20∼25%の機械に不良が発生し、修理を依頼した。 ●大きなソフトを動かそうとするとメモリが不足する。 【取り組み全般の感想】 (学生による感想) ●私は軽くて使いやすかったです。画面も大きいし。 自宅のパソコンは古い上に容量がぎりぎりなので卒 論を進める上でとても重宝しました。ただCD-Rが 使えないのは残念でした。 ●色々なソフトをダウンロードさせてもらえたのが役 に立ちました。 ●貸し出しパソコン、とても役立ちました。ノート型 だったので何処ででも使えるしデスクトップをわざ わざ起動させるより楽でした。 ●メモ帳を主に使いました。特に問題点などはなく、 二台目のパソコンはやっぱりノートだな、と思いま した。 ●私は、主に卒業制作の作品の作成時に使っていまし た。頻繁に利用していました。 ●持ち運びして、学校と家の両方で作業する事ができ て便利でした。思っていたより使用した機会が多く、 良かったと思います。 ●貸し出しパソコンはノート型なので、図書館内で作 業ができたので便利でした。

②卒業研究テーマに基づく

WEB共同発信の試み

【氏 名】中植 雅彦 【所 属】文学部 英語文化学科 【実施した科目名】 卒業研究Ⅰ(3年)Ⅱ(4年) 【参加学生数】実人数 22人 【取り組みのねらい】 卒業研究において、WEB発信を、グループプロジェ クトおよび個人によって行うため、ネットワーク機能 を駆使した共同学習の場の提供が必要であり、それへ のアクセスを教室、情報教育研究センターなどの学内 施設だけではなく、学生の各家庭からも保証する必要 がある。 このため、共通的な環境を持つノートパソコンを貸 与し、家庭でも学内でも一元的に情報を確保し、協同 作業ができる環境を実現した。 【取り組みの内容】 卒業研究(授業)用サーバーを用意し、FTPD、 HTTPDなどのソフトで、共同学習・協同作業がイン ターネットを介して行える環境を作成。 授業におけるファイル共有とWEB作成プロジェク ト を 、 グ ル ー プ ・ 個 人 で 展 開 、F T P 転 送 に よ り HTTPDサーバに送り込み、研究作品の発信を行った。 【取り組みの結果】 サーバー上に作品を置き、卒業研究Ⅰで作成したグ ループ作品は、非公開であるが、卒業研究は次のとこ ろで公開している。 http://kenkyu.mukogawa„u.ac.jp 夏合宿のときや作品発表会のときに学生各自が借用 したパソコンにコンテンツを入れ、プレゼンテーショ ンを行った。 このことは各地の宿泊所などでインターネット環境 がまだまだ乏しい日本の実情の中で、合宿による研究 会などを行うには、大変に役立ったといえる。 【今後の課題】 ゼミにおいては、標準的なソフトのほかに、FTP やテキストエディター、HTMLエディター、グラ フィックス、アニメーションソフトなどいくつかの WEBに特化した専門的なものを使用する。 授業の場合には教室にインストールされているので 問題がないが、CD„ROMがついていない関係で、家 庭においてインストールすることができなかった学生 もあった。 【取り組み全般の感想】 全員が家庭でも、学内でも研究を続けられる環境を 整えたことで、協力作業、共同学習がスムーズに進み、 教育的にも大変有意義なことである。 学生全員が必ずしも同じ環境でなくても、インター

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ネ ットを利 用する ことで、 少なく とも全員 がコン ピュータを持っていることに価値がある。 教育面でその分、適切なサーバー環境を提供するこ とがますます必要性が高まっていくものと、考えてい る。 【その他】 先にも書いた通り、ソフトウェアをインストールす るためのCDROMの短期貸し出しなどを、サポートし ていただけると、学習者の環境が、さらに向上するの でありがたい。

③21世紀の教師を目指す

【氏 名】前原 健三 【所 属】文学部 教育学科 【実施した科目名】卒業研究 【参加学生数】実人数 15人 【取り組みのねらい】 1.小学校教諭または幼稚園教諭としての基礎的資 質・力量を形成することを目的として、自ら課題を 発見し、その探究に適切な方法を設定すること。 2.その際、ノートパソコンを効果的に活用すること。 3.ゼミでの発表の機会には、特に積極的にノ−トパ ソコンを活用し、プレゼンテーションの技法をも練 磨すること。 【取り組みの内容】 1.「総合的な学習の時間」の実践的研究に取り組む 中で、国際理解教育に焦点を設定した卒業研究では、 インターネット情報を活用したり、ノートパソコン の積極的活用の試みが見られた。 2.発表レジュメの作成に、パソコンが活用されたこ と。 3.不登校に関する情報をインターネットにより、効 果的に収集できたこと。 【取り組みの結果】 1.ゼミ内発表では、全員がノートパソコンを活用で きたこと。 2.「卒業研究」を、ノートパソコンを利用しつつ書 き上げることができたこと。 3.卒業研究発表会に際しては、情報機器を活用する ことができたこと。 【今後の課題】 1.「総合的な学習の時間」を活用した情報教育研究 を「教育演習」または「卒業研究」において推奨し たい。 2.各教科の指導法に関する研究においてもパソコン の活用が求められているので、次回からは、この点 も考慮しつつ指導に当たりたい。 3.現場で活躍している卒業生とのコミュニケーショ ンを活性化させることを企図して、パソコンを利用 した情報交換の方法について工夫したい。教育実践 情報の積極的交流を刺激したい。 4.教員採用試験情報についても、パソコン活用がの ぞまれる。 【取り組み全般の感想】 1.全体的に評価できることは、日常的にノートパソ コンの活用が、積極的になされたこと。 2.少々、パソコンの故障がおおかったこと。 【その他】 特になし

