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培養白血球の生體染色に依る研究 殊に單核細胞のFibroblasten樣細胞への變化に就て

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培 養 白 血 球 の 生 體 染 色 に 依 ろ研 究

殊 に 單 核 細 胞 のFibroblasten

細 胞 へ の 變 化 に 就 て

醫 學士

宇 野

孝 井

(京 都 帝 國大 學醫 學 部 藥 物 學 教 室 〔荻 生教 授 〕) (昭和十八隼三 月一 日受付) 緒 言 曩1)に 余 は家 鷄 白 血球 を培 養 して原 白 血球 膜 片 よ り游 出 した 單 核 細 胞 が 相 互 に原 形 質 突 起 を以 て蓮 絡 しSyltcytiumを 作 るFibroblasten様 細 胞 へ の變 化 を述 べ たが 生體 染 色 々素 加 培 養 基 中 で上 述 の變 化 が如 何 に あ らはれ るか 又Fibroblasten様 細 胞 に變 化 した 細 胞 が 生 體 染 色 々素 に依 つ て 如 何 に染 色 せ られ るか 即 ち 培 養 白 血 球 の 形 態 的 變 化 殊 に 單 核 細 胞 の Fibroblasten様 細 胞 へ の 變 化 の 生 體 染 色 に依 る研 究 は曩 の 余 の 實 驗 を補 足 す る意 味 に於 て も興 味 あ る間 題 と考 へ て 以 下 實 驗 を試 み た.但 し余 の行 つ た 組 織 培 養 に於 け る 細 胞 の染 色 が 生體 染 色 に腸 す る もの か 超 生體 染 色 に 屬 す る.ものか は明言 出來 ぬので細胞 の游 走或 は形 態 的 變 化 に依 つ て尚 生 き て ゐ る と考 へ られ た 細 胞 の原 形 質 内 に 顆 粒 状 の染 色 状 態 が 認 め ら れ た と言 ふ 意味 に 於 て 生 體 染 色 と稱 した.

實 驗 方 法

組 織 培 養 に 生 體 染 色 を 應 用 す るに 際 して,服 部2)に 依 れ ば 培 養 の 當 初 に 培 養 基 内 に 色 素 を 混 和 し て置 く方 法 と紐 織 が 一 定 の 發 育 を遂 げ た後 に 被 覆 硝 子 を 剥 して 培 養 基 の 表 面 に 色 素 液 を 滴 下 す る方 法 及 び 色素 液 を 注 入 して置 い た動 物 の 血 漿 を培 養 基 とな す 方 法 とが あ るが,最 後 の方 法 は 培 養 基 中 の色 素 の濃 度 を正 確 に 定 め 難 く何等 の 特 徴 を も有 しな い と言 ふ.依 つ て余 も前2方 法 に依 る事 と した.尚 培 養 器 はBartaのSchaleに 依 る方 法 を 用 ひ たが,白 血 球 材 料 の探 り方,そ の他 培 養 方 法 に就 ての 詳 細 は 曩1) に述 べ た の で之 を省 略 す る.觀 察 はSchaleの 裏 面 よ り行 つ た が 微 細 な觀 察 の た めに は 被 覆 硝 子 を取 出 し油 浸裝 置 を 用 ひ て觀 察 した 。而 して可 及 的 保 温 裝 置 を使 用 したが 室 温 で行 つ た事 もあつ た

尚 供試 色素 はNeutrahot (Grdibter), Janusgrttn (GPtiibler), Carmin (Merek)を 用 ひCarmin は Lithioncarminと して使 用 した.

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548 宇 野 孝 井:

