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博士学位論文審査報告書 Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination 研究科長 殿

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Academic year: 2022

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Form J (F→O) 提出日Submission Date: 2009    /1/  7 

博士学位論文審査報告書

Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination

研究科長  殿

下記のとおり、審査結果を報告します。

To the Dean:

We report the result of Examination for the Doctoral Thesis below.

学籍番号 Student I.D. No.: 4005 S 315 - 4 学生氏名 Name: Phosy Chanhming

和文題名Title in Japanese:ラオスにおける地域開発に対する実践的企業か教育の貢献―教材開発とその効果

英文題名Title in English: The Contribution of Entrepreneurship Education for Regional Development in the Lao PDR: Course Development and its Effects

1.  口述試験参加教員   Faculty Members Involved in Oral Examination 

①論文主指導教員     Doctoral Thesis Guidance Faculty

(審査委員会主査) (Chief Referee of the Screening Committee)

(プロジェクト研究指導教員) (Faculty in-charge of the Project Research)

氏名 Name: 大江  建 印 所属 Affiliated Institution: 商学学術院

資格 Status: 教授

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

Ph.D. University of Maryland

②副指導教員(審査委員1)Deputy Advisor (Member of Screening Committee 1)

氏名 Name: 黒田  一雄 印 所属 Affiliated Institution: アジア太平洋研究科

資格 Status: 教授

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

Ph.D. Cornell Univeristy

③審査委員2 Member of Screening Committee 2

氏名 Name: 梅津  祐良 印 所属 Affiliated Institution: 商学学術院

資格 Status: 教授

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

④審査委員3 Member of Screening Committee 3

氏名 Name: 浜渦  哲雄 印 所属 Affiliated Institution: 広島大学

資格 Status: 名誉教授

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

2.  添付資料 Attached document(s)

9 枚pages(和文4,000字程度、和文に限る。ただし、論文題目のみは、和文・英文を併記すること) 

(Approximately 4,000 characters in Japanese. Only Japanese is permitted. The Doctoral Thesis title, however, must be written in both Japanese and English.)

(2)

博士学位論文審査報告書

博士学位論文

提出者 Phosy Chanhming(学籍番号:4005S315-4)

論文題名

The Contribution of Entrepreneurship Education for Regional Development in the Lao P.D.R: Course Development and Its Effects

(日本文:ラオスにおける地域開発に対する実践的起業家教育の貢献―

教材開発とその効果) 

Phosy Chanhming氏の博士学位論文「ラオスにおける地域開発に対する実践的起業家教育の貢 献―教材開発とその効果」は、アクションリサーチに基づく論文である。ラオスにおける自由経 済への移行と零細・中小企業の経営問題の一つの解決策として、大学での実践的起業家教育プロ グラムの有効性を研究し、実証を試みている。実践的起業家教育プログラムにより、学生は起業 家精神をより増強し、零細・中小企業は成長戦略の構築を、大学は地域に貢献できるとしている。

Phosy Chanhming氏は従来の理論的な起業家教育ではなく、実践的な起業家教育を提案してい る。本研究で、実践的な起業家教育プログラム(LEERDプログラム=Laos  Entrepreneurship Education for  Regional Development)を作成し、ラオス国立大学経済・経営学部で実験的に 実施して、その有効性を証明している。本論文は、受講生の起業家マインド、起業家教育の教材 開発、その教材を利用した実験的プログラムの実施、受講生の起業家志向へのインパクト、コン サルテイング教材となった企業へのインパクトを調査し、それらのフィードバックから教材のさ らに改訂した。  最後に、ラオス政府に起業家支援策の充実とラオス国立大学経済・経営学部に 開発したプログラムを必修科目として取り上げることを提案している。

I

.本論文の構成

Phosy Chanhming氏の博士学位論文の構成を示すと、下記の図表1のとおりである。「ラオス人 は起業家精神が欠如しているのか?」という大きな問題関心と「零細・中小企業の経営上の問題 点と地域開発を出発点とし、先行研究調査によりラオスにおける理論的空白域を特定し、そこに 焦点を当てた調査のフレームワークを組み上げ、リサーチ・クエスチョンが定義している。次に、

研究方法として、ラオス国立大学経済・経営学部の最終学年の学生を対象に起業家精神や起業家 志向に関するデータ収集・分析と、ラオスの零細・中小企業の抱えている問題に関するデータ収 集・分析に触れ、零細・中小企業の抱えている経営上の問題を学生に提示して、学生に解決策と 考えさせる方法で、起業家教育プログラムを策定している。策定した教材を利用して、ラオス国 立大学経済・経営学部の最終学年の学生に対して実践し、実施後のフィードバックから教材を改 訂・修正している。受講生の起業家志向へのインパクトとコンサルテイング対象となった零細・