④演習におけるデータ整理卒論の作成

【氏 名】足立 長彦 【所 属】文学部 健康・スポーツ科学科 【実施した科目名】3年演習、4年卒論 【参加学生数】実人数 12人 延べ人数 約25人 【取り組みのねらい】 1年次における体育情報基礎演習や2年次における 教育情報基礎演習で習得したパソコンによるデータ処 理の能力をさらに向上させる。その為に各人が収集し た実践的なデータを用いて、図や表の作成技術及び論 文やレポートの文章作りを行なわせ、各人のパーソナ ル・コンピュータ操作能力の向上をねらいとした。 【取り組みの内容】 1.エクセルによる統計処理 2.データから適切な図、表の作成 3.ワードによる文章の作成、 4.ワード、エクセルの両方のソフトによるレポート 及び卒論の作成。 5.パワーポイントのよるプレゼンテーション原稿の 作成。

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6.論文のプレゼンテーションの実践(論文発表) 【取り組みの結果】 特に4年生の学生は初期の段階はパソコンの操作方 法をかなり忘れてしまっていた者が多かった。しかし、 卒論作成で自分が収集したデータをまとめ、それを文 章にするということで、パソコン操作能力や文章作成 能力が飛躍的に向上した。健康・スポーツ学科は卒論 が必修である為、学生の必死な取り組みがこの様な結 果を生じさせていると思われる。 3年生の演習では、課題に対するワープロによるレ ポートの提出、エクセルによるデータの整理、数値の 統計的処理などパソコンによる情報処理能力がかなり 向上した。 【今後の課題】 現在、各学生が個人用のパソコンを持つ時代になっ て来ている。小学、中学、高校を通じてパソコンの教 育を受けてくる学生も多くいる。 今後は、パソコンの能力差に応じた教育内容を考え て行く必要がある。 【取り組み全般の感想】 概ね、初期の目的は達成できたと思われる。 ノートパソコンは持ち運べるとはいえ、学生にとって は大きく重い荷物となる為、貸し出したパソコンは家 において学校ではデスクトップ・パソコンで操作して いる学生が多かった。 【その他】 既にパソコンを保有している学生がかなりいるので、 今後は、ゼミ単位の貸し出しではなく、ノートパソコ ンが必要な学生は直接情報教育研究センターで借りる ことが可能にしてもらいたい。

⑤ノートパソコンの活用による

データ処理スキルの向上の試み

【氏 名】安藤 明人 【所 属】文学部 人間科学科 【実施した科目名】 人間科学演習ⅠA,B、心理学演習ⅡA,B 【参加学生数】実人数 19人 【取り組みのねらい】 実験・調査・観察などの実験的手法を用いて卒業論 文を作成するためには、データワークを適切に実行し、 それを表現するためのデータ処理スキル、プレゼン テーション・スキルが重要である。今回は、パソコン をオンサイトで使用できる環境を学生に提供すること により、上記スキルの効果的な向上を目的とした。ま た、同じ内容を3年と4年に実施することにより、そ の効果の学年差の検討を目指した。 【取り組みの内容】 1.データ処理能力 4年: 本学年は昨年度、本プログラムによる教育を経験し ていない。しかし通常講義のなかで、エクセルを用い たデータ処理に関する基本的な事項の学習は終了して いる。本年度は、そのスキルを基礎として、学生各自 が集めたデータに対して、自力でデータ処理ができる かどうかを検討した。つまり、講義においてモデルデー タを用いた学んだデータ処理のスキルが、応用的に発 展できるかどうかを検討した。 3年: 昨年度と同様、ノートパソコンにプレインストールさ れていたエクセルを用いて、データの集計と統計分析 によるデータの吟味の方法を学習させた。特に、アン ケート集計における項目得点の計算、逆転項目の得点 算出の方法、エクセルデータのSPSSへの移行の方法、 などを学習した。統計分析においては、エクセルの分 析ツールを用いて、t検定、F検定、分散分析、相関 係数の算出の方法を学習した。 2.結果の適切な表示 データ処理の結果を適切にグラフ等を用いて表示す ることは、結論を導くまでの論理過程を明白にするた めにも、プレゼンテーションの前段階としても必要で ある。4年については自分のデータを用いて、エクセ ルのグラフ機能を使って、心理学の要件を備えた科学 的グラフを作成するスキルの発展を図った。3年につ いては、心理学的要件を備えたグラフの説明をした後、 モデルデータを用いて主要なグラフの作成を試みた。 とくに、エクセルのデフォルトでできるグラフと心理 学で必要なグラフとの相違に気づかせるよう努力した。 3.説得手段としてのプレゼンテーション 得られた結果の提示は、一義的には文章によって行 われる。しかし同時に、図、表、映像、音声などを用 いた結果のプレゼンテーションは、より短時間に、よ り明確に結果の内容を提示するのにきわめて有効であ る。いわゆる“マルチメディア”的な結果の提示の手 法を、プレインストールされたパワーポイントを用い て学習させた。4年生は、昨年度本プログラムには参 加していなかったが、通常のゼミの個人発表の中で、