實 驗 成 績

1. 諸種色紊の 白血球 の游 走に及ぼす影響並 に白血球 の染色状態 先 づ培 養 組 織 に 生 體 染 色 を應 用 す る に際 して動 物 體 内 に 色 素 を注 入 す る と同 じ く色 素 の 濃 度 大 に過 ぐれ ば培 養 組 織 細 胞 に 著 し く有 害 に作 用 し,小 に過 ぐれ ば 細 胞 の 染 色 を認 め られ な いか ら先 づ培 養 組 織 細 胞 に及 ぼ す 色素 の 影 響 と染 色 歌態 と を考 慮 して使 用 す べ き濃 度 を決 定 しな けれ ば な らぬ.依 つ て 生 體 染 色 又 は 超 生 體 染 色 に使 用 せ られ る〓 基 性 色素 と してNeutralrot, Janusgrun B,酸 性色 素 と し てLithioncarminに 就 て墸 養 白血 球 の 游 走 と 染 色 状 態 とに就 て 實驗 を行 つ た.是 等 色素 の原 液 即 ち0,5% Neutralrot, 0,5% Jaunsgriin, 4% LithioncarminをRinger-液 に て 種 々の 濃 度 に稀 釋 し血 漿4分 色 素 含 有Ringer-液1分 と を混 合 した もの を培 養 基 と して 白血 球 を培 養 し24h目, 48h目, 72h目 の 白血 球 の 游 走 面積 の 増 大 と染 色 状 態 に就 て 槻 察 した. 先 づNeutralrotに 就 て 種 々 の 濃 度 即 ち 培 養 基 内 で0,1, 0,01, 0,001及 び0,0001%の 濃 度 の も の を 對 照 の 無 色 素 培 地 の もの と比 較 す る と第1表 の 如 く0,1 %1で は 培 養 基 の 凝 固 な く 原 片 よ りの 細 胞 の 游 出 も殆 ん ど な く 観 察 不 可 能 で あ つ た.0,01% と す れ ば24h日 よ り既 に 游 走 に 對 し て 抑 制 的 で 殊 に 培 養 後 期 に 著 明 と な つ た が 染 色 状 態 は 良 好 で 細 胞 の 槻 察 に は 適 常 で あ つ た. 0;001%と す れ ば 初 期 に は 游 走 に對 して は 寧 ろ促 進(的影 響 が あ つ た が 後 期 に は稍 々抑 制 的 に作 用 し且 つ 染 色1伏態 も不 良 で細 胞 の觀 察 に は不 十分 で あ つ た. 0,0001%に 於 て は 游 走 に於 て對 照 と殆 ん ど差 異 を 認 め な か つ た が か ゝる濃 度 で は細 胞 の 染 色 せ られ た もの を認 めす 生體 染 色 と して の意 味 をな さ なか つ た. 次 にJanusgrun Bに 就 て 同 樣 の 實 驗 を行 つ た 所 第2表 に 見 る 如 く0,1%で は 培 養 基 凝 固 せ す0,01%に 於 て も細 胞 の 溝 出 殆 ん ど な き ∼二と 多 く0,001%で は 細 胞 の 游 走 あ る も染 色 状 態 不 良0,0001%で は 溝 走 は 初 期 に は 寧 ろ 促 準 せ し め られ た が か ゝる 濃 度 で は 染 色 歌 態 は 認 め られ な か つ た.即 ちMaximow3)の 述 べ る 如 くJanusgrunは 血 漿 一Mediumで は 良

第1表. Neimtralrotの 白 血 球 游 走 及 び 染 色 に 及 ぼ す 影 響. 備 考 (-)細 胞 游 走 な き もの (±) 細 胞 游 走 多 くは な き も時 々 陽 性 の成 績 を得 た もの (+) 細 胞 の 游 走 僅 か の もの (〓) 細 胞 の 游 走 對 照 に及 ば ぬ もの (卅) 對 照 と同 樣 の 溝 走 を見 る もの (〓) 對 照 を凌 ぐ游 走 を見 る もの (第2表, 第3表 同 樣)

