自分の思いを実現していく楽しさを感じて
− 6年1組『ライブフェスタ6の1!』の実践から−
高 橋 麻里子 1.教材に込めるもの
6年1組の子どもたちとは∴音楽専科の立場で、昨年からさまざまな音楽活動を共にしてきた。音 楽の授業という限られた場、時間ではあるが、私は、その1時間1時間を大切なものと考え、子ども たちと共に音楽を楽しみながら、子どもたちの音楽への思いを精一杯とらえようとしてきた。
5年生で音楽会に向けて合唱に取り組んだ時、子どもたちは、「パートの音のバランスに気をっけ よう」「聴いている人に一番伝えたい部分を強く歌声う」など、自分なりに考えた演奏方法を積極的 に主張してきた。私は、子どもたちひとりひ、とりの中に、「自分はこう演奏したいんだ」というイメー ジをしっかりもっていることを感じた。また、6年生になって取り組んだ「君の瞳に恋している」の 合奏では、さまざまな楽器で音色を聴き比べたり、楽譜にはないリズム伴奏をっくって小太鼓やシン バルでたたいたりしていた。その姿から「自分だったらこんな演奏にしたい」という思いが伝わって きた。一つの曲を演奏する活動の中でも、自分なりの思いを演奏の中に取り入れていこうとする子ど もたちを、私はとてもいいなと思った。このような6年1組の子どもたちによさを感じた私は、もっ とひとりひとりの思いを生かして音楽を楽しむことのできる活動をやらせてみたいと強く思った。
そこで、本教材「ライブフェスタ6の1!」と出会わせることを考えた。子どもたちは、普段から 魅力を感じている曲や挑戦してみたい演奏形態などを選び、それに向かって音楽づくりしていくだろ う。そうした積み重ねの中で、納得のいく演奏ができた時、自分のライブとなるのだ。その中で最も 大切になるのは、「自分の大好きな曲を思い切り演奏したい」「一度やってみたかった楽器に挑戦した い」というようなひとりひとりのライブに込める思いである。こうした思いのもと、演奏をつくって いく中で、子どもたちは、自分のやってみたかった音楽に没頭する楽しさを味わえるのだ。CDやVTR でライブのイメージを得た子どもたちは、自分がやってみたい演奏形態の音楽を選び、演奏方法の工 夫を加えながら、自分なりの音楽づくりをしていく。そのような中では、友達と演奏を聴き合って、
「自分のライブはこれでいいのか」と音楽を改めて見っめ直すこともあるだろう。また、技術的な壁 にぶっかることもある。思うような演奏ができなくても、曲や演奏形態を変えずに自分のやりたいこ とに突き進んでいくのかヽ それとも、今自分にできる演奏形態を模索して、自分なりの演奏をしてい くのがいいのかと思い悩む。その中で、自分のライブでやりたかったこととは、どういうものなのか を探っていくことになる。「これが自分のライブなんだ」と決断していくところには、その子が音楽 で大切に考えていることが表れる。その子らしい決断をした後には、自分のライブ実現に向けて、夢 中になって取り組む姿が期待できる。その中で、自分のやりたい音楽を思い切りできた満足感や達成 感を味わえるだろう。そこに自分の思いを実現していく楽しさがあるのだ。このように、子どもたち が、自分の納得のいく音楽に向かって夢中になっていくことを願った。
2.R子さんのとらえと顧い
いっも穏やかな表情で、自分の与えられたパートの練習にこつこつと取り組むR子さん。5年生の 最後に演奏した合奏では、初めて小太鼓の担当を希望した。私は、これまであまり自分のやりたいこ とを進んで示すことの少なかった彼女が、自らやりたいという意志を表したことをうれしく思った。
その後も彼女は、「ここのリズムがうまくたたけないから教えてほしい」と何度も聞きにきては、練 習をくり返していた。私は、彼女の楽譜通りに正確なリズムで演奏したいという強い思いを感じると
ともに、そのことに向かって努力を惜しまず取り組んでいく彼女の姿に魅力を感じた。
6年生になって、「シャボン玉」の曲をロック鹿にするアレンジミュージックづくりに取り組んだ 彼女は、旋律をキーボードでロック風なリズムに変えて、何度も友達の演奏と合わせる練習をしてい
