• 検索結果がありません。

名古屋工業大学 正

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "名古屋工業大学 正"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)III-A005. 粘土の乾燥収縮特性に及ぼす供試体作成方法の影響 名古屋工業大学. 正 会 員. 松岡 元. 〃. 学生会員. ○森地 克佳. 長谷川 誠. 田中 孔浩. 田島 裕一. (株)日本ガイシ 1. は じ め に. 孫 徳安. 通常の粘土の乾燥収縮試験は、スラリーの状態から自然乾燥させて収縮限界を求める。本研究. では、工場製品(プレス脱水し練り返したもの)、一次元圧密、等方圧密の 3 つの方法で作成した粘土供試体 の乾燥収縮特性を調べた。 2. 試 料 お よ び 作 成 方 法. カオリン、長石、アルミナなどを主成分とする土粒子比重 Gs=2.953 の粘土を用い. た。工場製品については、工場でフィルタープレスを用いて脱水し、土練したものである。一次元圧密試料 については、試料作成装置を用いて粘土をスラリーの状態から所定の圧力まで圧密して作成した。等方圧密 試料については、0.5kgf/cm2 で一次元圧密して、その後、中圧三軸試験機を用い等方圧密して作成した。 3 . 乾燥収縮試験方法 上記の 3 つの方法により作成した試料を、旋盤を用いて直径 3~5cm、高さ 6~10cm に成形した。その供試体を恒温室に放置し、一定時間ごとにノギスまたはマイクロメーターを用い直径と高 さを測定し、電子秤を用いて質量を測定する。放置後、含水比wが 3%以下になった時点で炉乾燥し、炉乾 燥後の体積・質量の測定をする。また、パラフィン法を用いて実験後の供試体の体積を正確に測定した。 4. 乾 燥 収 縮 試 験 結 果. 図−1 に異なる 3 つの方法で作成した試料の間隙比と含水比の関係を示す。図の点線. は飽和度 Sr=100%線である。一次元圧密試料については、平均主応力 60kgf/cm2、160kgf/cm2 で一次元圧 密したものは乾燥収縮がほとんどないのに対して、平均主応力 4kgf/cm 2、10.5 kgf/cm 2 で一次元圧密したも のは、Sr=100%線上を移動し最終的には圧密圧力によらず、ほぼ同じ間隙比になることが分かる。等方圧密 試料についても同様なことがいえる。このことを圧密後(乾燥収縮試験前)の間隙比および乾燥収縮試験後の 間隙比と平均主応力との関係で整理したものが図−2 である。図の実線は一次元圧密線および等方圧密線で ある。この図より、一次元圧密による間隙比が 0.48 以下、等方圧密による間隙比が 0.54 以下であれば、乾 燥収縮はしない。つまり、乾燥収縮が生じなくなる限界圧密圧力 p s があると考えられる。そして、土質試験 法にしたがって乾燥収縮試験を行った結果、収縮限界時の間隙比は約 0.48 となり、一次元圧密の収縮限界時 の間隙比と同じになった。これは土質試験法ではスラリー状態の試料が一次元圧密されているためと考えら れる。一次元圧密試験を行うことにより e~logp 関係を求め、土質試験法にある乾燥収縮試験を行い収縮限 界時の間隙比を求めることにより、簡単に乾燥収縮が生じなくなる限界圧密圧力 p s を求めることができる。 一般に、不完全配向構造は等方圧密にするにつれてランダムな綿毛化構造になっていき、逆に一次元圧密 すると配向構造になっていく 1)。このことより、圧密前の状態がスラリー状である一次元圧密試料および 0.5kgf/cm2 で軽く一次元圧密した試料では、構造が発達しておらず不完全な配向構造であると考えられる。 それを一次元圧密するとだんだん完全な配向構造に、等方圧密するとランダムな綿毛化構造に変化していく と考えられる。図−1 に示す一次元圧密と等方圧密試料の同じ平均主応力下での乾燥収縮後の間隙比を比較 すると、一次元圧密の方が等方圧密より小さいのが見られる。これは一次元圧密試料が不完全な配向構造に なっているので、収縮しやすいためと考えられる。また、図−3 に高さ方向(黒プロット)と直径方向(白プロ ット)の乾燥収縮中の長さと炉乾燥後の長さの比と含水比の関係を示す。また、図中に模型化された粘土構造 を示す。この図より、完全な配向構造に近い工場製品および一次元圧密試料は高さ方向と直径方向では乾燥 収縮比が違うのに対して、綿毛化構造に近い等方圧密試料では高さ方向と直径方向の乾燥収縮比がほとんど 同じである。一般に板状の粘土粒子の収縮について、粒子の垂線方向の収縮は粒子の配向方向の乾燥収縮よ キーワード 〒466-8555. 乾燥収縮. 一次元圧密. 等方圧密. 名古屋市昭和区御器所町. 粘土. 異方性. TEL 052(735)5483. -10-. FAX052(735)5483. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-A005. りも大きく、それは土粒子に対する水の割合が粒子の垂線方向の方が大きいことに起因しているといわれて いるが 2)、図−3 ではその逆で粒子の配向方向の収縮が粒子の垂線方向の収縮よりも大きくなっている。こ のことは、高圧下の一次元圧密により粒子の法線方向の圧縮が大きくなり、乾燥収縮をしても収縮があまり 起こらなくなったためと想像される。 参考文献. 1) 土質工学会 : 入門シリーズ 12.. 粘土の不思議. pp.27. 2) Yong, R. N. and Warkentin, B. P.. 著(山崎不二夫・山内豊聡監訳) :土質工学の基礎, 鹿島出版会, pp.112, 1972.. 工場製品. 間隙比 e. 0.7. 0.7. 0.6. 一次元圧密. 0.6. 0.5. 0.5. 0.4. 0.4. 等方圧密. 0.7. p= 4 , 10.5 , 15kgf/cm 2. 0.6. p= 40kgf/cm. p= 4 , 10.5kgf/cm 2. 0.5. p= 60kgf/cm 2 p= 160kgf/cm. 0.3. 0. 10. 0.3 0. 20. p= 60kgf/cm 2. 0.4. 2. 10. 0.3 0. 20. 10. 含水比 w (%). 含水比 w (%). 2. 20. 含水比 w (%). 図−1 製造方法の違いによる乾燥中の間隙比変化 0.8. 0.8 等方圧密 等方圧密 一次元圧密 一次元圧密. 間隙比 e. 0.7. 乾燥前 乾燥後 乾燥前 乾燥後. 0.8 等方圧密. 一次元圧密. 0.7. 0.7. 0.6. 0.6. 0.6. 0.5. 0.5. 0.5. 0.4. 0.4. 0.3 1. 5. 10. p s 50 100. 0.3 1. 2. 0.4. 乾燥前 乾燥後. 5. 10. ps 50 100. 0.3 1. 2. 平均主応力 p (kgf/cm ). 乾燥前 乾燥後. 5. 10. p s 50 100 2. 平均主応力 p (kgf/cm ). 平均主応力p (kgf/cm ). 図−2 一次元圧密試料と等方圧密試料の乾燥前後の間隙比と平均主応力関係 1.08. 1.08. 1.08. 高さ方向と直径方向の 乾燥収縮長との比. 工場製品. 等方圧密. 黒プロット. 一次元圧密 高さ方向. 黒プロット. 高さ方向. 黒プロット. 高さ方向. 1.06 白プロット 直径方向. 1.06 白プロット 直径方向. 1.06 白プロット 直径方向. 1.04. 1.04. 1.04. 1.02. 1.02. 不完全配向構造. 1.02. 不完全配向構造. 1. 1 0. 10. 20. 含水比 w (%). 綿毛化構造. 1 0. 10. 20. 0. 含水比 w (%). 図−3. 10. 20. 含水比 w (%). 製造方法の違いによる乾燥中の供試体の長さ変化. -11-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(3)