中小企業へのインパクトとの両面から有効性を分析している。理論的示唆及び実務への示唆を議 論した後、研究の限界と今後の研究課題が述べられている。

(3)

図表1  論文の章構成

第1章 序論 第2章先行研究 第3章 研究方法

第4章 大学生の起業家志向の調査とその分析 第5章起業家教育教材の開発

第6章起業家教育の効果分析 第7章起業家教育と中小企業への効果

第8章結論と課題        

本論文の詳細な章たての内容は、図表2のとおりである。

図表2  論文の詳細な構成  

CHAPTER 1    BACKGROUND SECTION 1.  INTRODUCTION

SECTION 2. BACKGROUND TO THE RESEARCH SECTION 3.  THE SETTING OF THE RESEARCH SECTION 4.  THE FOCUS OF THE RESEARCH

SECTION 5.  AIMS AND OBJECTIVES OF THE RESEARCH SECTION 6.  LIMITATION OF THE RESEARCH

CHAPTER 2 REVIEW OF LITERATURE

SECTION 1.  PRINCIPLE OF ENTREPRENEURSHIP SECTION 2.  APPROACHES TO ENTREPRENEURSHIP SECTION 3.  CULTURE AND ENTREPRENEURSHIP

SECTION 4.   HIGHER EDUCATION AND ENTREPRENEURSHIP CHAPTER 3 RESEARCH METHODOLOGY

SECTION 1.  LEERD PROGRAM TRAINING MATERIAL SECTION 2.  IMPACT EVALUATION OF LEERD PROGRAM CHAPTER 4 RESULTS OF ENTREPRENRIAL ORIENTATION SURVEY

SECTION 1.  INTRODUCTION

SECTION 2.  DATA ANALYSIS AND INTERPRETATION SECTION 3.   DISCUSSION AND CONCLUSION

(4)

CHAPTER 5 DEVELOPMENT OF TRAINING MATERIAL (LEERD PROGRAM)

SECTION 1.  FRAMEWORK FOR ENTREPRENEURIAL SOCIETY DEVELOPMENT

SECTION 2.  OVERALL PROGRAM DESIGN OF LEERD PROGRAM SECTION 3.  ENTREPRENEURSHIP CURRICULUM AND TEACHING MATERIAL

CHAPTER 6 IMPACT OF LEERD PROGRAM ON STUDENTS SECTION 1.  INTRODUCTION

SECTION 2.  LEERD PROGRAM EVALUATION

SECTION 3.  COMPARISON OF LEERD PROGRAM WITH OTHER PROGRAMS

CHAPTER 7 IMPACT OF LEERD PROGRAM ON BUSINESS SECTION 1.  SELECTION PROCESS OF THE COMPANY SECTION 2.  ASIAN ECOLOGY PUBLIC CO. LTD.

SECTION 3.   WHITE CHARCOAL FACTORY CO. LTD.

SECTION 4.   NONGTENG PIG BREEDING STATION SECTION 5.   TOMATO SOURCE

CHAPTER 8 CONCLUSION AND RECOMMENDATIONS SECTION  1.  DISCUSSION AND CONCLUSION

SECTION 2.  RECOMMENDATION

SECTION 3.  SIGNIFICANCE OF RESEARCH AND FUTURE RESEARCH RECOMMENDATION

II

.本論文の概要

Phosy Chanhming 氏の研究は、「ラオス人は起業家精神が欠如しているのか?」という大きな問題 関心から、始まっている。ラオス学生の起業家志向の高さを証明し、大学における実践的起業家 プログラムを作成し、その実践からその有効性を証明し、ラオスの自由経済への移行への強力な エンジンとしての役割の必要性を提案している。各章の概要は次の通りである。 

第1章  序論

Phosy Chanhming 氏は、第一にラオスの経済状況、地域開発の状況を政治、経済環境、企業環境、

中小企業問題点、教育システムなどを中心として考察し、調査分析している。これらの調査・分 析から、実践的起業家教育の必要性を議論している。そのために、本研究の背景、研究の課題、

研究の目的、研究の限界を説明している。 

第 2 章  先行研究調査 

Phosy Chanhming氏は、起業家精神の研究、起業家へのアプローチ、文化と起業家精神との関 係、起業家精神と大学教育、起業家教育について、ヨーロッパにおける起業家教育、ラオスにお ける起業家教育、ラオス国立大学経済・経営学部での起業家教育についての先行研究から、知識 重点の起業家教育の実態を明らかにしている。特に、文化と起業家精神については、「ラオスを非 起業家社会である」というDana (1995)の説が欧米の研究者の間で支持されている。「小乗仏教の