た。演奏の仕方を友達と工夫したり、自分たちができる奏法 に改善したりして、ねぼり強く音づくりをしていた。しかし 旋律をロック風の複雑なリズムに変化させた彼女たちの演奏 は、彼女たち独自のもので楽譜などなく、なかなかひとりひ とりのリズムがかみ合わなかった。それでも彼女は、正確な
リズムで演奏していこうと何度も練習をくり返していた。そ んな彼女の姿を見て、彼女には、満足する演奏ができたとい う達成感や演奏する楽しさを、思う存分味わわせてあげたい という思いを強くした。
本教材に出会うと、彼女は、今までの音楽経験の中から、
自分のやってみたい音楽を選び、音楽づくりを進めていく。
〈音づくりの様子〉
きっと彼女なら、自分が好むきれいなイ メージの音楽を選び、原曲通りに演奏をしていくだろう。彼女は、何度も主旋律を練習したり、自分 ができる工夫や表現方法を考えたりしながら、夢中になって取り組んでいく。その中では、思うよう に演奏できないと立ち止まることもあるだろう。彼女は、正確にやりたいという気持ちから、自分の ライブが実現できないのではないかと思い悩むかもしれない。そんな時は、彼女の思いを聞きながら、
「これが自分のライブなんだ」と笑顔で言える演奏ができるように、技術的な面を支えていきたい。
彼女が、自分のライブに向かってひたむきに取り組む中で、自分のやりたい音楽を夢中になって表現 していく楽しさを味わっていってほしいと私は願った。
3.ミュージックベルを使ったライブをやりたい!
ライブ鑑賞の後、彼女は、ミュージックベルを使って、自分も聴いている人も楽しくなるようなラ イブをやりたいと語るとすぐに、ミュージックベルを取りにいった。私は、迷うことなく自分のやり たいことを選択した彼女に驚くとともに、彼女のベル演奏への確かな思いを感じた。笑顔でベルの音 を試している彼女の姿から、彼女には、自分のやってみたいベルで思う存分演奏を楽しんでほしいと 思った。
彼女は、ミュージックベルを使ったライブに興味を示した友達4人とグループを組んで、音楽づく りを始めた。彼女たちは、さまざまな楽譜集からベルに合いそうな「いっも何度でも」という曲を選 び、楽譜に階名を書き込んだり、ベルやキーボードで、楽譜と照らし合わせながら音を試したりして いた。
T たくさんのベルを使うんだね。、今までベルの経験ってあるの?
C 4年の時に少しやったけど、その時は音一つ。こうやりたいんだ。
手でベルを持ち替える動きを実際に示し、熱く語る彼女の姿から、一人でいくつかのベルを持ち替 えながら演奏することへ?憧れ、そして、それを実現させたいという強い思いを感じた。私は、いっ
もよりも語気を強めて、自分の思いをはっきりと語る彼女の表れをうれしく思うとともに、そのこと を自分の力で実現していってほしいと思った。
彼女たちは、曲の前半は、キーボードの旋律演奏にベルの和音演奏を重ね、後半はベルの旋律演奏 にキーボードの和音演奏を重ねるという演奏方法に決め、練習を進めていた。ラ♭シドの3つのベル の担当になった彼女は、何度もベルを持ち替える練習をしていた。この曲の一番の盛り上がりの部分 で、彼女の担当する3昔が流れるようにつながっていて、彼女は、その演奏を原曲通りに間違えずに やりたいのだろう。そのために、持ち替えがスムーズにできるようなベルの置き方を彼女は熱心に考 えていた。ベルを取るタイミングで昔の響き方が変化することにも目を向け、録音して音を聴き直し ては、何度も友達と演奏を合わせていった。これほどまでに、昔にこだわりながら真剣に音楽づくり していく彼女の姿に、自分のライブ実現に向けての表現への気持ちの高まりを感じた。そんな彼女の 姿をグループの友達も認めていて、お互いに意見を語り合いながら、和やかな雰囲気のもと、音楽づ
くりは進んでいった。練習を積み重ねていく彼女の表情は明るく、少しずつ原曲通りに演奏できるよ
ー98−
うになってくることに喜びを感じているようだった。そうやって、自分がやりたい原曲通りの演奏に 近づけようと突き進んでいくことを、彼女自身が楽しんでいる様子がうかがえ、私はとてもうれしく 思った。
4.自分のベルを取る時の姿がなんか変!
