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テストハンマ−を用いた反発硬度試験結果に及ぼす測定方法の影響

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Academic year: 2022

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(1)V-430. テストハンマ−を用いた反発硬度試験結果に及ぼす測定方法の影響 エスコ技術部. 正会員. 永島. 明夫. 大林組技術研究所. 正会員. 中村. 博之. 松浦. 将雄. 長岡技術科学大学 1.まえがき. 近年,既存構造物の老朽化が顕著に見られるようになり,これに伴ってコンクリ−トの診断方法が数多く 報告されるようになってきた。各種の非破壊試験法の中でもテストハンマ−を用いた反発硬度法は試験方法 が簡便なこと,構造物を破壊することなしに測定できることから,コンクリ−ト強度の間接的測定方法とし て広く利用されおり,その試験方法は JSCE‐G504‐1999 などに規定されている。しかし微妙な測定法の違 いが測定精度に影響を及ぼす1)のが実状であり,測定方法の影響についてさらに検討が必要である。本報告 は,反発硬度法においてN型テストハンマ−を使用して,測定精度に及ぼす要因として連続使用,打撃速さ について検討を行い,また合わせてテストハンマ−の検定に使用するテストアンビルの設置条件についても 検討した結果をまとめたものである。 2.実験概要. 表−1. 実験概要を表−1に示す。打撃測定位置を図−1に示す。 検討内容は,①テストアンビルの設置場所及び条件がテス トハンマ−の検定結果に及ぼす影響,②テストハンマ−の 連続使用,③打撃速さについて検討を行った。反発硬度の 測定には2種類のテストハンマ−を用い,壁厚が 120, 150, 200mm の側壁を1区分を 25 点として区分間に休止時間を おかず連続打撃した場合と,15 分間の休止時間を設けて打 撃した場合について測定を行った。また,打撃速さは,1 回の打撃に要する時間で管理し,1, 3, 5 秒の3水準につい て検討を行うものとした。測定箇所の表面状態を確認し, 表面の凹凸による影響のないようにワイヤブラシ,と石等 で平滑に磨いて試験を行った。 3.実験結果および考察. 項 目. 実験概要. 検討内容. 測定部材 ( )は測点数 (厚 mm) テストアンビルの設置場所及び条件 ①コンクリ-ト床 直,布1枚上,合板上 テストアンビル ②アスファルト床 による 布1枚上,合板上 検 定 ③地盤:砕石,砂,土 地盤:土 (合板上) 合板上 *各設置場所で(5点),打撃時間は3秒 *テストアンビルの精度はN(R)型テストハンマ- 使用で反発度(R) 82~84の範囲 連続使用 ①連続打撃 (200点) ②1区分終了から次の区分までに 壁1(120) 15分間隔をあける 壁2(150) (1区分 : 25点×8 = 合計200点) 壁3(200) *打撃時間は3秒 打撃速さ 1回の打撃に要する時間 壁1(120) ①1秒,②3秒,③5秒 (各20点) 備考. テストハンマ-N(R)型: ①Aタイプ ②Bタイプ. 3.1 テストアンビルの設置条件が検定値に及ぼす影響 90. 90 45. ①連続で行う(25 x 8区分). 240. N型ーA. N型ーB. 打撃位置 Φ15. 区分1. 区分2 N型-B. 地盤. 85. アスファルト床 砕石 砕砂. 土. 基準値(R):82〜84. 80. 70 100以上. (10 x 2区分). 図−1. コンクリ‑ト床. 75. ②15分間隔で行う(25 x 8区分). 単位(mm). 設置場所. 240. N型-A ②15分間隔で行う(25 x 8区分). 45x4=180. 45x4=180. ①連続で行う(25 x 8区分). 反発硬度. 240. 100以上. 240 45x4=180. 90. 打撃時間 100以上. 連続使用. 100以上. 打撃位置. 直. 布. 合板. 布. 合板 合板 合板 合板. 設置条件. 図−2. テストアンビルの検定値に及ぼす影響. キーワード:テストハンマ−,テストアンビル,反発硬度,連続使用,打撃速さ 連 絡 先:〒204-8558 東京都清瀬市下清戸 4-640 TEL 0424-95-1109 FAX 0424-95-0908. -860-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) V-430. 