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好 な 細 胞 の 染 色 状 態 を得 る こ と が 出 來 な か つ た. 次.にLithiollcarminに 就 て 同 じ く0,1, 0,01, 0,001及 び0,0001 %含 有 培 養 基 及 び 對 照 に 就 て 比 較 す る と 第3表 に 示 す 樣 に 初 期 よ り游 走 に對 して稍 々抑 制 的 影 響 を見 た0,1%に 最 も良 好 な 染 色 状態 を 得0,01%に て は 游 走 の抑 制 的 影 響 は僅 少 で あつ た が 染 色 状 態 悪 く0,001%で は游 走 細 胞 の染 色 状 態 は見 られ なか っ た が 游 走 に對 して は後 期 に稍 々促 進 的 影 響 が 認 め られ0,0001 %と なれ ば 游 走 に も 染 色 に も 影 響 認 め られ な か つ}た. か くして上 述 の如 くJaunsgrunに 依 る染 色 は實 驗 範 圍 内 の 如 何 な る濃 度 で も細 胞 の 游 走 と染 色 状 態 と の關 係 に於 て 好 結 果 を得 られ す,Neuitralrot, Lithioncarminの 場 合 に於 て も明 瞭 な染 色状 態 を認 め られ た 濃 度 で は細 胞 の 游 走 に抑 制 的影 響 認 め られ 又後 述 の如 く形 態 的 に も對 照 に比 して細 胞 の變 性 死 滅 を 來 す こ とが 多 か つ た.依 つ て原 片 よ り明 に 細 胞 の 游 走 を認 め且 つ 染 色 の状 態 も良 好 で あ つ たN-eutralrot 0,01%, Lithioncarmin 0,1%濃 度 に 含 有 す る培 養 基 内 で原 珪 よ り游 走 した 細 胞 の形 態 と染 色 状 態 と を觀 察 した 。 2. 0,01% Neutralrot含 有 培 養 基 に 於 け る細 胞 の 形 態 及 び染 色歌 態 24h目 に游 走 面 に あ らはれ た細 胞 に は各 種 形態 の 細 胞 が 認 め られ 又}Neutralrotに 對 し て も種 々 の染 色 状 態 を示 した.即 ちNeutralroti顆 粒 を少 し も有 しな い 小淋 巴 球 樣 細 胞,同 大 の 細 胞 で 細 胞 の 周 邊 に 少數 の 小 さ な染 色 顆 粒 を有 す る もの,花 冠 状 の配 列 をな す 顆 粒 を 有 す る單 核 球,更 に肥 大 した細 胞 で そ の核 は 周 邊 部 に 偏 し圓形 又 は不 整 形 を な すMakrc-phagen樣 の細 胞 が あ り,又游 走 面 の 周 邊 部 に は多 核 白血 球 と思 はれ る染 色歌 態 の不 良 な 圓 形 又 は輪 廓 の 明か で な い 細 胞 が 認 め られ た.48h日 に は單 核 細 胞 は 釜 々 そ の形 態 的 變 化 を 來 し大 き な圓形 細 胞 で 色素 顆 粒 に て細 胞 充滿 し核 の所 在 の 明 か で な い もの,細 胞 の 周 邊 部 に 核 が 偏 す る細 胞 で 大 小 不 同 の 色 素 顆 粒 を有 す る もの細 胞 の 一 端 に突 起 を有 す る紡 錘 形 の 大 形 細 胞 でFibroblagten様 細 胞 とMakrophagen様 細 胞 の 中間 型 を呈 す る もの で 色素 顆 粒 第2表. Janusgrun Bの 白血 球 游 走 及 び 染 色 に及 ぼ す影 響 第3表. Lithioncarminの 白 血 球 游 走 及 び 染 色 に 及 ぼ す 影 響.