活動が進み、中間発表をしてお互いの演奏を聴き合うこととなった。彼女たちのグループは、キー ボード担当のA子さんが欠席のため、前の時間に録ったビデオで発表した。「聴いていて楽しくなる ような、きれいですてきなライブにしたいと考えました」という彼女の言葉の後、演奏が流れ始めた。
まわりのみんなも、彼女たちも、真剣な表情で見っめていた。ところが彼女は、自分が3つのベルを 持ち替えるところになると急に首をかしげ、苦笑いをした。演奏が終わると、聴いていた友達からも、
同じグループの友達からも、「R子さんのベルの動きが速くてすごい」と、たくさんの賞賛の言葉を もらった。しかし、彼女は、そのような友達の賞賛の言葉にも、どこかすっきりしない表情で応えて いた。私は、昔の間違いもなく原曲に近い感じの演奏ができているのに、何の不満があるのだろうか
と不思議に思い、そんな彼女の考えていることを知りたいと思った。
T ビデオでの中間発表、よかったね。みんなもはめてたよ。
C 友達のメッセージカードに自分の手の動きが素早いって書いてあった。自分ではなんとも言 えない感じ。
Tt R子ちゃんは、一番それをやってみたかったんじゃないの?
C そうなんだけど…なんか変…もうちょっと、なんかね…言葉でうまく言い表せないけど…
懸命にベルの手の動きを反復して、困惑しながら話す彼女の表情は暗かった。彼女は、自分の演奏 している姿を改めて見たことで、3つのベルを持ち替える自分の手の動きが気にかかっているようだっ た。原曲通りに間違いなくできているのに、それだけでは満足できていないような彼女の様子に、私 は、いったい彼女がどのようなライブを求めているのかわからなくなってしまった。彼女がどうして いきたいと考えているのか知りたくて、さまざまな問いかけをしてみたのだが、彼女自身もうまく言 葉で説明できず、戸惑っていた。私は、彼女のライブに求めているものをとらえたいという気持ちで、
何かを考え込みながら音楽ノートを書き始めた彼女の様子を見っめていった。
〈R子さんの音楽ノートから〉
自分のベルを取るときの姿が何か変。もうちょっとかっこよくやりたいな。次は、ベルの持ち 替えを何とか_したい。曲のテンポを変えようかな?
ベルを持ち替える手の動きにぎこちなさを感じた彼女は、そのぎこちなさを何とかなくそうとして、
テンポを変えてみることを考えた。そんな彼女に、テンポを遅く変えることで、かえって演奏しにく く、音楽の雰囲気も変わってしまうのではないかという不安が、一瞬、私の中によぎった。これまで 原曲通りの演奏にしようとひたむきに取り組んできた彼女だけに、彼女の求めている演奏ができなく
なるのではないかとも思った。しかし、音楽ノートを書いている彼女の真剣な表情から、自分の力で 何とかしたいという彼女の前向きな姿勢を感じた私は、彼女には納得のいくまでやってみて、判断し ていってほしいと思った。なぜなら、その先に自分のベル演奏に突き進んでいく彼女の姿が期待やき るからだ。私は、彼女が自分のライブを実現できるように、しばらく取り組みを見守っていこうと思っ た。
5.これが、私のライブだ!
次の時間、R子さんは、テンポを遅くすることを提案し、試したいという思いから、誰よりも先に 音楽室に来て、ベルの準備をしていた。彼女の提案はグループの友達にも認められ、彼女たちは、テ
ンポをゆっくりにして、練習し始めた。はじめのうちは、やり慣れた演奏のテンポを変える難しさも あり、演奏を合わせることに苦労していたが、何度も練習をくり返すうちに、彼女もグノ工プの友達
もテンポをゆっくりにすることで、焦らずにベルを持ち替えられるよさや、演奏のやりやすさを実感 しているようだった。私は、笑顔で演奏する彼女たちの姿に安心したものの、あれだけ悩んでいた彼 女が、演奏のやりやすさだけでなく、今、自分が演奏している音楽をどう感じているのかということ をはっきり知りたいと思った。テンポを遅くすることに決めた彼女の判断の根拠をとらえたいと思っ た私は、演奏を録画して客観的に見てみることを、彼女にもちかけた。すると彼女は、明るい表情で すぐにうなずき、準備を始めた。彼女自身も確かめてみたいという思いだったのだろう。
目をそらさず、自分の演奏する姿をじっと見っめるR子さん。演奏が終わると、「この間のよりは、
手の動きがゆっくりになっていていい。ベルの持ち替えるところね、自分のやりたいのに近づいてき た」と満面の笑顔で語った。ゆっくりなテンポに変えた自分の演奏は、やりやすいよさだけでなく、
