• 検索結果がありません。

博士学位論文審査報告書 Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "博士学位論文審査報告書 Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Form J (F→O) 提出日 Submission Date: 2016 / 1 / 6

博士学位論文審査報告書

Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination

研究科長 殿: 下記のとおり、審査結果を報告します。

To the Dean: We report the result of Examination for the Doctoral Thesis below.

学籍番号

Student ID 4011S312-4 学生氏名

Name Goodiel Charles Moshi 和文題名

Title in Japanese アフリカ通信産業の自由化と効率性 英文題名

Title in English LIBERALIZATION AND EFFICIENCY IN AFRICAN TELECOMMUNICATIONS INDUSTRY

1. 口述試験参加教員 Faculty Members Involved in Oral Examination

①審査委員会主査 Chief Referee of the Screening Committee 氏名

Name 三友 仁志 専門分野

Field of Specialization 情報通信経済学 所属

Affiliated Institution アジア太平洋研究科 資格

Status 教授 博士学位名

Ph.D. Title Earned 博士(工学) 取得大学名Name of Institution 豊橋技術科学大学

②審査委員会副査(審査委員 1)Deputy Advisor (Member of Screening Committee 1) 氏名

Name 勝間 靖 専門分野

Field of Specialization 開発研究 所属

Affiliated Institution アジア太平洋研究科 資格

Status 教授 博士学位名

Ph.D. Title Earned 学術博士(開発学) 取得大学名Name of Institution ウィスコンシン大学マディソン校

③審査委員 2 Member of Screening Committee 2 氏名

Name 加納 貞彦 専門分野

Field of Specialization 国際情報通信学 所属

Affiliated Institution 早稲田大学名誉教授(アジア太平洋研究科) 資格

Status 名誉教授 博士学位名

Ph.D. Title Earned 工学博士 取得大学名Name of Institution 東京大学

④審査委員 3 Member of Screening Committee 3 氏名

Name 大塚 時雄 専門分野

Field of Specialization 情報通信経済学 所属

Affiliated Institution 秀明大学英語情報マネジメント学部 資格

Status 准教授 博士学位名

Ph.D. Title Earned 博士(国際情報通信学) 取得大学名Name of Institution 早稲田大学

⑤審査委員 4[該当者のみ]Member of Screening Committee 4 [if any]

氏名

Name 専門分野

Field of Specialization 所属

Affiliated Institution

資格 Status 博士学位名

Ph.D. Title Earned

取得大学名 Name of Institution

[時限 / Period] 1st: 9:00-10:30, 2nd: 10:40-12:10, 3rd: 13:00-14:30, 4th: 14:45-16:15, 5th: 16:30-18:00, 6th: 18:15-19:45, 7th: 20:00-21:30

2. 開催日時 Date / Time 2014 年(YY)/ 11 月(MM)/ 13 日(DD) ※ 16:30 18:00 (Time)

3. 会場 Venue 19 号館(BLDG No.) 310 室(Room No.)

4. 合否判定 Result 合/Passed ・ 否/Failed ※該当する方に○ Circle as appropriate

5. 添付資料 4 枚 pages

#和文 4,000 字程度、もしくは英文 1,500 語程度。ただし、論文題目のみは、和文・英文を併記すること。

(2)

博士論文審査報告書

題名:LIBERALIZATION AND EFFICIENCY IN AFRICAN TELECOMMUNICATIONS INDUSTRY

申請者:GOODIEL CHARLES MOSHI 1.本論文の主旨

情報通信技術(Information and Communication Technology, ICT)は、先進国 のみならず、発展途上国においても、経済発展や国民生活の利便性の向上に欠 くことのできない社会基盤となっている。情報通信産業の発展は、それゆえ、

国の成長を牽引するための重要な手段として認識されている。多くの国におい て、国営であった通信企業を民営化し、独立規制機関を設置するという政策的 変更によって経営を効率化することを通じて、通信の高度化を促進してきた。

筆者の出身国であるタンザニアを含むサブサハラ・アフリカ(Sub-Saharan Africa,サハラ砂漠以南)の国々では、その結果、2000 年には27 億米ドルであ った通信に対する年間総投資額が、2010年には120億米ドルまでに増加してお り、その大半が民間企業によるものとなっている。通信社会基盤の経営の効率 性が高まれば、マクロ経済的観点からは、それが経済の好循環をもたらし、消 費者により大きな経済的余剰をもたらすのみならず、結果的には更なる投資を 実現することにつながる。情報通信の発展と投資のダイナミズムとの関係を明 らかにすることは、これらの国々においていかに生産性の向上がもたらされて いるかを知るうえで重要である。