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毎回パワーポイントを用いた発表を義務づけていたの で、パワーポイントの基本的操作法についてはほとん ど問題はなかった。今回重点をおいて指導したのは、 各個人が得たデータをいかにわかりやすく表現するか、 そのためにパワーポイントの諸機能を以下に使うか、 という点であった。 3年はパワーポイントの使用は初めてであったが、 その基本的使用法から始めて、実際に、そのスキルを 自分の発表に使うところまで指導した。 【取り組みの結果】 上記3つの学習により、当初のねらいは十分に達成 された。ただしその達成の度合いには学年差が見られ た。つまり、卒論用の「自分のデータ」をもった4年 生のほうが、そのデータ処理に対する動機づけが高く、 そのため、自由な時間にコンピュータが使える環境は、 卒論作成において非常に有効に作用した。3年生はそ の点、「自分のデータ」を持たない分、データ処理に 対する動機づけが低かったという点は否めない。 このように学年差は見られたものの、基本的には、 今回のノートパソコンを用いた教育は、十分な成果を あげたものと考えられる。その成功の要因はいろいろ 考えられるが、その一つとして、パソコンを自由に使 用できる環境が“オンサイト”に整備できたことが大 きい考える。この点は昨年度の報告書でも指摘したと おりであるが、3,4年2つの学年に対して本プログラ ムを実施した今回の研究で、その点がよりはっきりし た。 つまり卒業論文を抱えた4年は、通常自由に使用で きるゼミ室でこのノートパソコンを利用していた。そ のため、この「居場所」的な空間において、学生同士 がわからないところをお互いに教えあうことが容易に なり、一人の教員が複数の学生に教える以上の効果を あげることができた。ところが3年生は、「卒業論文」 という共通の課題がまだそれほど差し迫ったものでな いだけに、自学自習的にこのゼミ室でノートパソコン を利用することは少なかった。また4年生がこの部屋 にいると、下級学年である3年生は部屋にいづらい、 という女子大学生特有のダイナミクスが働き、3年生 の自学自習的な利用が阻害されたものと考える。 いずれにしても、この時間と場所に制約されないコ ンピュータ使用は、特に今回のような卒業論文の作成 過程においては、予想以上の効果をもつことが明らか になった。 【今後の課題】 これも昨年度指摘した点であるが、インターネット の飛躍的な普及により、卒業論文作成に有用な膨大な 情報がインターネットから得ることができるように なった。実際、学生たちは、昨年度以上に、情報収集 や疑問を解決するソースとしてインターネットを頻繁 に利用していた。しかし、せっかく各個人が自由にノー トパソコンを使える環境が整備されたが、昨年度同様、 残念ながらインターネットへのアクセスはできなかっ た。そのため、インターネットへの接続は研究室に設 置された1台のデスクトップから行うことになり、い つも順番待ちの状態であった。この点について今後何 らかの改善を期待したい。 次に使用するアプリケーションソフトの問題である が、プレインストールされているソフトについては、 全員いっせいにそのソフトに利用法を学習することは 可能である。しかしそれ以外の、たとえば心理学の分 野に特化したソフトのような場合は、従来どおり1台 のコンピュータの周りに学生を集めて指導するという 形態をとらざるを得ず、学生個人所有のノートパソコ ンがあるというメリットを生かせなかった。 【取り組み全般の感想】 個人所有のノートパソコンによる教育の実をあげる ためには、時間的に自由に使える「場所」の存在と、 ソフトの問題が重要であることを再認識した。 【その他】 特になし

⑥スポーツ選手の栄養管理に関する研究

【氏 名】石崎 由美子 【所 属】生活環境学部 食物栄養学科 【実施した科目名】 卒業論文、特別研究 【参加学生数】5人、食物栄養学科 【取り組みのねらい】 スポーツ国際競技における諸外国選手たちの輝かし い成果の背景には、スポーツ医・科学サポート体制の 整備やそのスタッフの中の「スポーツ栄養士」の存在 が貢献していることが周知されるようになった。わが 国の選手たちの大リーグ、欧州サッカーチームへの移 籍や活躍からも競技力向上のための「栄養」の重要性 が認識されている。そこで、高校・大学・社会人の硬 式野球選手を対象に栄養管理の問題点を明らかにし、 効果的な栄養サポートのあり方を検討するための基礎 資料を得ることを目的とした。

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【取り組みの内容】 栄養・食事の主な指導者、日常から特に摂取を気を つけている栄養素、使用サプリメントの種類・効果・ 使用時期、希望する栄養サポートの内容、食物摂取頻 度などの栄養管理の実態調査および身体組成(身長、 体重、BMI、体脂肪率、除脂肪体重、音響的骨評価 値、動体視力)を測定した。 【取り組みの結果】 高校において、栄養・食事の主な指導者は、「自宅」 群が有意に高かったために、「母親」の比率が高く、 次に「下宿(自炊)」群では、「コーチ」、「学校・野球 部寮」群では、「監督」が高く、栄養・食事の主な指 導者と居住形態には、有意な関連性が認められた。ポ ジションと栄養サポートの希望内容には、関連性は認 められず、高校・大学・社会人ともに「疲労回復の食 事」が高い比率を示した。 栄養バランスでは、「卵類」以外の食品群の摂取は、 基準値を充たしていなかった。 音響的骨評価値は、高校103.0±11.7、大学108.8± 12.9、社会人114.9±18.1(%)であり、高校と大学の間 に有意差が認められた。高校では、BMIとの間に有 意(p<0.001)な正の相関性が、社会人では身長との間 に有意(p<0.05)な負の相関性が認められた。 動体視力は、高校0.9±0.3、大学0.8±0.3、社会人 1.0±0.3であり、大学と社会人との間に有意差が認め られた。 【今後の課題】 高校・大学・社会人の硬式野球選手の栄養管理では、 特に下宿(自炊)」群の食品群摂取量が低値であった こと、長期間におよぶ練習・試合期から慢性疲労状態 が示唆され、「疲労回復」の食事に関するサポートを 希望していたことからも栄養の専門家による栄養教育 の必要があることがわかった。 【取り組み全般の感想】 ちょうど松井選手の大リーグの移籍により、硬式野 球が注目されていたことからも、動体視力と野球動作 との関連性を知ることもでき、栄養サポートの重要性 を深く感じた。 【その他】 利用途中でPCにウィルスが入り、途中で交換した 機種が2台もあった。また、何もしないのにいきなり シャットダウンの警告が頻繁に出たりと使用に際し、 種々のトラブルがあり、困ったことも多かった。FD のみでCD−ROMも設置されていない機種だったので、 使いにくかったなどの難点があった。今後これらをク リアした機種を借りたいと願う。

