自分のやりたいことを思い切り楽しみたい
−1年3組『わんぱくわーるどであそばう』の実践から−
原 田 正 裕 1.教材に込めたもの
5月、子どもたちは図工の『どろんこわあい』で、土(砂)や水の感触を思い切り楽しんだ。その 時、大量の水がホースから砂場に流し込まれると、水たまりの中に入り、全身泥だらけになりながら、
思わず「気持ちいい」と口にする子がたくさんいた。このような姿に、私は、この子たちの自分のや りたいことを思い切りやってみたいという強い思いを感じた。そして、自分のやりたいことを思い切 りやってみたいという思いを大切に今後もダイナミックな活動をしていってほしいと思った。
本教材は、飼育小屋から遊具や砂場周辺を1年3組だけの自由な遊びの空間「わんぱくわーるど」
と名付け」自分のやりたいことができる場を保障し、それを実現しようと子どもたちが活動を楽しん でいくものである。子どもたちは、「わんぱくわーるどならやりたいことが何でもできる」と自分の やってみたいことに全身でぶつかっていく。全身を通して遊びに没頭することで、子どもたちは、自 分のやりたいことを思い切りする心地よさを味わっていくことだろう。それが、今後の授業や生活の
中でも、思い切り自分の思いを発揮していこうとする意欲につながると考えた。
2.V男君のとらえと願い
Ⅴ男君は、自分の考えや判断を大切にし、行動していきたいという思いが強い子である。登呂での 田植えでも、クラスの子たちが田んぼに入り、泥だらけになりながら泥遊びをする中で、カエル捕り に熱中していた。網を持ち、あぜを走り回ってカエルを探していたのである。Ⅴ男君は、田植えとい えども、\自分がやりたいと思ったカエル捕りに熱中していたのだ。
私は、そんなⅤ男君が、何かをする際に私の目を伺っていることを感じていた。「こんなことをし ても大丈夫かな?」「こんなことをしたら先生に怒られるのではないかな?」そんなⅤ男君の無言の 問いかけを感じていたのだ。私は、Ⅴ男君に、もっと自分のやりたいことを、思い切りやってみたい という思いがあるのではないかと思うようになった。「してもいいこと」「してはいけないこと」にし ぼられず自分のやりたいことに思う存分挑戦してみたいというⅤ男君をである。だからこそ、本教材 にⅤ男君を出会わせ、何事にも遠慮することなく、自分のやってみたいことを思う存分楽しみ、Ⅴ男 君の心を開放してはしいと願ったのである。
3.V男君の追究
く東館前でのだんご作り〉
(1)秘密基地を作るぞ
活動が始まるとⅤ男君は、東館前の花壇で だんご作りを始めた。それは、休み時間にも
J男君たちと熱中している遊びだった。
ところが、気がっくと彼の姿は東館の前か ら消えていた。他の子が活動上ている砂場に も姿が見えない。しばらくして、砂場にやっ てきたⅤ男君に「何をしていたの?」と聞く
と、「・・・怒らない?秘密基地を作ってた」
と言う。この時、Ⅴ男君は、「飼育小屋から
遊具の周り」というわんぱくわーるどの範囲
態巌J から、自分の活動場所がはずれていることを
気にしていたのだろう。それでもⅤ男君は、