本論文は、このような問題意識に立ち、アフリカ諸国において、情報通信産 業における生産の効率性の変化を定量的に評価している。情報通信市場の観察 を通じて、アフリカにおいても、情報通信分野における規制改革が効率性の改 善をもたらし、その結果として情報通信サービスの急速な普及と高度化がもた らされていることが示唆され、それをいかに評価するかという筆者の研究動機 が存在する。モバイルを中心として、さらなる普及と高度なサービスの展開が 求められる一方で、2010年以降、情報通信分野における投資が減少していると いう事実もあり、投下された資本をいかに効率的に活用し、経済的あるいは社 会的な目標に到達するかを知ることは喫緊の課題となっている。かかる課題を 解決するため、本論文では、以下の3つの研究課題を設定し、主として包絡分 析法(Data Envelopment Analysis, DEA)を用いて分析を行った:

1) アフリカの情報通信産業における生産性はいかに向上したか、

2) アフリカの情報通信産業における効率性の水準はいかなるものか、また国別 の差はどのように収斂するのか、

3) アフリカの情報通信産業における生産性の成長を規定する要因は何か。

このような分析における最大の困難はデータの収集であるが、本論文では、

2000 2009

(3)

一連の分析を通じて、アフリカにおける情報通信部門の成長の特徴を明らかに することができた。分析の主要な結果は以下の4点にまとめることができる:

1) アフリカ諸国において、情報通信産業の生産性は有意に改善されてきた。し かし、それは技術的な変化に起因し、逆に経営効率の変化は負の影響を与え た。

2) アフリカにおいて相対的に低所得および中所得の国々においては生産性が飛 躍的に向上したが、これらに比べ高所得国ではその成長は 1/3 程度にとどま った。

3) アフリカの情報通信産業では効率性の差は収斂しているものの、低所得国が 遅れを取り戻す(catch-up)型の技術選択を行った結果である。しかし、そのペ ースは緩やかであった。

4) 国の間の格差は縮小の傾向にある。特に、モバイル通信では、南アフリカや エジプトなどの最先進国において普及が飽和状態に近づいている一方で、低 普及国では急速に普及が進んでいるため、格差は縮まった。しかし、研究対

象とした2000-2009年では、インターネット利用は一部の国に集中している

ことがわかった。

2.本論文の構成と概要

第1 章 「序論Introduction」は、本論文の問題意識を述べ、背景と目的、

研究対象の検討、ならびに分析の枠組みをまとめている。アフリカ諸国にとり、

情報通信基盤及びサービスが経済社会の発展の重要な手段になっており、普及 の遅れと近年の投資の減少への危機感が本研究の動機となったことを述べてい る。

第2章 「アフリカにおける情報通信の政策改革の進展Evolution of the Telecommunications Policy Reforms in Africa」は、アフリカにおいて、よりオ ープンな市場経済構築に向けた情報通信の制度的な構造と市場の変化をもたら した政治改革について述べ、情報通信の発展に向けた様々な取組を、7か国の事 例を用いて具体的に説明している。

第3章 「市場構造、通信基盤およびサービスの発展Market Structure, Infrastructure and Services Development」は、前章の議論を敷衍し、情報通 信基盤の整備について具体的に解説している。固定系および移動系通信の発展、

データ通信に関してバックボーンやラストワンマイルのネットワークの整備、

限られたインフラの中で生まれ普及した革新的なサービスの存在等に言及して いる。さらに、アフリカの通信市場では、国際的な事業者による支配が強まっ ている現状を解説している。

第4章 「効率性に関する各種概念とその計測Concepts and Measurement

of Efficiency」では、効率性と生産性の変化を計測するための手法を解説し、本

研究で採択した包絡分析法の利点を、成長会計や計量経済モデルとの比較の中 で、明確にしている。

(4)

第5章 「アフリカにおける情報通信産業の生産性の変化Productivity Changes of Telecommunications Industry in Africa」は、包絡分析法を用いて アフリカ諸国を対象とした国際比較の実証分析結果を示している。効率性の向 上が、何によってもたらされるかを同定している。さらに、アフリカ全体とし て効率性が向上しているかどうかについても分析を加えている。遅れを取り戻 す(catch-up)型の収斂を示すか、発展段階を飛び越えて最先端技術を採択する (leapfrogging)型の収斂を示すかを、統計的な手法を用いて検証している。

第6章 「産業の効率性および技術の採択の国間差異の変化Convergence in Industry Efficiency and Technology Adoption」は、前章において生産性に関す る相対的な比較を分析したことに続き、包絡分析法に基づくMalmquist生産性 指数を算出して、アフリカの情報通信市場における絶対的な生産性の変化を計 測した。生産性の変化を技術的効率性、経営効率性、純粋効率性および規模の 効果に基づく効率性に分解し、アフリカ諸国がどのような形で技術進歩を取り 入れたかを分析した。

第7章 「アフリカ情報通信産業における生産性成長の決定要因The determinants of Productivity Growth in the African Telecommunications

