国際農業経済論
WTO紛争解決手続き
• 「農林水産業・地域の活力想創造プラン」(2013年12月)
• 国内外の需要(需要フロンティア)の拡大
• 農林水産物・食品輸出を1兆円に増加
• 輸出先が求める認証・基準(貿易障壁)への対応が不可欠
• 対応策は?
• 外交チャネルの利用:WTO紛争解決手続きの利用
WTO紛争解決手続き
• 輸出先との二国間協議を紛争解決機関に要請
• 協議の妥結→紛争解決
• 妥結できない場合、パネル委員会の裁定(報告書)
• 被申立国(輸出先)の措置の違反認定→是正勧告
• 勧告実施のための「妥当な期間」の決定
• 紛争解決機関:勧告実施を監視、勧告を強制する機関ではない
• 勧告不履行の場合、対抗措置の承認→対抗措置の利用
勧告履行とパネル手続きの関係
• パネル手続きを利用する可能性
• 違反勧告の履行確率↑ → パネル利用確率↑
• 措置違反認定後に、勧告が履行される確率・・・把握が難しい
• 紛争への参加国数↑ → パネル利用確率↑
• パネル手続きのコスト↑ → パネル利用確率↓
• パネル利用:設置数vs報告書採択数 報告書採択前は「和解」
• 対抗措置の申請が承認された国は10カ国、措置の発動は5カ国
主要な要因
要因 パネル設置との関
係
備考
申立国・被申立国のGDP格差 ー 申立国のひとりあたり所得 ー
当事国の貿易額/GDP + 貿易依存度が高いほど、正当な権利を主張するこ とが肝要
申立国から被申立国への輸出額 ー 貿易上重要な相手は、政治的な摩擦のコストが大
複数国ダミー + 参加国が増えると妥協の可能性が下がる
米国ダミー + 被申立国が米国か否か
センシティヴ案件ダミー + 農業保護や文化財保護などにかかる案件か否か
実証分析例
出所:三宅・草苅「WTO紛争解決手続きにおいて勧告履行がパネル手続きの利用のに及ぼす影響」
農業経済研究87(4), pp.377-381, 2016年