大学生の自然意識について
―B大学と他大学との比較―
西田 裕季子 (生涯スポーツ学科 野外スポーツコース) 指導教員 清水 史郎
キーワード:自然,意識,大学生 1.序論
松本ら(2009)によると,自然体験活動に参加 した学生は,行動面・意識面で自分が変わった という自覚が見られ,参加後1年以上が経過し た後にも,ある程度,持続的な変容であったと 述べている.
筆者は,自然体験活動を行った大学生と,自 然体験活動を行っていない大学生は,自然に対 する捉え方が違うのではないかと考えた.
そこで,本研究では,大学生の自然意識につ いて,三大実習を経験したB大学生と自然体験 活動を経験していない他大学生の比較検討す ることを目的とした.
2.研究方法 1) 被調査者
三大実習を経験したB大学2回生の105名と 三大実習を経験していない他大学2 回生の 64 名を対象とした.
2) 調査方法および調査時期
松本ら(2009)の作成したアンケート項目を 参考に,筆者が修正し,合計15項目と自由記 述1項目を作成した.そして,質問15項目を 5段階評定によりアンケート調査を行った.
4.結果と考察
図1には,B大学生と他大学生の平均値の差 が有意に大きかった 6 項目のプロフィールを 示した.
図1. B大学生と他大学生の平均値の差が大き かった6項目のプロフィール
図1より,差の大きい6項目の中で,「自然と ふれあうことは楽しい」,「今後やってみたい自 然体験活動がある」,「今後,自然体験活動に参 加したい」の3項目において,B大学の学生は他 大学の学生と比べ自然体験活動に対する意欲が 高かった.また,「キャンプなどの自然体験活動 で生じる危険をたくさんあげることができる」,
「自然環境に対する意識が高いと思う」,「キャ ンプ中,突然の自然災害など突発的な事柄にも 落ち着いて対応できる」の 3 項目において,B 大学の学生は他大学の学生に比べ自然体験活動 に対する自信が高かった.
有意差がみられなかった質問項目は,「ごみ の分別のルールは守る」であった.これは,ど ちらの学生もあてはまると答えた学生がほとん どだったことから自然体験活動を経験している,
していないに関係なく,ごみの分別のルールは 守る意識が高かったと考えられる.
二つの大学の結果から,他大学の学生に比べ,
B大学の学生は,三大実習を経験していることで,
様々な自然体験活動を通し,自然体験活動に対 する意欲と自信につながったと考えられる.
5.結論
B大学の学生は,他大学の学生に比べ,自然体 験活動に対する意欲と自信が高かった.以上の ことから,B大学の学生は三大実習を経験したこ とで,自然意識が他大学の学生に比べて高いこ とが明らかになった.
引用・参考文献
松本晶子・釜本健司・早石周平(2009)大学生への 環境意識における自然体験活動の意義,『沖縄大 学人文学部紀要』.第11号,pp.43-52.
その他8編
5 非 常 に あ て は ま る
1 2 3
あ て は ま る 非
常 に あ て は ま ら な い
あ て は ま ら な い
ど ち ら で も な い
4
1. キャンプ中、突然の自然災害など突発的な事柄にも落ち着いて対応できる 9. 今後、自然体験活動に参加したい
2. キャンプなどの自然体験活動で生じる危険をたくさんあげることができる 12. 自然とふれあうことは楽しい
11. 今後やってみたい自然体験活動がある 10. 自然環境に対する意識が高いと思う
2.56 3.1 2.3 2.3
2.8 2.16
3.5 4.1 3.24 3.17 3.5 2.8