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IT関連経済分析の拡充と統計整備に関する研究会報告書.PDF

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附論1−IT 化の概念と実態把握について−

以下の附論は研究会における各委員、ゲスト・スピーカー、事務局による報告の概要1および別 途作成した検討用資料である。 1. IT 革命とその影響、統計への課題2 (1)技術革新の推移とIT 革命 IT 革命を構成する技術革新はパソコンとインターネットとブロードバンド化の3 点であり、いずれ も1960 年代から70 年代に起源をもつ。IT 革命自体は、90 年代半ばのパソコンとインターネットの 融合が第 1 段階、現在始まりかけているブロードバンド化が第 2 段階と考えられる。 パソコンは 1971 年に最初の CPU が開発され、77 年には完成品としてのパソコンが発売された。 80 年代にはインテルの CPU、マイクロソフトの OS、ロータスの表計算ソフトを搭載した IBM-PC の 仕様が公開され、多数の互換機が発売されて業界標準となった。90 年代には高性能化、大衆化、 ネットワーク化が進んだ。現在、世界中で年間1 億台以上が販売されていることから、稼働台数は3 億台、普及率は 5%程度と推定される。ムーアの法則によると、パソコンのハード的な性能は1、2年 ごとに倍増する。これが最初に言われたのは 70 年代のことだが、驚くことにこれが30 年間続いて、 さらにあと10 年くらいは続くと言われている。 インターネットの基本的なアイディアは 1968 年にリック・ライダーが書いた本に載っている。60 年 代から 70 年代にかけてパケット交換と TCP/IP という基礎技術が開発された。80 年代に入って ARPANET がTCP/IP を採用し、NSFNET が学術ネットワークとして稼動を始めた。89 年にWWW、 93 年にブラウザ、94 年に検索システムが開発され、パソコンと融合しながら大衆化した。95 年の NSFNET の民間移管から本格的な商用利用が始まり、現在に至っている。ユーザーは世界中で 4 億人以上と推定されている。ネットワークの有用性はそれに接続する人の2乗に比例するというメト カーフの法則(経済学用語ではネットワーク外部性の特殊形)が発展の原動力となっている。 ブロードバンド化に関する重要な技術は、ハード面では光ファイバー関連技術、ソフト面ではピ ア・トゥー・ピアである。光ファイバーは 70 年にコーニングが実用化し、77 年には GTE とAT&T が 電話回線に利用し始めた。80 年代から90 年代にかけて各種の技術開発が急速に進み、第 1 世代 の光ネットワークが完成した。これをアメリカは SONET、日本やヨーロッパは SDH と呼んでいる。現 在、次世代ネットワークの開発と実用化が進んでいる。これは WDM(波長分割多重)を利用して、 ファイバー当たりテラビット/秒からペタビット/秒の情報を送ることができる。 ブロードバンドの利用の本命は、だれでも放送局を作ることができるという話よりも、ピア・トゥー・ ピア(P2P)であろうと言われている。P2P は、広帯域インターネットに多くのパソコンを接続し、全体 1 各報告者については参考資料の「研究会の委員と開催状況」を参照されたい。 2 本資料は、平成 13 年 9 月 12 日の第 3 回研究会における室田委員の報告を、事務局の責任に おいて本報告書の附論として要約・再編集したものである。報告時の内容とは若干異なる場合もあ

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として仮想スパコン、仮想ファイルシステムを形成するというシステムである。従来のスタンドアロー ンのパソコンやクライアント・サーバー・システムは、数年立つとほぼ確実に使われなくなるだろう。 P2P の実例としては SETI@home や Gnutella が有名である。

パソコンもインターネットも個別にみると信頼度が低いが、ネットワーク化すると全体としては非常 に高性能かつ信頼度の高いシステムを構築できることがわかってきた。67 年にミルグラムが低性能 ネットワークを使って実験したら全体として非常にうまく動き、この現象を “The Small World”と呼ん だが、最近のネイチャーの論文では、これがグラフ理論とシミュレーションで解明された。

(2)IT 革命の枠組みをどうとらえるか

モキールという経済学者は、発明には大発明(macro invention)と小発明(micro invention)とがあ り、生物学の突然変異と進化のように、両者は補完的であると言っている。IT は、経済・社会へのイ ンパクトの大きさだけでなく、個人の創意工夫(学生のアルバイトがブラウザを作った)、経済的な動 機とは無関係、といった特徴ももっており、通常は大発明であると考えられている。そうだとすると、 経済システムにとっては外的なショックになる。従って、ポール・デービッドが指摘するように、定着 するまでには数十年もの時間がかかり、しかも変化の過程でプラスの経済効果を持つとは限らない。 つまり、既存の均衡が破られて不均衡状態に入り、過渡的な混乱を経て新しい経済システムに変 わっていく可能性がある。この点については様々な議論があるが、新しい経済システムの模索とし て、第 1 に Linux のようなオープンソースの考え方、第 2 に post-Fordism とケインジアン体制の崩 壊、第 3 に先ほどのスモール・ワールド・モデル、これらをどのように取り込んでいくかということが世 界中で考えられている。 (3)IT 革命と統計 統計は本来、安定的な社会的枠組みの中で継続的に情報を収集することによって経済構造の 変化を捉えていくものである。しかし、IT 革命がこの枠組み自体にショックを与えるものであるとする と、問題が生じる。 問題の一つは経済のサービス化である。IT 革命は情報の生産・配送・消費過程に関する技術革 新であり、これらのコストをゼロに等しいまでに低下させる。従って、IT 革命のもとでは財から情報 への代替、経済構造のサービス化が進む。サービス業の生産は直接計測することが難しいため投 入で測られることも多いが、それでは生産性の変化を捉えられない。 もう一つ重要な点は、IT の関連では質の変化が非常に速いということである。パソコンについては ムーアの法則、インターネットについてはメトカーフの法則が示しているように、数年前と現在の製 品、サービスを比べると、性能、費用等が全く違っている。しかも、ブロードバンド化の段階ではパソ コンとネットワークを区別する概念がなくなってしまうという可能性がある。この問題についての従来 の対処法はヘドニック・アプローチだが、限界があることははっきりしている。もう一つは、Trajtenber gのように、ウェルフェアの変化として製品内容の変化を認めるというやり方がある。 実際に取り組むべき手段としては、第 1 に、GDP 統計に連鎖価格指数を採用することである。加

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法整合性は失われるが、バイアスを避けるために必要である。第 2 に、統計作りに IT の専門家を交 える必要があるのではないかということである。アメリカでは商務省がコンピュータの価格指数を作 るときに、IBM と共同研究を行った結果を使っている。それから、これもアメリカでは実施されている ことだが、通常の商業統計や家計調査以外に、電子商取引等の実態調査も必要だと言われてい る。もう1 点は、アメリカでやっているように、企業レベルのオンライン化を統計の収集に利用できな いかということである。 研究会では、以上の報告に関して、次のような議論があった。 ・ 統計収集のオンライン化については、日本では経済産業省や総務省が一部試験的にやって いるが、実用化にはまだ時間がかかりそうだ。POS データの利用については、総務省統計局 や日銀が行っているが、一番大きな問題は費用である。企業からの情報提供の見返りに業界 のデータを集計して提供するという、ギブ・アンド・テークのやり方も考えられる。 ・ IT 投資の効果が出るまでに時間がかかる理由の一つは、必要な人材の蓄積や組織の変更等 に時間がかかることであるとも考えられる。そうした調整コストまで考慮すると、IT 投資の収益率 は一般の投資とあまり変わらないという説もある。 ・ 品質の変化の取り扱いは大きな問題である。Trajtenberg の方法については OECD が Trajtenberg をコンサルタントに雇って公式統計で使えるかどうかの検討を始め、系列を作り始 めている。 ・ アメリカでは政府が電子商取引の実態調査を行っている。民間リサーチ会社の調査では会社 ごとに調査方法やサンプルが異なり、サンプルの公表もされないというような問題があるからだ。 2002、3 年頃から本格的にやるということで、それまでは試験期間という位置付けのようだが、 実際に調べてみると、調査項目、定義や調査方法に問題があるというようなこともわかってくる。 世の中の変化が激しいので、このような試行錯誤的なやり方も考えられるのではないか。 ・ ソフトウェアの生産については投入で計測されることが多いが、それは産出とは関係がないこと が多い。問題は投入と産出の両方にあって、それぞれどう評価するかということである。産出の 評価の場合には、機会費用を入れて考えないと難しいのではないか。 2. 日米国際産業連関表を用いた IT の実証分析、電子商取引の計測と米国の関連統計、 NAICS3 (1)「IT」のマクロ経済に与えるインパクトに関する日米比較・実証分析について この研究では、90 年代における日米の経済格差の拡大が IT に対する取組みの差によるものな のか、本当に日本は米国に IT で決定的に遅れをとったのか等について検証するため、まず IT の 3 本資料は、平成 13 年 9 月 12 日の第 3 回研究会における石丸委員の報告を、事務局の責任に おいて本報告書の附論として要約・再編集したものである。報告時の内容とは若干異なる場合もあ

