志水メソッドで
「愛」のある授業を創る
京都市立松陽小学校 平成21年11月20日
愛知教育大学教職大学院教授 志水 廣
自己紹介 自己紹介
•
1974 1974 神戸市の小学校神戸市の小学校•
1985 1985 筑波大学附属小学校筑波大学附属小学校•
1992 1992 愛知教育大学 数学教育講座助教授愛知教育大学 数学教育講座助教授•
2001 2001 同講座 教授同講座 教授•
2008 2008 愛知教育大学 教職大学院 教授愛知教育大学 教職大学院 教授•
算数数学の教え方の研究算数数学の教え方の研究•
参観授業数3000 示範授業200参観授業数3000 示範授業200•
顧問学校20 地区5顧問学校20 地区5本日の話題 本日の話題
• 「愛」のある算数の授業 「愛」のある算数の授業
• 志水メソッド 志水メソッド
「愛」のある授業
「愛」のある授業
•
どの子もどの子も•
「わかる」楽しみ「わかる」楽しみ•
「できる」喜び「できる」喜び•
「使える」面白さ「使える」面白さ•
授業授業のことである。のことである。②○
②○つけ法
つけ法③
③意味付け復唱法
意味付け復唱法④
④適用問題定着法
適用問題定着法⑤
⑤ヒント包含法
ヒント包含法① 音読計算練習 法
「愛」のない授業
「愛」のない授業
•
どの子もどの子も• 「わからない」苦しみ 「わからない」苦しみ
• 「できない」悲しみ 「できない」悲しみ
• 「使えない」つまらなさ 「使えない」つまらなさ
• がある授業 がある授業
のことである。のことである。① 音読計算練習法 暗算力を伸ばす
②○ つけ法 解答促進・確 認の 手だて
③ 意味付け復唱法 理解の確認の手だ
て・意味の深まり
④ 適用問題定着法 一時間の授業内
にで きるようにする
⑤ ヒント包含法 問題解決の見通 しに 気づ かせる
「わかる」「できる」「使える」を支援する 志水メソッド
二年前出版、現在第5刷。一ヶ月間ランキ 二年前出版、現在第5刷。一ヶ月間ランキ
ング第一位
ング第一位
志水哲学志水哲学
「愛」のある算数の授業とは
「愛」のある算数の授業とは
• 「わかる」「できる」「使える」
ことについて確認 確認 と見届け と 見届け のある のある 授業 授業
• では、何を「確認」し、「見届け では、何を「確認」し、「見届け る」のか?
る」のか?
1.算数科では
1.算数科では
平成20年 新学習指導要領平成20年 新学習指導要領 よりより•
第第1 1
目標 目標•
算数的活動を通して算数的活動を通して,
,数量や図形数量や図形についてについて の基礎的・基本的なの基礎的・基本的な知識及び技能知識及び技能を 身に付けを 身に付け
,日常の事象について
,日常の事象について見通しをもち筋道を立見通しをもち筋道を立 てて考え,表現する能力
てて考え,表現する能力を育てるとともに,を育てるとともに,
算数的活動の
算数的活動の楽しさ楽しさや数理的な処理のよさや数理的な処理のよさにに 気付き,進んで
気付き,進んで生活や学習に活用生活や学習に活用しようとすしようとす る態度を育てる。
る態度を育てる。
思考力・表現力の育成 思考力・表現力の育成
•
何を何を•
何のために何のために•
数理数理の発見のための発見のため• 本当に「わかる」ため本当に「わかる」ため
•
「考えて」、「考えて」、•
「表現」するの「表現」するの かか•
きまりきまり「活用」を評価した全国学力テ
「活用」を評価した全国学力テ ストでも数理はどこに?
ストでも数理はどこに?
活用の場活用の場
• 算数科・数学 算数科・数学 科特有の活用 科特有の活用
• 他教科関連の 他教科関連の 活用 活用
• 生活への活用 生活への活用
記述式記述式
① ① 事実 事実
② ② 方法 方法
③ ③ 理由 理由
数学的な事実に対して 数学的な事実に対して
• 教材研究でメモしているか 教材研究でメモしているか
• 教師が感動しているか 教師が感動しているか
• 子ども感動を伝えようとしている 子ども感動を伝えようとしている
か か
例えば 長方形が「わかる」と 例えば 長方形が「わかる」と は は
①① 定義・定理→数学的事実 定義・定理→数学的事実
②② 方法 方法
③③ 理由 理由
④④ 具体例 具体例
⑤⑤ 図や絵 図や絵
⑥⑥ イメージとして思い浮かべることができる イメージとして思い浮かべることができる
⑦⑦ 問題が解ける 問題が解ける
長方形における数理 長方形における数理
①① 定義・定理→数学的事実 定義・定理→数学的事実
②② 方法 方法
③③ 理由 理由
教師の発問
教師の発問:辺の長さで気がついた:辺の長さで気がついた
ことがありますか?
ことがありますか?
子どもの気づき
子どもの気づき:たてと横の長さが違う!:たてと横の長さが違う!