⑦担子菌を用いた健康・機能性食品の

開発とその特性

【氏 名】大杉 匡弘 【所 属】生活環境学部 食物栄養学科 【実施した科目名】 卒業論文 【参加学生数】実人数 5人 【取り組みのねらい】 本研究課題は、生活習慣病予防の解決の一つとして 医食同源、予防医学の観点から、ガン、心筋梗塞や脳 血栓などに予防効果を示す機能性食品の開発を目的と した。 担子菌の抗ガンや血液関連生理活性物質について研 究を行い、発酵食品への応用として、清酒、ビール、 ワインおよびヨーグルトやチーズなどの乳製品、納豆 や食酢を開発することを目標とした。 【取り組みの内容】 栽培種および自然界から分離の野生種の担子菌につ いて、モルツ培地に菌糸培養を行ってその超音波処 理・遠心分離により得られる上澄液を粗酵素液とした。 血栓関連生理活性物質としては、線溶活性と抗トロ ンビン活性をしらべ、機能性成分としては、糖、アル コール、β―D−グルカン様多糖類の成分分析を行っ た。 【取り組みの結果】 得られた結果を以下にまとめた。1)栽培種のヒラ タケ、野生種のマスタケを用い紫イモから製造したア ルコール飲料は、抗酸化作用、抗腫瘍・抗ガン作用を 有した。2)野生種マスタケを用いての食酢製造の基 礎的知見として、酢酸の生成の可能性を見出した。3) チーズ様乳製品の開発に可能性のある担子菌を自然界 から分離した。4)アミノ酸生成の最終段階である各 種アミノ酸脱水素酵素活性の存在が、マンネンタケ科 のものに見出された。 【今後の課題】 平成14年10月に四件の担子菌を用いたアルコール飲 料の製造に関する特許が公開されるにいたった。製造 されたアルコール飲料の抗腫瘍性・抗ガン性、抗酸化

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作用についての証明、そしてアルコール生成について の生成機構の酵素学的証明を完成するに至った。 今後、担子菌の特性を活かした新しい食品の開発と して、各種澱粉原料・穀類をはじめ、豆類、乳類やバ イオマス原料を食品素材の検討を加える。各種食品素 材がもつ栄養成分にプラスして、担子菌のもつ酵素や 機能活性成分を付加した発酵食品を創成する。 【取り組み全般の感想】 担子菌の特性を活かした食品の開発創成には、相当 の時間とスクリーニングが必要となる。限られた予算 と研究に携わる人数は、研究の進展の大きな要因であ る。 そのためにも、データの整理やまとめは、その進展 に大いに関係している。 今回、卒業論文の研究を通じて、情報教育研究セン ターからノートパソコンを借用できる機会の幸運にめ ぐまれたことが、非常に研究の進展につながることに なりました。 【その他】 次年度におきましても、是非、ノートパソコンを借 用できる機会が与えられますように切望いたします。 ありがとうございました。

⑧新しい食事評価法の開発

【氏 名】伊達ちぐさ 【所 属】生活環境学部食物栄養学科 【実施した科目名】 卒業論文・特別研究 【参加学生数】実人数 2人 延べ人数 2人 【取り組みのねらい】 卒業論文および特別研究において、論文作成過程で、 ①データの取り扱い方 ②統計処理をするための効率 のよいデータ入力方法 ③適切な統計処理方法 ④外 れ値の取り扱い方 ⑤他人に理解しやすい結果のまと め方と表現方法 ⑥インターネットを利用しての文献 検索(Pub Medの使用)について学習することを途 中経過目標とした。最終的には、学生自身が大量のデー タを取り扱い、その分析を独力で行える実力を養うこ とをねらいとした。 【取り組みの内容】 栄養アセスメントは管理栄養士・栄養士に要求され る最も基本的な能力である。しかし、詳細な栄養アセ スメントは、調査者および対象者にとって、非常に手 間と努力を要するものである。中でも栄養アセスメン トの重要な構成要素である食事評価は時間的にも労力 的にも負担が大きいものである。今回は、詳細な食事 評価の対象者をスクリーニングするための簡単な質問 票(15項目、エネルギー、脂質、食塩の摂取状況をス コアで示す)の再現性と妥当性を検証することを目的 に研究を実施した。 大阪市の住民(20∼60歳代の夫婦。各年代5組)を 対象者とした。妥当性研究のためのゴールドスタン ダードは7日間(すべての曜日を含む)の食事記録法 から算出した1日当たりの栄養素等摂取量とした。こ れらの栄養素摂取量を、簡易質問票を1回実施するこ と により、 どの程 度摂取状 況の判 定が可能 かを、 PearsonおよびSpearmanの壮健係数を指標として検 討した。再現性は1ヶ月間隔で実施した2回の簡易質 問票の回答および簡易質問票から計算したエネルギー、 脂質エネルギー比率、食塩の摂取スコアをκ係数を指 標として一致程度を検討した。 【取り組みの結果】 κ係数に基づく2回の調査の一致度は、調査票上の 15項目のうち10項目については非常によい一致を示し た。一致の悪い質問項目もあったが、その質問項目を 省くかどうかは、いろいろな集団を調査対象として検 討を重ねてから決断することにした。 7日間の食事記録から求めた1日あたりのエネルギー 摂取量、脂質エネルギー比率、食塩摂取量を、1回の 簡易質問票である程度推定でき、個人の食事評価のス クリーニングテストとして利用できる可能性を示した。 これらの過程での計算等は学生がSPSS for Win­ dowsを利用して独力で行うことができた。 【今後の課題】 今回は大阪市在住者を対象者としたが、いくつかの 地域を選び、他地域でも大阪市の集団と同様に簡易質 問票は、簡単に摂取量を評価することがかのうかどう かを検討し、この質問票の普遍化を進めたい。 学生に対しては、統計学手法を自在に活用できるよ うな実力をつける、文献検索の手法に習熟する、こと を実現するためにはもっと時間をかける必要がある。 【取り組み全般の感想】 学生にとっては、日頃馴染みのない妥当性・再現性 という研究に明け暮れた1年であった。前期は研究の 進展速度が緩やかであったため、積極的にパソコンを 活用できるまでに至らなかった。しかし、後期になっ

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て基礎資料が整ってからは日常的に取り組めるように なった。 プログラムパッケージを利用すると、学生は独力で ある程度のデータ処理が可能となった。しかし、計算 結果を得ることを最終目標とするのではなく、その意 味を充分考えることができる方向で指導しなければな らないことを痛感した。 【その他】 特になし。

