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殿様蛙血液及結締織細胞に於けろ 中性赤生体染色液泡に就て

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(1)

殿様蛙血液及結締織細胞に於けろ 中性赤生体染色液泡に就て

金沢医科大学解剖学教室(指導 佐ロ教授)

谷 郎

 ■e雇伊。 Tani

(昭和24年11月22日受附)

緒  申性赤を以てする生体染色に於て,血液及結 締織細胞の研究はArnold(1899), Maximow

(1906),Haberlandt(i919),杉山(1923),森

(1928),松村(1931)等多数の学者により行は れ,幾多の業績存するも殆んど総てi新鮮標本に 当ての観察なる爲,其所見に於て必ずしも精細

とは言ひ難く,未だ記載されざる諸細胞の伺存 する現況なり.鼓に託て余は佐口教授指導の下 に教授創案の永久標本製作法を用ひ殿様蛙血液 及結締霜融胞に於ける中性赤液面(以後血止と 略す)に就て系統的観察を試みたり.共大要を

述べん.

第1章 研究材料及研究方法  研究材料綜健康なる殿檬蛙を用ひ,其血液,脾,骨

髄,傷甲朕腺,腸聞膜,軟骨心骨を採り,之等組織の 諸細胞に就き液泡の形態を観察すると共に,余が曇に 観察せる殿檬蛙上皮,筋及内分泌腺等の各組織標本を 参照せり.生体染色法,組織固定法及標本後処置等は 余が聾に殿様蛙上皮細胞,腺細胞等の液泡観察の爲施 行せると全く同様なり.本法を概略すれげ…欠の如し,

 (1)体重10瓦に購し2%中性赤(Grlibler rv)Ringer        レい

溶液(使用直前新製)O.5ccを腹腔内に注入後1乃至 6時間にて固定す,(2)第1固定液(3%重クローム酸 加里水溶液20・Occ,塩化ナ1・リウム⑪.19,フォルマ

リン(CaCO3にて申和)24 Tr・)6−10。Cにて24時 閲固定,(3)蒸溜水洗糠1分聞,(4)第2固定液(5%

モリブデン酸アンモニウム水溶液20・⑪CCe塩化カル シウム⑪・19,フォルマリン(CaCOAにて中和)8Tr・)

20。Cにて24時聞固定,(5)蒸溜水洗諜5分間,吸取 紙にて附着水分除去,(6)アツエトソ3回交換,2時 間3⑪分,(7)キシロPル3回交換,1時間30分,(8)

パラフィン(56。C)3回交換,2時聞,(9)切片後処 置,キシロール1⑪分,アツエトン10分,蒸溜水2分,

G.05%メチレン青(以後「メと略す)水溶液2秒染色

後縁順序に還り,バルサムにて封鎮す,

 血液細胞固定の爲,V・abdominalis或は,bwaより 直ちに注射器を用ひて受血し,共1滴を充分清掃した る被覆硝子上に簿く塗抹し,牛乾燥程度にて第1固定 液に投入す,第2固定液を経て水洗し,更にrメ後染 色を施せり.第ユ固定液としては上記の二幅二丁創案

の固定液の他に下記のものを併用参照せり.

 (1)Zenker氏固定液(氷酷酸を加へず)10・Occ,

フオルマ〃(CaCO3にて中和)1・Occ,(2)Zenker 氏固定液(氷酷酸を加へず)1⑪・Occ,1%塩化白金水 溶液4Tr.(3)3%重クローム酸加里水溶液10・OCCr 塩化ナトリウムO.⑪59,フォルマリン(CaCO,9にて 中和)0・259,1%塩化自金水溶液0・25cc・

 血液細胞等は他の組織片と異なり著しく微細巴菲薄 なる故,第1及第2固定液投入の時間を短縮するも其 結果は殆んど変らず,実際に於て第1固定3時聞,第 2固定2時闘行ひて好結果を得たり,標本の比較参照 の爲に同一切片の「直後染色を施さ:ざるもの,其他正 常動物に於ける種々組織のZenker氏固定,「ヘモア

ラウソ,エオジン」染色或は「ギームザ」染色をも参 照となせり.

[ 78 ]

(2)

殿糠蛙血液及結締組織細胞に於ける中性赤生体染色液抱に就て 219

第2牽 自 家所見

  1,血 液

 1)赤血球,「メに対する染色尻重に核の大さによ り2型に分つを得,部ち1型細胞は・・一・・般に楕円形を呈 し,略序心に楕円形核存す.「メに対し原形質は淡黄 青色,核は濃染す.2型細胞は1型細胞と1高大なるも 同形或は短楕円形をなす.核は1型細胞のものより大 にして円形,時には稽楕円形を示し細胞中央に位す.

「メ染色性は原形質は淡青色,核は1型細胞の夫より 淡賦す,1型細胞の液泡は微細乃至稽大形球形にして 原形質内所々に約5個乃至10個位集合をなせる高高群 を1個乃至数個含有するも,時には核周囲に近接,或 は減益部に散在することあり.液泡至心は細胞個kに より多少あるも,多きは3⑪個乃至40個,少きも4,5個 を現はし,之を欠如せる細胞なし.一般に15個乃至20 個を有する細胞最も多し.2型細胞は1型細胞に比し 液二二小形のもの多き傾向あるも,其形朕,数量,出 現部位,配列賦二等は二三檬なり,稀には無核赤血球 を観る.形は1型細胞類似の楕円形或は短楕円形を呈 し,原形質の色調も著しき変化なきも,1型細胞に比 し,少しく小形なり.二二は微細にして1個乃至8個 位出現し,原形質内不定の所に点在す.春より夏にか け詔めらるること多き核間接分体像を示す細胞あり.

二形二大さ,「メ染色性及液泡の形態等は総て2型細 胞に類似す.

 2)白血球,イ)淋巴球,大型,中型,小型の3種 あり。円形を呈し屡々小突起を出せるものあり,原形 質は小型淋巴球にては核周囲に僅に認めらるるにすぎ ざるも申型淋巴球に於ては稽増量し,大型淋巴球は:更 に大量となる.核は大形円形をなし,普通細胞の一山 心に位するも屡た偏在性のもの存す・rメ染色性は核及 原形質周辺部に強く」小型淋巴球の核は大型の夫に比 し濃染す.液晶は微細乃至小球形にして核周囲原形質 中に散在するも,核の偏在せる時は核反対側原形質申 にのみ出現することあり,時に2,3個宛集合せる液 抱群を1個乃至数個示すものあり.液晶数は大型淋巴 球に最も多く約1⑪個乃至15慨二型之にi爽ぎ約4個乃 至8風小型淋巴球最も少く1個乃至4個位現はすに すぎず.時々之を欠如する細胞の存するを認む.各型 に於ける液泡の形態的差異を認めず.