子どもの発言の真意を引き出す 意味付け復唱法
• 子どもの発言を
• ① 「受け止める」・・・・受容
• ② 「広める」・・・・・・教師 が復唱したり、子どもに復唱さ せたりする。
• ③ 「深める」・・・・切り返し
志水メソッドとは 志水メソッドとは
①①ヒント包含法ヒント包含法
②○②○ つけ法つけ法
③③ 意味付け復唱法意味付け復唱法
④④ 試しの一問法、試しの一問法、
同一問題確認法 同一問題確認法
⑤⑤ 適用問題定着法適用問題定着法
•
見通しをもつこと見通しをもつこと•
自力解決の保障自力解決の保障•
練り上げの話し合い練り上げの話し合い•
本当にわかっている本当にわかっている かの確認かの確認•
完全に定着させる方完全に定着させる方 法法志水メソッド 志水メソッド
⑤⑤ 二人対話法二人対話法
⑥⑥ トライアングルトライアングル 学習学習
⑦⑦ 一時間の構成法一時間の構成法
⑧⑧ 音声計算練習法音声計算練習法
•
表現力の育成表現力の育成•
図・式・操作との対図・式・操作との対 応応•
問題の順序の変更問題の順序の変更•
暗算力のアップ暗算力のアップ志水メソッドを支える教材研究 志水メソッドを支える教材研究 法 法
①① 細部研究法 細部研究法
②② ミニ指導案 ミニ指導案
③③ 逆思考法 逆思考法
④④ スモールステ スモールステ ップ法ップ法
•
徹底した教材研究徹底した教材研究•
教科書の問題を見え教科書の問題を見え る化した指導案る化した指導案
•
最後に何ができてい最後に何ができてい ればよいかればよいか
•
きめ細かく順序性をきめ細かく順序性を 分析分析愛の現れ
見て見て,ぼくの顔を,ぼくのノートを
聞いて聞いて,ぼくの話を,ぼくの気づきを 来て来て,ぼくのそばに来て
かけてかけて,ぼくに声をかけて 感じて感じて,ぼくの心を
ほめてほめて,ぼくのことを心からほめて 先生,ぼくのことを見てくれていますか?
話して,話して,ぼくたちに話して,算数数学 の
話を
教えて,教えて,ぼくたちにわかるように
導いて,導いて,ぼくたちを算数数学の世界へ 信じて,信じて,ぼくたちの力を
鍛えて,鍛えて,ぼくたちができるように
好きになって好きになって,ぼくたちのことを 先生,ぼくたちのことを愛していますか?
「愛」で育てる授業とは何か
• 一言で言えば、
• 「外化」を促す 授業である。
• 思考の「外化」 (佐伯胖:青
山学院大学)
外化させると、
• 確認する必要がある。
• さらに、見届ける必要がある。
• 確認と見届けるための道具が必要
確認 と 見届ける ための道具
• ○ つけ法
・・・授業中に自力解決や 適用練習問題のときに机間指導で○を つけること• 意味付け復唱法
・・・子どもの言葉を生かすために復唱したり、復唱させ ること→子どもの言葉で授業を創る
① 音声計算練習法 暗算力を伸ばす
②○ つけ法 解答促進・確 認の 手だて
③ 意味付け復唱法 理解の確認の手だ
て・意味の深まり
④ 適用問題定着法 一時間の授業内
にで きるようにする
⑤ ヒント包含法 問題解決の見通 しに 気づ かせる
志水メソッド
○ ○ つけ法 つけ法 と復唱法 と 復唱法
•
○○ つけ法つけ法は、子どもの問題解決を促進は、子どもの問題解決を促進 するする•
意味付け復唱法意味付け復唱法は、教師と子ども、子どは、教師と子ども、子ど もと子どものコミュニケーションを促進 もと子どものコミュニケーションを促進 するするなぜ、○つけ法が大切なのか なぜ、○つけ法が大切なのか
•
子どもは、問題を解いているとき子どもは、問題を解いているとき•
①① 安心して解いているのかどうか安心して解いているのかどうか•
②② 自信をもって解いているのかどうか自信をもって解いているのかどうか•
③③ 成功しているのか、つまずいているのか成功しているのか、つまずいているのか•
子どもに自由に任せておいて本当に大丈夫なの子どもに自由に任せておいて本当に大丈夫なの か?か?•
確認しないでよいのか?確認しないでよいのか?○ ○ つけ法のよさ1:子どもにと つけ法のよさ1:子どもにと って って
○○ をもらうと嬉しい。だから、やる気がでる。をもらうと嬉しい。だから、やる気がでる。
・○をもらいためにどの子もがんばる。
・○をもらいためにどの子もがんばる。
・○だから自信をもつことができる。
・○だから自信をもつことができる。
・○だから発表しようとする。
・○だから発表しようとする。
・先生にひと言声をかけてもらって嬉しい。
・先生にひと言声をかけてもらって嬉しい。
・○になったノートを家にもって帰ることがで
・○になったノートを家にもって帰ることがで きる。 きる。
○ ○ つけ法のよさ1:教師にとっ つけ法のよさ1:教師にとっ て て
・子どもに○を与えることができる。
・子どもに○を与えることができる。
・できた瞬間をほめることができる。
・できた瞬間をほめることができる。
脳の強化学習の理論(茂木健一郎)脳の強化学習の理論(茂木健一郎)
・子どもの実態をつかむことができる。
・子どもの実態をつかむことができる。
・できていない子どもに直面する。
・できていない子どもに直面する。
・ヒントを与えることができる。
・ヒントを与えることができる。
○ ○ つけ法のよさ2:教師にとっ つけ法のよさ2:教師にとっ て て
・子どものよさが見えてくる。
・子どものよさが見えてくる。
・机間指導後の指導展開を修正できる。
・机間指導後の指導展開を修正できる。
・机間指導した証拠を残すことができる
・机間指導した証拠を残すことができる
。。
・1時間に1回は子どもとかかわりをも
・1時間に1回は子どもとかかわりをも つことができる。
つことができる。
・子どもを残さなくても済む。
・子どもを残さなくても済む。
プロセス重視の○つけ法 1/2+1/3
解決の見通し「分母をそろえる」→「通分 すればよい」と気付いてから、子どもは解 決し始めた。
子どものノート
1/2=3/6、 1/3=2/6 1/2+1/3=3/6+2/6
=5/6