Title
Effects of portal-systemic shunt following 90% partial
hepatectomy in rats( 内容の要旨(Summary) )
Author(s)
福地, 貴彦
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第1251号
Issue Date
2000-07-19
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/15020
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
氏名 ■(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 福 地 卓
彦(愛知県)
博
士(医学)
乙第 1251 号 平成12 年 7月19
日学位規則第4条第2項該当
Effect$Of portaトsystemic shunt foIIpwing90%partialhepa雷ectomy
in rat$ (主査) (副査) 一豊 重
瀬治
廣佐
授授 教教 教授森
脇 久隆
論 文 内 容 の 要 旨 目的 肝悪性腫瘍に対する根治性を求めるための切除限界甲拡大は,_より一層の適応拡大へつながると考えられる。 一方で,大量肝切除後においては残存肝に対する血流が過多となり,類洞破壊を引き起こすことが報告され,門脈血の一部を体静脈系に短絡させて類洞の血流負荷ないしは圧負荷を軽減することは大量肝切除時の肝保護とな
る可能性がある。しかし致死的大量肝切除時の肝血行動態に対する門脈血短絡甲影響について検討した報告はな
い。本研究の目的は,致死的大量肝切除のモデルとして門脈体静脈短絡作成後に90如月千切除ラッ′1トを用い,、その
前後の肝血行動態を検討し,門脈体静脈短絡の意義を明らかたすることである。 材料と方法 雄性Wistar系ラットを90%肝切除4週間前に開腹術のみを行った群(以下C群)と,脾臓皮下固着術による門 脈体静脈短絡を作成した群(以下S群)に分け以下の実験を行った。 (実験1)累積生存率,肝重量再生率および病理組織学的検索 90%肝切除後各群(n=7)は24時間の時点で犠牲死せしめ,病理組織学的検討を行った。残りの各群(n=13) においては1週間の生存率を求め,生存例についてはその時点で犠牲死せしめ,肝重量再生率の測定および病理組織学的検討を行った。病理組織学的検討は肝内循環系の変化と肝細胞の変化に大別し,スコア化し比較検討し
た。 (実験2)肝血行動態 肝切除前後において色素封入マイクロスフェアを用いて行い,門脈体静脈短絡率,臓器血流量を測定し,比較 検討した。 結 果 1)累積生存率:肝切除後3日間生存率は,S群76.9%,C群30.8%と,S群が有意(P<0.05)に高かった。1週間 生存率は,S群61.5%とC群30.8%と,S群で高かったが,有意差はなかった。2)月手重量再生率:切除1週間後の肝体重比は,S群2.1±0.1%,C群2.0±0.2%と生存例ではいずれの群も肝切除
直後の残存肝の約7.5倍となり,有意差はなかった。
3)病理組織学的検索:肝切除後24時間では,ヰ心静脈拡張は両群問に有意差はなかった。類洞拡張,Glisson内 門脈拡張はS群が有意(P<0.05)に軽度であった。、肝細胞の脂肪変性はいずれの群においてもみられなかった。 1週間生存例では,中心静脈拡張は両群間に有意差はなかった。類洞拡張はS群が有意(P<0.05)に軽度であっ た。Glisson内の門脈拡張は両群間に有意差はなかった。肝細胞の脂肪変性はS群が有意(P<0.05)に軽度であっ た。-65-4)肝血行動態:肝切除後門脈圧はS群が有意(P<0.05)に低く,門脈体静脈短絡率はS群26.3±6.7%,C群9.5 ±3.8%とS群が有意(P<0.0001)に高かった。門脈流入血流量は両群間に有意差はなかった。1、門脈流入血流量 から門脈体静脈短絡血流を除いた実効門脈血流量はS群が有意(P<0.05)に少なかった。実効門脈血流量に肝 動脈血流量を加えた総肝血流量,肝1g当りの絵肝血流量はS群が有意(P<0.05)に少なかった。 考 察