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博 士 論 文 概 要

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Academic year: 2022

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(1)早稲田大学大学院理工学研究科. 博 士 論 文 概 要. 論. 文. 題. 目. 架構式プレキャスト鉄筋コンクリート工法における 労働生産性に関する研究. Study of Labor Productivity of the Reinforced Precast Concrete Frame Method. 申 氏. 名. 請. 者. 小早川. 敏. Satoshi. Kobayakawa. 専攻・研究指導 (課程内のみ). 2004 年 6 月.

(2) プレキャスト鉄筋コンクリート工法(PCa工法)が我が国に導入されて、約 40 年 が 経 過 し た 。こ の 工 法 の 導 入 は 生 産 の 場 の 工 場 へ の 移 管 や 、そ れ に と も な う 製造工程の機械化、設計の標準化など、建築生産が工業化へ移行することの可能 性 を 試 す 契 機 と な っ た 。架 構 式 プ レ キ ャ ス ト 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 工 法( R P C 工 法 ) は架構式の構法であるため、対象とする建物への適用範囲が広く、1980年代 後半の建築需要の増大を機に、住宅建築はもとより、事務所、店舗、物流倉庫、 学校、病院、工場その他RC造系の建築物へ幅広く適用されるようになった。し かし、バブル経済の崩壊に端を発した経済規模の縮小に伴う建築需要の低迷もあ り、最近その適用は、高層住宅等の一部の用途を除いて、量的な停滞を余儀なく さ れ て い る 。P C a 工 法 が 建 築 生 産 シ ス テ ム と し て の 競 争 力 を 保 持 す る た め に は 、 工業化にともなう部材製造工場の設置等の初期投資や工場の運営に要する固定費 に見合う生産性、中でも労働生産性の向上が図られなければならない。さらに、 少子高齢化、環境問題の顕在化が、より進むであろう将来の建築生産のあり方に ついて考えるとき、工法のもつ労働生産性は単に経済性についての指標を示すに と ど ま ら ず 、生 産 シ ス テ ム と し て の 高 度 化 の 観 点 か ら 捉 え ら れ な け れ ば な ら な い 。 筆者はRPC工法について、その適用性を今後さらに高めて行くための要因と して、労働生産性に着目し、その向上を図るために解決すべき課題を整理し、そ の方向性を明確にすることを目的として、過去に実施された事例に関する調査な らびに分析を行なった。本論文は全7章からなる。 第1章. 序. 論. 本論文の背景、既往の研究と問題点を明らかにして、本研究の目的および範囲 について述べた。 第 2章. RPC工 法 の現 場 工 程 における労 働 生 産 性 に関 する調 査 と分 析. RPC工法の現場工程における直接作業についての労働生産性を明らかにする ことを目的に調査ならびに分析を行なった。 2 . 2 節 で は 現 場 工 程 に お け る 労 働 生 産 性 に 関 し て 、過 去 の 実 施 例 か ら 得 ら れ た デ ータをもとに、回帰分析を行ない、単位床面積あたりの躯体労務量ならびに総労 務 量 の 回 帰 式 を 得 る と と も に 、そ の 生 産 性 に つ い て 在 来 工 法 と の 比 較 を 行 な っ た 。 2.3 節 で は 、 部 材 の 組 立 ・ 接 合 作 業 の 作 業 時 間 を 測 定 し 、 そ の 結 果 に つ い て 分 析 し た 。 ま た 、 作 業 日 報 の 記 録 を も と に 、 就 業 レベルの 作 業 時 間 の 調 査 ・ 分 析 を 行 なった。これにより部材の組立・接合工事に関する基礎的データである作業歩掛 りを定量的に明らかにした。 2.4 節 で は 、 R P C 工 法 と し て 適 用 さ れ た 各 種 構 法 や 工 法 の 種 別 と 労 働 生 産 性 の関係について分析した。その結果、RPC工法で用いられる主架構の構法およ び床構法と労働生産性の関係を明らかにした。 1.