⑨「栄養教育介入による効果判定

ならびにその評価」について

【氏 名】田中 敬子 【所 属】生活環境学部 食物栄養学科 【実施した科目名】 卒業論文 【参加学生数】実人数 5人 【取り組みのねらい】 本研究室での研究テーマは、「栄養教育介入による 効果判定ならびにその評価」であるが、5人それぞれ 対象、具体的目的を異にしている*。しかしいずれも、 アンケート調査、身体計測から対象の実態・問題点を 把握し栄養教育の焦点を定め,実行後,その評価をおこ なう。この一連の流れの中で、アンケート用紙の作成、 調査データベースの作成、統計処理、論文作成,発表 プレゼンテーション等において、ノートパソコンで、 Excel,Word,SPSS,PowrePointを駆使する。 *幼児の咀嚼能力増進のための栄養教育 *児童の栄養教育 *高齢者の健康の背景 *女子大生の咀嚼能力の背景 【取り組みの内容】 例 幼児の咀嚼能力増進のための栄養教育 1.咬合力測定器による幼稚園児の咀嚼能力および生 活活動量の測定(データー入力:excel) 2.同幼児の生活習慣等についてのアンケート調査を 行う。(調査表作成・データ入力:word, excel) 3.上記園児に対し、咀嚼トレーニングを4ヶ月間行 う。 4.トレーニング終了後咀嚼能力、記憶力の測定を行 い、栄養教育群とコントロール群との比較検討によ り、教育介入の効果の判定を行う。(Excel,SPSS) 5.幼児の咀嚼能力と生活習慣、母親の生活習慣や意 識等との関連、さらに教育介入の効果等について統 計処理ソフトSPSSにより検討し、幼児の咀嚼能力 増進のための指針」を得る。 6.卒業論文の作成(Word,Excel) 7.卒論発表会でのpresentation資料の作成 (PowerPoint) 【取り組みの結果】 1.幼児の咀嚼は教育は、開始は低年齢の方が(3歳 時>4歳児)、又継続期間は長いほうが(1ヶ月< 4ヶ月)有効であることが、明確になった。 2.後天的能力としての記憶力は、咀嚼教育により向 上した。 3.咀嚼能力は、また、握力等の運動能力とも有意に 正相関を示した。 以上の結果より、幼児の咀嚼能力の向上には,なる べく早い時期に継続的な訓練が有効と考えられた。 【今後の課題】 ・長期の継続的訓練の介入についての必要。 ・教育介入の方法の検討 【取り組み全般の感想】 データベース作成、統計処理、論文作成 プレゼンテーション資料作成等に、ソフトの入った ノートパソコンを各自1台ずつ使用したので、非常に 能率よく研究が進展した。 【その他】 特になし。

⑩1.女子大生のサプリメント利用実

態と健康意識について

2.女子大生の生活環境の実態と健

康意識について

【氏 名】谷郷 悦子 【所 属】生活環境学部 食物栄養学科 【実施した科目名】 卒業論文 【参加学生数】実人数 2人 【取り組みのねらい】 研究課題として、国民の健康づくり対策の中での問 題点に焦点を絞り、生活習慣や安全性ならびに健康に 与える影響も懸念されるサプリメント商品の利用実態 と健康意識について、問題点を明らかにし、パソコン による情報収集・集計・統計・解析・まとめ等を実施 した。

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【取り組みの内容】 調査によるデータをパソコンに取り込み、SPSS10. 0j for Windowsを活用し、全体的な解析を行った。 なお、パソコンによる情報収集を行うとともに、解 析後の図表等を作成し、迅速に評価する方法を習得す る。 【取り組みの結果】 パソコン活用による、研究課題について実施してき たが、当初は、パソコンに、即、対応可能な者と不可 能な者との違いが顕著であったが、調査要項作成から 集計作業・解析・評価にいたるまでの一連の作業の中 でインターネットも含め情報検索の習熟並びに応用的 活用にも効果が見られた。 【今後の課題】 今回の研究課題の中で、膨大なデータの処理につい て、各種プログラムの導入により作業が短時間に集計、 分析できる事は理解できたと思うが、パソコンの操作 が不可能なものには、調査内容により、プログラムの セレクトが必要である事、解析方法等の複雑な作業に ついての習得が今後、必要かと思われる。 【取り組み全般の感想】 平成14年の4月にオープンした研究室として、備品 等の整備も十分でない中で、卒論生の研究を実施した ので、今回のようなパソコンの実験的貸し出しは大い に役立った。当初は希望する台数が貸し出し可能か否 か不安であったが、計画書の提出段階でご配慮いただ き感謝している。 学生たちも、今春、栄養士、管理栄養士として実社 会に出たとき、コンピュータの活用なくして事業(栄 養業務等)は成り立たない事を実感するだろう。 【その他】 パソコン等の貸し出しについては、是非、今後とも 継続していただきたいと思う。 機器関係も、毎年のごとく変わり新しい情報や扱い 方等正しい入手方法もマスターしなければならない。 また、情報収集のマナー教育の必要性も感じている。 今後も卒論生の研究としてだけでなく、学生の実 技・実習においても膨大なデータ処理は必要です。情 報収集・集計・解析・まとめ等にパソコンは不可欠で あることと、実社会においても避けて通れないことを 踏まえ、今後とも情報教育は必要であることを申し添 えます。

⑪卒論作成のため

【氏 名】堂前 嘉代子 【所 属】生活環境学部 食物栄養学科 【実施した科目名】 卒業論文(内分泌撹乱化学物質の生殖細胞分 化における影響 【参加学生数】実人数 3人 延べ人数 4人(食物栄養学科) 【取り組みのねらい】 多くの研究室では、パソコンが1∼2台しかなく実 人数からすると不足しています。卒論の制作にあたっ ては、パソコンは必須ですので貸し出しを申請しまし た。マルチメディア館もありますが、H2号館からは 遠く直接生徒への指導が困難になります。研究室で作 業が行える事が目的で借用しました。各自パソコンに 触れる機会が増えることによりパソコン技術の向上も 見込むことができました。 【取り組みの内容】 卒論のデータ処理の為、主にWord Excelを使用 【取り組みの結果】 人数分の支給により、便利かつ効率的であった。研 究室内で作成できるので、便利であった。 【今後の課題】 保存エラーや強制終了をされる事が多く発生した。 【取り組み全般の感想】 研究室でパソコンが使用できるのは大変便利なこと なので、今後も続けてほしいです。 【その他】 MOなどの外部機器もついでに貸してももえたらよ り助かります。