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定義について概念整理を行ってフレームワークを与えたうえ で、IT 産業、IT 投資の規模と効果に ついて予測を含めて数量化し、日米の比較・分析を行った。 IT の定義は把握可能性と分析目的によって決まってくる。この分析では、米国との比較が主目 的であるため、米国の分類に合わせたいところだが、厳密に一致させることは難しい。米国商務省 の『ディジタル・エコノミー』によると、「IT 革命」とは1990 年代半ばに始まったパソコンとインターネッ トの融合による情報産業の大衆化であり、「IT 産業」とはハードウェア、ソフトウェアとサービス、通信 機器、通信サービスのような情報技術インフラを支える産業である。私見では、「IT」とは、多くの人 がつながるオープン・ネットワークヘの入り口となる道具であり、その中心はコンピュータと通信であ る。そのハード、ソフト、サービスを生産する産業を「狭義の IT 産業」と呼ぶ。しかし、過去の実証分 析ではもっと広い範囲をとっていることが多い。ここではその最大の範囲をとって「広義の IT 産業」 とし、集計を行う。IT 産業の規模は付加価値ベースで計測する。データは日米国際産業連関表を 使用した。これは、日米で整合的な共通の分類に基づいて作成されており、分類単位も分析に耐 えうる程度には詳細である。ただし、一部の分類では IT と非 IT が混在している。また、ソフトウェア については日米で取り扱いに差があり、調整をいくつか加えている。 データの加工方法としては、90 年および 95 年の日米国際産業連関表の投入係数を 2000 年ま で RAS 法を用いて延長推計し(2005 年も同様)、最終需要などにはいくつかの仮定を置いて各年 の産業連関表を作成した。そこからIT 産業および IT 投資の規模を、価格変化の影響を避けるた め、全体に対する構成比の形で抽出した。 分析の結果、日本のIT 産業の規模が米国と比べて劣っていないこと、2005 年にかけてはむしろ 日本の方が IT 産業のインパクトが大きくなる可能性が高いことがわかった。ただし、両国とも IT だ けで経済を支えるほどのインパクトはなく、名目経済成長率に対する寄与率を見てもこの程度かと いう感じがする。『ディジタル・エコノミー』で実質成長率への寄与率が 3 分の 1 というのとは乖離が あるが、両国での IT 財価格低下幅の極端な違いが起きていない限り、こうした結論は変わらない。 一方、IT 投資の規模やその経済成長への貢献度については、2005 年にかけて米国では大きくな るが、日本では小さくなるとの結果が示された。加えて、米国の IT 投資が日本からの IT 財の輸入 に依存する傾向、逆にいうと、日本の IT 産業の生産が米国の IT 投資に依存する傾向が強まること も予想される。 統計データの整備に関しては、まず国際比較可能なデータ(国際産業連関表)の整備・改良が 必要である。日米以外の表の整備、日米国際産業連関表の精緻化、元になる産業連関表の速報 性が求められる。また、生産力効果の測定のため、ストックの基本的な統計データが必要である。さ らに、IT 統計そのものへの IT の活用も望まれる。特にディジタル・データでの公表が重要であり、 利用者の便宜もさらに考慮してほしい。 (2)電子商取引のデータ整備について 電子商取引の定義については、商務省センサス局の定義が参考になる。e-business は、コンピュ ータ・ネットワークを介した生産、販売、内部管理等の各種ビジネス・プロセスで、営利か非営利か

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を問わない。e-commerceは、コンピュータ・ネットワークを介した e-business プロセスを含む取引で、 所有権の移転を伴うものである。ここでコンピュータ・ネットワークとは、オープンかクローズかを問わ ず、双方向通信を可能とするものであり、ファックス等は除外すべきだとされている。 把握、定義の難しさについても言及されている。第 1 点は取引主体の混在であり、どの時点で集 約するべきかという問題である。現在のところ、最終販売時点で集約している。第 2 点は複数の機 能の混在であり、重複カウントの問題、B2C への B2B の混入、製造業者から消費者への直接販売 の取り扱いという問題である。第 3 点は、インターネット上では非常によく行われている無料取引、 バーター取引について、それらの価値をどうカウントするのかという問題である。 次に、電通総研の湯川氏が我が国における電 子商取引の規模を推計した例を挙げる。アンダ ーセンが試算した 99 年における電子商取引の「市場規模」は合計 3360 億円である。この中には取 引対象商品の本体価格や輸送代金等も含まれている。商品別の比較や、IT 化によって代替され た雇用に代わって期待される雇用創出効果を捉えるためには、商取引部分のみの規模を知る必 要がある。そこで、この「市場規模」に産業連関表の小売マージン率をかけて試算したものが「電子 商取引による利益」である。品目別に計算して、全部合計すると 735 億円になる。 米国商務省が実際に行っている電子商取引の実態調査をみてみよう。年ベースの製造業、卸 売業、小売業、サービス業における電子商取引、四半期ベースと月次ベースの小売業における電 子商取引がある。小売売上高統計の中にNonstore retailers という分類があり、その内訳として Elect. shopping & m/o houses がある。比率を見ると全体の4%くらいになっているが、これにはカタログ通 信販売も含まれているので、電子ショッピングは1%以下ではないか。両者の分割は今後の課題だ ろう。 (3)新しい北米産業分類システム NAICS の導入について NAICS の特徴は4つある。第 1 の特徴は、新しい経済をより反映した統計ということである。大分 類で従来一括されていたサービス業がいくつかに細分化された。また、全体的にIndustry group の 数が従来の SIC と比べて15%増加して 1170 になった。第 2 の特徴は統計間の整合性が図られた ことで、分類の原則が production-oriented(似たような生産プロセスのものを同じ産業として括る)に 統一された。これにより、パソコン販売店の多くが卸売から小売に移されるなど、分類替えが行われ たものは多い。第 3 の特徴は比較可能性で、初期段階からNAFTA 諸国と共同検討作業を進めて いる。第 4 の特徴は柔軟性で、これには二つの次元がある。一つは、経済の構造変化に対する柔 軟性であり、原則 5 年ごとに改定していくことになっている。既に2002NAICS が用意されており、建 設や、Internet Publishers といった情報産業の部門分割、電子商取引の試行的調査を反映した小 売、卸売等の改定が行われると言われている。もう一つは、国別の相違を許容するということである。 5 桁目までは NAICS の分類を共通に使うが、6 桁目は国ごとに決めてよいことになっている。 NAICS への移行に際しては利用者側と提供者側の双方でコストが発生することが避けられない。 利用者側で一番大きな問題は時系列データの断絶である。NAICS ベースをまず取り入れた小売 売上統計や製造業M3統計(出荷・在庫・受注)などをみると、SICベースのデータとはかなり異なる