 ロ)大軍核球及移行型,比較的大なる円形,卵円形 或は突起を出せる不正形等を呈し,一般に赤血球より 小さきも時k赤血球と略同大,或は夫より少し大なる

もの杢存在す.核は偏在し円形,楕円形,腎形,孚月 形等を呈し,核の凹陥せる部は細胞中心に向く.「メ 染色性は淋巴球の夫に比し弱く,原形質は汗染,核は 稽濃染す.二一は微細点状より粗大球形迄大小種々の もの存し,稀に核の施大に及ぶ大なるものを混在す.

液温は主として核反対側の広き原形質部に出現㌧,或 は核に近接或は細胞辺縁部に密二二は略均等に散在す る等其配列は色kなり。数量は細胞ma kにより多少あ り.多きは原形質中に充満し数ふるを得ず.少きもの も約10個を下らず.

 ハ)塩基嗜好慣…自血球,淋巴球大より赤血球大に及 ぶ種たの大さを示すも一般に淋巴球大のもの多く,円 形,卵円形,帯下多角形等を呈す,核は楕円形,二形 をなし分葉賦,多核のものも多数に認められ,原形質 の一・圓に偏在せるもの多し.[メ染色性は大軍核球の 夫より梢弱し.原形質内に存する塩基嗜好性二三は大 さ略一定の大形球形をなし,多数充満し,時には核を 被ひて不明瞭ならしむるものあil .細胞個々により頼 丁数に多少あるも,少きも20個を下らず.中性赤生体 染色により該二丁暗赤色に染色され,.屡々二二黄褐 色,赤紫色,褐青色或は紫青色を呈する願粒あり.斯 る現象は同一細胞内に於ても認められ,叉細胞を異に するに從ひ畷赤色顯と赤紫色或は紫青色二三との数量 的割合を異にす.而して赤色二丁きもの或は寧ろ青色 調彊きもの二種k存す,同一切片の「メ後染色を施さ ざる標本にては原形質内には濃赤色二丁の間に三々程 度に淡赤色を呈する二二の存することあり,斯る淡染 顧粒は或原因により願粒の性質二二に俘ひ,「メ後染 色にてi爽第に青色調を帯ぶるに至りしものならん.二 等穎粒間に介在し約2欄乃至7個位の三二散在するを みる.液泡の出現部位不定にして微細濃赤色を呈す.

而して液肥を欠如する細胞少なからず存在す.

 二)中性嗜好挫白血球,大型淋巴球大より赤血球大 詰nc kあり,円形,卵円形,帯円多角形等を呈す.核,

は多核,分葉状を示すもの多く,時には軍核のものも 存在し,円形,楕円形,腎臓形,馬蹄形或は稀に環状 等を示し原形質の一側に偏在す.「メ染色性は概ね大 軍核球に類似す.申性嗜好性穎粒は標本に於ては認め られず.微細乃至小球形液泡を30個乃至4⑪個娘核周囲 原形質内に散在し,屡々稽大形液泡を混在するものあ り・液泡数多きは70個乃至80個に及ぶ杢のあり,少き も10悩位現はし之を欠如する細胞なし。

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 ホ)「エオジン嗜好性白血球,前者と略同大同形を 呈し,核は多核或は分葉状を示すもの多きも円形,楕 円形のものも少数認められ原形質の一側に偏在す.

rメ染色性に乏しき原形質内に,大さ略一定せる大形 球形にして輝輝性を有する「エオジン嗜好性穎粒多数 充満す.極稀に固有願野間に微細液泡を1個乃至3個 位現にすものあるも,一般に之を欠如する細胞多し,

 3)紡錘形細胞,櫛型淋巴球大の大さを有し,紡錘 形或は長楕円形を呈す.核は大にして円形或は卵円形 を示し略細胞中心に位す.屡々円形に近き卵円形或は 細胞一一agのみ尖り他端は地鳴を呈する細胞あり.潤 る細胞の核は申心より潟町細胞鈍端に近く偏在す.

「メ染色性は赤血球の1型細胞に類似す.液泡は微細 乃至稽大形球形にして出現部位は一定せざるも,核両 端部或は一・端部原形質申に3,4個位宛集合せる液泡 群を1個乃至数個現はす,時には核側部原形質中に1 個乃至4個の搾取出現することあり.又稀には核周囲 原形質内に核に接して液泡の略均等に散在せるもの存 す.全液泡数は多きものは20個乃至25個位,少きもの も5個乃至8個位含有し,之を欠如する細胞をみず.

  II.血管及造血臓器P

 1)血管,肝脆骨髄等の造血組織の血管を除く諸 組織の三管に就て観察す.而して動脈及び翻脈に於け

る液泡形態は略類似するを以て一一一・re記載せり.内皮細 胞形状は長郷尋にして核も亦長扁李なり,毛細血管に 於ては其修禅度稽張し。脳下腿遡及副腎髄質の毛細血 管は一般組織に於けるものより内腔議し.然れども 内皮細胞は一般組織毛細管のものと其形状異なる所な し.「メに対し原形質は淡染,核は梢濃染す.液泡は 微細乃至小球形にして核周囲原形質申に核に近接して 出現するも,核両端早月体中に多数集ま鱈 H.比較的 大なる液泡を現はす傾向あむ.液噸数は1⑪個乃至30個 位なるを蕾通とするも,少きは7,8個多きは35個乃 至40個位含有す.野饗を形成ぜる細長き孕滑筋繊維は 略中央に細長なる紡錘形核を有す、「メ染色性は内皮 細胞の夫に類似し,微細乃至小球形液泡を核周囲原形 質申に現はすIS J核両端部或は一端郵亭漿中に多数集 合の傾向を示し,腸管4S滑筋に於ける揚合と同様な

わ.液泡数:は約15個乃至3⑪個を有するもの多し.外膜 に於ける結締織細胞に就ては結締織の項にて詳述す.

 2)脾,脾遜は其外表面を漿膜により彼はる.濾胞 の発育不良にして小円形或は索欣を呈せる淋巴球の集 団にすぎず.野中の網状織細胞の発育も著明ならず.

