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現場透水量試験方法に関する検討

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Academic year: 2022

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(1)V‑665. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 現場透水量試験方法に関する検討. 独立行政法人土木研究所 正会員 ○新田弘之 独立行政法人土木研究所. 吉田 武. 1.はじめに 0 10mm. 現場透水試験は舗装の性能評価として広く使用されて. 100. 0 200. 5mm. おり、最近の舗装の性能規定化に伴い、ますます重要度. 100 300. 200 400. が増している。しかし、現場透水試験については試験法. 300. 500. 342mm. 550mm. 400. に対する問題点が指摘されており、特に透水能力の高い. 600. 500. 舗装の比較評価について問題点が指摘されている 1)〜3)。. 400. 600. 500 710mm. 400. また、 「舗装の構造に関する技術基準」の中では、 「路面. 500. の高さ60cm まで満たした水を400ml 注入させた場合の 時間から算定する方法」によって計測することになって 25mm. いるが、現在市販されている現場透水試験器は必ずしも. 25mm. 8mmφ. 高さ 60cm から水を注入できる構造にはなっていない場. 40mm. 8mmφまたは20mmφ. 150mm. 50mm. a)現場透水試験器 A. 合もあり、測定不可能な場合もある。. 150mm. b)現場透水試験器 B 及び C. 図‑1 使用した現場透水試験器. そこで、本研究では、現在一般的に用いられている現 2mmφ. 場透水試験器における水頭差の影響について検討を行う とともに、高透水域の評価の可能性の検討を行ったので 報告する。 2.試験方法 試験は、形状の異なる現場透水試験器と透水能力を容 易に変化させることのできる抵抗版を用いて行った。以 下に詳細を示す。これらを用いて水頭差の影響や試験器 間の違いについて検討を行った。 (1) 現場透水試験器 現場透水試験器は、文献を参考にして、図‑1 に示す3 種類を用いた。試験器 A は、従来から市販されているも のをそのまま用いた。試験器 B は水頭差の試験が行いや すいように、円筒部分を通常より長くしたものにすると ともに、路面と 5cm 幅で接触するように底部を大きくし た。試験器 C はコック部分の内径を 20mm にして、管 内抵抗を小さくした。 (2) 抵抗版 試験には、透水能力を容易に変化させることができる ように図‑2 に示すようなアクリル製の抵抗版を作製し た。一つの穴は 2mmφの内径であり、計 44 個の穴とし た。 3.結果 3.1 水頭差の影響 水頭差の影響を見るために、読みとり開始高さを変え. 18mm 126mm 220mm. 15mm. 図‑2 アクリル製抵抗版. て透水量の変化を測定した。図‑3 に示すとおりどの現場 透水試験器でも以下の式が成り立つ。 qh=ah+b ……(1) ここで、qh:高さ h のときの透水量(ml/15s) h:読みとり開始高さ(cm) ここで、さらに抵抗版の抵抗を変化させて、q60 を求める と図‑4 のようになった。従って、a,b には以下のように 近似できる。 ……(2) a=αq60,b=βq60 これを式(1)に代入し、qh=q60 のときについて整理すると β=1-60α ……(3) となる。従って、式(1)と式(3)から、水頭差の影響は試験 器の特性値αを用いて式(4)で計算できる。 q60=qh/(1+α(h-60)) ……(4). Key word : 性能評価、排水性舗装、現場透水試験器 連絡先 : 〒305-8516 茨城県つくば市南原 1-6 Tel : 029-879-6789 Fax : 029-879-6738. ‑1327‑.