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550 宇 野 孝 井: はMakrophagen様 細 胞 に 比 し稍 々少 き もの等 が 認 め られ た.そ の 他 淋 巴球 單 核 球 様 の顆 粒 染 色 を有 す る もの,殊 に游 走 面 の 周 邊 部 に は變 性 崩壞 した細 胞 で核 は不 分 明,且 顆 粒 染 色 は 不 良 で 原形 質 顆 粒 の 培 養-Medium内 に脱 出 して細 胞 の種 類 の 明 か で な い もの もあつ た,72h 目 に は48h目 に 見 られ た 様 に原 片 の周 圍 に はNeutralrotで 大 小 不 同 の染 色 顆 粒 の 認 め られ る細 胞 多 く,周 邊 部 に は染 色 悪 し き原 形 質 の 崩壞 した細 胞 が 多 か つ た 。大 形 圓 形 細 胞 は 最 も多 くNeutralrot顆 粒 あ り核 も不分 明 で あ るが 大 形 不 整 形 ア メー バ樣 細 胞 で はNeutralrot 顆 粒 を有 した が 尚 細 胞 の周 邊 部 に偏 して核 が 認 め られ た.細 胞 の 一端 又 は 兩端 に突 起 を有 す る大 形 紡 錘 形 細 胞 は48h目 に比 し稍 々増 加 し又兩 端 に細 長 い突 起 を有 し他 の 同形 の細 胞 の 突 起 と連 絡 して 見 えた もの もあ つ た.か ゝるFibroblasten様 細 胞 はNeutralrot染 色 上前 述 のMakrophagen樣 細 胞 に 比 して 染 色 顆 粒 は 明 に徴 細 少 許 で あつ た.96h目 核 の 不分 明 で 大 小 種 々のNeutralrot顆 粒 を有 す る又 核 の周 邊 に偏 せ る不 整 形 のMakrophagen様 細 胞Fi-broblasten様 大 形 紡 錘 形 細 胞 も認 め られ た が 各 細 胞 の 染 色 状 態 は7211口 の所 見 と大 差 なか つ た.そ の他 小形 圓 形 の 細 胞 で淋 巴球 と思 はれ る もの 及 び 種 女の 崩壊 した細 胞 で染 色顆 粒 の認 め られ ぬ もの,極 め て淡 き染 色 顆 粒 を有 す る細 胞 等が あ つ た が 全 體 と して 對 照 の 無 色 素 培 地 の もの に比 して細 胞 の 變 性 崩壞 の 著 しい の を認 め た. 3. 0,1% Lithioncarmin含 有 培 養 基 に 於 け る 細 胞 の 染 色 状 態 24h後 游 走 面 に見 られ た 中,小 圓形 又 は 不整 形 ア メー バ 様 細 胞 に は 殆 ん ど孰 れ もCarmin 顆 粒 は認 め られ な か つ た.即 ち是 等 は固 定 染 色 標 本 で は 多核 白 血 球,單 核 球,淋 巴球 と思 は れ る細 胞 で あ つ た.48h目 に は24h目 に 比 し肥 大 した單 核 細 胞 を認 め是 等 に は種 々 の程 度 に Carmin顆 粒 を認 めた がNeutralrotの 場 合 の様 に濃 厚 な 顆 粒染 色 は認 め られ なか つ た 。即 ち 色 素 を少 し も攝 らぬ淋 巴球 様 細 胞 殆 ん ど有 せ ぬ 單核 球 様 細 胞 の 他 に微 細 な色 素 顆 粒 を 有 す る大 形 圓 形 又 は不 整 形 のMakrophagen様 細 胞 あ り,か ゝるMakrophagen様 細胞 の 核 は 多 くは細 胞 の周 邊 部 に あ つ た.而 してMakrophagen様 細 胞 に はFibroblasten様 細 胞 へ の移 行 型 と思 はれ る一 端 に 突 起 を有 す る大 形 紡 錘 形 細 胞 及 びFibroblasten様 細 胞 と思 はれ る長 大 紡 錘 形 細 胞 が あ つ て,か ゝる細 胞 はMakirophagen様 細 胞 に 比 し てCarmin顆 粒 が 少 い か,殆 ん ど有 し な い も の で あ つ た.72h目 で はCarmin顆 粒 を も た ぬ 淋 巴 球 様 細 胞 の 他 に 肥 大 し た 圓 形 又 は 不 整 形 を 呈 す るMakrophagen様 細 胞 あ り大 小 のCarlnin顆 粒 が あ つ た.そ の 他 48h目 に 見 られ た 一 端 又 は 兩 端 に 細 長 の 突 起 を有 す るFibroblasten様 の 長 大 紡 錘 形 細 胞 が あ り,之 は48h目 に比 し多 く認 め られ た.そ して 是 等 長 大 紡 錘 形 細 胞 のCarmin顆 粒 の 状態 は前 述 の 如 くで あつ た.尚 細 胞 形 の 崩壞 して 種 類 の 明 か で な い 細 胞 もあ つ た.96h目 に は 72k目 と游 走 面 に あ らはれ た 細 胞 の形 態 的 變 化 は大 差 なか つ た が 更 にFibroblasten様 長 大 紡 錘 形細 胞増 加 が 認 め られ 兩 端 に細 長 き突 起 を有 しそ の 突 起 は 他 の 同 形 の細 胞 と連 絡 し又

