第1学年 国語科学習指導案
指導者 ○○○ ○○○ 1 単元 「『じどう車くらべ』を読んで、『1の○じどう車ずかん』をつくろう。」 2 指導観 ○ 本学級の児童は、国語科の実態調査から「国語の学習が好き」と答えた児童は○名中○名いることが分かっ た。「国語の学習が苦手」と答えた○名の児童の理由として、「長い文章を書くのが苦手」「視写が難しい」「字 を書くのが難しい」「音読が苦手」ということが挙げられた。また、「本を読むことが好き」と○名中○名の 児童が答えた。「本を読むことが苦手」と答えた○名の児童の理由として、「字を読むのが大変」「習ってい ない字が出てくるので難しい」ということが挙げられた。さらに、「国語で学習したことをクイズや文章な どで表現すること」、「作ったクイズや文章を交流したり人に見せたりすること」については、どちらも全員 が好きと答えた。 これらのことから、国語の学習や読書が好きな児童は多いが、「書くこと」や「読むこと」に支援が必要 な児童の存在も明らかになった。特に、「文章を書くことが苦手」だと答えた児童は、「書き方が分からない」 と話し、書く場面における支援や教材を工夫する必要性があると感じた。 説明的文章の学習に関しては、1 学期の「くちばし」の学習で、挿絵と文を照らし合わせながら、書かれ ている事柄の大体を読み取ることや、「問いと答え」の文型を学び、その問いに対する答えを確かめながら 読み進めることができている。その学習を生かし、2学期の「うみのかくれんぼ」では、文末表現を手掛か りに「問い」を見つけたり、段落を比べて読んだりすることができるようになってきている。しかし、説明 されている事柄の関係を正しく読んだり、文章中の大事な言葉や文を捉えて、自分の考えを書いたりする力 は、まだ身についていない。 ○ 本教材「じどう車くらべ」は、児童の興味・関心が高い身近な自動車を取り上げた説明的文章である。「問 い+答え+答え+答え」という列挙型の構成になっており、「どんなしごとがあるのか。」「そのために」「ど んなつくりになっているのか」と、問いが二つあるため、二つの事柄の因果関係を挿絵とともに読み取って いくことが大切である。また、バスや乗用車、トラック、クレーン車を比べながら読み取ってきた後に、は しご車で文章の書き方を確かめ、自分の好きな自動車について調べて書くことへと促すような配列になって いる。 また、いろいろな乗り物の仕組みが、なぜそうなっているのかを見つけ出す楽しさや新しいことを知る喜び も味わうことができる。本教材で学習した後、「どうぶつの赤ちゃん」で、「二つの問い+答え+答え」の構 成の文章を読み、二つの答えを対比して読む学習へと発展していく。 ○ 本単元では、「じどう車くらべ」の学習を生かし、自分の好きな自動車についての「しごと」と「つくり」 を見つけ、「1の2じどう車図鑑」をつくることをねらいとしている。指導にあたっては、教材文で自動車 の「しごと」と「つくり」やその関係について学習し、その学習を生かして自分の好きな自動車の図鑑を作り、 読みあう活動を設定する。 「であう段階」では、単元に入る前からの並行読書や社会見学で乗ったバスやバスの中から見た、はたらく 車を想起させたり自動車の模型やおもちゃに触れさせたりすることで、児童の自動車に対する興味関心を高 める。 「みつける・あらわす段階」では、「じどう車くらべ」に登場する「バスやじょうよう車」、「トラック」、「クレ ーン車」「はしご車」の「しごと」と「つくり」を調べ、それらをつなぐ「そのために」という言葉の役割について 話し合い、自動車を紹介するために必要な文章構成や書き方を学習する。「いかす段階」では、教材文で読み取ってきたことを基に、自分の好きな自動車について説明する文章を書 く活動を行う。そして、書いた文章を読み合い、交流することの楽しさや達成感を味わわせたい。 3 目標 (1)自動車の「しごと」と「つくり」の関係に興味をもち、図鑑作りに意欲的に取り組もうとしている。 (関心・意欲・態度) (2)「問い」と「答え」の関係や、「そのために」という言葉の役割を理解し、自動車の「しごと」と「つく り」を関係づけて読み取っている。 (読むこと) (3)読み取ったことを基に、「そのために」を使って、好きな自動車の「しごと」と「つくり」を説明する 文章を書いている。 (書くこと) (4)長音・拗音・促音などの表記や、句読点を適切に用いて書いている。 (言語についての知識・理解・技能) 4 指導計画 次 配 時 主な学習活動 指導上の留意点 重視する評価規準と観点 で あ う 段 階 第 2 次 1 ○ 知 ってい る 自 動 車 や 自 分 の 好 き な 自 動 車 に つ い て 話 し 合 っ た り 模 型 に 触 れ た り する。 ○ 車に対する興味関心を高めるため、様々な 車が動いているときの様子を動画で見たり 模型を触ったりする体験をさせる。 ○ 自動車について知っている ことを話したり聞いたり触れ たりして図鑑作りに興味をも ち、自動車に関連した本を読も うとしている。(関) 〈観察・発言〉 2 ○ 「じどう車く ら べ 」 を 音 読 し、気付いたこ とを話し合う。 ○ 題名から想像することやどんな自動車が どの順番で登場するのかを問い、内容の大体 を捉えさせる。 ○ 「くちばし」や「うみのいきもの」の文章構 成を想起させ、文末表現の「―か。」