• 検索結果がありません。

博士学位論文審査報告書 Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination 研究科長 殿

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "博士学位論文審査報告書 Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination 研究科長 殿"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Form J (F→O) 提出日Submission Date: 2012 5 /23

博士学位論文審査報告書

Summary of Doctoral Thesis and Report of Examination

研究科長 殿

下記のとおり、審査結果を報告します。

To the Dean:

We report the result of Examination for the Doctoral Thesis below.

学籍番号 Student I.D. No.: 4009 S318-7 -

学生氏名 Name: 周英

和文題名Title in Japanese: 中国台頭を調整する中国のソフトパワー

英文題名Title in English: China's Soft Power Strategy to Manage China's Rise:

—View from the Construction of Confucius Institutes 記

1. 口述試験参加教員 Faculty Members Involved in Oral Examination

①審査委員会主査 Chief Referee of the Screening Committee

氏名 Name: 天児慧 印 所属 Affiliated Institution: 本研究科

資格 Status: 教授

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

社会学博士 一橋大学

②副査(審査委員1)Deputy Advisor (Member of Screening Committee 1) 氏名 Name: 劉傑 印

所属 Affiliated Institution: 社会科学総合学術院 資格 Status: 教授

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

③審査委員2 Member of Screening Committee 2

氏名 Name: 青山瑠妙 印 所属 Affiliated Institution: 教育総合学術院

資格 Status: 教授

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

法学博士 慶応大学

④審査委員3 Member of Screening Committee 3

氏名 Name: 平川幸子 印 所属 Affiliated Institution: 本研究科

資格 Status: 助教

博士学位名・取得大学名: Ph.D. Title Earned・Name of Institution

学術博士 早稲田大学

2. 開催日時 Date / Time: (Y)2012 /(M) 5 /(D) 15 (Time) 17時30分~17

[時限 / Period] 1st: 9:00-10:30, 2nd: 10:40-12:10, 3rd: 13:00-14:30, 4th: 14:45-16:15, 5th: 16:30-18:00, 6th: 18:15-19:45, 7th: 20:00-21:30

3. 会場 Venue: 19号館310室

4. 合否判定 Result: 合/Passed・否/Failed(該当する方に○ Circle as appropriate)

5. 添付資料 Attached document(s)

(2)

1

博士学位請求論文審査報告書

氏 名:周英 学籍番号:4009S318-7

題名 Title:中国台頭を調整する中国のソフトパワー

China's Soft Power Strategy to Manage China's Rise:

―Views from the Construction of Confucius Institutes

一、概要

本研究は、今日国際関係分野で注目されているソフトパワーをめぐり、まずその定義、

国際関係論における議論の特徴などを整理し、その上で中国に焦点を絞ったソフトパワー をめぐる問題、特徴をどのように捉えることができるかを考察している。特に今世紀に入 りめざましい勢いで世界的な展開をし、注目されている「孔子学院」を事例研究としてそ のマクロ的動向とミク的な特徴分析を試み、その上で、中国的ソフトパワーの特徴、意義 になどついて、従来のソフトパワーをめぐる国際関係理論では十分に理解できない論理、

解釈を試みている。本論文の構成は以下のとおりである。

論文構成

TABLE OF CONTENT

LIST OF FIGURES AND TABLES 3

LIST OF ABBREVIATIONS 5

INTRODUCTION 7

I Background 7

II Research Questions 11

III Literature Review 13

IV Methodology 25

V Significance of This Study 27

VI Limitations 30

VII Organization 31

CHAPTER I CONCEPTUALIZATION OF SOFT POWER 33

I Power Definition and “Soft and Hard Power” Dichotomy 33

II Soft Power as a Foreign Policy Tool – Towards an Integrative Model 47 III How Does Soft Power Relate to Public Diplomacy and Propaganda 65

IV Working Definition 72

CHAPTER II SOFT POWER IN THE CONTEXT OF CHINA 75

(3)

2

I “Soft Power” in Traditional Chinese Thoughts 75 II China's Soft Power Strategy since the New Century 87 III The Concept of Soft Power in Chinese Discourses 97 IV Soft Power Promotion at the State Level of China 124