わんぱくわーるどの外に自分が思い切り楽しめる活動場所を兄い出していったに違いない。「わんぱ くわーるどの外かもしれないけど、僕のやりたいことは、ここでしかできないんだ」と、自分のやり たいことを大切に考えていたのだろう。私は、わんぱくわーるどの活動範囲の外で活動するというⅤ 男君に戸惑った。しかし、決められた範囲を飛び出してまで、自分の考えを実現しようと動き出した
Ⅴ男君を支えていくことが、彼のやりたいことを思い切り楽しみたいという思いを支えることになる と思い、「怒らないよ。先生にも見せて」と声をかけた。Ⅴ男君は、「いいよ。こっち、こっち」と私 を校地東隅の.駐車場に連れて行った。
(2)基地を広げるために木を切りたい
Ⅴ男君の基地は、他の子が活動している砂場からは遠く離れた、周りから見えにくい場所で、小さ な木と岩、くぼみがあるだけの空間だった。彼は、「この木がじゃまでさあ、行き止まっちゃうんだ。
この石もじゃまなんだ」と私に訴えてきた。「木を切りたい」という言葉に、私は、それを認めるべ きか、認めないべきか悩んだ。いくら生活科の授業とはいえ、校地内に植えられた木を切ってしまう ことなど許されないだろう。Ⅴ男君も、それはわかっているのだと思う。それでも、木を切りたいと 訴えるⅤ男君の考えを支えていくべきなのか、「してはいけないこと」として、それを拒むのか迷っ てしまったのである。そんな私を見っめながら、Ⅴ男君は、どこまでわんぱくわーるどで、やりたい ことを私が許してくれるのかを見っめているよぅな気がした。同時に、自分の作りたい基地を実現す るために、やりたいことをしていこうとするⅤ男君の思いの強まりを感じていた。
私は、彼の秘密基地作りをできるだけ支えたいと考えた。そうすることが、彼の「もっと自分のや りたいことを、思い切ってしてみたい」という思いを支えることになると考えたからだ。そして、た とえ切ることがかなわなくても、私の口からそう言われるより、自分で交渉した末の結果の方が、納 得が得られるのではないかと考え、校地を管理してくださっている用務員の望月さんに許可をもらい にⅤ男君と向かった。仕事中の望月さんに「お仕事中すみません。あの、秘密基地作っているんです けど、むこうにある木を切っていいですか?」とⅤ男君は、自らお願いをした。1年生の子どもが、
秘密基地を作りたいとはいえ、普段交流の少ない大人に、しかも、「木を切る」という考えを伝える ことは容易なことではないはずだ。しかし、Ⅴ男君は、ひるまず望月さんに自分の考えを伝えていっ たのである。生きている木を切ってしまうことは、いいことではないのかもしれない。しかし、自分 のやりたいと思ったことを清々と言える姿を、私はうらやましく感じていた。
(3)広くて深い穴の基地にしたい
望月さんに許可をいただいたことで、Ⅴ男君は、少しずっ増えてきた仲間とうれしそうに木を切り 始めた。そして、切り取った枝を手にして「これを武器にしよう」と敵との戦いを想像したり、ひと
りひとりの休憩場所を決め、お茶を飲みながら、
基地について語り合ったりして作業は続いた。
木を切りながら、彼は、どんな基地を作ろうと しているのだろうか尋ねてみることにした。
T V男くんさあ、どんな基地作りたい の?
C 広くて、穴を掘って、穴の中に誰もい ないと思わせる。
T みんな穴の中に入っているの?