彼女には、とても自然な姿として感じられたのだろう。そして、何よりも自分が気持ちよく演奏でき ていることを実感したに違いない。そう感じたことで彼女は、「以前の演奏ではどうして気持ちよさ を感じられなかったのか」と今までの取り組みをふり返ったのだろう。彼女は、原曲通りに演奏しよ うとするあまりに、3つのベルをっなぐテンポに縛られ、必死になっていたそれまでの自分に気づい たのだ。今の演奏は決して原曲通りではないけれど、自分が楽しんで演奏できている、そのことこそ、
自分のライブで大切なことなのだということを彼女自身で見っけ出すことができたのである。私は、
これまで正確な演奏を求めていた彼女が、やりやすい演奏の仕方を模索していく中で、自分が音楽に 入り込んで、気持ちよく演奏していく楽しさを兄いだせたことをうれしく思った。
その後、R子さんたちのグループは順調に練習を進め、
発表会を迎えた。時間ぎりぎりまでリハーサルをする彼 女の表情は、実に生き生きとしていた。そして、ライブ 発表本番。最初は緊張した面もちの彼女も、演奏が始ま
ると、徐々に明るい表情に変わっていった。後半のサど のところで、3つのベルをなめらかに持ち替えることが できた瞬間の、彼女のうれしそうな笑顔がとても印象的 だった。「これが私のライブだ!」という彼女のライブ への自信と演奏を心から楽しんでいる様子が伝わってき て、私も胸が熱くなった。
〈発表会でのR子さんたち〉
6.追究を終えて
彼女は、音楽づくりの過程で、やりたいライブを実現させたいという強い思いのある自分と絶えず 向き合っていた。その中で、自分がライブに込めていた、4年生の時から憧れていたいくつかのベル を持ち替える演奏への思いの強さを感じただろう。だからこそ、音だけでなく、きれいに演奏する手 の動きにもこだわって、演奏に没頭していく彼女の姿につながったのだ。「自分のライブは、自分自 身が楽しんで演奏できることが大切なのだ」というライブへの思いを確かなものにした彼女は、納得 のいくまで音楽づくりをすることができた。そのことは、彼女にとって大きな喜びにつながるだろう。
そして、彼女の表現する楽しさをいっそう広げていくに違いない。
自分のやりたいと思ったことには、根気強く取り組んでいくR子さんなら、自分のライブを成功さ せようと確実に進んでいくと予想はしていたが、この追究を通しての彼女の音楽づくりへのひたむき な姿勢は、私の想像をはるかに超えたものだった。そんな彼女の姿に私は感動した。一方で私は、原 曲通りに正確にやっていく彼女という最初のとらえにとらわれすぎて、彼女の心の変化に戸惑い、彼 女が求めていることや考えていることをとらえきれない難しさも感じていた。常にそれまでのとらえ を見直し、言葉だけでない、音や表れにも心を寄せ、そこに込められているその子の思いをより深く 探っていくことの大切さを感じた。改めて、その子の今を感じ、とらえ続けていきたいと強く思う。
−100−
『ライブフェスタ6の1!』追究のあらまし
【全体の追究〕
① < い ろ い ろ な ラ イ T:ライブって知ってるかな?
・VTRでさまざまなライブを鑑賞し、感じたことを自由に語り合う C:ストリートライブってかっこいいね
C:演奏してる人が自分の世界に入って弾いていてなんかすごい C:やってる人たちが楽しそうで、聴いてるこっちまで楽しくなった C:私もやってみたいのがたくさんあった
I
T:みんなは自分だったらどんなライブをやってみたい?
[
②③ <ラ イ ブ フ ェ ス タ T:自分のやってみたいライブのライブ計画を考えていこう
C:やったあ、自分の好きな曲でやろう C:友達と一緒に楽しくやりたいな
〔R子さんの追究〕
ブ を 鑑 賞 し よ っ >
・じっと演奏のVTRを見っめながら、聴いている
「
「こういういろいろなライブがあるんだなと思った」
」
・音楽ノートに自分はミュージックベルを使って、大人っぽいかっこいい 曲でライブを友達と一緒にやってみたいと書いている
6 の 1 I を ひ ら こ う>
・自分の好きな曲で本格的なバンド風なライブにしたい、静かな中 国風のライブをやりたい、聴いている人が楽しめる元気なライブに したいなど、自分のやりたいライブのイメージを思い浮かべながら具 体的な演奏形態や演奏する曲を考え始めた
C:先生、ボレロの楽譜ある?