⑫調査資料作成・統計処理

【氏 名】山本 信子 【所 属】生活環境学部 食物栄養学科 【実施した科目名】 卒業論文 【参加学生数】実人数 4人 延べ人数 4人

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【取り組みのねらい】 実験や調査を開始する前に、目的と研究過程を構築 する。そのために、関連した文献研究を行い、まとめ 方を知る。コンピュ−タ処理がどの程度駆使出来るか を具体的にまなび、理解可能であれば、それを、応用 実行するように試行してみる。 種々の文献や参考資料から、独自のまとめ方などを 工夫し、よりわかりやすく、簡便な操作でまとめるよ うにするには、絶えず試行錯誤をくり返す訓練が必要 なので、コンピュ−タに親しむように、それ以外のこ とにも利用するようにする。 【取り組みの内容】 食生活実態調査:食事摂取量調査、食べ会わせから みたお節料理の検討。玄米炊飯の研究についての各テ −マごとにデ−タ入力し、統計処理法に従って、解析 を駆使した。 【取り組みの結果】 成果をあげるためにも参考書などを読んで理解力を 高め、応用していくように仕向けたため、予想以上に 解析力がつき、高度な集計をすることができた。また 文章力、図形や表で結果を示す表現力などが、必然的 にそなわった。多角的にみても、1人1人は、研究を まとめるということを、考えながら、仕上げていった ため、学生として、飛躍的に成長したと考えられる。 【今後の課題】 情報機器や、処理の仕方は、今後ますます発展し、 現在経験したマニュアルでは、すぐおいつかなくなる であろう。若いうちにどんな機械にもあわてず、対応 できる心と頭をもつために、柔軟な姿勢を磨きつづけ てくれることを願っている。 【取り組み全般の感想】 1人1台ずつ専用の機器が与えられたので、楽しく、 かつ大事にしながら、1年間取り組むことができた。 【その他】 ノート型パソコンには、付属品が多く、外付けのも のが多かったので、十分使いこなさずに、終盤になっ て気がつくことが多々あり、もっと早く知っていれば、 能率も上がったであろうという感想が聞かれた。 途中で故障することが多かった。同じ型番で、エク セルが、突然消えてしまうという故障が発生して、困っ た。他にも、静止状態が続くなどがおこり、計画どお りすすまないことがいくつか生じた。 研究室のプリンタ−と接続がしたかったが、うまく いかなかった。かんたんに、身近なプリンタを利用出 来るように設定のところで、操作可能なような機械的 設定と、操作の説明書をいただければ、なおいっそう 使い勝手のよいパソコンになると思う。

⑬モダンデザインの理念と方法

【氏 名】黒田 智子 【所 属】生活環境学部 生活環境学科 【実施した科目名】 卒業研究 【参加学生数】実人数 5人 延べ人数 5人 【取り組みのねらい】 デザインの独創性とは何かを、現代デザインの直接 の基盤となっている近代デザインの作家の建築作品を 取り上げて、分析・考察すると同時に、その成果を用 いて作品を創作することを通じて体験的に認識する。 この卒業研究には多くの作業にパソコンを使用する。 学科内のパソコンルームにはこの時期に学生が集中す るため、スムースに卒業研究が進められるように、研 究室で学生が集中して利用できるパソコンを用意する 必要があった。 【取り組みの内容】 作品の分析(文献調査・視覚的な形態分析)を通じ て、その作品を特徴づけている理念・方法を明らかに する。 理念・方法は過去のどの手法に依拠し、発展・進化 したものかを考察する。 それを、研究論文としてまとめるか、自らその理念・ 方法を発展させ、それを用いて作品を作成する。その 結果から、再び独創性とは何かを考察する。 【取り組みの結果】 学科内のパソコンルーム(特にウィンドウズ)を補 うことが当初の目的だった。一方、近代における作家 の建築作品を取り上げて、分析・考察するのにForm・ ZやPhotoshop等のかなりのメモリを必要とするソフ トを多用する。またそのソフトによって作成した画像 等を印刷することも多い。そのため貸し出しのノート パソコンでは専門性に対処した作業を進めることが困 難だった。

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【今後の課題】 借り出す台数はもう少し少なくてもよい。また学生 が使用できるプリンタなど、借り出したパソコンをも う少し有効活用できる環境を研究室の側でも用意でき れば良かったと思う。 【取り組み全般の感想】 長期に渡って一括して貸し出してもらえるのは大変 便利だと思いました。もっと利用別に機種などが選べ るとさらに便利だと思います。 【その他】 全体的に不調なマシンが多く、実働台数は常時数台 であった。

