授業力アップへの道
愛知教育大学教職大学院 志水 廣
志水廣はどんな人?
(1)神戸市生まれ、大阪教育大学、神戸市の 小学校の教員、兵庫教育大学大学院、
筑波大学附属小学校
17年前に愛知教育大学数学教育講座に 赴任 (40 歳 ) 、
現在、同大学教職大学院に移籍
(2)34年間、算数教育に携わってきた
(3)3000人の教師にアドバイス
(4)伸びる人、学校、地区
ようやく授業づくりのこつが わかってきた
•
3000人のアドバイスを通して、
•
アドバイス事例も豊富になってきた
。
•
伸びる人材を作る
授業改善の方策
志水メソッドの実践
① 音声計算練習法
②○ つけ法
③ 意味付け復唱法
④ 適用問題定着法
⑤ ヒント包含法
発刊して3年 10刷
22歳 新任教師のはじめ
• 34年前の話
• 4月のはじめ
• 職員室の私の机の上に、
教科書と指導書がぼんと
置かれた
そこから教師への道が始まった
毎週、毎週、教材研究の日々
不安との格闘
ようやく授業づくりのこつが わかってきた
•
3000人のアドバイスを通して、
•
アドバイス事例も豊富になってきた
。
•
伸びる人材を作る
伸びる教師の条件
① 素 直
② 勉強好き
③ プラス思考
•
反対の人は伸びない
素直に謙虚に学ぶ
• 研修会での雰囲気のよさ、悪さ
• 悪いところは、まず、素直に謙虚に学ぶ 姿勢がない
• なぜ、この会の講師に呼ばれているのか の意味がわからない
• いつも「教師頭」である。みなさんはど うですか
• 素直の本当の意味:あなたの頭の色付け をとること、無になること
素直というのは
•
素直レベル1
常識的に良いということを聞き入れる こと
•
素直レベル2
どんなことにもとりあえず否定しない
こと
勉強好きとは
•
月に1万円は本を読む
•
雑誌は、「教育技術」以外に2冊は とる
•
少なくとも5年間は継続する
•
メモを取る癖をつける
•
ホームページは
勉強好きとは
• 毎月、本代に給料の5%をかけている人
• 毎年、自腹で研修会にいく人
• 教師は、研修とは「ただで用意してくれ るもの」と思っている
• ただほど、無価値になるものはない
• 教師の勉強嫌いの例
• 地元の研修会、しかも自主的な研修会で 終わった後、ある民間企業の人の感想
プラス思考
•
若い教師の生きる力は、めげない心
•
目の前に起きることをプラスに 受け止める心
•
言い換えると、人のせいにしない
新任教師の育ち
• 人のせいにしない
• 教頭先生:○つけ法を鍛えました。
• 彼女は素直で謙虚。言ったことがすうっ と入る。
• 校長先生の言葉 新任は二人必要 みんなで支えた。
・無我夢中
ツキの原理
長所伸展法が断然良い。
短所に触れてかかわると人も組織も エネルギーが低下する。
良いところ、得意なところ(または人)を伸ば して
エネルギーを増やす。
得意なことの固定化・一番化ができてから 短所を改善する。
伸ばすための手法
① 長所伸展法
② 自信をつけさせること
③ 予習と本番と復習
授業力とは何か?
•
授業力={(教材把握力)
×
(子ども把握力)
×
(指導技術力)}
×
(精神エネルギー)
全てはこの公式から始まる
・得意なところから伸ばせ ・精神エネルギーとは何か
研究授業の予習と本番と復習
• 予習とは・・・指導案は1週間前、TCでも 書く。
板書案は教卓の上に。
模擬授業してあげる。
• 本番とは・・・参観者は心から応援せよ。
• 復習とは・・・振り返る、ルール化をする、
再挑戦。
本番 校内研究会
• 記録係が決まっているか
• 写真及びビデオ撮影しているか
• 授業後の協議会で授業記録が印刷されて いるか
• 協議会の黒板には、授業と同じ板書が再 現されているか
• 授業スタートに間に合わない教師??
