国際農業経済論国際農業経済論

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国際農業経済論

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農業政策の国際比較

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数量的評価

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• 先進工業国での農産物保護水準が高いことを受け、1958年GATT専門家パネルの報告書(ハーバーラー報告)で計測の重要性を指摘

• 原理的には農業生産に与えられる保護全体の程度を計測する最良の方法は、補助金を含む国内価格が外国の供給者から得られる価格もしくは外国の消費者価格を超過する百分率で測ること

• 計測の試みは、1973年のFAO国際農業調整スタディー以降

• 農業保護政策：価格支持と政府補助金(移転)

• ふたつを単一指標で計測

• 生産者からみた移転：PSE Producer Subsidy Equivalent

• 消費者からみた移転 :CSE Consumer Subsidy Equivalent

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数量的評価

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• 1970年代前半の食糧危機と、1970年代後半から1980年にかけての農産物過剰問題の台頭

• 1980年代の米国・EU間の農産物貿易紛争の勃発(輸出補助金競争)

• 1986年G7サミット東京宣言

• 「世界農産物の構造的過剰が長年にわたる国内補助金及び農業保護政策などから派生していること、その問題は相互の協力によってのみ対処できること、農業の重要性は認識するものの、過剰の場合には政策の再編や生産構造調整が必要なこと」などを認め、「OECDでの作業を全面的に支持する」との宣言

• OECDでの論点整理・利害調整方法の模索 GATTで解決という方向性

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数量的評価

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• 1987年「国内政策と農業貿易」報告書

• 国別・品目別の移転金額と生産額に占める割合の推計

• 輸入国である日本北欧での％PSEが高いこと、輸出国でも相当高く、

輸入国、輸出国を問わず、農業政策は消費者や納税者に膨大な負担を強いていることが明らかとなった。

• また、PSEが削減された場合に貿易や各国の需給への影響が計量モデル(MTMモデル)により評価された。

• 後に、各国の需給や貿易に及ぼす影響だけではなく、環境への影響を評価するPEMモデルが開発されるに至っている。

• 貿易交渉の指標としてのAMS (Aggregate Measure of Support)

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数量的評価

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Pw

Pd Pd

PMD PMD

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数量的評価

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• PSE 性格や目的、農業生産や所得への影響の如何を問わず、農業をサポートする政策から生じる、消費者及び納税者から農業生産者への年々の粗移転金額。移転金額は庭先価格で評価。

• CSE 消費者への粗移転金額。庭先価格で評価。

• GSSE General Service Support Estimate 性格や目的、農業生産、消費または所得への影響の如何を問わず、農業をサポートする政策から生じるものであって、農業生産者へ集団的に供与される一般的サービス(研究、

開発、研修、検査、市場開発など)への年々の粗移転金額

• TSE Total Support Estimate 目的、農業生産、消費または所得への影響の如何を問わず、農業をサポートする政策から生じる納税者及び消費者からの農業生産者への年々の粗移転金額。

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数量的評価

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• pNAC producer Nominal Assistance Coefficient

• 移転額を含むグロスの生産者受取額/国境価格で評価したグロスの生産者受取額

• pNPC producer Nominal Protection Coefficient

• 生産者受取価格/国境価格(庭先価格)

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Agricultural Policy Monitoring and Evaluation 2017 (OECD)でみた農業保護の実際

http://www.oecd.org/tad/agricultural-policies/producerandconsumersupportestimatesdatabase.htm

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