(5)

影響かで欲望の抑圧から起業家精神と矛盾する」とのDanaの主張に、Phosy Chanhming氏は 挑戦している。ラオス学生の起業家志向についての調査を実施し、Danaの議論を否定している。

さらに、ヨーロッパにおける起業家教育の先行研究は、ストックホルム大学とランカスター大学 にPhosy Chanhming氏が数回の訪欧で実践的起業家教育のインタビュー調査をしている。また マレーシアやインドネシアでの実践的起業家教育プログラム実施にPhosy Chanhming氏も参加 し、実践的起業家教育の効果について調査・分析している。

第3章  研究方法

Phosy Chanhming氏の本論分は、アクションリサーチ方法に基づく論文である。枠組みを定め るため、第一に実践的起業家教育プログラムの開発を目的として、起業家志向の調査を設計する ために、リサーチクエンションを設定し、研究方法を確立し、データの収集と分析方法を確立し、

実践的起業家教育プログラムのデザインについて議論している。第二に実践的起業家教育プログ ラムの受講生へのインパクトをどのように測定するか、データの収集方法や分析法を設計してい る。教育前と教育後の質問紙を設計し、教育前後の比較から教育効果を分析している。図表3に 研究構成がまとめられている。

図表3  研究構成

中小企業の現状と問題点 ラオス国立大学経営学部の学

生の起業家志向調査 LEERDプログラムの効果調査 (実施前調査と実施後調査)

LEERDプログラムの実施

LEERDプログラムの開発 研究構成

第4章  大学生の起業家志向の調査とその分析 

 

本章では、ラオス国立大学経済・経営学部の学生を対象に行った起業家志向の調査について述べ ている。調査は主に、先行研究に基づき、起業家志向の5つの面について調査している。具体的 には、第一に「なぜ起業家になりたくないのかについて」、第二に「家庭の起業家環境について」、

第三に「起業家になるためにはどんなスキルが必要だと思うかについて」、第四に「起業家にとっ て必要な支援はどんなものかついて」、第五に「起業家教育の必要性について」調査している。  第 一のなぜ起業家になりたくない理由について、資金不足とか、勉強不足であるとか、市場がわか らないとか、金銭的リスクが, 挙げられている。第二に家庭の起業家環境について、自営業の家 庭からの学生は起業家志向が高いことが調査結果から明らかになっている。非自営業の家庭出身

(6)

者は、起業家教育の必要性を希望していることが明らかになっている。第三に調査結果ではプロ ジェクトプランニングや、市場調査、分析方法などのスキルが必要であることを明確にしている。

第四に、起業家になるために必要な支援策として、起業ガイダンス、資金援助、ビジネスカンセ リング、事業機会の探索などが挙げられている。第五に大学での実践的起業家教育プログラムの 必要性を多くの学生が強く希望していることが調査で明確になっている。この調査を通して、大 学における実践的起業家教育プログラムの教材開発のガイドラインとしている。

 

第5章  起業家教育教材の開発

Phosy Chanhming 氏、大学における実践的起業家教育のフレームワークを提案している(図表4)。

このフレームワークは、大学と学生と中小企業がそれぞれ補完的な役目を果たすフレームワーク である。学生は大学在学中に学習した経営の理論を実践に応用することにより経営学の全体像を 形成し、起業家マインドを習得することを目的にしている。零細することを目的にしている。大 学は地域に経営学部だけでなく、工学部や農学部を巻き込んで、地域に貢献することを目的にし ている。図表5に開発した実践的起業家教育プログラムを紹介されている。プログラムの理論的 フレームワーク、起業家プログラムの内容、教授方法、セミナーの実施方法などを説明している。 

 

図表4  実践的起業家教育のフレームワーク 

LEERD Program Design:

Triangle Method

Micro-Businesses,  OTOP,  New Ventures

University faculties

Undergraduate

Business Major students

Expertise in multi disciplines

Consulting

Real business Exposure

System Thinking/support

(7)