各種血液を混じ共赤髄に対する境界不明瞭なり.赤髄

には多数の組織球焼細胞,都ち網状網細胞,円塚洞内 皮細胞,遊離組織球,及色本細胞あり。叉各種の血球 多数に存在す.漿膜被覆細胞に就ては結締織の項にて 記載す.漿膜中には小球形の輪廓鮮明なる黒褐色々索 絶粒を充満する色素細胞存す.核は色素穎粒に被はれ て不明瞭なり。而して液泡を有せず.脾嚢申には種々 の大さを有し,円形,,楕円形,扁李或は星駄等多様な る形款を示す遊走性細胞少数認めらるることあり.動 物個体によむ共存在及数量に著しき差異あり.核は楕 円形或は長野準にして,fメ染色性は結締筋細胞の夫 と殆んど同等なtl .液泡は大さ略一定せる小球形をな し原形質内に多数充満せる爲屡々核を被ひて不明瞭な らしむることあb.静脈洞内皮細胞は平野,「メ染色 性亜に液胞の形態等は他の一般内皮細胞と全く相等

し.網野織細胞は星形をなし突起を以て隣接細胞と互 に結合す.核は円形或は楕円形を呈し,細胞の略中心 に位置ス.「メ染色性に乏しく原形質は下染,核は稽 濃染す。液泡は微細乃至小球形にして核周囲胞体中に 核に近接して出現し,約15個乃至40個程度存し,之を 欠如せるものなし.色素細胞には2種あIP J層々に敬 在するもの或は同種細胞は互に集まりて群をなすも の,或は下種細胞と混在するもの等存す,核は何れも 色素穎粒に被はれて不明瞭なり・之等q中,小球形の 輪廓鮮明なる黒褐色・々素興野を有するものは四二を現 はさず.輪廓不鮮明なる淡黄褐色々素穎粒を含有する 細胞は申性赤生体染色容易にして極めて多数の平門出 現し,其形態は遊離組織球と全く同割なil ,而して一一 般に色素三野少き細胞程液泡大形のもの多く且多数存 在し,円形,楕円形,紡錘形,帯円多角形或は不正形 等開悟なる形状を示す.核は楕円形,紡錘形2腎形等 を呈し偏在性に位置す,「メ染色性は原形質:,核共に 乏し.早雪は濃淡種々なる赤色を呈し,大小不同の球 形をなして原形質内に充満す.液泡数は甚だ粗大なる もののみを有する揚合には7,8綴位にすぎざるも,

小形液泡を多数現はす細胞に於ては数ふるを得ず.屡

,々多数の液泡によb核の被はれて不明瞭なるこどあ り.多時には血球等三種細胞を貧写し,一見多数の核 を有するが如き観を呈するもの存す.之雑食与せられ たる細胞は暗赤色に李等染色せられ,果核は一般に小 形にして萎縮し多少の変化を來たせる早態にあるを観 る.「プラXV細胞は大型淋巴球大にして多くは円形 或は卵円形なるも屡々帯円三角形或は多角形を呈す るものあり.核は淋巴球のに比し稽小形の円形をな し,原形質の一側に偏在す,「メ染色性は淋巴球に於

[ 80 ]

(4)

殿様蛙血液及結締組織細胞に於ける中性赤生体染色液泡に就て 221

 けると同様原形質周辺部及核は濃染す.微細乃至小球 形液泡核周囲原形質中に散在するも圭として核反対  側の広き原形質中に現はれ,然む其部分の核に近接せ  る部及原形質周辺部に密在し,申心部は液泡を欠饗す  るか或は微細液泡を極少数学はすにすぎず.液冊数は

約10個乃至2⑪個にして欠如する細胞なし。各種血球に 於ける形状,大さ,「メ染色性及液泡の形態等は血液  中の同種細胞と殆んど同様なるも,唯自血球に於ては

其核の性賦は骨髄に於ける同種細胞核に類似す.之等  血球の間に介在し虞々原形質,核共に赤色或は暗赤色  に挙等染色し,「メ後染色により紫色調或は青色調を

帯びたる萎縮朕態を呈する細胞存在す,之は恐らく赤 血球若くは白血球の崩長しつつあるものと推察す.

  3)骨髄,骨髄に於ける毛細血管内皮細胞は形状並  に液泡形態等は一一般組織毛細血管内皮細胞と同糠な  り.網状織細胞も液泡の形態等は脾に於けるものと等  しきも,少しく脾に於けるより液泡大形のもの多し.

骨髄母細胞は稽大形円形或は卵円形細胞にして,一一般 に赤血球よりは小なる屯大型淋巴球より大なり.核は 偏在性にして円形或は楕円形を示す.「メ染色性は淋 巴球の夫に比し稽弱く,大型淋巴球とは細胞の大なる  こと及核と原形質との量的割合の大なること,叉「メ

染色性弱きこと等により区別され,奇矯による差異は 殆んど認められず.部ち微細乃至小球馬下警世周囲胞 体中に散在するも,核反対側の広き原形質中に多き傾  向あり.液抱数は10個乃至20個位存在す.淋巴球は多

数存するも大軍核球及「プラスマ細胞は極少数介在す  るにすぎず.何れも形状,大さ,「メ染色性並に液泡

形態等は血液或は脾に於ける同種細胞と異なる所な  し.塩基唯好性自血球は骨体部畳軍勢に少きも骨端部  には甚だ多数存在す.「エオジン嗜好性白血球物申性  嗜好性白血球は骨体部野州端部骨髄を通じて出現多  し.之等は何れも形状,大さ,「メ染色性並に竹野形  態は血門中の同種細胞と略同じきも,核は円形,楕円 形を呈するもの多く且細胞中心部に位し,多核,分 葉状のものは少し.叉各細胞共固有頼粒の形状,大  さ,数騒,色調等は血液中の同種細胞の夫と異なら

ず.赤血球及紡錘形細胞も共座隅形態は流血中の同種  細胞と全く同様なるも,唯赤血球に予ては血液中にみ  らるるが如き無核細胞を認めず.色素細胞は骨体部骨  髄中に多数認められ,大さ略均等の小球形黒褐色々素  穎粒を充満し,脾に於ける同種細胞と等しく液泡を現 pはさず.脂肪細胞は細胞相互の圧迫によわ屡々多面体  をなし,核は偏在或は楕円形を示し細胞膜直下に偏在

す.極少量の原形質を俘ふ.時々核は1,2個の脂肪 滴を含み,表面よbみれば孔により穿たれたるが如き 観を呈する竜のあり.「メに対し核は稽濃染し原形質 は淡糊す.液泡は微細乃至小球形にして圭として核周 囲原形質内に点在す.液半数は甚だ少く,多きも4,

5個存在するにすぎず.一般に脂肪含有量多き細胞は 少量なるものに比し液泡数少く,概して液泡を欠如す る細胞多し.