⑭統計解析用ウェブサイトを駆使した

医薬品苦味の評価

【氏 名】内田 享弘 【所 属】薬学部 臨床製剤学講座 【実施した科目名】 【参加学生数】実人数 8人 【取り組みのねらい】 最近、国立大学や研究所などがインターネット上の ウェブサイトに多種の統計解析用ソフトを掲載し利用 可能となってきた。本教育研究課題では4年次学生を 対象とし、研究室内の実験で出された薬物の苦味に関 する多量な実験データを、上記ウェブサイト上ソフト で解析させることをねらいとした。 【取り組みの内容】 本研究課題では最近、群馬大学工学部青木氏が開設 しているサイト(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/ BlackBox/BlackBox.html)や統計数理研究所の佐藤 氏が開設しているサイト(http://ssnt.ism.ac.jp/in­ ets2/title.html)、九州大学 工学部・奴田原氏が開 設している検定サイト等にアクセスして、多量の味覚 センサ出力データを多様な統計ソフトを駆使して解析 した。味センサはヒトの味受容を模した装置で、8本 の脂質膜から得られた多量な情報をエクセルでデータ ベース化したあと、サイト上の統計ソフトウエアーを 利用してそのデータを解析して味センサの出力値から のみ、薬物の推定苦味強度を算出する試みを行った。 【取り組みの結果】 統計解析ソフトを使用してセンサの出力値を解析し たところ、塩基性薬物では強い出力値を示した。また、 一方分子内に電荷がすくないカフェインのような薬物 ではセンサ出力値が弱く、その様な多様なデータを ウェブサイトの統計解析法を用いて解析することで、 市販の薬物の苦味強度を予測できた。また、本検討を 通じて学生は大量の実験結果を短時間で解析できるこ とを自ら体験できた。 さらにどの統計ソフトを利用するかについては実験 のデザインや実験データの質を十分熟知して解析をお こなうべきかを学生が学習した。 また、培養細胞系における苦味評価の実験において もキニーネをモデル薬物として細胞を刺激した場合の カルシウム上昇率と味センサの出力値との間の相関性 については、群馬大学工学部青木氏が開設しているサ イト(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BlackBox/ BlackBox.html)を使用して有意な相関性がある事実 が判明し、味センサのみならず培養細胞系における細 胞内カルシウムレベルが味指標として有用である可能 性を示すことができた。 以上のように本課題により、味センサ装置による薬 物の苦味強度の大量の測定値データ解析や培養細胞に おける細胞内カルシウム上昇率が薬物の苦味の指標に なる可能性を、本課題「統計解析用ウェブサイトを駆 使した医薬品苦味の評価」の過程で明らかとなった。 【今後の課題】 学生自身がインターネットサイトに提示されている 統計解析ルーツの性質などが理解できていないなど統 計の基本的学力の不足が見られ、教員側もルーツの性 質と学生の実力や研究目的を明確にする必要性を強く 感じた。よって事前にツールの性質を教員側が事前把 握するとともにどのツールを使用して学生のレベルを どこまで上げるかという到達目標をはっきり提示する ことが今後必要になると考えられる。 【取り組み全般の感想】 上記のように、本課題を通じて一定の成果があげら れたと考えている。情報リテラシーが叫ばれる昨今、 このようなコンピュータを利用した教育の充実は必須 であり情報教育研究センターの前向きな態度に深謝し たい。 【その他】 MM館にいけば学生はパソコンに触れるが、携帯可

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能なノートパソコンの貸し出しにより、研究室内で教 員が直接パソコンをさわりながら学生に近い目線で情 報処理教育や演習ができる利点があり、今後もこのよ うなノートパソコンの貸し出しについては継続してい ただきたいと考えている。

⑮卒業研究生の研究情報発信と

インターネット利用

【氏 名】大石 義孝 【所 属】薬学部 薬学科 【実施した科目名】 卒業論文研究 【参加学生数】 実人数 9人(研究室4回生;金、土曜日は 終日、他は午後研究活動) 延べ人数 1728人(9人×16日×12月) 【取り組みのねらい】 1.本研究室で合成される有機化合物は医薬品創生を 目指したもので、合成化合物の管理は重要である。 学生はコンピュータを駆使することにより自分自身 が合成した化合物を自在にきちんと管理することの できるIT技術獲得とその重要さを意識、確認させ ること。 2.研究報告のpresentationにIT技術を取り入れるこ と。そのためにはPowerPointを使えるようになる こと。 3.またwordsおよびChemDrawを自由に使いこなせ、 研究報告を正確に、きれいに出来る訓練。 4.ペーパレス化は今後の主流になるものと考えられ、 ペーパレス環境に親しみ、違和感を持たないように なること。 5.文献検索には、昨年夏からSciFinderが導入され た。有機合成研究では最新の情報は、自分の研究を 進める上で重要であり、SciFinderを使えること。 6.卒業論文をIT技術でまとめきること。 7.HPに学生自らが書き込みをして、大学を情報発 信の場となし、大学がそのような環境にあることを 認識させること。 【取り組みの内容】 1.学生は卒業研究の間に1人30化合物程度を合成す る。それらを管理するにはノートでは書き間違い、 記載方法の個人誤差などのため、不正確となる。そ こであらかじめきちんとしたフォーマットを研究室 として作成して、学生はコンピュータを駆使して、 合成日、化合物番号、構造、合成量、純度、スペク トルデータ、実験ノートとの照合などをすべて登録 した。これを通じてコンピュータ管理の重要さを学 んだ。 2.毎月の研究報告会は自分の大切な研究成果を他の 学生や指導教員に見せるものでそのpresentation技 術は重要である。残念ながらPowerPointを自由に 使いこなせるようになった学生は2名であった。し かしこれはこれらの学生を通じて広がるものであり、 成功と判断している。 3.wordsおよび化学構造を描くChemDrawはすべて の学生が習得した。卒業後の大きな武器となる。 4.フロッピーでの提出を求めることを意識的に行い、 学生はペーパレスになれた。 5.昨年夏に導入されたSciFinderは本研究研究室に おいて、汎用された。このためにかなりの学生がコ ンピュータを駆使してアクセスし、情報を得た。今 後学生が薬局であれ、病院であれ、企業であれ、コ ンピュータを駆使して多くの情報を、ノイズの少な い状態で収集することは重要なことであり、大きな 意識と実技が得られた。 6.卒業論文は公式に大学へ提出する以外に、極めて 精密なものを研究室へ出させる。これは1年間IT 技術を用いて、作成してきた研究報告書の集大成で あり、フロッピーとともに正確、整ったものが提出 された。 7.HPからの情報発信は大きな目的であったが、残 念ながらこれには到達できなかった。 【取り組みの結果】 1から6までは満足の出来る結果が得られた。学生 にとっても情報教育の面から多くの収穫があったと考 えられる。 【今後の課題】 7のHPを用いた情報発信は今期は着手できなかっ た。来期には積極的に取り組む。 【取り組み全般の感想】 コンピュータを現実に駆使して学生に親しますこと により大きな収穫があった。今後も積極的に取りくむ。 【その他】 特になし。