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動きやレベルとなるうえ、92 年以降の時系列データしか提供されていない。提供者側の問題として は、統計の実施官庁ごとに時期がずれることがある。そうすると、2 次統計を作るときの基礎統計に NAICS とSIC のデータが並存することになり、どういう影響が出てくるのかはっきりしないが、厳密に は問題になってくるのではないか。 研究会では、以上の報告に関して、次のような議論があった。 ・ 今回実施される事業所・企業統計調査では、電子商取引の相手先と内容(受注、発注、配送、 アフターサービス)は訊いているが、金額や比率は訊いていない。商業統計調査では、電子商 取引の有無と、年間商品仕入額・販売額に占める割合を訊いている。 ・ 商務省の電子商取引の定義には非常に多くの例示がついており、ほとんど例示によって説明 しているような感じがする。これは一つの文章で定義することの難しさを表しているとも言える。 3. IT の定義と分類について4 IT の定義・分類は各種あって、基本的には分析目的に依存するものと考えられるが、汎用的、 標準的な定義・分類も必要であろう。本節では、国際的にみて標準的なものとみられるOECD の定 義・分類、および国際比較の際にしばしば利用される米国の定義・分類について概観し、最後に 我が国の分析事例におけるいくつかの定義・分類を含めて比較を行う。 (1)OECD におけるICT5の定義・分類

OECD における ICT の定義・分類を図表A−3−1、A−3−2に示す(“Definition for the Information and Communication Technology Sector”, September 1998)。その定義に当たっては次 の原則が挙げられている。 (a) 製造業については、情報処理と通信(伝送と表示を含む)の機能を果たすことを意図した製品、 または、物理的現象を検知、計測、および/または記録するか、物理的な工程を制御するた めに、電子的な処理を行う製品を生産する産業でなければならない。また、主としてこれらの製 品に用いられる部品を生産する産業も含まれる。 (b) サービス業については、電子的手段による情報処理と通信の機能を実現することを意図した サービスを生産する産業でなければならない。 ここで、いわゆるコンテンツ産業は、現段階では(b)から除かれており、ICT 産業とともに情報化さ れた経済を構成するものと位置付けられている。卸売は機械設備分が含まれているが、できれば 4 本資料は、平成 13 年 8 月 28 日の第 2 回研究会における事務局報告を本報告書の附論として 要約・再編集したものである。報告時の内容とは若干異なる場合もある。 5

OECD および欧州諸国においては ICT という言葉が使われている。IT と比べて、呼称の中に明 示的に「通信」を含むという点でニュアンスが異なるようにもみえるが、概念的には同じものと考えら

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IT 関連の商品に範囲を限定すべきであるとされている。その一方で、小売は除かれている。なお、 この定義は最終的なものではなく、検討が続けられている。また、生産物の分類についても検討が 行われている。

なお、OECD は電子商取引についても標準的な定義を試みており(“Defining electronic commerce. A discussion paper”, DSTI/ICCP/IE/IIS(2000)1, OECD, 2000.)、現在、次の 2 つの定義 について合意がなされている。

・ 広義の電子商取引:コンピュータ・ネットワークで行われる財・サービスの販売・購入で、取引主 体を問わない。

・ 狭義の電子商取引:インターネット(インターネットを利用するEDI 等も含む)を介して行われる 財・サービスの販売・購入で、取引主体を問わない。

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図表A-3-1 OECDによるICT部門の定義(

国際標準産業分類第3次改訂版に基づく)

○Manufacturing(製造業)

3000 Office, accounting and computing machinery 事務用、会計及び計算機械製造業 3130 Insulated wire and cable 絶縁電線・ケーブル製造業

3210 components 電子バルブ、チューブ及びその他の電子部品製造業

3220 Television and radio transmitters and apparatus for line telephony and line telegraphy

テレビ・ラジオ送信機及び有線電話・電信装置製造業

3230 Television and radio receivers, sound or video recording or reproducing apparatus, and associated goods

テレビ・ラジオ受信(像)機、音声又は画像録音・録画・再生装置並びに 関連製品製造業

3312 Instruments and appliances for measuring, checking, testing, navigating and other purposes, except industrial process equipment

測定、検査、試験、航法及びその他の機器製造業(生産工程制御装置 を除く)

3313 Industrial process control equipment 生産工程制御装置製造業

○Services(サービス業)

5150 Wholesaling of machinery, equipment and supplies* 機械器具卸売業 7123 Renting of office machinery and equipment (including

computers)

事務用機械・器具賃貸業(コンピュータを含む)

6420 Telecommunications 通信業

72- Computer and related activities コンピュータ及び関連産業 ハードウェア・コンサルタント業 ソフトウェア・コンサルタント業及びソフトウェア供給業 データ処理業 データベース業 事務機器、計算機及びコンピュータ保守・修理業 その他のコンピュータ関連産業

*Where possible,Member countries were asked to limit this class to include only the wholesaling of ICT goods as shown in Manufacturing component of the definition shown above.

出所:OECD(2000)“Measuring the ICT Sector”

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図表A-3-2 OECDの定義によるICT部門とその周辺部門

国際標準産業分類(ISIC)

中分類 小分類 細分類

30 Manufacture of office, accounting and computing machinery 事務用、会計及び計算機械製造業 300 3000 Manufacture of office, accounting and computing machinery 事務用、会計及び計算機械製造業 31 Manufacture of electrical machinery and apparatus n.e.c. 他に分類されない電気機械器具製造業

311 3110 Manufacture of electric motors, generators and transformers 電動機、発電機及び変圧器製造業 312 3120 Manufacture of electricity distribution and control apparatus 配電・制御装置製造業

313 3130 Manufacture of insulated wire and cable 絶縁電線・ケーブル製造業 314 3140 Manufacture of accumulators, primary cells and primary batteries 蓄電池及び1次電池製造業 315 3150 Manufacture of electric lamps and lighting equipment 電球及び電気照明器具製造業

319 3190 Manufacture of other electrical equipment n.e.c. 他に分類されないその他の電気機器製造業 32 Manufacture of radio, television and communication equipment and apparatus ラジオ、テレビ及び通信装置製造業

321 3210 Manufacture of electronic valves and tubes and other electronic components

電子バルブ、チューブ及びその他の電子部品製造業 322 3220 Manufacture of television and radio transmitters and apparatus for line

telephony and line telegraphy

テレビ・ラジオ送信機及び有線電話・電信装置製造業 323 3230 Manufacture of television and radio receivers, sound or video recording or

reproducing apparatus, and associated goods

テレビ・ラジオ受信(像)機、音声又は画像録音・録画・再生装置並びに関連 製品製造業

33 Manufacture of medical, precision and optical instruments, watches and 医療用機器、精密・光学機器及び時計製造業 331 Manufacture of medical appliances and instruments and appliances for

measuring, checking, testing navigating and other purposes, except optical

医療用機器、測定、検査、試験、操作及びその他の機器製造業(光学機器を 除く)

3311 Manufacture of medical and surgical equipment and orthopaedic appliances 内科用・外科用機器及び整形外科用器具製造業 3312 Manufacture of instruments and appliances for measuring, checking,

testing, navigating and other purposes, except industrial process control equipment

測定、検査、試験、航法及びその他の機器製造業(生産工程制御装置製造 業を除く)

3313 Manufacture of industrial process control equipment 生産工程制御装置製造業 332 3320 Manufacture of optical instruments and photographic equipment 光学機器及び写真機器製造業 333 3330 Manufacture of watches and clocks 時計製造業

51 Wholesale trade and commission trade, except of motor vehicles and 卸売業及び委託販売業(自動車及びオートバイを除く) 515 5150 Wholesale of machinery, equipment and supplies 機械器具卸売業

64 Post and telecommunications 郵便及び通信業

641 Post and courier activities 郵便業及び郵便以外の文書・小荷物配達業

6411 National post activities 国営郵便業

6412 Courier activities other than national post activities 国営郵便業以外の文書・小荷物配達業

642 6420 Telecommunications 通信業

71 Renting of machinery and equipment without operator and of personal and household goods

機械器具(オペレータなし)及び個人・家庭用品賃貸業 712 Renting of other machinery and equipment その他の機械器具賃貸業