図表5  実践的起業家教育のプログラム内容

第6章  起業家教育の効果分析

実践的起業家教育の受講生への効果を評価するために、図表6のような評価フレームを作成し、

評価を実施している。合計四つの教育効果分析を実施している。第一に受講前の受講生の起業家 志向の調査・分析している。経営ツールの理解、起業家志向、起業する理由、起業への障害、必 要な支援策と支援者、起業立地の七項目について調査している。  第二に、著者によるプログラ ムの実践を行った後に、受講後にも受講生に対して同じ七項目について調査している。そのプロ グラムの前後の比較から、受講生への実践的起業家教育プログラムのインパクトを受講前後の比 較分析している。第三に、Phosy Chanhming氏も参加したインドネシアで実施した実践的起業 家教育プログラムの結果と比較・分析している。実践的起業家教育のインパクトは両国同じよう な傾向をして示しているが、インパクトの高低はラオスの方が全体的高いことが分析結果から指 摘されている。  宗教的な影響と、政治体制の影響と、資本主義経済での経験年数の違いが影響 していることが指摘されている。第四に、ラオス国立大学の経済・経営学部でPhosy Chanhming 氏が実施した、実践的体験を伴わない知識中心の起業家教育プログラムとのインパクトの違いが 明確になっている。

図表6  起業家教育の評価フレーム

Local Cases (4 Cases)

F-1. Creativity

F-2. Idea Momming / Brainstorming

F-3. Elevator Speech

F-4. Learning Style

F-5. Team working

F-6. Business Planning

S-1. Consumption Chain

S-2. Attribute Map

S-3. Reverse Financials

S-4. Milestone Planning

S-5. SWOT Analysis

S-6. Five Forces

S-7. Kaizen & 5s

Functional Tools Strategic Tools

Management of customers Management of assumptions

Entrepreneurship mindsets Business Plan

Concept

Local Cases (4 Cases)

F-1. Creativity

F-2. Idea Momming / Brainstorming

F-3. Elevator Speech

F-4. Learning Style

F-5. Team working

F-6. Business Planning

S-1. Consumption Chain

S-2. Attribute Map

S-3. Reverse Financials

S-4. Milestone Planning

S-5. SWOT Analysis

S-6. Five Forces

S-7. Kaizen & 5s

Functional Tools Strategic Tools

Management of customers Management of assumptions

Entrepreneurship mindsets Business Plan

Concept

LEERD Content

Framework of Evaluation

Training Course Time

Pre-test Post-test

Experimental Group (LEERD)

Time Other Groups

(EI & IEERD)

(8)

第7章  起業家教育と零細・中小企業への効果

実践的起業家教育プログラムにおいては、受講生のコンサルテイング教材となった零細・中小 企業の経営状況にどのようなインパクトがあるのかを調査分析している。どのような零細・中小 企業をコンサルテイング教材として選択するかについて調査している。実際に受講生がコンサル テイングを行った零細・中小企業 4 社について、インタビューを行い経営状況に関するインパク トを分析している。ASIAN ECOLOGY PUBLIC CO. LTD.、WHITE CHARCOAL FACTORY CO. LTD.、NONGTENG  PIG BREEDING STATION、TOMATO SOURCE  の 4 社である。企業サイズが大きくなるにつれて、経営 上の問題、コンサルテイングのレベルが高くなることから、学生の教材として、中小企業という より零細企業のほうがよりよい教材になり、企業も経営インパクト効果が高い可能性があると結 論付けている。 

第8章  結論と提案

本章では、研究全体の総括の後、今回の調査の限界として、ラオス国立大学経済・経営学部の 限定されていることと、短期的効果だけに限定されていることが、この研究の限界としてあげて いる。ラオスの地域発展に実践的起業家教育を実現することに、本研究の成果と提案をしている。

ラオス政府に対して、起業家の支援に力を注ぐことに提案している。ラオス国立大学に対しては、

経済・経営学部の最終年度の第1学期に必修科目として採用することを推奨している。図表7に 継続可能な実践的起業家教育のモデルが提唱している。

図表7  実践的起業家教育の継続モデル

III.評価

起業家教育の重要性に対して日本をはじめ欧米各国やアセアン各国で関心が高まりつつある。と くにラオスにおいては、自由経済への移行への重要な要素エンジンとして、地域開発の方法の一 つとして、起業家の育成や零細・中小企業の育成などが取り上げられている。しかし、具体的な 育成プログラムが存在していないのが現状であった。この研究は、ラオスの若者の起業家マイン ドの存在を調査検討し、ラオスの現状に適合した起業家育成プログラムを作成し、実践してその 効果を測定した。従って、本研究の新規性は高く、このトピックの今後の実践的研究や経験的調 査、および教育とビジネスの現場に対して大いに貢献するものであり、以下の学術的価値と社会