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は培 養 基 中 に固 定 した如 くに な つ て 突 起 の先 端 は 明か で な い もの もあ つ た.而 して 是 等 長 大 な紡 錘 形 細 胞 即 ちFibroblasten様 細 胞 は略 々 中央 の楕 圓形 の核 の近 くに 少 許 のCarmin顆 粒 が 認 め られ るに過 ぎ なか つ た.そ の 他 種 々形 態 を有 し種 々の 程 度 に顆 粒 状染 色 を 呈 す る Makrephagen様 細 胞 が あ りCarmiu顆 粒 を と らぬ 小 淋 巴球 様 細 胞 及 び細 胞 の 變 性 崩 壞 して Carmin顆 粒 の 認 め られ ぬ もの もあ つ た.而 してCarmin増 地 に あつ て もFibroblasten様 細 胞 へ の變 化 は對 照 に比 して少 許 で あ つ た がFibroblasten様 長 紡 錘 形 細 胞 はCarmin顆 粒 染 色 が 大形 圓 形 又 は不 整 形Makrophagen様 細 胞 に比 して輕 度 で あ つ た. 4. 無 色 素 培 地 に てFibroblasten様 變 化 を 來 した 細 胞 の Neutralrotに 依 る 染 色 状 態 上 述 の如 く豫 め色 素 を混 和 した培 養基 に 白血 球 を培 養 した 際 に は 單 核 細 胞 のFibro-blasten様 細 胞 へ の變 化 が 認 め られ る 迄 に 受 け る 色 素 の影 響 が あ らはれ るの で 色 素 の影 響 の な い對 照 の 無 色 素 培 地 に4日 間 培 養 を行 ひ滋 走 面 にFibroblasten様 長 紡 錘 形 細 胞 へ の變 化 が 認 め られ た 標 本 に就 てSchaleよ り 被 覆 硝 子 を取 出 し0,02%Neutralrot1滴 を培 養 基 に滴 下 して觀 察 す る と細 胞 の形 態 と共 に染 色 状態 に も種 々 の移 行 型 は認 め られ た がMakro-phagen様 大 形 圓 形 及 び不 整 形 細 胞 に は 直 ちに 大 小 不 同 の 多數 の 顆 粒染 色 を 認 めた が 之 に 比 しFibroblasten様 長 紡 錘 形 細 胞 に於 け る顆 粒 は甚 だ微 細 で あ り且 著 し く僅 少 に 認 め られ た に過 ぎ ぬ.

總 括 及 び 考 察

Neutralrot又 はLithiobcarminを 先 づ 培 養 基 に 混 和 し た 方 法 に 依 つ て 家 鶏 白 血 球 を培 養 した 所Neut〓alretの 場 合 は 游 走 面 に あ ら は れ た 細 胞 に は 早 期 よ り 顆 粒 染 色 認 め られ24h 目 の 觀 察 で は 多核 白 血 球 に は 既 に 變 性 崩 壊 を來 し 又 顆 粒 染 色 の 不 鮮 明 の も の もあ つ た が 單 核 細 胞 及 び そ の 變 化 し た 大 形 圓 形 又 は 不 整 形 のMakyophangen様 細 胞 に は 著 明 な 染 色 顆 粒 が 認 め られ た.Lithioncarminの 場 合 に は24h目 に 游 走 面 に あ らは れ た 細 胞 に は 顆 粒 染 色 の 認 め られ る も の 殆 ん ど な か つ た が48h口 に はMakrophagen様 細 胞 に 著 明 な 顆 粒 染 色 が 認 め られ た 。更 に 培 養 を 繼 績 す る こ と に 依 つ て3,4日 口 に 游 走 面 に あ ら は れ た 長 大 紡 錘 形 の Fibroblasten様 細 胞 に は 前 述 のMakrophagen様 細 胞 と の 間 に 形 態 と 同 じ く 顆 粒 染 色 の 状 態 に も 中 間 型 は 認 め られ た がNeutrahotの 場 合Makrophagen様 細 胞 に 比 し明 に 微 細 の 染 色 顆 粒 を 少 許 に 有 しLithioncarminの 場 合 に もFibroblasten様 細 胞 は 核 の 周 圍 に 少 許 の Carmin顆 粒 を 有 す る に 過 ぎ す,し ば しば 殆 ん ど之 を 有 し な い も の もあ つ て 組 織 培 養 に 於 け るFibreblastenと 近 似 の態 度 を示 した.但 し細 胞 の染 色 状 態 の 明 瞭 な 程 度 に 色素 を加へ た 培 養基 で は對 照 に 見 られ た 様 な長 紡 錘 形細 胞 が 原 形 質 突 起 を以 て連 絡 しSyncytiumを 作 る