7123 Renting of office machinery and equipment (including computers) 事務用機械器具賃貸業(コンピュータを含む)

72 Computer and related activities コンピュータ及び関連産業

721 7210 Hardware consultancy ハードウェア・コンサルタント業

722 7220 Software consultancy and supply ソフトウェア・コンサルタント業及びソフトウェア供給業

723 7230 Data processing データ処理業

724 7240 Data base activities データベース業

725 7250 Maintenance and repair of office, accounting and computing machinery 事務機器、計算機及びコンピュータ保守・修理業 説明

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(2)米国における IT の定義・分類 我が国では、米国との比較に際して、米国商務省の『ディジタル・エコノミー』における IT の定 義・分類が使われることがある。図表A−3−3の左の欄が同書で用いられているIT の分類であり、 現行の標準産業分類である NAICS(北米産業分類システム)の分類番号を用いて定義されている。 なお、NAICS においては IT 関連サービス業の中心である情報サービス業と通信サービス業等が 一体となった情報産業が設けられているが、後述するように、日本標準作業分類においても情報 通信業が新設され、大分類での比較可能性が向上したとされている。 『ディジタル・エコノミー』では、図表A−3−4のような IT 関連の職種分類も示している。

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図表A-3-3 米国『デジタル・エコノミーⅡ』におけるIT部門の定義

○ハードウェア産業 産業

コンピュータとコンピュータ関連機器 334111 Electronic Computer Manufacturing 334112 Computer Storage Device Manufacturing 334113 Computer Terminal Manufacturing

334119 Other Computer Peripheral Equipment Manufacturing

コンピュータとコンピュータ関連機器の卸売業 42143pt. Computer and Computer Peripheral Equipment and Software Wholesalers コンピュータとコンピュータ関連機器の小売業 44312pt. Computer and Software Stores (pt) - Retail

計測機械、事務機器等 334119 Other Computer Peripheral Equipment Manufacturing 333313 Office Machinery Manufacturing (pt)

339942 Lead Pencil and Art Good Manufacturing (pt) 334518 Watch, Clock, and Part Manufacturing (pt) 電子管 334411 Electron Tube Manufacturing

プリント基板 334412 Bare Printed Circuit Board Manufacturing 半導体 334413 Semiconductor and Related Device Manufacturing パッシブ電子機器 334414 Electronic Capacitor Manufacturing

334415 Electronic Resistor Manufacturing

334416 Electronic Coil, Transformer, and Other Inductor Manufacturing (pt) 334417 Electronic Connector Manufacturing

334418 Printed Circuit Assembly (Electronic Assembly) Manufacturing (pt) 334419 Other Electronic Component Manufacturing

336322 Other Motor Vehicle Electrical and Electronic Equipment Manufacturing (pt) 産業用計測機器 334513 Instruments and Related Products Manufacturing for Measuring, Displaying,and

Controlling Industrial Process Variables

電力測定機器 334416 Electronic Coil, Transformer, and Other Inductor Manufacturing (pt)

334515 Instrument Manufacturing for Measuring and Testing Electricity and Electrical 実験用分析機器 334516 Analytical Laboratory Instrument Manufacturing

○ソフトウェアとサービス産業 産業

コンピュータプログラミングサービス 541511 Custom Computer Programming Services パッケージソフトウェア 51121 Software Publishers

334611 Software Reproducing

ソフトウェアの卸売業 42143pt. Computer and Computer Peripheral Equipment and Software Wholesalers ソフトウェアの小売業 44312pt. Computer and Software Stores (pt) - Retail

コンピュータ統合システム設計 541512 Computer Systems Design Services (pt) コンピュータ処理とデータ準備 51421 Data Processing Services

情報検索サービス 514191 On-Line Information Services

コンピュータサービスマネジメント 541513 Computer Facilities Management Services

コンピュータレンタルとリース 53242 Office Machinery and Equipment Rental and Leasing (pt) コンピュータメンテナンスと修理 44312 Computer and Software Stores (pt)

811212 Computer and Office Machine Repair and Maintenance (pt) コンピュータ関連サービス等 541512 Computer Systems Design Services (pt)

541519 Other Computer Related Services

○通信サービス産業 産業

電話・電信通信 513321 Paging

513322 Cellular and Other Wireless Telecommunications (pt) 51333 Telecommunications Resellers (pt)

51331 Wired Telecommunications Carriers (pt)

513322 Cellular and Other Wireless Telecommunications (pt) 51334 Satellite Telecommunications (pt) 51339 Other Telecommunications ラジオ放送 513111 Radio Networks 513112 Radio Stations テレビ放送 51312 Television Broadcasting ケーブルテレビとその他有料テレビ放送 51321 Cable Networks

51322 Cable and Other Program Distribution

○通信機器

産業

家庭用オーディオとビデオ機器 33431 Audio and Video Equipment Manufacturing 電話・電信機器 33421 Telephone Apparatus Manufacturing

334416 Electronic Coil, Transformer, and Other Inductor Manufacturing (pt) 334418 Printed Circuit Assembly (Electronic Assembly) Manufacturing (pt) ラジオ・テレビ、通信機器 33422 Radio and Television Broadcasting and Wireless Communications Equipment

Manufacturing (pt)

磁気ならびに光メディア 334613 Magnetic and Optical Recording Media Manufacturing

出所:フジタ未来経営研究所(1999)『デジタル・エコノミーⅡ』 CHAPTER2への付録「インフォメーション・テクノロジー製造産業」 NAICSの分類名は“U.S. Censusu Bureau 1997 NAICS and 1987 SIC Correspondence Table"

NAICS(北アメリカ産業分類システム)

NAICS(北アメリカ産業分類システム)

NAICS(北アメリカ産業分類システム)

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図表A-3-4 IT関連の職業の各種分類

(1)『デジタル・エコノミー2000』におけるIT関連職業 (2)篠崎『IT投資の経済効果に関する実証研究』における日本のIT関連職種 IT職業:電子商取引、その他のインターネットやネットワーク関連活動を円滑に 進めるのに必要なITインフラの製造・運用・維持にあたる職業 産業連関表 雇用マトリックス コンピュータ・システム科学者・技術者・管理者 0102010 情報処理技術者 データベース管理 0319065 せん孔機等操作員 システムアナリスト 0319066 電子計算機等操作員 コンピュータ・プログラマー 0836132 無線通信・無線技術従事者 放送技術者 0836133 有線通信員 コンピュータ機器オペレータ 0836134 電話交換手 データ処理機器修理 0836136 その他の通信従事者 通信機器オペレータ 電力線設置・補修 出所:篠崎彰彦(2001)『IT投資の経済効果に関する実証研究』 電話・ケーブルテレビ設置・補修 第5章 「日本の業種別IT労働者」 PBX設置・補修 電気・電子技術者 コンピュータ・エンジニア コンピュータ・サポート専門家 その他のコンピュータ科学者 電気・電子技術工 複写・郵送などの事務機オペレータ 会計・計算機オペレータ データ入力パンチャー 産業・商業用電子機器修理 電気・電子機器組み立て・精密 電子機械機器組み立て・精密 電子半導体処理 出所:米国商務省(室田訳)(2000)『デジタル・エコノミー2000』 第Ⅰ部 第5章「IT関連労働力の変化」 (3)広義の情報関連職業の分類 (a) 廣松・大平『情報経済のマクロ分析』の情報職業分類 組織内情報活動 意思決定、計画・調整 会社・団体役員、管理的職業、管理的公務員 情報の創造・生産 科学研究者、技術者、デザイナー等、事務従事者の一部 情報の収集・提供 記者、編集者、事務従業員の一部 情報の処理・加工 法務従事者、会計士、印刷製本工、事務従業員の一部、パンチャ、タイピスト 情報の伝達 通信従事者、事務従事者の一部 教育・訓練 教員、事務・生産従事者の一部(計測困難) 出所:廣松毅・大平号声(1990)『情報経済のマクロ分析』 第5章 「組織内情報活動」 (b) 吉川他『知識・情報集約型経済への移行と日本経済』における情報アクティビティ分類 情報アクティビティの分類 意思決定、計画・調整 会社・団体役員、管理的職業、管理的公務員 情報の創造・生産 科学研究者、技術者、美術・写真・デザイナー・音楽・芸術家、文芸家・著 述 家 情報の収集・提供 記者、編集者 情報の処理・加工 法務従事者、会計士、印刷製本工、パンチャー、速記・タイピスト 職業分類 職業分類