(3) 2.5 節 で は 、 P C a 化 の 度 合 い と 労 働 生 産 性 の 関 係 に 関 し て 、 R P C 工 法 に お けるPCa化率の現状を調査するとともに、労働生産性との関係を分析した。そ の結果、PCa化率を高めることは、現場での労働生産性を高めるために有効で あることを明らかにした。 第3章. RPC工法の部材製造工程における労働生産性に関する調査と分析. RPC工法に用いる部材の製造工程における労働生産性を明らかにすることを 目的に調査ならびに分析を行なった。 3 . 2 節 で は 、R P C 工 法 で 用 い ら れ る P C a 部 材 の 製 造 歩 掛 を 調 査 し 、部 位 別 の 製造歩掛を明らかにするとともに、製造規模などの製造条件と歩掛の関係を分析 した。 3.3節 で は 、 P C a 部 材 の 製 造 に 要 す る 作 業 時 間 を 測 定 し 、 部 材 の 種 類 や 形 状 、 配筋と製造歩掛の関係を明らかにした。 3.4 節 で は 、 部 材 製 造 工 程 に お け る 製 造 作 業 の 習 熟 と 製 造 量 の 推 移 に 関 し て 、 調査ならびに分析を行なった。その結果、部材種別、製造工場種別の習熟の傾向 および、製造量の変動とラインの稼働率についての現状を明らかにした。 3 . 5 節 で は 、R P C 工 法 を 適 用 す る 際 に し ば し ば 用 い ら れ る 仮 設 工 場 に お け る 労 働生産性について、固定工場のそれと比較しながら分析を行ない、その差異を明 らかにした。 第4章. RPC工法における管理業務および間接業務の労働生産性に関する調査 と分析. RPC工法に関して、作業所や工場を運営するために行なわれる管理業務およ び、設計、積算、計画などの間接業務に関する労働生産性を明らかにすることを 目的として、調査ならびに分析を行なった。 4.2 節 で は 、 現 場 工 程 に お け る 管 理 業 務 の 生 産 性 に 関 し て 、 R P C 工 法 を 用 い た工事における工事管理に要した建築系技術者の人数を調査し、単位床面積あた りの建築系技術者数および作業所規模と配置職員数の関係式を得た。また、在来 工法との比較を行なった。 4 . 3 節 で は 、部 材 製 造 工 程 に お け る 工 場 管 理 に 要 す る 管 理 者 数 を 定 量 的 に 求 め 、 同時に工場の種別の違いよる差異について、明らかにした。 4.4 節 で は 、 R P C 工 法 に お け る 間 接 業 務 の 生 産 性 に 関 す る 調 査 と 分 析 に 関 し てRPC工法に特有な間接業務としてのPCa化のプロセスについて、その内容 を事例により調査した。 第5章. RPC工法における要素技術と労働生産性の関連に関する調査と分析. RPC工法を構成する要素技術を、構法に係わる要素技術、工法に係わる要素 2.

(4) 技術、工法推進環境の整備に係わる要素技術に分類し、それぞれについて、労働 生産性との関係を明らかにすることを目的として、実施例を中心に調査し、その 結果についての分析を行なった。 5 . 2 節 で は 、 構 法 に 係 わ る 要 素 技 術 に 関 し て 、「 構 法 の 開 発 ・ 改 良 に 関 す る も の」と「設計の合理化に関するもの」について、事例を中心に調査と分析を行な い、労働生産性との関係について明らかにした。 5 . 3 節 で は 、 工 法 に 係 わ る 要 素 技 術 に 関 し て 、「 工 事 計 画 の 合 理 化 に 関 す る も の 」、「 製 造 工 程 の 合 理 化 に 関 す る も の 」、「 施 工 工 程 の 合 理 化 に 関 す る も の 」 に つ いて、事例を中心に調査と分析を行ない、労働生産性との関係について明らかに した。 5 . 4 節 で は 、 工 法 推 進 環 境 の 整 備 に 係 わ る 要 素 技 術 に 関 し て 、「 推 進 体 制 の 整 備 に 関 す る も の 」、[ 業 務 フ ロ ー の 合 理 化 に 関 す る も の ]、「 標 準 化 の 推 進 に 関 す る も の 」「 情 報 イ ン フ ラ の 整 備 に 関 す る も の 」に つ い て 、こ れ ま で 行 な わ れ て き た 活 動を取上げ、生産性との関係について明らかにした。 第6章. 労働生産性に関する総合評価. 工 法 の適 用 計 画 から始 まり、部 材 の製 造 から施 工 に至 る労 働 生 産 性 について総 合 的 な 評 価 を行 なうとともに、労 働 生 産 性 を高 めるための課 題 と、その解 決 手 段 について整 理 し た。 6.2節 で は 、第 2 章 お よ び 第 3 章 の 結 果 を も と に 、本 工 法 に 関 し 、部 材 の 製 造 か ら施工に至るまでに要した直接作業の労務量〈合計労務量〉の労働生産性につい て在来工法と対比して評価を加えた。また、合計労務量の生産性を高めるための 要因を整理した。 6 . 3 節 で は 、本 工 法 に 関 し 、部 材 の 製 造 か ら 施 工 に 至 る ま で に 要 し た 管 理 業 務 量 (合計管理業務量)および間接業務の生産性について在来工法と対比して評価を 加えた。また、管理業務ならびに間接業務の生産性に係る現状の課題と対策を整 理した。 6 . 4 節 で は 、5 章 ま で の 調 査 な ら び に 分 析 の 結 果 を も と に 、R P C 工 法 に お け る 労働生産性に関する要因と課題を整理するとともに、その向上のための手段につ いて特性要因図を用いて整理した。 第7章. 結. 論. 各章の結論を総括して述べた。. 3.