CHAPTER III CHINA'S SOFT POWER: VIEW FROM THE CONSTRUCTION OF CONFUCIUS INSTITUTE 140

I Construction of CI 140

II CI in China's Soft Power Strategy 149

III Analysis on CI in Macro and Micro Levels 167

IV Problems of CI Acting as an Operational Soft Power Strategy 235 CHAPTER IV CONCLUSION: REVIEW CHINA'S SOFT POWER AND ITS IMPLICATIONS 242

BIBLIOGRAPHY 250 APPENDICES 273 二、各章の説明

序章では、研究課題のバックグランドを提示している。ハードパワーとの関連でソフト パワーについて位置づけ、さらに経済発展に伴って拡大する影響力を背景とした中国のソ フトパワー論の浮上、関連論文の先行研究のサーヴェイなどをおこなっている。また研究 方法、研究の意義、本論文の限界性などについてもあらかじめ言及した。

第1章では、まずパワー、ソフトパワーについての一般的な概念化を行い、特にソフト パワーを国際関係理論(リアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズム)から整理 し、従来のソフトパワー研究の成果と問題点を摘出している。その上で、本論では中国の ソフトパワーの発信は政治、文化、経済、軍事、外交などさまざまな領域の関連組織が絡 んでいる点が他国のケースと異なっていること、またソフトパワーはかなり具体的に外交 政策の道具として位置づけられ、実際的な意味を持ったものとして考察していく必要性を 明快に提起している。

第2章では、中国的な文脈の中でソフトパワーの問題を検討している。中国においてソ フトパワーは新しいものだという今日の学問的な論争に異を唱えながら、ソフトパワーと いう言葉自体は用いられなかったが、如何に古代中国においてソフトパワーが考えられて いたかということを明らかにし、また毛沢東時代、鄧小平時代においてソフトパワーが意 識的に用いられてきたことを実証的に明らかにしている。その上で、西欧的な言説と比較 しながらソフトパワーをめぐる中国的言説の分析に焦点を置きその比較論的な考察した。

また、ソフトパワーはむろん、各種新聞、テレビ、雑誌、映画などさまざまな手段によっ てなされ、また政府各省、文化界、民間などさまざまな担い手もによって推し進められて きた。こういった事実関係を資料から明らかにしている。

第3章では、そうした中でとくに今世紀に入り中国のソフトパワーの実践の象徴的な存 在となっていった孔子学院の建設に焦点を当てて考察している。まず孔子学院がどのよう にして設立され、中国ソフトパワーの最も重要なプログラムになっていったのかを考察し ている。そして孔子学院がソフトパワー戦略に対応しているかどうかを見るために、世界 規模での孔子学院の配置と機能の全体的様相(マクロレベル)と、フィールド調査による 孔子学院の日常的な活動と役割(ミクロレベル)に関して研究を行っている。世界への広

(4)

3

がりの勢いとその趨勢の特徴、孔子学院への中央政府の投資の増加、中央指導部による重 要との認識の深まりなどを資料に基づいて明確にしている。またミクロ分析では、工学院 大学をはじめ幾つかの日本における孔子学院の実態調査をベースにした分析をおこなって いる。

第4章では、結論的な部分で、孔子学院と最初に定義した一般的なソフトパワーとの間 に矛盾が存在することを指摘し、中国のソフトパワーのタイプについての幾つかのインプ リケーションと、対外関係における中国のアプローチに関するインプリケーションを引き 出している。孔子学院の機能を分析するとビヘイビアのレベル、主要な資本、機能形態と いった側面から見るとハードパワーとソフトパワーの両方の側面を持っていると解釈でき る。台頭する中国に対して世界が中国に求めているものは、ハードパワーよりもソフトパ ワーの側面であり、如何にして台頭中国の影響力を調整できるかが孔子学院を軸とするソ フトパワーの役割になるとして期している。

三、評価と問題点

本論文は中国におけるソフトパワーの理論的、実証的な研究である。以下のようないく つかの点で評価されるべき特徴を持っている。第一に、ジョセフ・ナイの分析枠組みをそ のまま中国のソフトパワー分析のために応用するということではなく、ソフトパワーにつ いてしっかりした研究サーヴェイをおこない、中国自身のパースペクティブ、ニュアンス を重視することが必要であるとし、そのような考察を試みている点に最大の特徴がある。