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(3)我が国における IT の定義・分類と比較 我が国で行われている IT 関連のいくつかの経済分析で採用されている IT 投資の分類と、米国 の『ディジタル・エコノミー』におけるIT 投資の分類、および OECD の IT 産業の分類を比較した結 果を図表A−3−5に示す。分析の事例が主として IT 投資が生産性に与える影響であるため、IT 関連の部品とサービスは含まれていないが、投資財だけを見ても細かい差が多くあることがわかる。 OECD の分類を標準と考えた場合、米国の分類では光学機器、医療用機械器具が追加された形 になっている。また、通産省の分類ではその他の電気通信機器、情報記録物、電気通信施設建設 が追加され、逆に、電子応用装置、電気計測器、理化学機械器具、分析器・試験機・計量機・測定 器が削除された形になっている。情報記録物とは音楽 CD、ビデオ等、いわゆるコンテンツのうちデ ィスク等の媒体に記録されているものであり、これを含めるかどうかは議論のあるところであるが、 OECD の定義では、少なくとも当面は含めないということであった。なお、ソフトウェアは 1993 年版 SNA の実施以降、投資として取り扱うこととなっている。 IT は変化が激しい分野なので、長期的に固定できるような定義・分類等を決めること自体が非常 に難しい。米国では、NAICS の分類が 5 年程度の間隔で見直されることになっており、また、電子 商取引の統計整備については、まず既存統計に試行的な調査項目を追加し、定義や集計法の考 え方を提示して、利用者・専門家の意見を聞きながら精度を高めていくという戦略をとっている。

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図表A-3-5 米国と日本におけるIT投資の各種定義 a b c d e f g h OECD コード 分類名 2721-011 電線・ケーブル ○ 3019-011 ホンプ及び圧縮機 ○ 3111-011 複写機 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3111-092 ワードプロセッサ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3111-099 その他の事務用機械 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3211-011 電気音響機器 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3211-021 ラジオ・テレビ受信機 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3211-031 ビデオ機器 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3211-099 その他の民生用電気機器(1990年分類) ○ 3311-011 電子計算機本体 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ Manufacturing(製造業) 3311-021 電子計算機付属装置 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3321-011 有線電気通信機器 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3321-021 無線電気通信機器 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3321-099 その他の電気通信機器 ○ ○ ○ ○ 3331-011 電子応用装置 ○ ○ ○ ○ 3332-011 電気計測器 ○ ○ ○ ○ 3341-011 半導体素子 ○ 3341-012 集積回路 ○ 3359-011 電子管 ○ 3711-011 カメラ ○ ○ ○ 3711-099 その他の光学機器 ○ ○ ○ 3719-011 理化学機械器具 ○ ○ ○ ○ Manufacturing(製造業) 3719-021 分析器・試験機・計量器・測定器 ○ ○ ○ ○ 3719-031 医療用機械器具 ○ ○ ○ 3919-021 情報記録物 ○ ○ 4132-031 電気通信施設建設 ○ ○ ○ 6111-011 卸売 の一部 ○ 7312-011 国内電気通信(除く移動通信) ○ 7312-021 移動通信 ○ 7312-031 国際電気通信 ○ Services(サービス業) 7319-099 その他の通信サービス ○ 8512-011 ソフトウェア業 ○ ○ ○ ○ 8512-012 情報処理・提供サービス ○ 8513-014 事務用機械器具(除く電算機等)賃貸業 ○ 8516-101 機械修理 ○ a:米国商務省による情報化投資の定義(財のみ) b:a+ソフトウェア業 c:通商産業省による狭義の定義の情報化投資の定義 d:同狭義の情報化投資(財のみ) e:松平Jordan「情報化がマクロ経済に与える影響」「FRI Review 1997.7」で、米国商務省の定義に日本の産業連関表を対応させたもの f:日本経済研究センター「日本経済の再出発Ⅱ-IT革命の衝撃とその評価」 g:「H12年経済白書」 h:「H12年通信白書」 1995年日本産業連関表・基本表 基本部門分類(行)

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4. OECD におけるIT 化の実態把握と統計データの整備状況6 OECD では、ICT の定義・分類、電子商取引の計測に関する国際比較可能な統計の整備、情報 社会指標の開発、電子商取引等の ICT が経済社会に及ぼす影響について検討するとともに、イン フレなき持続的な成長を実現するための政策的な要件を特定するため、ニューエコノミー(ICT の 拡大とリンクした生産性上昇によるインフレなき高成長)の存否とその条件について研究を行って いる。 ここでは、実際に前節で紹介した定義・分類に基づいて ICT を計測した OECD 加盟国間の国際 比較(“Measuring the ICT Sector”, OECD, 2000)について紹介する。この中では、ICT 部門におけ る雇用、付加価値、研究開発支出、国際貿易、ICT 部門の相対的重要度が取り上げられている。 具体的には次のとおりである。実際に各国の統計データが上記の定義に従って収集・加工されて いるが、卸売業については全て含む国、全て除く国、一部を含む国に分かれている。また、国際貿 易については、サービスの一部または全部が欠けた国がある。日本のデータを図表A−4−1に、 付加価値に関する国 際比較データを図表A−4−2に示す。

(a) 雇用:全加盟国の ICT 雇用総数に対する各国の雇用のシェア、ICT 部門の雇用の全産業に 対する構成比、ICT の内訳(通信業・ICT 製造業・その他の ICT サービス業)の構成比 (b) 付加価値:雇用と同様の3点の比較に加えて、ICT 産業の付加価値率、ICT産業における雇 用1人当たりの付加価値 (c) 研究開発費:雇用と同様の3点の比較に加えて、ICT 部門における研究開発費の付加価値に 対する比率、全産業の研究開発費対付加価値比率と ICT 部門の研究開発費対付加価値比 率の関係 (d) 国際貿易:ICT(財・サービス)の貿易収支、ICT 部門の貿易額(輸出+輸入)の貿易総額に対 する比率

(e) ICT 部門の相対的重要度:ICT 部門の雇用、付加価値、研究開発費、貿易額の全産業(全貿 易額)に対する構成比から各国を3階層にランク付け

6

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図表A−4−1

Manufacturing ICT Telecommunications Other ICT Total ICT services 1997 Number of enterprises1 17 522 6 024 20 876 4 4 4 2 2 Employment1 1 210 500 219 000 630 483 2 0 5 9 9 8 3 Production 48 155 000 13 304 800 8 268 551 6 9 7 2 8 3 5 1 Value added 15 020 000 6 970 000 3 074 957 2 5 0 6 4 9 5 7 Capital expenditure 2 630 000 3 970 300 407 361 7 0 0 7 6 6 1

Wages and salaries2 5 777 000 2 110 267 2 525 675 1 0 4 1 2 9 4 2

R&D 3 847 634 289 787 173 523 4 3 1 0 9 4 4 Imports 5 753 573 207 670 422 100 6 3 8 3 3 4 3 Exports 13 387 195 165 020 171 290 1 3 7 2 3 5 0 5 Production 291 848 80 635 50 112 4 2 2 5 9 6 Value added 91 030 42 242 18 636 1 5 1 9 0 9 Capital expenditure 15 939 24 062 2 469 4 2 4 7 1

Wages and salaries2 35 012 12 712 15 307 6 3 0 3 2

R&D 23 319 1 756 1 052 2 6 1 2 7 Imports 47 597 1 714 3 483 5 2 7 9 3 Exports 110 648 1 363 1 414 1 1 3 4 2 4 1998 R&D 3 894 686 330 799 328 764 4 554 249 Imports 5 472 541 208 450 461 900 6 142 891 Exports 12 899 149 151 790 173 740 13 224 679 R&D 23 748 2 017 2 005 27 770 Imports 41 900 1 594 3 532 47 026 Exports 98 857 1 163 1 338 101 358 1. Number of establishments for ICT manufacturing and other ICT services. For other ICT services, 1996 instead of

1997

2. 1996 instead of 1997 for Telecommunications. 3. Exchange rates for trade data do not use PPPs.