(5) 研 究 業 績 種 類 別. 題名、. 発表・発行掲載誌名、. 発表・発行年月、. 連名者(申請者含む). 論文. (1)架構式プレキャスト鉄筋コンクリート工法における労働生産性に関する調査研究(その 3) 架構式プレキャスト鉄筋コンクリート工法における管理業務の生産性に関する調査および分析 日本建築学会計画系論文集 第 571 号 2003 年 9 月 (2)架構式プレキャスト鉄筋コンクリート工法における労働生産性に関する調査研究(その 2) 架構式プレキャスト鉄筋コンクリート工法の部材製造工程に関する工数調査および労働生産性の 分析 日本建築学会計画系論文集 第 555 号 2002 年 5 月 (3)架構式プレキャスト鉄筋コンクリート工法における労働生産性に関する調査研究(その 1) 架構式プレキャスト鉄筋コンクリート工法の現場作業に関する工数調査および労働生産性の分析 日本建築学会計画系論文集 第 546 号 2001 年 8 月. 講演. (1)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その 9.高層RC住宅建設における生産システムに関する研究 日本建築学会学術講演梗概集(関東)1997 年9月 原昌弥他 (2)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その 8.SRC柱のPC化における労働生産性の分析 日本建築学会学術講演梗概集(近畿)1996 年9月 元宗照良他 (3)ラーメンプレハブ工法における労働生産性の分析 その 3.柱 SRC、梁Sとする混合構造の場合 日本建築学会 第 12 回 建築生産と管理技術シンポジウム 1996 年 7 月 三瓶昭彦他 (4)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その7.柱 2 層1節部材のサイト工場生産 日本建築学会学術講演梗概集(北海道)1995 年 8 月 元宗照良他 (5)中空PCシステムの開発 その2.中空壁部材への高流動コンクリート充填実験 日本建築学会学術講演梗概集(北海道)1995 年 8 月 西田浩和他 (6)中空PCシステムの開発 その1.工法システムの概要と施工実験について 日本建築学会学術講演梗概集(北海道)1995 年 8 月 真柄雄二他 (7) バーリング加工を用いたPCa小梁接合部の開発 その 3.最大耐力評価式の検討 日本建築学会学術講演梗概集(北海道)1995 年 8 月 岩田弦他 (8)バーリング加工を用いたPCa小梁接合部の開発 その2.単純梁形式によるせん断実験 日本建築学会学術講演梗概集(北海道)1995 年 8 月 塚本博他 (9) バーリング加工を用いたPCa小梁接合部の開発 その1.実験概要 日本建築学会学術講演梗概集(北海道)1995 年 8 月 蔵正幸他 (10)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その6.遠心成形法による部材の製造と作業の分析 日本建築学会学術講演梗概集(東海)1994 年 9 月 (11)ラーメンプレハブ工法における労働生産性の分析 その 2.鉄骨併用混合構造の場合 日本建築学会 第 10 回 建築生産と管理技術シンポジウム 1994 年 7 月 三瓶昭彦他 (12)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その5.柱2層1節部材による鉄骨併用RPC工法の生産性調査 日本建築学会学術講演梗概集(関東)1993 年 9 月 青野周二他 5.