図−2にテストアンビルによ. 50 40. ト,アスファルト床上に布1枚. 30. を敷いて行った場合の検定値は. 20. 基準値を満たしたが,合板を敷. 10. いて行った場合及び地盤(砕石, 砂,土)上に合板を敷いて行っ. 反発硬度. る検定結果を示す。コンクリ−. た場合には基準値を下回る結果 となった。これは,テストハン. 凡例 テストハンマ‑ ● N型‑A ○ N型‑B. 0 50. 40 30 20. マ−の打撃力を板及び地盤が吸. 10. 収,分散させ,反発硬度を低下. 0. させたものと考えられる。以上. (連続打撃). (区分間で15分間隔の打撃). 0. 25. の結果からテストアンビルの設. 壁1(壁厚120mm). 50. 図−3. 75. 100. 125. 150. 175 200 打撃回数. 連続及び区分間隔打撃の測定結果. 置条件は下部に衝撃を吸収する ような物を挟むことなく,コン. 表−2. クリ−トなどの強固な場所で行うことが必要である。 3.2 連続使用による測定値への影響 連続及び区分間 15 分間隔で行った場合の測定結 果を図−3及び表−2に示す。連続および間隔をお いて試験を行っても 200 回の打撃の範囲内では打撃 数の増加に伴う反発硬度の低下は見られなかった。 測定位置を一定にしたため,壁の高さ方向による強 度差の影響が考えられ,平均値に違いが認められた が,市販のテストハンマ−の2銘柄において変動係 数はAが 5.9〜7.8%,Bが 6.4〜8.5%と大差はなく, 機械の校正を適正に行うことによって両銘柄とも使 用可能と考えられる。なお,各 200 点で平均値との 偏差が±20%以上となる測定値は2%程度であった。. 連続及び区分間隔打撃の測定結果. 連続打撃 壁1(壁厚120mm) 壁2(壁厚150mm) 壁3(壁厚200mm) N型-A N型-B N型-A N型-B N型-A N型-B 個数 200 200 200 200 200 200 個数(補正) 199 200 199 197 197 199 最大値 42 44 44 47 45 43 最小値 27 32 29 30 26 29 全平均 34.0 37.6 37.6 41.2 34.7 35.4 補正平均 34.0 37.6 37.6 41.4 34.7 35.4 標準偏差 2.0 2.4 2.3 2.8 2.7 3.0 変動係数 5.9% 6.4% 6.1% 6.8% 7.8% 8.5% 区分間15分 壁1(壁厚120mm) 壁2(壁厚150mm) 壁3(壁厚200mm) 間隔で打撃 N型-A N型-B N型-A N型-B N型-A N型-B 個数 200 200 200 200 200 200 個数(補正) 199 198 198 199 198 198 最大値 46 43 48 51 45 46 最小値 30 30 30 32 28 30 全平均 36.0 36.3 39.0 41.2 33.8 36.3 補正平均 36.0 36.3 39.0 41.1 33.8 36.2 標準偏差 2.3 2.6 2.3 3.0 2.5 2.8 変動係数 6.4% 7.2% 5.9% 7.3% 7.4% 7.7% *個数補正,補正平均は平均値との偏差が±20%以上となる測定値は除いて計算. 3.3 打撃速さによる測定値への影響 区分1,2での強度差は若干あるものの,打撃時間 5秒で測定した場合と比較して,1秒の場合の反発 硬度は増加する傾向にある。. 50 反発硬度. 打撃時間を変えた場合の測定結果を図−4に示す。. 壁1(壁厚120mm). 40. (区分1). N型‑A. N型‑B. (区分2). 30 20. 4.まとめ 本試験結果の範囲内で得られた知見を以下に示す。 ①テストアンビルは剛性の高い平滑な場所に設置し てテストハンマ−の検定を行う必要がある。②連続 打撃 200 回の範囲内では性能低下は認められない。 ③打撃時間が速いと反発硬度は増加するため一定の. 10 0. 1. 図−4. 3. 5. 1 3 5 打撃時間(sec). 打撃時間と反発硬度の関係. 値を得るためには,ゆっくり操作する必要がある。 【参考文献】 1)永島明夫,山際浩二:シュミットテストハンマ−法による圧縮強度の推定法に関する研究(その2) 土木学会第 43 回年次学術講演会講演概要集第5部,pp.520-521,1988.10. -861-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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