Source : Ministry of Post and Telecommunication, Ministry of International Trade and Industry, Management and

Coordination Agency, and OECD.

million JPY million USD using PPPs 3 The ICT sector in Japan

Numbers million JPY

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図表A−4−2

Value added Share of country Value added / Value added / Value added in Share of ICT in ICT in total OECD5 production employment total business value added in

(million (%) in ICT (%) in ICT sector total business PPP USD) (PPP USD) (million sector (%)

PPP USD) Australia (1998-99) 14 402 1.2 31.6 73 636 347 675 4.1 Austria1 9 379 0.8 32.3 56 917 138 266 6.8 Belgium 10 029 0.8 28.8 76 926 174 166 5.8 Canada 34 965 2.9 40.7 81 324 535 377 6.5 Czech Republic1 5 733 0.5 43.4 37 716 123 187 4.7 Finland 6 139 0.5 32.0 69 894 74 284 8.3 France 46 033 3.9 46.0 67 592 875 161 5.3 Germany2 89 154 7.5 .. 91 534 1 458 771 6.1 Hungary1 7 048 0.6 38.8 44 765 76 508 9.2 Italy 53 837 4.5 39.5 80 183 924 663 5.8 Japan 151 909 12.8 35.9 73 743 2 613 527 5.8 Korea2 62 722 5.3 48.1 135 635 585 273 10.7 Netherlands2 14 131 1.2 47.6 71 008 279 705 5.1 Norway (1995) 3 670 0.3 51.0 49 641 57 783 6.4 Portugal1 6 155 0.5 36.4 65 267 109 616 5.6 Sweden 11 773 1.0 31.4 67 588 126 464 9.3 United Kingdom 81 919 6.9 35.6 73 692 979 441 8.4 United States 581 540 48.8 49.5 128 629 6 717 825 8.7 G73 1 039 357 87.3 44.2 99 469 14 104 765 7.4 European Union3,4 328 549 27.6 37.8 76 610 5 140 536 6.4 Total OECD3 , 5 1 190 537 100 43.5 96 470 16 197 692 7.4

1. Including all of Wholesale of machinery, equipment and supplies (ISIC 5150). 2. Excluding all of Wholesale of machinery, equipment and supplies (ISIC 5150). 3. Excluding Germany for value added to production ratio.

4. Excluding Denmark, Greece, Ireland, Luxembourg and Spain. 5. Calculated for the 18 countries for which data are available.

Source : OECD ISIS, Telecommunications and ADB databases, May 2000 and national statistical offices.

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また、電子商取引の計測に関する国際比較可能な統計の準備として、電子商取引の計測を行う ためのモデルを作成し、次の3つの次元で電子商取引の実態を広く把握しようという合意がなされ、 最初の2つ(実態把握)から実際のデータ収集が始められている。 ・E-readiness:電子商取引を支える技術的、商業的、社会的なインフラ ・E-intensity:電子商取引の利用度、量、額、取引の性質 ・E-impact: 電子商取引の影響

さらに、ICT の経済への影響等に関する現状分析と展望を行う“OECD Information Technology Outlook 2000”の第 1 部において、経済の IT 化に関する実態把握を行う中で、IT の市場規模、電 子商取引の Readiness、ディジタル・ディバイドを含む多くの国際比較可能な統計データが紹介さ れている。これと我 が国で通常入手可能な統計データとの対応関係を図表A−4−3に示す。

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図表 A-4-3 “

OECD Information Technology Outlook 2000”

の使用データと

我が国の統計データの対応関係

第1章 IT と経済 表1 ICT 産業の付加価値の対 GDP 比(1980、1990、1997)=工業統計表(製造業のみ、本社計上 の中間投入が付加価値に混入) 表2 世界各国における ICT 財の生産額(1997):電子データ処理、事務用機器、ラジオ(モバイル 含む)とレーダー、通信、家電(オーディオ・ビデオ)、構成部品(Components)の生産高の比 較=工業統計表 図1 ICT 生産額の国(地域)別分析:ICT 財別国(地域)別(米国、日本、その他のG7その他の OECD、DAEs、その他)の割合=表2 図2 OECD 加盟国における ICT 財の貿易額:1990 年を 100 とした場合の通信機器、電子機器、 コンピュータ機器の貿易額=外国貿易概況 表3 OECD 加盟国におけるコンピュータ機器の貿易額(1990、1998):相手国(地域)別の輸出入 割合=貿易月表 表4 OECD 加盟国における通信機器の貿易額(1990、1998):相手国(地域)別の輸出入割合= 外国貿易概況 表5 OECD 加盟国における構成部品(Components)の貿易額(1990、1998):相手国(地域)別の 輸出入割合=外国貿易概況または貿易月表 表6 OECD 加盟国におけるソフトウェアの貿易額(1998):相手国(地域)別の輸出入割合=国際 収支表(ソフトウェア開発・サービスが「情報サービス」に、ソフトウェアの著作権使用料が「特 許等使用料」に含まれる)、貿易月表(ソフトウェア・パッケージが「電気機器及びその部分品 並びに録音機、音声再生機並びにテレビジョンの映像及び音声の記録用又は再生用の機 器並びにこれらの部分品及び付属品」に含まれる) 表7 ソフトウェアの主要な輸出入国(1998):国別輸出入額=表6 表8 コンピュータと通信サービスの貿易額(1998):国別輸出入額=日本貿易概況、国際収支表 表9 ICT 財の主要な輸出入国(1990、1995、1998):コンピュータ、通信機器、構成部品の国別輸 出入額の 3 時点での比較=外国貿易概況または貿易月表 図3 OECD 加盟国における雇用トレンド:1980 年を100 とした場合のICT 製造業、ハイテク産業、 製造業全体の雇用トレンド=雇用動向調査、労働力調査 (ICT産業等はとれない) 図4 ICT マーケットの国(地域)別の内訳(1992、1997)=民間データ

図5 ICT マーケットのセグメント別の内訳(1992、1997):通信機器・サービス、IT ハードウェア、IT サービス・ソフトウェア別の割合=民間データ

図6 主なOECD 加盟国におけるICT 支出の対 GDP 比(1992∼1997):米国、OECD、EU、日本の 比較=(ICT財の投資、中間投入、家計消費または国内総需要)

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ア、IT サービス・ソフトウェア)別対 GDP 比=(各財別の投資、中間投入、家計消費または国 内総需要)