 4)爾甲早早(Ventraler Kiemenrest)・薄き結締織 性被膜により包まれ,それより密なる網朕の結締織索 が多数の毛細血管を俘ひて内部に侵入す.綱状織細胞 は星状を呈し突起を以て隣接細胞と互に結合し,共網 眼申に多数の淋巴球を充満す,其他各種血球も少数存 在す.毛細血管内皮細胞及網状織細胞の液泡形態は脾 に於ける同種細胞と略同檬なり.淋巴球及各種血球の 形賦,大さ,「メ染色性並に液泡の形態は流血中の同 種細胞と異なる所なし.叉遊離組織球多数に存在し,

胆液泡形態等は脾に於けるものと全く相等し.

  III.結締織

 1)結締織細胞,皮下或は粘膜下組織等に於て本細 胞は扁卒にして紡錘形,楕円形,三角形或は突起を出 せる星特等多様なる形状を示し,核は大形扁李なる長 野円形にして略細胞壁心に位す.「メに対し原形質肇 染,核は精濃染す.微細乃至小球形四壁を一般に核周 囲胞体中に散在するも,時に核両端部或は一端部胞体 中にのみ現はすものあb,汐時k原形質内に略均等に 出現し長突起先端まで胆瞭に示すものあり.精大形液 泡を混ずるもの屡々存す.細胞個々により液冊数多少 あるも,多きは30個乃至40個位,少きも7個乃至10個 含有し,之を欠如する細胞なし.

 2)漿膜被覆細胞腸管に就て押するに紡錘形或は 長楕円形をなし,野心に長構円形核を有す.「メ染色 性は結締織細胞に比し精強し.液泡は微細乃至小球形 のもの多きも屡々精大形球形のものを混じ,圭として 核周囲原形質内に略均等に現はれ約20個乃至30個位有 するもの多し.

 3)組織性肥絆細胞,舌,腸聞膜,共他臓器の皮下 或は粘膜下結締卑属を梅するに,血液中の塩基嗜野性

白血球より少しく小形のもの多数存在し,一般に淋巴 球大のもの多し.円形,楕円形,紡錘形,帯円三角形 或は不正国歩を示し,時た突起を出せる瀬棚をなすも のあり.核は円形,楕円形,卜形のもの多きも,分葉 1伏,多核のものも稀に認められ細胞申心丁年は一側に 偏在す.「メ染色性に乏しく原形質は淡染,核は稽濃

(5)

染す.固有出爪の形状,大さ,数:量,色調並に液抱形 態等は塩基嗜野性i白血球と義血なるも,紫色或は青色 調張き直証多き傾向あり.乱臣乱数も血液申のものに

↓ヒし稻多く,約5個乃至1⑪個位出現す.而して液泡を 欠如する細胞少なからず存す.

 4)「プラスマ細胞,腸間膜等を罪するに,結締織 内所kに散在或は数個宛集合して存在す.本細胞に就 ては既に脾に於て記載せの.

 5)脂肪細胞,其形状,「メ染色性及堅目の形態等 に就ては骨髄に穿て詳述せわ.

 6)色素細胞,眼瞼皮下給製織等には多数の色素細 胞を観る,本細胞に就ては殿様蛙上皮細胞及腺細胞に 於ける中性赤生体染色液泡に就ての申にて報告せむ,

 7)遊走細胞,極々組織を検するに多数の遊走細胞 存するを認む,之等細胞中淋巴球は結締織内所kに散 在或は集合して多数出現するも「プラスマ細胞は其 存在少し.之等細胞の形状,「メ染色性亜に液泡形態 等は前1液,下等に於け る同種細胞と略同門なり.又中 性嗜好性白血球,「エオジン嗜好性白血球及組織性肥 絆細胞も多数認められ此等は脳脊髄御経組織を除く殆

ど総:ての組織中に出現し,殊に組織三二脾細胞は舌,

腸間膜に,「エオジン嗜好性自血球は脾,大腸粘膜下 組織申に特に多数存在す.之等細胞の液泡形態も亦血 液,二等にて認めたるものと類似す.大軍核二丁移行 型は二二,大さ,「メ染色1暁亜に二二形態は1血液中の 同種細胞と略等しきも.稀には遊離組織球とよく似た 形態の二三を現はすものあり.遊離組織球は皮膚及脳

脊髄齢経論輪中には殆んど認められざるも,其他結締 血中のみならず各種上皮及腺組織を通じて多数現はれ 殊に腸管粘膜下組晶晶に甚だ多く,之等上皮細胞及腺 細胞間を遊走し屡々其表面に迄達し,更に管腔又は腺 腔内に遊出せんとする所見を呈するものあり.本細胞 は全身各種組織細胞中最も速に液泡を現はし其形態等 は脾に発て記載せるものと全く呼野なり.叉遊離組織 球の特殊型と見倣さるる色索細胞,舌,肝,研創に多 数認められ,共形状,液泡の形態等は脾に於けると異 ならず。

 8)軟骨細胞及軟骨膜細胞,舌骨軟骨及大腿骨,々端 款骨に就き鼓するに,軟骨細胞は「メに対し原形質は

淡染,核は稻濃染す.液泡は微細乃至稽大形球形を呈 し,核周囲原形質内に略均等に散在するも,時に核周 囲に近接し稽密に存することあil.液泡数は少きは15 個位,多きは30個乃至互0個位数ふ.之を欠如する細胞 時k存す。軟骨膜細胞の「メ染色性は前春と同標なb・

微細乃至梢大形球形液泡核周囲原形質内に均等に散在 す.少きは7,8個,多きものは20個乃至25個位液泡 出現し,之を欠如する細胞殆んどみず.

 9)骨細胞,大腿骨の骨細胞も「メ染色性は軟骨細 胞と等しく,液泡は微細乃至小球形にして核周囲原形 質内に散在すること多きも,屡々核周囲に近接して稽 密に現はるるものあり.液泡数は少きものls: 1,2個,

多きも10個位にして,之を欠如する細胞少なからず存

在す.

      第3章

 一般に血液は他組織細胞と異なり,新鮮標本 による観察容易なる爲比較的多数の業績存す.