C 穴の中に。
彼は、自分の背丈ほどの穴を掘り、そこにすっ ぽりと隠れてしまおうと考えていたのである。
そして、そこに潜んで仲間との時を楽しみたい く木を切る相感をする∨男君たち〉
と考えたのだろう。穴を掘るとは言っていたが、ここまで深い穴をイメージしていることに私は驚い た。彼ならば、現実的にそれほどの穴を自分たちで掘れないことは想像がっくだろう。それなのに、
体がすっぽり隠れられるような穴を掘りたいと真剣に語る彼がいた。そこには、自分のやりたいこと に思い切り取り組むことで、やりたいことがどんどんふくらみ、遊びの世界に浸りきっている彼がい たのではないだろうか。普段ならきっと「そんなに深い穴は掘れない」と判断できる彼なのに、遊び の世界に浸りきってしまえているからこそ、無理なことも可能に思え)「体がすっぽり隠れられるよ うな穴を掘りたい」と真剣に語れたのだろう。そんなダイナミックな発想をし、遊びの世界を楽しん でいるⅤ男君を私はうれしく思った。
(4)すべり台を作ろう
木を切り終えた後、トⅤ男君は風邪のため2日間欠席をした。その間に、リーダー的な存在のⅤ男君 がいないため、仲間は基地作りから離れてしまった。私は、彼が再び出席した時、仲間がいなくなっ たことで、秘密基地作りをあきらめてしまうのではないかと不安に感じていた。
しかし、活動に戻ったⅤ男君は、E男君と2人で、迷わず秘密基地に向かった。そして、秘密基地 の傍らに立っ桜の木の幹に半分に割られた竹を立てかけ、すべり台を作り始めたのだ。一瞬、私は、
Ⅴ男君が秘密基地作りをあきらめ、他の活動をはじめたのかと思った。そこへ、D男君が通りかかり、
「何を作っているの」とⅤ男君に問いかけた。するとⅤ男君は、「秘密基地」と事も無げに答えた。私 には、新しい活動を始めたように見えたすべり台作りも、Ⅴ男君の中では秘密基地作りだったのだ。
ところが、Ⅴ男君の見っけてきた竹は、廃材として駐車場の隅に捨てられたものだった。そのため、
竹の長さがバラバラだった。そこで、Ⅴ男君は、、竹をのこぎりで切りそろえ、苦労しながら、徐々に すべり台を形作っていった。竹を切ることは、Ⅴ男君にとって初めての経験だったようで、最初は、
私に「先生、この木」と竹を切るように頼んできた。木を切ることができたⅤ男君がなぜ竹を切れな いのか私は、不思議に思った。「どうしたいの」と尋ねると「のこぎりで切る。でも、切れないよの こぎりじゃあ。だって,これ竹だもん」という答えが返ってきた。そんな会話を交わしながら、私の力 も借り、二股に分かれた木の幹に竹を立てかけただけのようなすべり台作りが進められた。半分に割 られた竹は、重ねてもなかなか安定しない。せっかく滑りやすいようにそろえても一度滑るとバラバ ラになってしまうのである。それでも、立てかけては滑り、滑っては補修しながらすべり台作りは進 んだ。
ところが、このすべり台で遊ぶためには、木登りをしなくてはならない。なぜなら、竹を立てかけ
<E男君とすべり台を作る∨男君>
ただけで、すべり台に登るはしごがないからである。
「すべり台に登るための脚立が欲しい」と言い出し たE男君に対し、「いいじゃん、そこ登れば。木登 りぐらいできるんだから」とⅤ男君は、突っぱねた。
木登りをできた者だけが、すべり台を楽しむことが できる。Ⅴ男君は、「木登りができないやつは滑ら
なくてもいい。わんぱくに遊べるやつだけがこのす べり台で遊べるんだ」という気持ちで、このすべり 台を作ったのではないかと私には感じられた。そう いう目ですべり台を眺めると、いかにも冒険心をく すぐるわくわくするようなすべり台ができあがって
いた。
(5)もっと楽しい基地にしたい
次にⅤ男君は、ブランコ作りを始めた。すべり台を作った桜の木の枝に2本のロープをかけて、ブ
ランコにしたのである。細い枝にロープをかけただけなので、ブランコは不安定だった。少しでも強
く揺らしたら枝が折れてしまいそうである。このままこの枝にブランコを作り、子どもがブランコを 揺らせば、枝が折れ、ブランコから落ちた子どもはけがをしてしまう。そう考えた私は、この枝をあ
きらめ、他の方法でブランコ作りをしてはしいと思い、Ⅴ男君に関わることにした。 ● T これ大丈夫?これ曲がっているの分かる?
C だから?
T 折れちゃわない?