図8 OECD 加盟国以外の ICT マーケット(1992、1997):国別 ICT マーケットの金額と平均年間成 長率 表 10 IT 企業 上位 50 社(1997、1998):企業別総収入、純収入、雇用者数=民間データ 図9 上位 50 社のIT 機能別総収入(1998):ハードウェア、ソフトウェア、流通(distribution)、サービ ス、データ通信別総収入=民間データ 図 10 IT 企業 上位 50 社の地域別セグメント別収入額(1998):ハードウェア、ソフトウェア、流通 (distribution)、サービス、データ通信別 北米、アジア太平洋、ヨーロッパ別収入額=民間 データ 表 11 主なヨーロッパのIT 企業(1997、1998):企業別総収入、純収入、雇用者数=民間データ 図 11 IT 企業 上位 50 社の収入・雇用者数の企業・地域別割合(1998)=民間データ 図 12 世界の主なIT 企業の国内、海外別収入の内訳(1998):北米、アジア太平洋、ヨーロッパ別、 国内、海外収入別金額=民間データ 図 13 セグメント別、収入源別売上内訳(1998):セグメント別 国内、海外収入別金額=民間データ 表 12 IT 企業 上位 25 社中 20 社の総収入に占める研究開発費の割合と研究開発費の増加率の 推移(1994∼1998)=民間データ 図 14 IT 企業上位 50 社の地域別雇用者数と雇用者 1 人当たりの収入額の推移(1994∼1998)= 民間データ 図 15 IT 企業の雇用者1人当たりの収入増加率(1996 から1998 の増加率)=民間データ 図 16 北米の IT(コミュニケーションとメディアセクター)における買収と株式公開(1993∼1998)= 財務省 HP(民間データ)、証券取引所データ等 図 17 ヨーロッパと北米におけるセクター別 M&A 額(1997、1998):ソフトウェア、ハードウェア、通 信、サポートサービス別 M&A 額=図 16 図 18 ヨーロッパにおけるM&A 件数(1998):買収企業の国・非買収企業の国別=図 16 表 13 OECD 加盟国における製造業及びサービス業の付加価値の対 GDP 比(1985、1996)=SN A 表 14 民間企業の研究開発費における ICT セクターの割合(1997):ICT 産業と通信サービス業に おける割合(通信サービス業については日本はなし)=科学技術研究調査(H14 年から OECD マニュアルに沿って調査範囲を拡大)または企業活動基本調査(ただし、資本金 3000 万円以上で従業者 50 人以上の企業のみ)

図 19 ICT 産業とその他の産業における研究開発強度(intensity)(1997):ハイテク産業、ICT 産業、 製造業、全産業、サービス業別の研究開発強度(5か国、日本はなし) =表14、表1 (注) 研究開発強度=研究開発費/付加価値

表 15 研究開発強度の高い ICT 企業(1998):(日本の企業はなし)=民間データ、有価証券報告 書

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図 20 国別の各種サービス産業と全製造業における研究開発費の増加率(1990∼1997):全製造 業、全サービス業、通信業、コンピュータ関連業、ソフトウェア=表14 図 21 製造業とICT 財セクターにおける特許取得件数(1975∼1995):1975 年を 100 とした場合の 電子機器と構成部品業、事務用機械とコンピュータ製造業、全製造業のトレンド(アメリカに おける取得)=企業活動基本調査(ただし、資本金 3000 万円以上で従業者 50 人以上の企 業のみ)、(特許行政年次報告書は出願分野別) 図 22 ICT 機器とサービスの消費者物価指数(アメリカ 1997∼1999):1997 年を100 とした場合のコ ンピュータソフトウェアと付属品、携帯電話サービス、PC と周辺機器、情報提供・処理の物価 指数トレンド=消費者物価指数(ただし、PCと携帯電話サービスのみ) 図 23 インターネット接続費とインターネットホスト密度(1999):1000 人当たりのインターネットホスト 数とOECD を 100 とした場合の接続費=情報通信白書等 図 24 アメリカのICT セクターにおけるベンチャーキャピタル投資額(1995∼1998):ソフトウェアと情 報、通信、コンピュータと周辺機器、半導体別投資額と全投資額におけるICT セクターの割 合=民間データ 図 25 ヨーロッパにおけるICT 企業の投資額(1994∼1998):コンピュータ関連、通信別投資額=民 間データ 第2章 IT マーケット

図1 OECD におけるICT とIT マーケットの内訳(1997):IT(ソフトウェア、IT サービス、PC とワーク ステーション、データ通信機器、その他のハードウェア)、電気通信機器とサービス、Internal IT spending 別の割合=民間データ

図2 OECD における国(地域)別 IT マーケット(1990∼1997):米国、EU、日本、他の OECD 加盟 国別金額=民間データ 表1 OECD 加盟国におけるIT マーケット(1990、1997):ハードウェア(マルチ・ユーザーシステム、 データ通信機器、シングル・ユーザーシステム)、パッケージソフトウェア、IT サービス別の割 合と1990 から1997 の増加率=民間データ 図3 OECD 加盟国におけるセグメント別 IT マーケット(1990∼1997):サービス、ソフトウェア、シン グル・ユーザーシステム、データ通信機器、その他のハードウェア別金額と割合=民間デー タ 図4 OECD 地域のハードウェア支出額におけるハイエンドサーバー、データ通信機器、PC・ワーク ステーション別金額と増加率(1990∼1997)=民間データ 表2 PC の仕向け地別の出荷額と増加率(1993∼1998)=民間データ 図5 G7 とその他 OECD 各国における PC の導入割合と世帯、学校におけるシェア(1992、1997) =通信利用動向調査(世帯調査)または全国消費実態調査(5 年ごと)、学校における情報 教育の実態等に関する調査等 図6 OECD 加盟国におけるホワイトカラー労働者100 人当たりの PC 保有台数(1997):(日本なし)

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=情報処理実態調査と賃金構造基本調査から推計可能か 図7 米国におけるコンピュータハードウェアの卸売物価指数(1992∼1999):1992 年を 100 とした 場合のラージスケール・コンピュータ、ミッドレンジ・コンピュータ、PC/ワークステーション、ラッ プトップの指数トレンド=卸売物価指数(次期改定時に PC と汎用コンピュータ・サーバーを 分離する予定で、分類は異なる) 図8a セグメント別半導体マーケット(1990∼1998):マイクロプロセッサー、メモリー、リニア、ディス クリート、その他別金額=WSTS(世界半導体市場統計) 図8b 地域別半導体マーケット(1990∼1998):米国、ヨーロッパ、日本、アジア太平洋別金額=図 8a 図9 半導体の最終的な使用機器(1990∼1998):コンピュータ、電気通信、自動車、家電、工業、 軍用別割合=図 8a 図 10 G7とその他 OECD 各国におけるパッケージソフトウェアのマーケット(1990∼1997):国別金 額と増加率=特定サービス産業実態調査(情報サービス業) (売上高) 図 11 G7とその他 OECD 各国におけるIT サービスのマーケット(1990∼1997):国別金額と増加率 =特定サービス産業実態調査(情報サービス業、物品賃貸業)、商業統計調査 (売上高) 図 12 全 OECD 加盟国の IT マーケット増加率における米国の IT セグメントの寄与度(1992∼ 1997):米国のハードウェア、ソフトウェア、サービスと残りの OECD 加盟国別割合 図 13 米国におけるセグメント別の IT マーケット(1990、1997):マルチ・ユーザーシステム、シング ル・ユーザーシステム、データ通信機器、パッケージソフトウェア別金額=表1 図 14 米国における産業別の IT 支出の割合(1997)=民間データ 図 15 米国における産業別の相対 IT 強度の比較(1997) (注)相対 IT 強度=IT 支出シェア/ GDP シェア=民間データ、(SNA) 第3章 電子商取引を支える技術的、商業的、社会的なインフラ 表1 電子商取引:主な政策的課題 図1 電子商取引マーケットにおける成熟サイクル 図2 1000 人当たりのインターネットホスト数(1999):トップレベルドメイン、一般トップレベルドメイン 別=情報通信白書

表2 ウェブサイトの推計数(1997∼1999):Unique public sites、Unique private sites 別推計数=行 政情報の推進状況報告(公的部門のみ)、民間データ 図3 100 万人当たりの保証されたウェブサーバー数(1997∼1999):OECD 加盟国別=民間デー タ 表3 接続技術(1999):世界的なマーケット(世帯)におけるダイアルアップモデム、ISDN、xDSL、 ケーブルモデム、無線、衛星別割合=生活の情報化調査(個人) 図4 地域別インターネットユーザー数の分析(1999)=生活の情報化調査(個人) 表4 OECD 加盟国における世帯への PC とインターネットの普及状況=通信利用動向調査(世帯

