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小学生時代の自然体験と大学生が抱く自然意識の関係 髙木

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Academic year: 2021

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小学生時代の自然体験と大学生が抱く自然意識の関係 髙木 なつき(生涯スポーツ学科 野外スポーツコース)

指導教員 清水 史郎 キーワード:小学生時代,自然体験,意識

1. 目的

大橋(2007)は,子ども時代の自然と関わる遊 び体験は,子どもの豊かな成長に大きな影響を 与えていると述べている.

本研究では,小学生時代に経験した自然体験 と,現在の大学生が抱く自然意識の関係につい て明らかにすることを目的とした.

2. 研究方法

B大学に在籍する生涯スポーツ学科の2回生 134人を調査対象者とした.小学生時代に経験 した自然体験の頻度について小学生時代の自 然体験の頻度を4段階(非常に多い,やや多い,

やや少ない,非常に少ない)に分け回答を求め た.その中で,非常に多い,やや多いと回答し た被調査者70名を自然体験経験者群とし,や や少ない,非常に少ないと回答した被調査者 64名を自然体験非経験者とした.

質問紙調査は,山本ら(2004)が作成した「子 どもの自然体験活動に関する調査」を参考に,

「小学校時代の環境」から3項目,「運動と健 康」から 2 項目,「自然に対する意識」から 4 項目,「生活習慣」から2項目,「内面的特性」

から6項目の合計17項目を用いた.そして,5 段階評定による調査用紙を作成し回答を求め た.

3. 結果と考察

項目ごとに有意差検定を行った結果,質問項 目の17項目のうち「育った地域に子どもの遊 べる自然がたくさんあった」「週末などの小学 校が休みの日には,家族の方も休みであること が多かった」「自然の美しさ・偉大さをよく理 解している」「自然を大切にする意識が強い」

「自然に対する興味が強い」の5項目で自然体 験経験者の方が,自然体験非経験者に比べ有意

に高い値を示した.それ以外の12項目では,

有意な差は見られなかった.

また,「運動と健康」「自然に対する意識」「生 活習慣」「内面的特性」「小学校時代の環境」の 5 因子で自然体験経験者と自然体験非経験者 の有意差検定を行った結果,「自然に対する意 識」「小学生時代の環境」の2因子で自然体験 経験者の方が自然体験非経験者に比べ有意に 高い値を示した.つまり,小学生時代に自然体 験を多く経験した学生は,経験の少なかった学 生よりも,現在の自然に対する意識が高かった.

また,小学生時代の環境も自然体験経験者のほ うが自然豊かであり,休日に家族が揃っている ことが多かった.しかし,「運動と健康」「生活 習慣」「内面的特性」の3因子では有意な差は 見られなかった.つまり,運動と健康の面や,

生活習慣,自身の内面的な性格には,小学生時 代の自然体験の経験頻度との関係はなかった.

4. 結論

自然体験経験者は自然体験非経験者よりも 小学生時代に自然体験が豊富にできる環境で 育った学生が多かった.また,自然体験経験者 は,大学生になった現在の自然に対する意識も 高い傾向にあるという調査結果を得た.しかし,

小学生時代の自然体験の経験と,現在の大学生 の内面的な特性や生活習慣との関係性は非常 に低い傾向にあった.

引用・参考文献

大橋伸次(2007)保育職志望学生の自然体験学 習,国際学院埼玉短期大学研究紀要,第28号,

pp.9-18.

山本祐之,平野吉直,内田幸一(2005)幼児期に 豊富な自然体験活動をした児童に関する研究,

国立オリンピック記念青少年総合センター研 究紀要,第5号,pp.69-80.

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