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⑯化学物質によるがん予防に関する

基礎的研究

【氏 名】十一 元晴 【所 属】薬学部 【実施した科目名】 卒業演習 【参加学生数】実人数 8人 延べ人数 8人 【取り組みのねらい】 実験以外の研究活動部分を24時間体制でパソコンを 通じてゼミに参加するメンバーで共有する。学生の自 由な発想、着想をパソコンを通じてディスカッション、 サジェッションし合い、積極的な研究活動参加能力を 身につけ、さらに自己評価、反省を行なう能力にフィー ドバックしていく。 【取り組みの内容】 1.化学反応の実験計画書を作成する。 2.反応原料、反応成績体、中間体の化学構造を描画 ソフト(ChemDraw)を用いて作図する。 3.ChemDrawの関連機能を用いて、化合物の各ス ペクトルデータ、立体構造を予想し、実測値と比較 する。 4.学内LANよりSciFinderScholarに接続し化合物、 反応に関するすべての情報を検索する。 5.Word,ChemDrawによる報告書の作成を行ない、 研究報告会のレジメを作成する。 【取り組みの結果】 1.各学生が扱う化学物質の構造や分光学的特徴を ChemDrawを通じてより身近に感じられるように なった。すなわち、化合物の電子分布、反応性を予 測できるようになった。 2.研究に最も大切なことである、実験後の結果の整 理と考察を行なう習慣が身につき、実験のやりっ放 しがなくなった。 3.スペクトルデータの予想値を求め、電子分布を知 り反応を行なったところ予想どおりの結果を得た。 【今後の課題】 本研究室では主流のパソコンがMacintoshであり、 Windowsとの互換性に不十分な部分があり、担当教 官との間でのファイル交換に不備が見られた。本研究 室での本格的なWindows導入かMacintoshの貸与かが 課題である。 【取り組み全般の感想】 学生のパソコンに対するいわゆる慣れは向上したと 思われるが、個人差もあるのですべての学生が使いこ なせるようになったわけではなかった。 【その他】 1年間、8台ものパソコンをお貸しいただき誠に有 り難うございました。次年度以降も是非継続いたした く存じます。是非、ノート型Macの貸し出しも希望い たします。ご検討いただければ幸甚です。

⑰ゼミ学生のための情報処理教育

【氏 名】松永 久美 【所 属】薬学部 薬学科 【実施した科目名】 卒業演習 【参加学生数】実人数 8人 【取り組みのねらい】 ゼミ学生の研究・教育の能率の大幅な向上において パソコンの使用および利用法の習得は理解度の増進を はかるうえで、必要不可欠なものになっている。そこ で、ゼミ学生のためのワードプロセッシング、統計処 理、プレゼンテーションへのパソコンの活用と、さら に、インターネットによる薬学関連情報および文献の 検索に活用する。 【取り組みの内容】 1.ワードプロセッシング、統計処理、プレゼンテー ション用ソフトの活用による研究報告書作成 ・Word、Excel、PowerPointを活用し、日々の実 験データ処理・研究報告書および卒業論文を作成 する。 2.インターネットによる薬学関連情報の検索 ・インターネットを活用し、病気、くすりに関する 情報の収集と整理を行う。 ・研究遂行上の文献検索を行う。 ・就職情報の検索を行う。 【取り組みの結果】 1.卒業演習科目-特別実習において日々の実験デー タの記録および解析を行なった。 2.研究の遂行にあたり、文献検索に利用した。 3.研究報告書の作成に利用した。 4.卒業論文の作成にあたり、書類・データ・情報収 集に活用した。

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5.就職情報の検索を行なった。 【今後の課題】 ゼミの学生全員が、研究(実験計画・データ整理)、 教育および就職活動において、インターネットはもと より、パソコンソフトの利用法を習熟する。 【取り組み全般の感想】 現在は、日々の研究データ整理・解析はもちろんの こと、各種書類の作成においてもパソコンの利用が義 務づけられているむきも多々見受けられます。今回、 パソコンを借用させていただいたお蔭で、ゼミの学生 のすべてが研究成果をスムースに作成することができ、 たいへん感謝しています。就職情報の提供や研究遂行 上の文献検索にもたいへん役立ちました。ありがとう ございました。 【その他】 今年度は5台をお借りすることができ、たいへん重 宝いたしました。 実験データ処理・研究報告書はもとより、卒業論文 の作成には、パソコンの使用が必要になりますので、 毎年、1台でも2台でも…借用できますようお取り計 らいいただけばありがたいと思います。 共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」 【氏 名】小野賢太郎 【所 属】共通教育部 【実施した科目名】 卒業演習 【参加学生数】前期43人 後期32人 全学科 【取り組み】 共通教育科目は、所属学科や学年に関係なく、学生 が興味関心に応じて履修できる科目が用意されている。 「ネットワーク利用演習Ⅲ」は、学生の情報リテラシー を育成する目的で設けられている科目である。内容は、 パソコンの基本操作、ネットワーク利用の基礎、電子 メールの利用、情報倫理・ネチケットなど、基礎的な 情報教育と位置づけられる。 【結 果】 今年度(平成14年度)は、日下記念マルチメディア 館(以下MM館)が完成し、「ネットワーク利用演習 Ⅲ」でもMM館のパソコン実習室を使用することにし た。貸し出しパソコンは、学生が学内情報コンセント を利用する場合や自宅での利用とし、授業には持参し ないことにした。受講生の学年別割合は以下の表の通 りである。 前 期 後 期 大学 短大 大学 短大 1年生 16人 9人 17人 5人 2年生 9人 2人 2人 6人 3年生 7人 − 1人 − 4年生 0人 − 1人 − 定員55名での募集だったが、前期43名、後期32名の 受講に留まった。これは学内の情報環境が整備され、 MM館では、いつでもパソコンが利用できるように なったことと、後掲するアンケート結果にもあるよう に、パソコンが自宅にある学生が増えたことによるよ うである。一方で、貸し出しパソコンを希望する学生 もいる。「好きな所で使えるのが良かった」の意見に 象徴されるように、自宅にデスクトップ型パソコンが あっても、無料でB5版ノートパソコンの貸し出しを 受けられたことを大きなメリットと感じる学生も複数 いる。

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