Scott(1928)は人血液細胞の中性赤超生休染色 に於て固定観察し,淋巴球は所謂中性赤墨粒原 形質周迦部に甚だ少数現はれ,顯粒白血球は梢 多数,大師核球に干ては多数存在すと言へり.

蛙に中性二三休染色或は超生体染色を:施して観 察せる者のみにてもArnold(1899),1{aberlandt

〈1919),杉山(1923),森(1928>,松村(1931)

等あり、然れども前壷は総て液泡の固定困難な bし故,薪鮮標本に就き研究記載をなせり.繋 に村沢(1944未発表)は二十日鼠血液及結締織

総括及考按

細胞の液泡に就て物定標本並に薪鮮標本によb 観察する所ありたるも,余は殿様蛙を用ひ,固 定標本により詳細に観察せり.杉山,松村;村 沢等によれぽ中性赤生体染色液泡は超生体染色 液泡に全く一致して現はると言ぴ,近時之に関 する研究も殆んど総て超生体染色を賞用しつつ

あり.

 赤血球に就て杉山は申二二生体染色を呈せす とし1松村は白血球よb生休染色困難なるも恒 濫動物のものより染色し易く,原形質内不定の 場所に少数の大小ある細細油壷として出現すと 言へり.余の所見にては「メ染色性及核の大さ

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(6)

殿檬蛙血液及結締組織細胞に於ける中性赤生体染色液泡に就て 223

によD2型に分ち,1型細胞は最も多数みられ,

微細乃至梢大形球形液泡原形質内所々に出現し 5個乃至1⑪個位の液泡群を1個乃至数個形成す         ゆる傾向あり.2型細胞液泡の大さは前者より獄 小形のもの多きも数量,細胞内分布等;は略等 し.核分体像は2型細胞に認められ,勝雄泡形 態は2型細胞と同様なり.稀に無核赤血球存 し,徴細液泡を極少数有するものあり.Jordan

(1919)はRama piP iensに就て赤血球を定型と 老衰型に分てるも,其場1伏よ)1みるに定型は余 の1型細胞に,七戸型は2型細胞に一致する如

く思はるるも詳細なる点は不明瞭なり.村沢の 二十日鼠に於ては赤血球の液泡を有するもの殆 んどなく,即断に1,2個の微細瑞祥を現はす

ものありと言ふも,殿様蛙にては無核赤血球以 外はかなり多数の液泡出現し,之を欠如する細 胞をみす.

 白血球に関して杉山は超生体染色陽性なるも 塩基性色素生体染色陰性なり.稀に「エオジン 嗜好性白血球に数個の染色顯粒をみることあり と言ふ.余の所見にては淋巴球は微細乃至小球 形液単核周囲胞体中に散在し,核の偏在する時 は核の反対側原形質中にのみ出現することあ り.液異数は大型淋巴球最も多く,中型淋巴球 之に次ぎ,小型淋巴球は極少数出現し,時には 液泡を欠如するもの存す.大磯核球は大小種々 の球形液泡を多数胞体中に充満し,之を欠如す る細胞なく,液泡は主として核反対側の広き原 形質部に現はる.大箪核球は分類上淋巴球脚 に包括し,記載せざる学者多し.〔Dekhuyzen

(1892),Freidsohn(1910), Werzberg(1911),

K:lieneberger(1912), Alder u. Huber(1923),

」⑪rdan(1923)等〕. Grinberg ,(1901)は大軍核:

球を記載せるも,一般に両棲類にては嚴密なる 分類不可能なりと言ふ.一方臼井(1922),杉 山,i森,松村等は之を区別し, Sabin(1923)は 哺乳類血球鑑別に際し中性赤恥生体染色を用 ぴ,大軍核球の染色穎粒は定型的花冠歌配列を 示すとなせ勤.村沢は斯る花冠歌配列は大軍核 球の一部に見,叉中性嗜好性細胞に於ても少数

乍らみられ,之を以て大塚核球の特徴とは思は れ難しとなす.余の所見に於ても村沢の観察と 略同様の結果を得たり.

 松村は塩基嗜好性白血球の染色顯粒は赤色乃 至暗赤色短棒形或は紡錘形を呈すと言ひ,森は 小なる細胞は濃染し,大なる恵のは色離く,時 に一部の濃染顯粒以外の固有顯粒は無染色なる ことあb。叉短棒暗黒染門中の聞に濃染微糸田頴 粒を認むることありと言へり.余の所見にては 原形質内に充満せる固有単粒は中性的により暗 赤色を呈するも,屡々暗赤:黄褐色,赤紫色,褐 青色或は紫青色等を示すものあり.斯る現象は 同一細胞内にても認められ,叉細胞を異にする に從ひ暗赤色粟粒と赤紫色或は紫青色顯粒との 数量的割合を異にす.同一切片の「国後染色を 施さざる標本に就き槍するに今津色尽粒の闇に 種々程度に淡赤色を表す顯粒介在するを認む。

斯る早牛穎粒の性質変韓に絆ひ,「メにより次 第に青色調を帯ぶるに至りし竜のにして,中性 赤生体染色弱きもの程「メ後染色性張き如く思 はる.之等固有穎粒聞に濃染微細なる液泡極少 数点在するをみるも,液泡欠如の細胞少なから す存す。Freidsohn, Alder u. Huber等は本生 細胞に多核のもの存するを記せるも臼井は常に 輩核のみなりと主張す.余の所見では多核,分 葉歌核も多i数存在せり.中性嗜好性白血球には 固有の血液学的顯粒存在せすと言へる人多し

{:Freidsohn, Werzberg, Alder u. H:uber等).一

方少数の者(臼井,森,Niegolewski)は固有穎粒 を証明し得たりと言ふ.余はZe4ker氏固定,

「ヘモアラウン・エオジン染色標本に於ては微細 固有顯粒の出現をみるも,申性脳生体染色標本 にては認められざりき.本細胞は微細乃至小球 形早智多数核周囲原形質内に散在し,之を欠如 する細胞なし.「エオジン嗜…好性白血球は「メ染 色性に乏しく輝:耀性ある固有諦観多数充満し,

極製に固有願粒間に介在して極微細なる液泡 甚だ少数出現す.Amold,杉山,昇等は中性赤

により本細胞固有顯粒は染色せらるとするも Maxim⑪w,松村等は染色されすと言ふ.村沢の

(7)