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調査)・家計消費状況調査(H13 調査より) 図5 世帯における PC とインターネット使用割合(1999)(日本なし)=通信利用動向調査(世帯調 査)、家計消費状況調査(H13 調査より) 図6 電子商取引を可能とする技術を使用した雇用者の割合(1997∼1999):ウェブサイト、頻繁な EDI の使用または外部とのe-mail を利用する割合=通信利用動向調査(企業調査) 表5 OECD 加盟国におけるキャッシュレス支払の使用割合(1993、1997):(日本なし)Cards 、

Credit transfers、Direct debits 別割合=全国消費実態調査報告(クレジット支払のみ)

<ディジタル・ディバイド関係> 図7 世帯収入別 PC の浸透度(1995、1998):低所得、高所得別の浸透度=通信利用動向調査 (世帯調査) 図8 カナダにおける世帯主の教育レベル別コンピュータ使用割合(1998、1997):高校以下、高校、 大学別割合=なし 図9 オーストラリアにおける年齢別インターネット接続割合(1998、1999):18-24、25-39、40-54、55 歳以上別割合=通信利用動向調査(世帯調査) 図 10 フィンランドにおける世帯人数別 PC とインターネットの利用割合(インターネット:1998、PC: 1996、1998)=通信利用動向調査(世帯調査) 図 11 IT 労働者とIT 利用労働者の区分(概念図) 図 12 米国におけるIT 労働者とその他の労働者の失業率(1988-1998)コンピュータプログラマー、 コンピュータシステムアナリスト・サイエンティスト、オペレーションとシステムリサーチャー別失 業率のトレンド=なし 表6 米国におけるIT 労働者とその他の労働者の給与の増加率(1988、1998)=賃金構造基本統 計調査(SE、プログラマー、電子計算機オペレーター、キーパンチャー、ワープロオペレーター については把握可能) 図 13 米国で予想されるIT 労働者の需要と供給源(1996-2006)(推計) ○付録 表1 携帯電話加入率(1997、1998)=移動電気通信事業加入者数の現況等 表2 全人口におけるインターネットユーザーの割合(1998):(日本なし)=生活の情報化調査

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5. 米国商務省『ディジタル・エコノミー2000』におけるIT 関連の統計データと分析事例 (1)IT とニューエコノミー (a) アメリカ経済(非農業部門)の生産性の上昇率は、1973 年から95 年にかけて年率 1.4%だっ たが、95 年から99 年にかけては 2.8%に上昇した。(BLS) (b) マイクロプロセッサーに搭載されたトランジスタ数は、1960 年代以来 18 から24 ヵ月ごとに倍 増している(ムーアの法則)。また、光ファイバーの伝送能力は 12 ヵ月ごとに倍増している。 (インテル社、D. Clark) (c) コンピュータの価格は、1987 年第1四半期から1994 年第3四半期までは年率 12%の低下だ ったが、1994 年第4四半期から 1999 年4四半期までは同 26%へと低下を加速した。(BEA) 通信機器の価格は 1994 年から 98 年にかけて年率 2%低下した。 (d) 企業の IT 投資は急拡大している。コンピュータ、通信機器、半導体の産出の成長率は 1990 年代初頭の年率 12%から、最近6年間では年率ほぼ 40%に上昇した。(FRB) (e) ソフトウェアに対する企業の投資は、1987 年の 280 億ドルから、99 年には 1490 億ドルへと 増加した。(BEA) (2)電子商取引 (a) 世界のインターネット・アクセス者数は、1999 年の 1.71 億人から2000 年には 3.04 億人に増 加した。地域別の内訳をみると、アメリカとカナダの割合が初めて5割をきった。(Nua Internet Surveys) (b) B2C 電子商取引は購入契約(取引部分)で測定される。1999 年第4四半期に小売のオンラ イン販売(e−リテール)は 53 億ドル(小売全体の 0.64%)に達した。この数字は航空券・ホテ ル・入場券の予約、株式取引等を含んでいない。(Census Bureau) (c) インターネット上の消費者向けの価格については、原価に近づくという説とサイトの知名度や 使いやすさに依存するという説があり、まだ実証分析の結論は出ていない。価格付けの方法 については、インターネットの特性を活かし、財の限界費用と顧客の価格弾力性に合わせて 価格を変化させるシステムが出現している。 (d) 商品を購入する際にインターネットで情報を収集することにより、消費者の交渉力が高まる。 1999 年第1四半期に、オンライン購入サービスを通じて新車を買った人は全購入者の 2.7% に過ぎなかったが、新車購入に際してインターネットを情報収集に使った人の割合は、1998 年の 25%から1999 年第1四半期には 40%に増加した。(J. D. Powers and Associates) (e) B2B 電子商取引の 2003 年における規模は、推計手法と定義の違いにより、6340 億ドルから

2.8 兆ドルの間と見積もられている(Industry Standard)。製造業では、80%がウェブサイトを持 っているが、68%が電子商取引を行っていない(National Association of Manufactures)。現 在インターネット上で取引を行っていない企業のうち 90%近くが 3 年以内に始める予定であ る(Purchasing Magazine)。

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(f) インターネットの市場は従来のEDI よりもずっと取引コストが低いので、市場の効率改善に寄 与すると考えられる。しかし、場合によっては大手業者による競争制限的な行為が問題にな る可能性もある。卸売業、旅行代理店などの仲介業者は消滅するという予想もあったが、実 際にはインターネットに適応している。 (g) 1998 年の B2B電子商取引 6710 億ドルのうち 86%が専用ネットワーク上の EDI であった。し かし、そのシェアは 2003 年には 28%に低下する(インターネットに置き換えられる)と推定さ れている。(Boston Consulting Group)

(h) B2C 販売に占めるディジタル化されてダウンロードできる製品の比率は、現在 3%にすぎな いが、2004 年には 22%にまで上昇すると予想されている。中でも音楽のオンライン販売に占 める直接ダウンロード比率は、1999 年には 0.1%でしかなかったが、2004 年には 25%に達す ると見られている。ソフトウェア(7%→40%)と書籍(1%→13%)も急増する見込みである。 (Forrester Research) (3)IT 産業 (a) IT 産業の部門別生産額(付加価値ベース)をみると、1995 年から2000 年にかけてパッケー ジ・ソフトとコンピュータ・サービスは年率 17%、ハードウェアと通信機器は 9%、通信サービ スは 7%の伸びを示した。IT 産業の経済全体に占めるシェアは、1994 年の 6.3%から 1998 年には 8.3%へと急拡大した。(ESA estimates based on BEA and Census data and projections from ITA)

(b) IT 産業の価格変化をみると、1994 年に約 1%だった価格低下率は、1995 年には 5%弱とな り、1996 年から 98 年にかけては年率約 8%になった。中でもコンピュータと半導体産業は 1995 年から98 年にかけてそれぞれ年率 24%、29%低下した。(ESA estimates based on BEA and Census data)

(c) IT 産業の価格低下により、1995 年から98 年に経済全体のインフレ率は年平均 0.5%低下し た。この直接的な効果のほかに、IT 活用による間接的な効果もあった。(同上)

(d) IT 産業の実質経済成長率への寄与率は、1995 年から 99 年にかけて約 30%にのぼった。 (ESA estimates derived from BEA and Census data and projections from ITA)

(e) 企業の IT 機器・ソフトウェアへの資本設備支出(名目)は、1992 年の 1980 億ドル(機械支出 に占める割合は 44%)から、99 年には 4070 億ドル(同 46%)に増加した。(BEA)

(f) IT 機器・ソフトウェアへの実質企業投資は、1995 年の 2430 億ドルから99 年には 5100 億ド ルへと倍以上に増えた。機器・ソフトウェア全体の支出の増加に対する寄与は、1993 年から 94 年にかけては 50%以下であったが、99 年には 4 分の3 以上まで上昇した。(ESA estimates based on BEA and Census data)

(g) IT 機器等に対する投資の内訳をコンピュータ、その他 IT 機器、ソフトウェアに分けてみると、 コンピュータの伸びが名目値では相対的にやや低く、逆に実質値では非常に高いことが特 徴的である。(BEA)

参照

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