Industry」は、前2章の実証分析結果に基づき、アフリカの通信産業において

生産性を変化させる要因について分析している。特に、市場構造および社会経 済的要素に焦点を当てて、その影響を吟味している。より具体的には、生産水 準、競争、市場の自由化度、人口および所得を要因として取り上げ、重回帰分 析によってそれらの影響度を計測した。

第 8 章 「主要な発見、政策への含意および結論 Major Findings, Policy Implications and Conclusion」は、主要な研究成果をまとめ、アフリカにおい ても市場の自由化が他の地域と同様の効果を有するかどうかを論じ、課題設定 に対する自身の回答を得ている。同時に導出した結果に関する政策的な含意を 検討し、学術的な貢献を導いている。研究内容を総括し、本論文で示された手 法の問題点と限界に触れるとともに、今後、社会的有用性を高めるために必要 な改善と発展の方向性を考察している。

なお、本論文は英語で執筆されている。

3.口述試験での質疑応答

本論文審査委員会は、申請者から提出された学位請求論文を査読し、2014 年 11 月13 日に2時間余にわたり口述試験を実施した。主たる論点は以下の通り である。

・データの利用可能性の観点から、アフリカのすべての国を含んでいないこと を注記すべきである。

・DEAというノンパラメトリックな分析を採用したことの利点をもっと強調す べきである。

・出身国であるタンザニアへのインプリケーションはどのようなものか。

(5)

・競争促進と通信企業におけるR&Dとの間のトレードオフについてどのように 考えるか。

・冒頭にアブストラクトがある章とない章がある、引用に関して参考文献リス トにないものがある、終わりの 2 つの章で内容が繰り返されている、などの 記述の整合性の問題がある。

口述試験では、指摘や質問に関して適切に回答が示され、修正すべき点につ いては、最終提出までに適切に修正することとなった。

4.評価と審査結果

情報通信の発展を計測するためには、計量経済学的分析手法の適用が効果的 である。ところが、アフリカのような発展途上国群においては、多くの場合、

データの蓄積が乏しく、分析のためのデータ収集が困難であることが大きな制 約となっている。情報通信全体をマクロ経済的視点から捉えるためには、限ら れたデータでも可能な分析手法を採択するなど、実行可能性に配慮した研究を 行う必要がある。本論文の特徴は、このような問題に特段の配慮を払った上で、

情報通信産業の効率性の変化を客観的かつ定量的に評価するためのフレームワ ークを提案し、実証的にその有効性を検証したことにある。具体的には、アフ リカ諸国における情報通信産業の生産性の変化を提示し、どのような形で技術 進歩を取り入れたかを解明し、さらに生産性向上の要因とそれらの貢献度を明 らかにした。産業の効率性を計測するために確立された分析手法に基づくこと により、評価手法の客観性を保っている。客観的かつ包括的に実証分析する枠 組みを提案し、政策提案までをも導出することができた点に大きな特色がある と言える。情報通信産業の効率性を計測するためのマクロデータ指標に関して 広範なデータ収集を行い、それらに基づき緻密な統計的解析を行なうことによ り、枠組みの実証可能性を確認しアフリカ情報通信市場の客観的評価を導いた ことは、本論文の独創的な点であり、困難な研究を成し遂げた貴重な成果が盛 られている。

口述試験の内容を踏まえ、論文に関して慎重かつ総合的に審査を行なった結 果、博士学位請求論文としての水準を十分満たしているものと判断し、これを 受理することに全委員が合意した。

2015年1月6日

Goodiel Charles Moshi博士論文審査委員会

主査 早稲田大学教授 博士(工学)(豊橋技術科学大学) 三友 仁志 早稲田大学名誉教授 工学博士(東京大学) 加納 貞彦 早稲田大学教授 博士(開発学)(ウィスコンシン大学)勝間 靖 秀明大学准教授 博士(国際情報通信学)(早稲田大学)大塚 時雄

参照

関連したドキュメント

英文題名 Title in English: Japanese Cultural Influence in the Philippines Through Anime's Popularity and

(Approximately 4,000 characters in Japanese, or 1,500 words in English. The Doctoral Thesis title, however, must be written in both Japanese and

Phosy Chanhming 氏は従来の理論的な起業家教育ではなく、実践的な起業家教育を提案してい る。本研究で、実践的な起業家教育プログラム(LEERD プログラム=Laos 

In Chapter Four, the author discusses the topic of family formation, pressures to marry, gender roles within the family, cultural and religious differences between the

Title in English A Study on Korean Wave Consumption by Japanese Middle Aged Women - A Grounded Theory Analysis 記.. 口述試験参加教員 Faculty Members Involved

終章の第 1 節では、各章の要点を総括し、第 2 節では、各章の考察に基づき、 ASEAN+3 金融協力政策に関する

Using a framework based on Strategic Action Field theory, it explores how a Japanese conservative media organization – Nihon Bunka Channel Sakura – maintained cohesion,

The significance of Matsumoto Nobuhiro’s research trips for the establishment of Southeast Asian studies