教材把握力
①教材研究力 ②教材開発力 ③授業計画 力
① 教材研究力・・・20代
学習指導要領の目標にそって教科書を分析して、
教えるべき知識や考え方について理解を深めるこ と
② 教材開発力・・・30代以上
教科書のわくからはみでて深化・発展性のある 教材を開発すること
③ 授業計画力・・・全ての教員
教材研究した内容を1時間の授業に組み立てて いく力 20代・・・1時間 30代以 上・・・単元全体
志水式の指導技術
① ○付け法:机間指導
② 意味付け指導法:切り返し どちらも瞬時の
評価力と指導力が必要
真似る→リハーサル
リハーサルというのは、「なぞる」
ことである。
動作、まなざし、声かけ 物真似から始める
•
物真似するには、うまい教師の観
察から始まる。
真似る お手本
• 読売教師力セミナーのDVD
• 2時間32分の内容の記録
• たった1000円で名人の授業を何回も 観ることができる。
• しかも、授業解説付き。
教師の行動に意味がある
① 行動を読みとる段階
② 行動の意図を推測する段階
③ 実際に真似る段階
子どもの行動に意味がある
① 行動を読みとる段階
② 行動の意図を推測する段階
③ 実際に子どもの行動を生かす
段階
ルール化
• 例えば、机間指導でのポイント は、
①
②
③
④
⑤
ルール化
• 例えば、机間指導でのポイントは、
① スピード
② 正確さ
③ 声かけ
④ 実態把握
⑤ 判断
若い教師の当面の目標
•
45分間(50分間)をやりきる
若い教師の当面の目標
• 45分間やりきるためには、
•
説明型でもいいから、説明する内
容をしっかりつかみ、伝えること
の力を磨かせること
若手教師を伸ばすには
①
身の丈に応じて伸ばす
②
焦点化して伸ばす
表情 説明 発問 板書
机間指導 切り返し
説明力のために
•
まず、教科書の内容を頭に入れる 暗記しているか
•
次に、口に出して説明してみる
•
順序よく伝える
•
図や絵を用いる
• 外化せよ
具体的な改善目標を もって行動させる
東浦町F小学校
若手教員の研修のお手伝い
診断票への記入
藤江小の若手教師研修会
• 写真
若手教師だけの研修の場
•
若手教師だけで「わいわいがやが や」
いう場
•
模擬授業をしてみるとよい
•
若手教師指導担当係
ベテラン教師を伸ばすには
• 長所伸展法で伸ばす
• 今の現状を受け止めて、さら
に伸ばすべきところを明確化
する
ベテラン教師へ
「子どもの言葉を板書したらいい よ」
• 教材のねらいに迫るキーワードの板書
子どもの発言のおもしろさ
• 13 ÷ 3の場
面で
• 2 ÷ 3=2/
3の場面で
•
「答えがな い」
•
「あっ、分子
と分母だあ」
教師と子どもとのコミュニケー ション
① 受け止める
② 広げる
③ 深める
教師と子どもとのコミュニケー ション
① 受け止める なるほど+復 唱
② 広げる 全体を見る
③ 深める 意味を問う
写真の板書は、どれなのか?
事実、方法、理由のどれ?
・「どっちからでもよめる」
・半丸がある。
・どっちからも90どがある。
・90はまんなかにある。
・数字が10ずつ増えている。
ベテランの教師へ
• とりあえず、○つけ法をしてみる
• 3分間で40人を1回は見切ることができ る力
• 1時間に1回だけでよいから机間指導する
• 子どもの実態が見える→反省→改善へ
• ○ つけ法初級・中級・上級
確認の○つけをするだけでも違
う
○ つけ法は
•
情報のフィードバック機能
• 子ども自身に対して、教師から情報を
• 教師に対して子どもの情報を
伸びるための鉄則
1.自己努力:常に挑戦する 2.本を読む
3.人との出会いを大切にする 4.飛躍する機会を持つ
5.損得なしに動く
文部科学省の政策
① 教育学部に「教職実践演習」
という授業の設置
② 教職大学院の設置
③ 教員免許の更新制→
民主党の政策 教職大学院がメイン
「愛の現れ」 (志水
見て,見て,ぼくの顔を,ぼくのノートを
廣 作)
聞いて,聞いて,ぼくの話を,ぼくの気づきを 来て,来て,ぼくのそばに来て
かけて,かけて,ぼくに声をかけて 感じて,感じて,ぼくの心を
ほめて,ほめて,ぼくのことを心からほめて 先生,ぼくのことを見てくれていますか?
話して,話して,ぼくたちに話して,算数数学の 話を
教えて,教えて,ぼくたちにわかるように
導いて,導いて,ぼくたちを算数数学の世界へ 信じて,信じて,ぼくたちの力を
鍛えて,鍛えて,ぼくたちができるように
好きになって好きになって,ぼくたちのことを 先生,ぼくたちのことを愛していますか?
『「愛」で育てる算数数学の授業』より