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552 宇 野 孝 井: 所 見 は得 られ なか つ た.之 は色 素 の影 響 に 依 る もの と考 へ られ 如 何 た毒 性 の 弱 い 色素 と雖 も濃 度 に依 つ て は細 胞 の 生活 機 能 從 つ て そ の形 態 的變 化 に對 して影 響 を及 ぼ す こ とは 當然 首 考 し得 られ る所 で あ る.加 門3)は 培 養 鷄 胎 兒 肺 臓 組 織 の染 色 に對 して 顆 粒染 色 を 明 か に 觀 察 し得 る濃 度 で は組 織 生 長 を柳 制 す る と言 ひ 服 部 5)は 鶏 胎 兒 心 臟 組 織 及 び 脾 臓 組 織 の培 養 に於 て 濃 厚 生 體 染 色 々素 液 の 生 長 抑 制 作 用 を述 べ て ゐ る.又Moen 6) は 單 一 單 核 細 胞 の Fibroblastenへ の形 態 的 變 化 の 研 究 に於 て生 體 染 色 々素 加Mediumで は 毒 性 の た め そ の變 化 が 認 め られ な か つ た と述 べVeraonk 7)は 家 兎 腹腔 滲 出 液 細 胞 の培 養 に於 て 培 養 基 内 で細 胞 の 壞 死 の起 る こ と多 き程 單 核 細 胞 のFibroblastenへ の 變 化 は抑 制 せ られ る と言 ふ.而 し て余 の 場合 に於 て も染 色 状 態 の良 好 で あ つ たNeutralrot 0,01%, Lithioncarmin0,1 %で は 單 核 細 胞 のFibroblasten樣 紡 錘 形 細 胞 へ の變 化 に 封 して抑 制 的影 響 は認 め られ た が 尚游 走 面 に 少許 認 め られ た長 大紡 錘 形 細 胞 は 明 か たMakrophagen樣 大 形 圓形 又 は不 整 形細 胞 に比 して異 つ た染 色 状 態 が 認 め られ た.次 にFibroblasten様 細 胞 へ の變 化 が 認 め られ る迄 に受 け る色 素 の影 響 を考 慮 して特 に色 素 を加 へ なか つ た 對 照 培 養 基 に於 てFibroblasten様 變 化 の 認 め ら れ た も の にNeutralro〓 を 滴 下 し て 染 色 状 態 を 觀 察 し た の に 初 め 色 素 を 混 和 し て 置 い た 時 に 認 め られ たFibroblasten様 細 胞 と 同 じ く色 素 顆 粒 はMakrophagen樣 細 胞 に 比 し て 遙 か に 輕 度 に 認 め ら る ゝに 過 ぎ な か つ た.而 し て 組 織 培 養 法 に 依 つ て 體 外 に 培 養 せ られ た 組 織 細 胞 殊 にMakrophagenとFibrobIastenと が 生 體 染 色 に 依 つ て 匿 別 出 來 る か 否 か に 就 て は 尚 議 論 の あ る 所 でBloom 8 ) は 組 織 培 養 に 於 て 所 謂 生 體 染 色 顆 粒 の 有 無 程 度 は 細 胞 の 機 能 状 態 の 如 何 を 示 す も の で 細 胞 の 發 生 的 の 種 類 の 匠 別 は 出 來 ぬ と 言 ひ,Wallach 9) は 培 養 基 内 の 状 態 に 依 つ て はFibroblastenはMakrophagenと 同 樣 の 生 體 顆 粒 染 色 を 呈 す る と 言 ふ. Neutralrot染 色 に 於 て もSolitermann 10) は 細 胞 のNeutralrot顆 粒 の 大 さ と數 と は 細 胞 の 生 活