C 折れちゃう。
T ダメじゃん。
C 低くして、あんまり揺らさなければ、ここでいいかもしれない。
Ⅴ男君は、それでも枝にロープをかけることにした。すべり台を作り上げたことで、Ⅴ男君の中に
「もっと楽しい基地にしたい」という思いがふくらんできたのだろう。そんなⅤ男君に「これでは、
枝が折れてけがをしてしまうかもしれない」と思わず私は関わってしまったのだ。そんな私の考えを 物ともせず、自分のやりたいことをⅤ男君はしていくのである。
以前のⅤ男君なら、私から「危ない」と婚摘をされれば、自分のやってみたいということもあきら めていただろう。しかし、この時のⅤ男君は違っていた。なんとか枝からぶら下がるブランコを作ろ うと、私を説得しようとしたのである。「あまり揺らさない」とは、ダイナミックな遊びを求める彼 には似合わない言葉だった。しかし、そこまでして「自分が作ってみたい、遊んでみたい」ブランコ 作りにこだわったのである。「危険なこと」「教師からの関わり」といった制約を受けたのにも屈せず、
挑戦したい、自分のやりたいことをしたいという彼の思いを感じた。
ブランコを作ろうと、桜の木によじ登るⅤ男君に私は、危ないから降りるように再三声をかけた。
しかし、Ⅴ男君は、私の声かけなどどこ吹く風で、木を登り続けた。そこには、秘密基地をわんぱく わーるどの外に作ったことを、私に躊曙しながら告げたⅤ男君の面影はなかった。
4.追究を振り返って
追究が進むにつれて、「校地内の木を切りたい」「自分の背丈はどの穴を掘りたい」「すべり台遊び を楽しみたい」「危ないかもしれないけど枝からブランコをぶら下げたい」と自分のやりたいことを 次々とふくらめていく彼を私は感じていた。普段の生活の中で、「こんなことをしたら、おこられる かな?」「こんなことをしても大丈夫かな」と私の目を伺っていたⅤ男君が、自分のやりたいことを 思い切り楽しんでいき、自分の心を解放していく様を、Ⅴ男君の姿を追いながら私自身も感じていた のである。そして、そんなⅤ男君や子どもたちを感じることで「こんなことはしてはいけない」「こ んなことはさせてはいけない」という私自身が考えていた常識の枠から解き放たれ、やりたいことに 子どもたちと思い切り取り組む心地よさを感じていた。
Ⅴ男君は、自分のやりたいことを思い切り楽しみながら、今まで心の奥底にふつふつと沸き起ころ うとしていたやりたいことを思い切り楽しみたいという思いにふれていったのだろう。そして、それ を実現していくことで、体全体を通して遊びに没頭できる自分を感じたはずだ。それは、Ⅴ男君が今 まで表に表していなかった自分自身を表に出した姿でもある。こうした自分を感じることが、自分の よさや可能性に気づいていくことなのだと私は思っている。自分自身のよさや可能性を言葉に置き換 えることは、なかなか難しいことである。だからこそ、私たちは、自分自身の姿やしてきたことを見 つめ、自分らしさを感じることを通して、よさや可能性に気づいていくのだ。それが、自分らしさを 強めている姿なのだろう。
自分のやりたいことに全身でぶっかっていくことの楽しさや、そうできる自分のよさに気づいたⅤ
男君は、今後さまざまな教材や生活の中でも、これまで以上に彼のよさや可能性を存分に発揮し、活
動を楽しんでいくに違いない。
1年3組 『わんぱくわーるどであそほう』追究のあらまし
[教師・友達の働きかけ] [V男君の追究】
①② 〈わんぱくわーるどで遊ぼう〉
「あそこ(雑庫)の天井からすべり台をする」
*普段できないようなすべり台遊びをしたいという彼の気持 ちが感じられた。
「先生、だんごを作りたいからあっち(東館前)に行っても いい?」
・すべり台をすると言いっつも活動が始まるやいなや、活動 の中心である砂場から離れ、東館前の花壇でだんご作りを 始める
l
・東館前の花壇から離れ、基地作り(校地東隅の駐車場)を 始める
T:あっちで何をしていたの?