二十El鼠に於ける成績も余の殿様蛙に於ける所 見と略同様にして,該顯粒の中性赤染色性を否 定す.叉Am⑪1dは罪種細胞の固有顯粒には円 形のもの以外に平坪形乃至製革状のものを証明 せ砂と言ふも,臼井は円形或は粕楕円形のもの のみなりと言ふ.余の所見にては臼井の読の正 当なるを認む.叉Grこinbergは罪種細胞に輩核 のものあるを記載せす。:Freidsohnは常に多核 或は分葉核なりと言ふも,一方臼井は箪核細胞 の存在を認めたり.余の所見にては箪核のもの も存在せb.紡錘形細胞は二十日鼠には存せ す.其「メ染色性並に液泡の形態は赤血球の1 型細胞に類似し,少数の雑踏を現はす。

 血管に於ては動脈及静脈による液泡の形態的 差異殆んどなし.内皮細胞は微細乃至小球形声 泡を中等量に核周囲原形質内に現はすも核両端 部胞体中に密在する傾向あり.血管亭滑筋も微 細乃至小球飛脚泡を有し,其形態は腸管に於け ると略同様なり.脳下垂体及副腎の毛細血管は 一般組織毛細血管よb内陣広きも,液泡の形態 等は一般内皮細胞と異なる異なし.

 脾に就て杉山,松村は脾組織形成の組織球性 細胞は容易に滴肇国粒を現はし,各種血球の染 色歌態は血液中のものと略解し.淡榿黄色乃至 黄褐色穎粒含有色素細胞は染色容易なるも,黒 褐色無恥を:有するものは生体染色分明ならすと 言へD.余の所見にては静脈洞内皮細胞は液泡 の形態等は一般内皮細胞の夫と相等し.網1伏織 細胞は星歌を呈し,「メ染色性に乏しく,液:泡 は微細乃至小球形にして核周囲胞体中に中等量 に散在す.村沢は二十日鼠網状織細胞の液泡は 通常赤色乃至赤黄色を呈するも少数液泡は紫色 叉は褐紫色を示し,理外等液泡聞に「メにより 軍染せられたるが如き青色穎善様小体を少数認 むと言ふも,殿様蛙に於ては斯る液泡の色調変 化及青色穎粒様小体はみられざりき.脾組織中 の色素細胞には2種あ)1.淡黄褐色々素顯粒を 有する細胞は甚だ多数の液泡を現はし,其形態 は遊離組織球と全く同様なり.而して一般に色 素穎粒少き細胞程液泡大形にして多数出現する

傾向あり.他方黒禍色々素粒粒含有の細胞は液 泡を現はさす.岡本(1919)の研究によれば黒褐 色々異調粒:は「リポフスチン」にして,淡黄褐 色々素穎粒は「ヘモジヂリン」なφと言ふ.「ヘ モジヂリン」含有細胞の中性赤生体染色容易な ることは杉山,松・特等も既に報告し居1,清野

(1918)も「カルミン」による生体染色にて色素細 胞中には「カルミン」穎粒を現はすものと現はさ ざるものとのあることを記載せ夢.Werzberg,

Grdnberg,:Freidsohn等は丁零細胞を淋巴球に 属するもの,或は雑輩核球に属する細胞種な塾

と考へたるも,清野,杉山,松村等の記載せる 如く組.織球性細胞に属せしものと思惟す.清野 は本細胞は一一程度迄組織球よ砂移行し得るもの なりと言ふ.細胞及核の形歌は組織球に類似す るのみならす液泡の形態よりみれば全く同一な 1.遊離組織球もかix b多数認めらる.本細胞       /

に予ては結締織の所にて詳述す.「プラスマ細 胞の液泡に就ては村沢の二十日鼠に於ける報告 を除きては未だ先人の記載をみす.本細胞は淋 巴球に比し原形質に富むも「メ染色性並に液泡 の大さ,華華,数:量は大型淋巴球と等しく,液 泡は核周囲原形質中に散在するも核の反対側の 広き原形質中に多く出現し,而も共広部の核に 近接せる部及原形質周辺部に密在し,其中心部 は液泡を欠如す、るか,或は微細液泡を極少考現 はすにすぎす. 網歌織細胞の網眼中及脾洞内に 存する各種血球の液泡形態は流血中の同種細胞

と其所見を一にするも,唯白血球核の性歌は骨 髄中にみらるる如き幼若型とも言ふべき形態を 呈するもの多し.叉屡々之等血球中に原形質核 共に赤色或は曙赤色に平等染色せられ「メ後染 色により紫色調或は青色調を帯びたる萎縮歌態 の細胞存す.之等は血球の崩壌に陥りつつある ものと推察す.蛙脾の機能に関しては從來種々 の設あρ.例へば赤血球の崩捨所,或は白血球 産生所,或は流血中の異物を除去する所等なり.

Alder. u. Huber, Jordan and Speidel (1923),

Hartmann(1926)等は脾に敵て骨髄にみらるる 如き各種幼若型血球を認め,又一方血球崩壊を

( 84 ]

(8)

殿様蛙血液及結締組織細胞に於ける中性赤生体染色液泡に就て 225

観察せb.余の所見に鞭ても各種血球は骨髄申 にみらるる同種細胞と近似し,叉中性赤によb 亭等染色せらるる萎縮歌態の血球存在するを認

めたb.

 殿牛蛙骨髄及僻耳1伏腺組織に於ける中性赤生 体染色固定標本に就て観察せるものなし.余の 所見に於ては骨髄及鶴甲歌腺の毛細血管内皮細 胞及網ナ伏織細胞の形歌,「メ染色性並に液泡形 態等は脾の同種細胞と殆んど同様なるも,唯骨 髄鼻骨織細胞の液泡は脾に於けるものより少し

く大形のもの多し.Doan, Cunningham, Sabin 等(1922)は家兎骨髄に就て,網歌織細胞は普 通染色穎粒を現はさざるも,骨髄が刺戟を受け たる:場合には「ミトコンドリア」の前階梯とも 言ふべき,「ヤーヌス線にて染色する小体を現 はすことあり.此原始細胞よb「ミ猛士プラス テン」発生するに從ひ漸次著明なる「ミトコン ドリア」が現はれ,更に発育して「ミエロチー テン」となれぼ所謂中性赤母御出現して漸次増 悪し,「ミトコンドリア」は溝失し行くと言へ

!1}.余の所見に於ては骨髄母細胞は微細乃至小 球形声泡を核周囲胞体中に少数現はすも,核¢)

反対側の広き原形質中に多 q集まる傾向を示 す.骨髄細胞は原形質内に固有顯粒発生するに 從ひ核は多核,分葉歌となり,且偏在性に位置 す.之等穎粒性白血球の陶画,「メ染色性,固 有顯粒の形歌,数量,色調並に液泡の形態等は 血液中の同種細胞と略類似するも,核は細胞中 央に位し円形或は楕円形を呈するもの多し.淋 巴球は最:も多数存す.極少数乍ら大軍核球及

「プラスマ細胞もあり.之等細胞の液泡形態は血 液或は脾に於けるものと異ならす.赤血球,紡 錘形細胞の液骨形態も血液中のものと等しきも 無核赤血球を認め得ざりき.色素細胞は液泡を 回せす.脂肪細胞は「メにより原形質は淡染,

核は梢濃染す.極少数の微細乃至小球形液泡を 核周囲原形質中に出現することあるも,之を欠 如する細胞多し.一般に脂肪含有:量多き細胞は 少き細胞に比し液弓馬減少す.