條 件 に 依 り異 る と 言 ひ, Nageg 11) も細 胞 内 のNeutralrot顆 粒 沈 着,脂 肪 沈 着 は 細 胞 の 活 動状 態 の 如 何 に 依 る と言 ふ.然 し な が ら生 體 染 色 々素 に 依 つ てMakrophagenが 著 明 に染 色 せ ら れFibroblastenが 染 色 せ られ ぬ か 輕 度 な る は 一般 に 認 め られ る 所 でTannenberg 12)も色 素 の 攝 取 は 組 織 球 の み で な くFibroblastenに も あ る が 組 織 球 に 比 し て 輕 度 で あ る と 言 ふ.余 の 場 合 に 於 て もMakrophagen樣 細 胞 に 著 明 にFibrqblasten樣 細 胞 に は 之 に 比 し て 輕 度 に 染 色 顆 粒 を 認 め られ た が 尚 貪 喰 作 用, Oxydase-反 應 の 檢 索 の 他 結 締 組 織 繊 維 形 成 の 所 見 等 を 俟 つ てFibroblastenへ の 化 生 を 斷 定 した い と思 ふ の で,余 は 茲 に は 單 核 細 胞 のFibroblasten 樣 細 胞 へ の 形 態 的 變 化 と記 載 す る に 止 む る.

1. 家 鷄 白 血 球 の 培 養 に 對 し生 體 染 色 の 目 的 でNeutralrot, Janusgrun, Lithioncarmin を 用 ひ た の に,豫 め 色 素 を 培 養 基 に 混 和 す る 方 法 に 於 て は 白 血 球 の 游 走 を 促 進 す る 濃 度 で

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は 孰 れ の 色 素 で も顆 粒 染 色 認 め られ ず 染 色 濃 く し て 顆 粒 を 明 か に 觀 察 し得 る 濃 度 で は 游 走 を 抑 制 し細 胞 の 變 性 も大 で 單 核 細 胞 のFibroblasten様 細 胞 へ の 變 化 も抑 制 せ られ た. 2. 單 核 細 胞,Makrophagen様 細 胞,工Fibroblasten様 細 胞 の 間 に 形 態 上 及 び 生 體 染 色 上 そ の 移 行 型 認 め られ 單 核 細 胞 のMakrophagen様 細 胞,Fibroblasten様 細 胞 へ の 變 化 を 思 は し め た. 3. 形 態 的 にFibroblasten様 細 胞 即 ち 長 紡 錘 形 細 胞 は 生 體 染 色 に 於 て も 圓 形 又 は 不 整 形 のMakrophagen様 細 胞 と 異 り組 織 培 養 に 於 け るFibroblastenに 近 き 態 度 を 示 し た が 此 種 細 胞 を 直 ち にFibroblasteitと 斷 定 す る は 術 困 難 で あ る. 引 用 書 目 1) 宇 野:日 本 藥 物 學 雜 誌39, 60 (昭 和18年). 2) 服 部:日 本 微 生 物 病 理 學 雜 誌24, 127 (昭 和5年). 3) 加 門:日 本 藥 物 學 雜 誌7, 115 (昭 和3年). 4) Maximow: Arch. f. exp. Zeitschr. 5, 168 (1928). 5) 服 部:日 本 微 生 物 病 理 學 雜 誌24, 71 (昭 和5年).

6) Moen: Journ. of exp. med. 61, 247 (1935). 7) Verdonk : Arch. f. exp. Zeitschr. 20, 172 (1937) . 8) Bloom : Ebenda. 11, 145 (1931).

9) Wallbach : Ebenda. 10, 383 (1931). 10) Solitermann Ebenda. 17, 106 (1935). 11) Nagel : Zeitschr. f. Zellforschg 9, 346 (1929). 12) Tannenberg : Arch. f. exp. Zellforschg 11, 167 (1937).

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BREVIARIA 43 *

Studien fiber das Verb alten kultivierter Leukozyten bei Vitalfarbung, insbesondere fiber den Ubergang der

Mononuclearen in fibroblastenartige Zellen. Von

Dr. Kosei Uno,

Aus dem Pharmakologischen Institut der Kaiserlichen Universitht zu Kioto. (Prof. Dr. Kikno

Eingegangen am I. Mein 1943.