(6) (13) 高強度コンクリートの基礎的性状に関する実験研究 その5.RPC造における柱梁接合部への実施工 日本建築学会学術講演梗概集(関東)1993 年 9 月 石川一雄他 (14)遠心成形PC柱の力学性状に関する実験的研究 日本建築学会学術講演梗概集(関東)1993 年 9 月 内田和弘他 (15)遠心成形プレキャストコンクリート柱中空部への充填コンクリート施工実験 日本建築学会学術講演梗概集(関東)1993 年 9 月 横須賀誠一他 (16)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その4.鉄骨併用RPC工法とその労務生産性の事例調査 日本建築学会学術講演梗概集(北陸)1992 年 9 月 佐藤民佳他 (17)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その3.サイト工場による部材の生産 日本建築学会学術講演梗概集(東北)1991 年 9 月 村田光大實他 (18)ラーメンプレハブ工法における労務生産性の分析 日本建築学会 第7回 建築生産と管理技術シンポジウム 1991 年 7 月 (19)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その2.特殊部材のPC化と省力効果について 日本建築学会学術講演梗概集(中国)1990 年 10 月 石田光彦他 (20)ラーメンプレハブ工法(FRPC 工法)の生産システムに関する研究 その1.労務量とPC化率について 日本建築学会学術講演梗概集(中国)1990 年 10 月 伊達知元他 (21)RPC 造建物におけるPC床直仕上げ工法 日本建築学会学術講演梗概集(東北)1982 年 10 月 川瀬克己他 著書. その他 (特許). (1)プレキャスト複合コンクリート施工指針(案)・同解説 日本建築学会 2004 年 4 月 (2)建築工事標準仕様書・同解説 JASS10 プレキャスト鉄筋コンクリート工事 日本建築学会 2003 年 2 月 (3)建築工事標準仕様書・同解説 JASS10 プレキャスト鉄筋コンクリート工事 日本建築学会 1991 年 1 月. 共著 2003 共著 1991 共著. (1)建物基礎の構築法 特 3531681 平成 16 年 3 月 共願 (2)プレキヤストコンクリ−ト大梁 特 3433496 平成 15 年 5 月 (3)薄肉プレキャストコンクリート梁及びその製造方法 特 3351886 平成 14 年 9 月 共願 (4)軸組み鉄筋コンクリ−ト造の構築法 特 3069753 平成 12 年 5 月 共願 (5)半プレキヤストコンクリ−ト製合成大梁 特 2946359 平成 11 年7月 (6)プレキヤストコンクリ−ト造における柱梁接合方法 特 2757030 平成 10 年 3 月 (7)合成床板構築用プレキャストコンクリート板及び合成床板構築方法 特 2729711 平成 9 年 12 月 (8)柱梁の接合構造 特 2656175 平成 9 年 5 月 共願 (9)地中梁の構築方法 特 2634098 平成 9 年 4 月 (10)プレキヤストコンクリ−ト部材の製造方法 特 2622319 平成 9 年 4 月 (11)耐震壁の構築方法 特 2556389 平成 8 年 9 月 (12)プレキヤストコンクリ−ト梁の製造方法 特 2117155 平成 8 年 12 月 共願 (13)中空プレキヤストコンクリ−ト梁部材の製造方法 特 2117149 平成 8 年 12 月 (14)プレキヤストコンクリ−ト柱部材の製造方法 特 2014066 平成 8 年 2 月 (15)PC半柱 特 1770680 平成 5 年 6 月 共願 (16)柱梁の接合装置 特 1768393 平成 5 年 6 月 (17)柱梁の接合方法 特 1750306 平成 5 年 4 月 (18)プレキヤストコンクリ−ト柱の接合工法 特 1590155 平成 2 年 11 月 6.

(7) (19)柱梁の接合装置 特 1525285 平成 1 年 10 月 (20)プレキャスト鉄筋コンクリート骨組における現場打ちコンクリート壁の施工方法 特 1431045 昭和 63 年 3 月 (21)プレキヤストコンクリ−ト梁の製造方法 特 1423618 昭和 63 年 2 月 (22)プレキヤストコンクリ−ト梁の製造方法 特 1423617 昭和 63 年 2 月 (23)プレキャスト鉄筋コンクリート大梁及び小梁の接合構造 特 1316507 昭和 61 年 5 月 (24)プレキヤストコンクリ−ト梁 実 2128133 平成 8 年 7 月 (25)プレキヤストコンクリ−ト造の柱梁接合構造 実 2113665 平成 8 年 4 月 (26)柱梁の接合装置 実 1790847 平成 1 年 10 月. 共願. 共願. 以上. 7.

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参照

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