 結締織細胞に於ける中性赤生体染色及超生休

染色に関する報告は多数ありと難も,固定標本 に就ての観察報告は甚だ少し.:Forkner(1910)

はZenkeT−Formo1液を以て固定標本を作Pl,

叉其他鍍銀法等を用ひて研究せし者あれど,血 液細胞と同様比較的新鮮標本による観察容易な 課し爲,之等の方法は余夢使用されざりき.蛙 結締織を用ひての中性赤生体染色或は超生体染 色に嘗ての報告はAmeld(1927), M611endorff

(1927),松村等存するも新鮮標本に:て襯御せし ものなり.結締織細胞の液泡に就て杉山,松村 は原形質内一局厨子は全部に甲骨等に現はると 言ふ.余の所見も略之に一致し,多数の微:細乃 至小球形液泡核周囲原形質内に散在するも,時 には核両端部下は一端部胞群羊にのみ出現する ものあり.叉屡々原形質突起の尖端迄明瞭に現 はるるもの存す.漿膜被覆細胞の液泡形態は前 章記載の如く先入諸家の報告も概ね之に一致せ

り.

 組織性肥絆細胞に就て杉山は細胞内には梢多 数の中性赤染色穎粒が不染穎粒と混在すと言 ひ,松村は固有穎粒が同時に染色せす,逐次不 染頼粒の間に染色し行き,此際核周囲に存する 穎粒の比較的速に染色するもの多しと言へ)}.

余の所見は本細胞の形歌,固有穎粒の形態,色 調等は1血液中の塩基嗜好性白血球に類似する も,梢小形にして種々なる遊走形を呈するもの 多し,液泡形態も亦塩基嗜…好性白血球に近似す

るも僅に液泡数多き傾向を示し,叉液泡を欠如 するもの少なからず存す.杉山は本細胞に多核 分葉歌のものを記載せざるも,余の所見にては 多核,分葉状のものも認め,M611endorffも余 の所見に一致せり.本細胞は共分布上舌組織中 に甚だ多く存在し,屡々数十個集まb,群を形 成して出現するものあり.一般に血管附近に密 集する傾向あり.舌に次ぎ腸問膜に多薮現はる るも神経組織中には殆んど認められす。松村も 既に本細胞は脳脊髄中には全く存せすと述べた

り.「プラスマ細胞は腸聞膜,脾,骨髄,腸管 粘膜下組織等に認められ,其液泡形態に就ては 既に脾の所にて記述せり.色素細胞は眞皮層中

(9)

に多数存在す.本細胞に就ては殿檬蛙上皮細胞 及腺細胞に於ける液泡に就ての申にて報告せ

b.

 諸組織に於ける遊走細胞には種々あり,通常 血液中にみらるると同檬の各種白血球の外,組 織性肥腔細胞,「プラスマ細胞あ)i.之等細胞 の液泡に就ては血液,脾等の項にて記載せb.

清野(1918)は酸性塩素生休染色により淋巴性細 胞及骨髄性細胞と密接なる関係を有するも,之 等細胞に対して特殊なる第3種細胞系として組 織球性細胞読を樹立し,組織球が特殊形態の軍 籍:球としてi漿液,血液及淋巴液申に存在し,又 特殊形厭ある網状織内皮として動物体内の一定 部位に存在し,全脊椎動物を通じて整然たる分 布を示すことを報告せb.中性赤生体染色に出 ても杉山,Cappe1,松村等は各種組織に認めら るる遊走細胞として遊離組織球を記述せり.余 の所見に於て遊離組織球は「メ染色性に乏しく,

濃淡種:々の赤色を呈する大小不同の球形液泡を 多数胞体内に充満す.極粗大液泡のみを有する 時は7,8個にすぎざるも,小形液泡を多数現 はす時は数ふるを得す.時には血球等他種細胞 を貧無し,一見多数の核を有するが如き奇態を 示すものあり.之等軸喰せられたる細胞は変質 し,其核は一般に小形にして萎縮観を呈す。中 性赤によb該細胞の暗赤色に平等染色せらるる をみることあり.遊離組織球は普通皮膚上皮組 織及脳脊髄嚢腫組織.申には殆んどみす,それ以 外の結締織斑は勿論各種上皮,腺組織中にも多 数遊走し,殊に腸管粘膜下組織申には甚だ多数 存在す.而して之最上皮細胞及腺細胞聞を遊走 し,屡々其表面に迄達し,更に管腔叉は腺腔内

に遊出せんとする所見を示すものあD.組織球 に属する色素細胞に就ては脾に於て記述せ夢。

 蛙の軟骨細胞,軟骨膜細胞,骨細胞の液泡に 就ては先人の記載殆んど発見し得す.村沢は二 十日鼠に就て軟骨細胞,軟骨膜細胞及骨細胞は 共に少数の微細乃至小球形液泡を有し,原形質 内に散在するも一般に核附近に密なる傾向あD と言ふ.余の所見にては之等の「メ染色性は略 等しく,瀬棚は軟骨細胞及軟骨膜細胞は骨細胞 に比し数多く,且大形のもの多し.而して軟骨 細胞及骨細胞は液泡を欠如する悉の少なからざ るも,軟骨膜細胞の之を欠如するもの殆んどな し.液泡は主として核周囲原形質内に散在する も照々核に近接して梢密なる傾向を示す.

 之を要するに血液及結締織細胞は総て多少乍 ら藻類を有するも,黒褐色々素穎粒含有の色素 細胞のみは中性粗織休染色を呈せず.液泡数の 多少により分つと,(1)甚だ多数の液温を現は す細胞(大軍核球及移行塑,遊離組織球及之に 属する色素細胞),(2)極少数の塩類を現はし 時に之を欠如する細胞(無核赤血球,小型淋巴 球,塩基嗜…好性白血球,「エオジン嗜好性白血 球,脂肪細胞,組織煙毒絆細胞).