参照

関連したドキュメント

乾燥密度 湿潤密度 飽和密度 粘着力 内部摩擦角 (g/cm 3 ) (g/cm 3 ) (g/cm 3 ) (kPa) (°) 外部ロック 1.92 2.01 2.11 0

 実験に用いた試料は鹿児島県川内川の旧河川堤 防に使われていた二次シラスであり、2 mm のふる いを通過したものを使用している。図-2 に試料の粒 径加積曲線を示している。土粒子密度は

態でせん断した.図−2左に各せん断試験の限界状 態を e~logp’平面で示す.飽和土と同様に不飽和土に おいても正規圧密曲線と平行な限界状態線が得られ

ここで, k は透水係数, çw は間隙水の質量, hz は位置水頭を表す.本文では,式1と式2で表される圧密

図 3 は,平衡膨潤圧に及ぼす初期飽和度の影響を乾燥密度毎 に示したものである.今回試験を実施した範囲では平衡膨潤圧

米国紙は一日平均記事数,一頁平均記事数,一記事平 均単語数のいずれにおいても一貫して報道量が多いこと

水浸による飽和度の増加が一軸圧縮強さを低下させるものと考え,飽和度増分と一軸圧縮強さの比の関係を

葉県富津埋立砂を用い,図-2 に粒径加積曲線,表-1 に物理特性 を示す.供試体は圧密後相対密度 Drc がほぼ 50%,70%になるよ う,試料を