第二に、増大する中国のソフトパワー研究の中で、きわめて実証的に詳細な文献やデータ ーを十分に活用し、その理論的な特徴を摘出することにチャレンジし、重要な貢献をなし たと評価できる。第三に、近年、孔子学院についての研究が増大しているが、本論文ほど マクロ的な分析とミクロ的な分析を並行しておこない、その双方から孔子学院の実態を解 析している本格的な研究はまだ見られず、先駆的な成果として評価できよう。孔子学院の 研究を通し、その文脈から中国のソフトパワーの推進に関するある積極的な見通しを提示 していることも注視できる。

しかしながら、もちろん幾つかの点で本論文に対する問題点も指摘された。第一に中国 のソフトパワーを中国的文脈で解析していくという意欲を示しているが、古代の思想、毛 沢東時代などの考察がなされているが、そのことによって最初に、中国的パースペクティ ブなるものが必ずしも厳密な意味で理論的に明確に示されていたわけではなかった。もっ とも孔子学院の考察を通して、中国的ソフトパワーの特徴は描かれているが。第二に、孔 子学院の分析のみから、中国のソフトパワーの一般的な特徴を論ずることで果たして十分 に説得的であるかということである。今日中国は英語のテレビチャネルの設置、英語をは じめ各種外国語によるニュースの配信、中国アニメ、映画の普及などさまざまな領域でソ フトパワーの強化に努めている。これらの考察を含めた場合、どのような判断ができるの だろうかという疑問が残っている。第三に、孔子学院の分析は上述したように先駆的成果 と言えるが、ミクロ分析のための事例研究が少なすぎるという限界性も指摘された。日本 のケースのみならず、孔子学院が盛んな米国、アジアでの台、中国の進出のめざましいア フリカなどでの実態分析も本研究の質を高める意味で今後の不可欠の課題であろう。

四、結論

上記のような評価と問題点を踏まえながら、あらためて本論文の評価を試みるなら、ソ フトパワーについての国際関係学における先行研究を分厚くレビューしながら、オリジナ

(5)

4

ルな分析フレームを提出していること、代表的理論のフレームの中で議論をしていること によって、説得的にそれらによるアプローチの限界を指摘することに成功した。国際関係 理論の枠で説明できないことを独自の問題意識とロジックから明らかにしようとし、さま ざまな試みを通して中国のソフトパワーをあくまで実践的政策として理解した点は、オリ ジナリティがあり、かつかなり緻密であって高い評価を与えることができる。第二には、

中国の歴史的コンテクストをふまえて、ソフトパワーのいわば中国版の特徴を明らかにし ようとし、豊かな説明を行っている点は新鮮で学術的に重要な指摘をおこなっていると判 断できた。さらに第三に、孔子学院に関する内部的な実態を明らかにしている点(アクタ ーの多様化、外国との joint venture model など)は将来の孔子学院研究に広く活用でき る成果だと思われる。

以上のようにその問題設定、分析アプローチ、実証的な考察のプロセス、結論などにお いて本論文は博士学位論文の基準を十分に満たしている。論文審査委員会一致しては博士 学位に値すると判断し、博士の学位授与を提案する。

2012 年 5 月 15 日

博士学位申請論文審査委員会

参照

関連したドキュメント

しかし、現状では韓国人一般について漢字の誤表記がどのような形で起きているかに

主義的な認知理論(パーソナル・コンストラクト理論)を説明し、構成主義的な認

強相関電子系におけるAサイト秩序型遷移金属酸化物 の高温量子現象 High-Temperature Quantum Phenomena of A-site Ordered Transition-Metal Oxides in Strongly-Correlated

マウス末梢体内時計への食餌性同調の栄養学 的解明 Nutritional studies of food entrainment on mouse

1 Introduction and overview 1.1 Introduction 1.2 Model of the public goods game 2 Expectation of non-strategic sanctioning 2.1 Introduction 2.2 The game and experimental design

[r]

査を実施し、その調査結果を分析した。キャンディ市の家庭ごみ発生量に関しては、所得に

話教育実践を分析、検証している。このような二つの会話教育実践では、学習者の支援の