Model for Sustainable LEERD Program

Large

Enterprises International

Organization Government

University Entrepreneurship

Program Prospective Micro

Enterprise recruit Students Recruit

(Based on Entre. Trait Test) Soft loan

Management Assistance

Competition for award winning project (Prize, Certificate) Donation or share profit

in successful cases

Donation / Grant

FINANCIALLY INDEPENDENT PROGRAM FOR Business/Venture Development

Entrepreneur Creation University - Community Collaboration

Poverty Alleviation Interest

SEED FINANCING

Source: Developed by Phosy Chanhming 2008 Large

Enterprises International

Organization Government

University Entrepreneurship

Program Prospective Micro

Enterprise recruit Students Recruit

(Based on Entre. Trait Test) Soft loan

Management Assistance

Competition for award winning project (Prize, Certificate) Donation or share profit

in successful cases

Donation / Grant

FINANCIALLY INDEPENDENT PROGRAM FOR Business/Venture Development

Entrepreneur Creation University - Community Collaboration

Poverty Alleviation Interest

SEED FINANCING Large

Enterprises International

Organization Government

University Entrepreneurship

Program Prospective Micro

Enterprise recruit Students Recruit

(Based on Entre. Trait Test) Soft loan

Management Assistance

Competition for award winning project (Prize, Certificate) Donation or share profit

in successful cases

Donation / Grant

FINANCIALLY INDEPENDENT PROGRAM FOR Business/Venture Development

Entrepreneur Creation University - Community Collaboration

Poverty Alleviation Interest

SEED FINANCING

Source: Developed by Phosy Chanhming 2008

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的価値が認められる。

学術的な意義

  本研究の学術的な意義は、次のように要約することができる。

1. 起業家志向のラオス初の調査であることに意義がある。本研究は、ラオスの学生は視聴覚文 化であり、教育プログラムは実践とデモにも続くものが有効であることが明確になった。ま た親が自営業の学生は、他の学生に比べてリスクに対する恐怖感は少ないことが明らかにさ れていた。学生の多くは、自営業の志願者であることを明確にしている。

2. ラオス初の実践的起業家教育プログラムである。本研究は、ラオスにおいては起業家教育の ほとんどが、知識型教育であり、教材も欧米の教材が利用されていたのに、ラオスの経済環 境に適合した実践的教育のプログラムが提案されたことに意義がある。

社会的な意義

  本研究の社会的な意義は、以下の点が上げられる。研究が提示している実践型起業家教育プロ グラムは大学生に起業家志向と植え付けることと地域の中小企業、特に零細企業に対して受講生 が“Learning  from Helping” の思想にも続き、支援することにより経営理論の統合と実践的応 用力をつけさせることにより社会への貢献ばかりではなく、受講生の起業家志向へのキャリアプ ランとして選択肢の一つとなった。地域の活性化につながるひとつの方法を提供した。大学には、

地域貢献へのひとつのきっかけを作ることに貢献した。このことによる本研究の意義は大変大き い。

課題

1. 経年調査の必要性

Phosy Chanhming氏の本研究は経年調査ではない。受講生の数年後に同様の調査を行うこと で、知見の積み上げが期待できる。さらに、教材になった零細・中小企業の長期的効果を数年 後に再度行う必要があり、どのようなアドバイスが一番貢献したかを分析する必要がある。

2. 異なる規模や業種の企業や地域に対する同様の調査の必要性

本研究の調査対象は非常に限定された企業であったが、組織的にサービス産業に属する企業に 対して同様の調査を行うことで、今回とは異なる発見につながる可能性があり、さらなる知見 の積み上げが可能となるであろう。将来、特に大企業のトップ・マネジメントの育成について も、同様のアプローチで挑戦してほしい。

  博士学位申請論文として提出されたPhosy Chanhming氏の「ラオスにおける起業家教育の地 域開発に対する貢献―教材開発とその効果測定」は、指摘されている様に、審査委員の更なる期 待を含む課題はあるが、学術的な意義が認められ、かつ実務上の示唆としても評価される論文で ある。これにより、審査委員一同は、提出論文が博士学位申請論文としての評価に耐え得るもの と判断し、学位授与が妥当であるとの結論に至った。

2008年12月11日

(10)

博士学位論文審査委員会

主査  大江  建  早稲田大学大学院      教授・Ph.D.(メリーランド大学)

副査  黒田  一雄  早稲田大学大学院    教授・Ph.D.(コーネル大学)

 

委員  梅津  祐良  早稲田大学大学院    教授 委員  浜渦  哲雄  広島大学      名誉教授 

参照

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