不飽和土はサクションの効果によって飽和土より
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(2) 3‑057. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). 表 −1. 材料定数. 材料パラメータ. 実施試験. 800. 結果. ○:飽和状態 □:サクション30kPa ◇:サクション60kPa △:サクション120kPa. 700 0.0425. 飽和三軸試験 膨潤指数:κ. 軸 差 応 力 q (kPa). 圧縮指数:λ. 0.0040 (圧密試験). 下負荷面パラメータ:μR. 100.0. ポアソン比:ν. K0 圧密試験. 0.333. 限界状態線の傾き:Μ. 1.25,0.70. 飽和三軸. 600. サクション120kPa解析結果. 500. サクション60kPa解析結果. 400 300 200 飽和土解析結果. (圧縮及び伸張) 回転硬化パラメータ:m α. 480.0. 不飽和三軸試験. 回転硬化パラメータ:μd. -70. 式(*)参照 不飽和三軸試験. ○:飽和状態 □:サクション30kPa ◇:サクション60kPa △:サクション120kPa. -6. 0.01. 体 積 ひ ず み ε v (%). サクションパラメータ:μs. サクション30kPa解析結果. 100. 圧縮伸張試験. 態でせん断した.図−2(左)に各せん断試験の限界状 態を e~logp’平面で示す.飽和土と同様に不飽和土に おいても正規圧密曲線と平行な限界状態線が得られ ると仮定し,この曲線より各サクションのμ d を算出. -5. サクション60kPa解析結果. -3 -2 サクション30kPa解析結果 飽和土解析結果. -1. した.得られたμd とサクションの関係を求めるため,. 0. 内部拘束応力 pm を平均有効応力 p’で正規化し,整理. 1. したものが図−2(右)で,次式のように近似した. (4) µd = − 1 .1912 ( p m p ′) 2 + 0. 02. サクション120kPa解析結果. -4. 0. 2. 4. 6. 8. 10. 12. 軸 ひ ず み ε a (%). 図 −3. せん断過程における実験と計算結果の比較. -0.5. 3. 弾 塑 性 構 成 モ デ ル の 適 用. -0.2 0. ピーク強度と限界状態における体積ひずみで若干異 なる計算結果となっているが,不飽和土の力学特性. (%). 0.2. v. ε. 0.5. 体積ひずみ. 図−3 は,実験と計算結果を比較したものである.. 軸ひずみ ε a (%). 0. 1. 1.5. 0.4 0.6 0.8 1. をうまく表現できていることが分かる.地下水位上. 2. 0. 5. 10. 15. 20. 昇を想定した要素シミュレーションを図−4 に示す.. 内 部 拘 束 応 力 pm (kPa). 水浸に伴う圧縮挙動を定性的に表現できている.. 図 −4. 25. 1.2. 0. 5 10 15 20 内 部 拘 束 応 力 p m (kPa). 地下水位上昇を想定した要素解析. 25. <参考・引用文献>. 4. ま と め. 1)Alonso,E.E.,Gens,A.,and Josa,A.:A constitutive model for. 下負荷面と回転硬化の概念を導入した弾塑性構成. partially saturated soils, Geotechnique,Vol.40, No.3, pp.405-. モデルにより,(不飽和シルトの)サクションの大き. 430,1990. 2)軽部大蔵,勝山潤一,西海健二,丹波尚人:不飽和土. さの違いによるせん断挙動の違い,地下水位上昇を. の三軸圧縮状態における降伏関数,土木学会論文集, No.406/. 想定した水浸挙動を表現できることが分かった.. Ⅲ-11,pp.205-211,1989. 3)向後雄二:不飽和土の土質力学的特. 1 0.95. ⊿e サクション120kPaの 限界状態. 0.75. 飽和状態拘束圧 196kPaの限界状態. 0.7. ・ ・ ・ ・ ・. サクション30kPaの 限界状態. μd. 飽和状態拘束圧 98kPaの限界状態. 正規圧密曲線 NCL. 0.65. 1 1. 10. 100. 1000. 圧密応力(kPa). 図 −2. -0.01. 術講演会講演概要集,pp.677-678.2002. 5)向後雄二 ,浅野勇,林. -0.02. 田洋一:二つのサクション効果を考慮した修正弾塑性モデル,. -0.03. 農業土木学会論文集,No.217,pp.9-18, 2002. 6)村上哲,安原一哉,. Cs. -0.04. Cc. 1. 雄:不飽和土のせん断挙動シミュレーション,第 57 回年次学. 0. サクション60kPaの 限界状態. 0.8. 告,No.34,pp.39- 162,1995. 4)満山聖 ,村上哲,安原一哉 ,小峯秀. μ d = ‑1.1912*(p m / p') 2 +0.02. 0.01. 0.85. e. 実験より得られたμd 近似関数. 0.02. 0.9. 0.6. 性と土質構造物の安定性の解析について,農業工学研究所報. 0.03 λ=0.434Cc κ=0.434Cs. 4. 10. 5. 10. -0.05. 小峯秀雄,満山聖,酒井康徳:シルトの三軸せん断挙動に対す 0. 0.05. 0.1. 0.15. 0.2. 0.25. 0.3. る応力誘導異方性を考慮した弾塑性構成モデルの適用,第 39. pm / p'. パ ラ メ ー タ μ d に つ い て 結果 の 整 理. 回地盤工学研究発表会(投稿中),2004.. ‑114‑.
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