(2) V‑665. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月) 120 110. 内径の影響をみるために、抵抗版. 100. の抵抗を変化させて試験を行った。 結果を図‑5 に示す。抵抗の変化は 抵抗版の穴の数の調整によって行. 透水量(ml/s). 現場透水試験器のコック部分の. 400 試験器A 試験器C. 透水量(ml/s). 3.2 内径の影響. 90 80. 200 100. 70. ったので、横軸に穴の数を用いて. 0 0. 60 30. いる。内径の大きい試験器 C では. 50. 40. 60. 穴の数. 図-5 試験器による透水量の違い. 図-3 水頭差の透水量への影響 12. と透水量の変化が小さくなってい. 1. 25. 10. る。ここで、これらの結果をベル. 0.8. 20. ヌイの式を用いて考察する。. 0.6. 15. 透水量 Q(m3/s)は、内径 D(m) と管内平均流速 u(m/s)としたとき、. 0.4. 10. 0.2. 5. 以下のように表される。. 0 500. ……(5). 1000 q60. 透水時間(s). 30. b. 1.2. a. 試験器A,Bでは穴の数が多くなる. Q=πD2u/4. 20. 70. 測定開始高さ(cm). 直線関係があるが、内径の小さい. 試験器A 試験器B 試験器C. 300. 1000 q60. 1500. 図-4 各透水量におけるa,b値. 水頭差が H(m)のとき、入り口 摩擦損失:Fi= Ki u2/2 、管内摩擦. 8 6 4 2. 0 500. 1500. 試験器A 試験器B 試験器C. 0 0. 0.05. 0.1 0.15 1/穴の数. 0.2. 図-6 抵抗による透水時間の違い. 試験器 C は、抵抗がマイナスになってしまったが、こ. 2. 損失:Ff = 2 f Lu /D、Ki:入り口損失係数、f:管内摩擦. れは抵抗が小さいときに十分精度よく透過時間が測定で. 係数、L:管の長さ、とすれば、ベルヌイの式より以下. きなかったことが原因と考えられる。 実際の透水能力を試験器 C の値を用いて Q とし、 従来. のような関係になる。 2. 2. 2. ……(6). の透水試験器で計測される透水量(試験器B)を Q’とす. これより、 管内の抵抗は、 u に比例すると考えられる。. る。ここで、実験より、穴の数 N は透水量と比例関係に. また、現場透水試験の透過時間は、抵抗の式で表せる. あるため、. Hg= u /2+Ki u /2+2f Lu /D 2. とすると以下のようである。. Q=aN. T=a×R1+b×R2+…+c. ……(7). で表される。従って、以下のようになる。. 抵抗版による抵抗は、穴の数の逆数に比例するので、穴. Q’=400/T、a=6.45. の数の逆数を横軸に、縦軸を 400ml の透過時間とすると. N=55.5/(T-0.411u2-0.995) ∴Q=358/(400/Q’-0.0001627Q’2-0.995). 図‑6 のようになる。 試験器 C はほぼ直線であるが、従来タイプは、透過時. ……(11). ……(12). 4.おわりに. 間が短いほど直線からそれている。これは、抵抗版以外. 今回は、抵抗版を用いた試験だけで整理しているので、. の抵抗の影響が大きいためである。そこで、抵抗を考え. 水の流れが排水性舗装のような下方が拘束されている状. ると、現場透水試験器のシリンダー部分から管に入ると. 態とは異なっている。このため、今回の結果をそのまま. ころでまず抵抗が発生し、また管の中を水が通るときに. 現場で用いることはできないと考えられる。今後は現場. も抵抗が発生する。これらの抵抗は管内の水の流速 u の. のデータを集め、現場で適用できる式の作成を行う予定. 二乗に比例することが分かっている。従って、透過時間. である。. は抵抗版の抵抗に管の抵抗を加えた形になる。 そこで、透過時間を従属変数、穴の数の逆数、u2 を独 立変数として重回帰分析を行った結果、式(8)〜(10). <参考文献> 1) 草刈,福田,高橋,増山:現場透水量試験についての一考察,. のようになった。. 舗装,33(11),1998.11. 試験器 A:T=58.5×(1/N)+0.621u +0.256. ……(8). 試験器 B:T=55.5×(1/N)+0.411u +1.00. ……(9). 2. 2. 試験器 C:T=63.6×(1/N)−0.157u −0.155 2. ……(10). 2) 渡辺,室橋,東海林:排水性舗装の現場透水試験,舗装,33(11), 1998.11 3) 増山,草刈,小柴:排水性舗装の透水能力測定法に関する研究, 土木学会舗装工学論文集,第 6 巻,2001.12. ‑1328‑.

(3)

参照

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