C:持ってきたCDを聴いて、音を自分たちで聴き取ってるよ
④⑤
T:進んでいるかな?
C:今、アカペラの練習をしてるの C:個人個人で練習してから合わせるよ
C:自分の演奏の入り方や、終わり方が決まってないよ C:ずっと同じ楽器じゃつまらないから、楽器を変えてみよう
C:なかなかいいのができたから聴いて
⑥
T:通して練習している子たちが多いね。そろそろ。リハーサルでき そうかな?
C:打楽器の音が大きくて音のバランスがよくないね C:リズムの合わないところを何度も合わせて練習しよう
I
C:だいぶできてきたから中間発表リハーサルやってみたい C:友達の演奏も聴いてみたい
⑦ l
「ミュージックベル使ってやりたい。曲をどうしようかな?」
」
・ベルを用意し、音を出しながら、使う音を確かめている
l
「ベルに合いそうだから、曲はいっも何軍でもにしたの」
T:今までベルの経験はある?
4年の時に少しやった。こうやりたいんだ。
(いくつかのベルを持ちかえる手の動きを実際に示しながら、笑顔で 話す彼女から、いくつかのベルを使って演奏したい彼女の強い思 いを感じた。このことを実現しようと夢中になって取り組む姿を期 待したい) l
ラ♭シドの音の流れで何度もベルを持ちかえる練習をしている
音楽ノ∵トより間違えながらも少し出来るようになった。工夫して和音の音を使っ たり、キーボードで別の音をだしたりした。やっていて楽しかった
・4人で合わせて練習している T:できてきた?
「間違えるところが多いよ」
T:ゆっくりやってみようか
・ゆっくり音の流れを確認しながら、くり返し演奏する
「0ちゃん、ここの音もう少し強く鳴らしてもいいかも」
l
・テープに録音して聴いている T:聴いてみてどう?
「タイミングが合わないな。ここの連続の音の部分で手をかえる 時にワンテンポ位ずれるからもう少し遠くできないかな?」
(3つのベルを持ちかえる部分の演奏に彼女がこだわっていることが 伺える。試行錯誤しながら納得のいく演奏をつくりあげてはしい)
音楽ノートより
みんなで合わせることができた。音がとんだりつまったりが多い けど、がんばってみたい。自分の音の切りかえもうまくいくよう研 究してみよう
・演奏の練習をしている。
T:自分の音の切りかえの研究してるの?
「ベルとる時にもう振ってるから音の響き方が遵っちゃうの。なんとか
したいな。」T:ここまでの演奏を録画しようか
・途中でつっかえてしまうことが続き、3回目までの演奏を録画する
<中 間 発 表 を し て、お 互 い の ラ イ ブ を 聴 き 合 お う>
・友達の演奏を聴き、感想をメッセージカードに書いている
・のりのいい曲の時には、手拍子しながら聴いている子もいる
I
C:R子さんの手の動きが、すごいな
l
・友達の演奏を聴き、自分たちにはない表現方法の工夫によさを感 じていた。人の前で演奏することに緊張してしまったり、友達から のアドバイスを参考にしたりして、もっと自分たちの音楽を工夫して いきたいと考えて始めている
・メッセージカードを書きながら聴いている
「ベルグループです。聴いていて楽しくなるような、きれいですてき ライブにしていきたいと考えました」
・R子さんのグループの演奏
・A子さんが欠席のため、前の時間に録った映像で発表する。
自分の演奏する姿を見て、手の動きが速くなるところで笑っている
l音 楽 ノートより
自分 のベル を取 るときの姿 が なんか 変。 もうちょっとかっこよくやり たいな。 次 は、 ベ ル の持 ちか え を何 とか した い。 曲 のテンポを 変 えようか な ?
(自分 のライブに音 だ けでなく演 奏 する姿 を見 せ るということも重 要 だ と考え始めている。彼女がやりたいことを実現するためにどのよう に取り組んでいくのか見守っていきたい)
⑧
rr C C
⑨
今日はどうしていくのかな?