 液泡の出現部位に就ては多くの細胞は核周囲 原形質内に散在するも赤血球,淋巴球,紡錘形 細胞は原形質内所々に数個宛集合せる液泡群を 現はすものあり.叉遊離組織球及之に属する色 素細胞に接ては時に液泡充満し核を被ひて不明 瞭ならしむるもの存す.村沢は二十日鼠結締織 にて微細液泡網胞に就き詳述せるも殿様蛙に於 ては之に類似の細胞を発見し得ざりき 、

第4直結

 中性赤を以て健康なる殿檬蛙に生体染色を施 し,佐口i教授の永久標本製作法に從ぴ,血液,

導管,各種造血臓器及結締織中島細胞の液泡に 就て系統的観察を行ひ次の結果を得たり.

 (1)血液,脈管,造血臓器及結締織の各種細

胞は殆んど総:て多少乍ら液泡を有するも黒褐色 々素穎粒含有の色素細胞のみは中性赤生体染色

を呈せす.

 (2)血液,脈管,造血臓器及結締織中の各種 細胞液泡の形状は球形を呈するを普通とす.

( 86 1

(10)

殿様蛙血液及結締組織細胞に終ける中性赤生体染色液泡に就て 227

 (3)液:泡の大さは微細なるものよめ遊離組織 球に於けるが如く甚だ粗大なるもの迄種々なれ

ども之等は寧ろ例外とすべく各種細胞に於て三 三は夫々一一定範囲内の大さを有す.

 (4)液泡の出現部位は各種細胞により異なる も,一般に核周囲原形質内.に散在性に出現す.

 (5)無核赤血球は有核赤血球に比較し液泡微:

細にして数少く,之を欠如するもの多し.

 (6)淋巴球は一般に細胞の大さにより液泡数 に差異あり.大型淋巴球は最:も液泡多く,小 型淋巴球最も少く時々液泡を欠如するもの存

.す.

 (7>塩基嗜好性白血球及組織性肥詐細胞の固 有穎粒は中性赤生体染色を呈し,野州染色性弱

き顯粒程「メ後染色性彊き傾向あり.

 (8)中性嗜好性白血球及「エオジン嗜好性白 血球の固有顯粒は中性赤生体染色を呈せす.而

して後者は微細液泡を極少面面はすものある も,之を欠如する細胞多し.

 (3)組織球性細胞は一般に液泡を多数有し之 を欠如する細胞なし.就中遊離組織球は大形液 泡を多数現はす.

主 要 文 献 1)佐口:医学と生物学,巻4,12・昭和18・

2)臼井;日本微生物学会雑誌,巻16,大正11・

3)射沢:十全会雑誌,巻49,昭和19・  4)杉 山:日本微生物学会雑i誌,巻17,18,大正12,13・

5)松村:日本微生物学病理学雑誌,巻25,昭和 6.  6)野手:十全会誌誌,巻33,1昭和3,

7)森:十全会雑誌,33−34,昭和3,4・ 8)

島井:日本微生物学会雑誌,巻18,昭和13・

9)藤島藩野:生体染色之研究,昭和4.

10)勝沼,二野3生体染色研究の現況及忌詞査術 式,大正10・   11)清野,杉山:生体染色綜 説総論,昭和8,  12)勝沼:日本病理学会雑 誌,ts 8,大正8.  13)漕野,中院:口新医 学,8,大正7,8.  14)三浦:東北医学誌,

14,昭和7.  15)佐藤:東京医学会誌,33,

大正8。  16)村沢:二十日鼠血液及結締織細 胞に於ける中性赤生体梁色液泡に就て,(未発表)・

17)谷:1・殿標蛙上皮細胞及腺細胞に於ける申 七赤生体染色液泡に就て, 2・砂金蛙飛経細胞,

膠細胞及筋繊維に於ける申性赤面体染色旨意に就 て, 3,殿様蛙内分泌腺臓器諸細胞に於ける申性 赤生体染色液晶に隔て,(未発表).    18)

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Handbuch der vergleichenden Anato皿i♂ der

Wirbeltiere. Bd. 4. 1933. 22) Schneider; . 1 ehrbuch  der vergleichenden  工listologie der Tiere. 1902. 23) Ram6n−Cajal; Histologie.

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      59) Meves; Arch.

f. mikr. Anat. Bd. 77. 1911・

附圖読明

 本図は総てLeltちOel−1瓢m・11i L・ t Ok・4xを以て Abbe氏描写器により描記せり.拡大凡そ1600倍な

り.

 1)赤血球第エ型.2)赤血球第2型.3)無核赤血 球.4)赤血球間接分体像.5)6)紡錘形細胞.7)8)

塩基嗜好性白血球.9)10)U)各種淋巴球.12)13)

大軍核球.14)15)中性嗜好性白血球.16)17)「エ オジン嗜好性白血球.18)毛細血管内皮細胞。19)静 脈洞内皮細胞.20)脾嚢申の遊走細胞.21)網状織細 胞.22)「プラスマ細胞.23)i遊離組織球.24)骨髄 母細胞.25)脂肪細胞.26)結締織細胞.27)漿膜被 覆細胞.28)軟骨細胞.29)骨細胞.

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ムテプロンRコe一■ワT●E●A●Bに抗ヒ剤レスタミンを加へ繭者の相乗作用を現す        0鎮痛作用はテブロン大騒投興に勝る効果あり

   〔特長〕

       Oテブロン大町投與に於ける姐き危瞼なる副作用なし

△四声症・…神州霜、リウマチ、腰一背痛症、筋霜、構状庖疹■閉塞控動腕熱狡心症の霧霜  胃切口・胃・十=:摺腸潰瘍の塵霜・・;…テプロンコーワの大騨投與は椿鰻佐睨疽に著効あり   閏興和化學製造量    販費元中柑瀧商店東京。日本橘。本町三ノ五

[ 88 ]

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参照

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 第1節 灸  第1項 膣  重  第2項 赤血球歎  第3項 血色素量  第4項色素指激  第5項 白血球数  第6項 血液比重  第7項血液粘稠度

      核面積及ピ細胞鵠核指数    第4目 染色度C淋巴球細胞鶴面鼠        核面積及ビ細胞饅核指数

ジソ嗜好 淋巴球 白血球 嗜好性自 大軍核球 総籔. 赤本部位

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