In der vorhergehenden Mitteilung hat der Verf. tiber die Veranderungen

der aus dem Explantat der geziichteten Hiihnerleukozyten ausgewanderten

Mo-nonuclearen beim Obergang in fibroblastenartige Zellen berichtet.

Hier wurde

versucht, die Veranderungen der obengenannten Leukozyten auf dem mit

Farb-stoffen der Vitalfarbung versetzten Nahrboden klarzulegen und ferner auch fest-

zustellen, welche Fare

die in fibroblastenartige Zellenubergegangenen

Mono-

nuclearen in den Farbstoff en der Vitalfarbung annehmen.

Methode : In

zwei-facher Weise wurde der Versuch vorgenommen.

Die eine- gestaltete sich so,

dass vor Beginn der Zuchtung Farbstoffe dem Nahrboden zugesetzt wurden ;

die andere so, dass die Faeblosung erst da, wo sich das Gewebe zu einem

bes-timmten Grade Grade

entwickelt hatte, auf die Oberflache des Nahrbodens abgetraufelt

wurde. Zur Ziichtung wurde die Barta' sche Schale verwendet.

aer

die

Ziicht-ungsmethode sei auf die ausfiihrliche Darstellung in der vorhergehenden

Mittei-lung verwiesen.

Die angewandten Farbstoffe waren Neutrairot, Janusgriin und

Karmin, welches letztere zum Lithionkarmin angefertigt gebraucht wurde.

Er-gebnisse : Bei Anwendung der Methode, dass die Farbstoffe vorher dem

Nalir-boden zugefilgt werden, wurde bei keinem der Farbstoffe in der die

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Auswan-derung der Leukozyten beschleunigenden Konzentration die Farbung der Granula beobachtet. Es wurde aber in 0,01 % igem Neutralrot und in 0,1 % igem Li-thionkarmin eine vorzugliche Farbung erreicht. In dieser Konzentration jedoch wurde nicht nur die Auswanderung der Leukozyten; sondern auch der Obergang der Mononuclearen in fibroblastenartige Zellen gehemmt. Dabei trat auch die Degeneration der Leukozyten in erheblichem Masse auf. Im Janusgrun war im Bereich des Versuches in keiner der Konzentrationen irgendwelche gute Far-bung der Leukozyten moglich. Bei Anwendung der Methoden, welche darin bestanden, 0,1 % iges Lithionkarmin oder 0,01 •“ iges Neutralrot vorher dem Nahrboden zuzusetzen oder das Gewebe zunachst auf dem Nahrboden ohne Farbstoffe zu ziichten und dann einen 'Tropfen von 0,02 % iges Neutralrot auf die Oberf'ache des Nahrbodens, in welchem die Mononuclearen bereits in f ibro-blastenartige Zellen ubergegangen waren, abzutraufeln, wurde eine deutliche Far-bung der Granula in den Mononuclearen und in deren veranderten Zellen, nam-, lich in gross-rundlichen oder unregelmassigen makrophagenartigen Zellen, beo-bachtet. Auch die Ubergangsformen der Mononuclearen auf dem Wege zu

,den fibroblastenahnlichen Zellen traten bei der Granulafarbung gerade wie bei der morphologischen Untersuchung in Erscheinung. In den fibroblastenahnlichen Zellen. aber waren die gefarbten Granula sehr fein und nur sparlich vorhanden. Es wurden namlich nicht nur morphologisch, sondern auch bei der Vitalfarbung Ubergangsformen zwischen den Mononuclearen, den makrophagenahnlichen und den fibroblastenartigen Zellen beobachtet, was die Annahme nahe legte, dass die Mononuclearen nicht nur in fibroblastenartige, sondern auch in makrophagenahn- liche Zellen iibergehen. Die fibroblastenartigen Zellen verhielten sich bei der Vitalfarbung ebenso wie bei der morphologischen Untersuchung, ahnlich den broblasten in der Gewebekultur, anders aber als die rundlichen oder unregel-massigen makrophagenahnlichen Zellen. Zur Zeit jedoch ist es noch kaum an-gangig, diese Zellenart sofort zu den Fibroblasten zu rechnen. •k Vgl. Original

(japanisch) S. 547.•l

参照

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