T:怒らないよ。先生にも見せて
*わんぱくわーるどの外で活動をはじめたⅤ男君に戸惑った が、決められた範囲を飛び出してまで、自分の考えを実現
しようと動き出したⅤ男君を支えたいと思った。
T:どういうふうに基地を作りたいの?
③④
T:今日は何をしたいと思っている。みんな?
C:骨折れるよ。屋根で遊ぶならともかく C:Ⅴ男君、仲間に入れて
・他の友達のしていない基地作りを始めたⅤ男君の発想に惹 かれて、E男君やG男看たちが,仲間に入れてもらおうと 申し出た。
T:どかせそう?
T:だけど、Ⅴ男君、これ勝手に切っちゃったら怒られない かな?
*いくら授業のためとはいえ,木を切ることは許されないだ ろうと感じた。Ⅴ男君もそれはわかっていたのだろうが、
私を推し量るように見つめるⅤ男君を感じていた。そんな
Ⅴ男君の考えを支えるべきか,拒むべきか迷ってしまった。
T:もし切るんだったらどうしたらいいと思う?
T:誰に聞く?
C:いっもこの辺お掃除しているおじさんがいいんじゃない
*彼の「もっと自分のしたいことを、思い切ってしてみたい」
という思いを支えるととで、Ⅴ男君の内にある、遊び心を 開放することになると考えた。そこで,木を切ることを支 えていくことにした。そして、もし切ることがかなわなく ても、私の口からそう言われるより、自分で交渉した末の 結果の方が、納得が得られるのではないかと考え、校地を 管理してくださっている望月さんに許可をもらいにⅤ男君
と向かった。
望月さん:向こうの方でしょ桜の方。うん、いいよ切っても。
あそこのは、植えるところなくて植えたやつだか らいいよ
T:Ⅴ男君さあ、どんな秘密基地作りたいの?
T:みんなは穴の中に入っているの?
*穴を掘るとは言っていたが、ここまで深い穴をイメージし ていることに私は驚いた。そんなダイナミックな発想をし、
遊びの世界を楽しんでいるⅤ男君を私は、うれしく思った。
っていた
「いいよ、こっち、こっち。」
・秘密基地に教師を連れて行く
「この木がじゃまでさあ、行き止まっちゃうんだよ。」
「この石もじゃまなんだ。」
l
「なんか、幸せの森みたいな」
「あそこの青い屋根のところ(雑庫)からすべり台やりたい」
「マジ気でやりたい」
︐ え な
様支れ 同をら 回 え め 前考認
*
雑庫からすべり台をしたいと言い出した。彼の ︐b が な
lIV
恩0 とたい つたか
も、危険が大きすぎるため、
・活動が始まり、秘密基地作りに取りかかる
と
「5人までだから、あと1人入れる」
l
「この木や石をどうやって、これどかそうかな?」
l
「にの木を切る。にれ(くわ)でよいしょよいしょって・・・」
(木や岩を取り除いて、秘密基地を広げたい)
l
「う⊥ん」
「聞く」
【
「それじゃあ、みんなで頼みに行こう!」
・鉄棒の脇で草取りをする望月さんのところに着く
「お仕事中すみません。あの、秘密基地作っているんですけ
.ど、向こうにある木を切っていいですか?」
「やったあ。ありがとうございます」
・秘密基地に戻り、木を切り始める
「じゃまなのから切っていく」
「ねえ、細いのから切った方がいいよ」
・幹を完全に切る
「見て、終わったあ!」
*木を切りながら、どうしたら切りやすいかを相談したり、
切れた枝を武 器に見立て戦いごっこをしたりするなど、
木を切ることそのものを楽しんでいるようだった。
「穴の中に」
⑤⑥
⑦
*欠席の間、仲間は基地作りから離れてしまった。Ⅴ男君が、
再び出席した時、仲間がいなくなったことで、秘密基地作 りをあきらめてしまうのではないかと不安に感じていた
⑧
T:今日のわんぱくわーるどでやりたいことを教えてくれる
∧?