楽器を増やして、工夫していきたい
中間発表で間違っていたから、完璧にしていこうと思ってる どの子たちも、中間発表をしてみて感じたことをもとに、もっと自 分のライブにするために工夫していきたいと考えているようだ
l
中間発表のビデオを見て、自分たちの演奏を振り返り、これから どうしていこうかと話し合っている
ゴ
ビのグループも、途中に話し合いを織り交ぜながら、練習している。
2曲目をつくることに挑戟したり、新しい楽器の組み合わせを試し たりと、自分のやりたいライブに近づけていこうとさまざまな工夫を
して、活動を進めている
T:今日は、自分のライブ発表に向けて、仕上げていきたいグルー プが多いみたいだね
1
・演奏を録音して聴き、音のそろっていないところを何度も練習して
いるストリートライブのようにしたいと、廊下の踊り場で演奏のリハーサル をしているグループもいる
i
ライブ発表の順番を決め、発表場所の確認をする
⑩
T:今日は、いよいよイブ発表だね。みんながそれぞれの思いを込 めてつくってきたライブ、楽しみだな
細かな音の重なり方にも気をっけながら、最後の合わせ練習をし
ているC:うちらのライブを始めるよ!みんなも楽しく聴いてください
・ライブスケジュールに沿ってそれぞれの場所で、順番に8つのライ ブ発表が始まる。看板を用意し、会場づくりにも凝っているグルー プがあり、自分のライブ発表への意気込みが感じられた
・中間発表の時とは違い、一緒に歌ったり、手拍子を入れたりして 聴いている。それぞれのライブの雰囲気を楽しんでいるようだ
」
C:すごいきれい!
C:R子さんのベルの持ち替え、すごい技だよ。いいね。
巨
<ラ イ ブ 発 表 を 終 え て、
I
C:今回さ、みんながのってくれたからすごいよかった。自分ものれ たって感じ! i
C:けっこううまくいってよかったな
・第2理科室に移動して、どんどんベルの準備をしている。彼女の 活動への意欲を感じ、うれしく思った
C:(A子)これだと速い?
「さっきのと同じくらいで、ゆっくりにして」
・欠席の友達の分のベルをキーボード担当の友達が演奏できるよう に、旋律を録音して練習したり、テンポをゆっくりに試したりして、
熱心に練習する彼女の姿から、ベルの持ち替えをスムーズにして 絶対自分のライブをやるんだという強い思いを感じた。彼女の気の 済むまで音楽づくりできるように支えていきたい
]
「ベルを持ち替えるときに体が動くから音がだぶっちゃうな。布につ けて響きを押さえてるんだけど」
「この 間よりは、 手 の動 きが ゆっくりになって いてベル の持 ち替 え るところね、 自分 のや りたいのに近 づいて きた」
・自分たちの演奏を録画し、音楽室に移動してビデオを見ている T:見てみて、どう?
ノートより
最初の和音はOK!テンポをゆっくりにしたから、少しベルの持ち 替えが楽になった。一つのベルをならしてる時にもう一つのルが なってしまうから、そこをなんとかしよう
(自分のライ いている充実感を
感じているようだ。ひたむきに努力して音楽づくりしていく姿に彼女
らしさを感じた)・第1理科室で活動している。
「ベルの音がだぶらないように、この布にベルをくっつけてやるんだ けど、ガンって音がするからもっとふかふかした布がないかな?」
・自分の着ている上着で試すが、長さが足りないようだ T:こんなのはどう?使えるのありそう?
「おお!その毛布みたいのがいいね」
C:(G子)うん、こうやって一緒に使おう
・試して演奏してみる
「音がしなくなった。この方がいいね。いい感じ。これでやろう」
トより
本番また、毛布を貸してください!使いやすかった。やっと自分
が考えてたライブになってきたぞ 本番がんばりたいです。・第2理科室で演奏の練習をしている。観客のいすを用意したり、
暗幕を閉めたり、ベルのライブの雰囲気づくりも工夫している
i
T:どう?準備進んでいるね。なんか本当の演奏会のようにセッティ ングされていてすごいね
「うん。最後にもう一回練習しようよ」
・テンポもゆっくりで、音がそろっている。途中、ベルの持ち替えの時、
ベルが転がってしまうこともあったが、演奏しながら直すなど、彼 女の演奏に対する自信が感じられた
・ベルグループのライブ発表
演奏が始まると、周りのみんなも、じっと聴き入っていた。演奏が終 わると大きな拍手がわき上がった
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ど ん な 感 想 が あ る か な ?>
「練習の時に遠くしないように気をつけてやってきたけど、ちょっと速 くなったかな?でも、間違えることがなく、自分のライブができてよ
T㌔誌、よかったあ】