T:今日は1時間しかないよ。本当にしたいことは何かな?
T:秘密基地づくりで、後は何をやるの?
T:■Ⅴ男君、明日でわんぱくわーるどおしまいなんだけど、
最初にやっておいたはうがいいことって何?
T:どうしたらいい?
T:竹は切れないんだ C:何を作っているの?
C:先生、はしご貸して T:はしご?何にするの?
C:すべり台の後ろにつけるの
T:これ本当に滑れるの?
T:基地はどうなったの?
⑨⑩⑪
T:なんで長いのがはしいの?
T:なんでこんなにいくつも重ねるの?
T:すべり台はどうなったの?
T:半分がいい?
C:この辺の木につけるか
T:これ大丈夫?ねえ、曲がっているの分かる?
T:折れちゃわない?
*細い枝にロープをかけただけなので、プランコは不安定な ものだった。少しでも強く揺らしたら枝が折れてしまいそ うである。このままこの枝にプランコを作り、子どもがプ ランコを揺らせば、枝が折れ、ブランコから落ちた子ども はけがをしてしまう。そう考えた私は、この枝をあきらめ、
他の方法でブランコ作りをして欲しいと思った。
T:Ⅴ男君、こんなにみんなが来たよ。みんなに教えちゃだ め?
「秘密基地」
・木に竹を立てかけてすべり台を作り始める
l
「すべり台」
*Ⅴ男 かと
「すべ 君恩−り−
が秘密基地づくりをあきらめて他の活動を始めたの った。
台」
「先生この木」
「のこぎりで切る。切れないよのこぎりじゃあ。だってこれ 竹だもん」
[[匿塞彗コ]
*D男君に尋ねられて,事も無げに秘密基地と答えたことで,
Ⅴ男君の中では,すべり台と秘密基地がっながっているこ とを知り 安 心 し た 0
「いいじゃん、そこ登れば。木登りぐらいできるんだか
*「木登りができないやつは滑らなくてもいい。わん 遊べるやつだ けがこのすべり台で遊べるんだ」と 持
に
で感− ちは
、Ⅴ男君がこのすべり台を作ったので じられた。
「滑れるよ。ほら」
・実際に滑ってみせる
「どうだ!!」
「穴は掘らないことに
「穴を
ばあ
0 ︑bいた
な つ
危な とて
る つ掘ん
﹂たし時
の雨 . り く ・ つ と に気私
ら
とかさあ、登る時に土が横から 埋まっちゃうじゃん」
「これ(すべり台の板)とさ、長さが同じくらいのがないか な?」
】
「これを置いてから、上に置くからね、ちょっと長めだとか ぶせておけるじゃん」
]
「なんか危ないから」
l
「先生、次ひもがほしくなった」
「すべり台は、もう完成」
l
「先生、ロープの長さ、この半分がいい」
「あのね、2本でこうしてやって、それで、下は・・・ブラ ンコの座るところは、竹で作るんだ」
「
・木にぶら下げる る
﹂ ぁ あ
﹂ ぅ
︐ 木
? や て
− る ー ら ち し
﹂ け かれくい
つ だ折低な
r r r r
じゃん」
んま り揺らさなければ、ここでいいかもしれ
*Ⅴ男君は、それでも枝にロープをかけることにした。すべ り台を作り上 げたことで、Ⅴ男君の中に「もっと 楽 基地にしたい」という思いがふくらんできたのだろう からこそ、多少の危険は顧みず、自分が作ってみたい んでみたいと思った枝からぶら下がるブランコを作ろ
いだ遊と
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