から「し ごと」と「つくり」の2つの問いの文を見つ けさせる。 ○ 文末表現に着目し、「どんな しごとをしていますか。」「どん なつくりになっていますか。」 という2つの問いを見つけ、文 に囲んでいる。(読) 〈学習プリント〉 3 ○ 学 習計画 を 立てる。 ○ 興味関心を高めることができるようにす るために、完成した自動車図鑑を提示する。 ○ 児童の主体的な活動にするために、「見せ る相手」や「図鑑をつくる目的」について話し 合わせ、活動のゴール像をイメージさせる。 ○ 自動車を紹介する図鑑を作 るという学習の見通しをもっ ている。(関) 〈学習プリント・観察・発言〉 4 ○ 「バスやじょ う よ う 車 」 の 「しごと」と「つ くり」を読み取 る。 ○ 「しごと」と「つくり」が不十分な文や絵と 文が合っていないものを提示し、バスやじょ うよう車の「しごと」と「つくり」にサイド ラインを引かせる。 ○ 「ざせき」「まど」を挿絵とつなぎ、絵 ○ 不十分な文と教材文の比較 から「しごと」と「つくり」を見 つけ、サイドラインを引いてい る。(読)〈学習プリント・観察〉
と文を対応させながら理解させる。 5 ○ 「トラック」 の 「し ごと 」と 「 つく り」 を読 み取る。 ○ はじめの段落(問いの部分)を続けて読ま せ、2つの問いに対する答えになっているこ とに気づかせる。 ○ 前時までの学習をふり返り、「しごと」を 赤、「つくり」を青で、囲ませる。 ○ 「しごと」と「つくり」の関係に気づかせる ために、「そのために」の言葉を囲ませる。 ○ 「しごとに合ったつくり」という視点に気 づかせるために、本文にはない挿絵から分か るトラックの他のつくりに目を向けさせる。 ○ 「トラック」の「しごと」と「つ くり」を書き抜いている。 (読) 〈学習プリント・観察〉 6 ○ 「 ク レ ー ン 車」の「しごと」 と 「つ くり 」を 考え、三つの自 動 車 を 比 べ て 気 付 い た こ と を話し合う。 ○ 前時までの学習をふり返り、「しごと」と 「つくり」が書かれているところを見つけ、囲 ませる。 ○ 「そのために」の言葉を囲ませる。 ○ 「そのために」の言葉の役割である「しご とに合ったつくり」という視点を強化するた めに、挿絵から分かる本文にはないクレーン 車の他のつくりに目を向けさせる。 ○ どの車も「しごと」にあった「つくり」にな っていることを捉えさせるために、三つの車 の「しごと」と「つくり」を入れ替え、「そ のために」の言葉に着目しながら文章全体の 構成を理解させる。 ○ 「クレーン車」の「しごと」と 「つくり」を書き抜いている。 (読) 〈学習プリント・観察〉 7 本 時 ○ は しご車 の 「しごと」と「つ くり」の関係を捉 えて文に表す。 ○ 「はしご車」の「しごと」と「つくり」を考え させるために、模型や動画を提示し、話し合 わせる。 ○ 「しごと」「そのために」「つくり」を色つ きの付箋紙に整理し、並べることで、視覚的 に「しごと」と「つくり」の関係を捉えさせ、 はしご車の見つけた「つくり」の様子を表す 言葉を付箋紙に書かせる。 ○ 既習の文章構成をふり返り、「-は、-し ごとをしています。」「そのために」などの文 型や語句を使って「はしご車」の「しごと」と 「つくり」を文に表させる。 ○ 「はしご車」の「しごと」と「つ くり」の関係を捉え、文に表す ことができている。(読) 〈学習プリント〉 8 ○ 自 分が調 べ た い 自 動 車 を 選び、その車の 「 し ご と 」 と 「つくり」を調 べる。 ○ 既習図やはしご車での学習を生かして、自 分が選んだ自動車の「しごと」や「つくり」 を絵本や資料から調べるようにする。 ○ 選んだ自動車の「しごと」と 「つくり」を絵本や資料から調 べている。(読) 〈観察・学習プリント〉 み つ け る ・ あ ら わ す 段 階
い か す 段 階 9 ・ 10 ・ 11 ○ 選 んだ自 動 車 の「 しご と」 と 「つ くり 」を 文にまとめ、自 動 車 図 鑑 を つ くる。 ○ 既習の文章構成を基に、自分の選んだ車の 「しごと」と「つくり」を関係づけながら説明 する文章を書かせる。 ○ 書くことに課題のある児童については、ヒ ントカードや穴埋め式ワークシートを用意 して短い文を書くことで、図鑑が完成できる ように配慮する。 ○ 調べた自動車の「しごと」と 「つくり」を「そのために」を使 って、つなげて書いている。 (書) ○ 長音・促音などの表記や、句 読点を正しく使って書いてい る。(言) 〈自動車図鑑・学習プリント〉 12 ○ で きあが っ た 図 鑑 を 読 み 合い、学習のま とめをする。 ○ 充実した交流になるようにするために、付 箋に友だちの作った文章の感想を書かせ、伝 え合わせる。 ○ 友達からもらった感想や今までの学習を 基に、単元のふり返りシートに学習のまとめ を書かせる。 ○ 図鑑を読み合い、良いところ を見つけて感想を伝えあって いる。(書) 〈学習プリント〉 【着眼1】主体的な学びを促す単元展開の工夫 (単元全体) 主体的な学びとは、「学ぶことに興味や関心を持ち、見通しをもって粘り強く取り組み、自己の学習活動を ふり返って次につなげること」と考える。 手立て (1)教材文との出合わせ方を工夫する 単元に入る前の並行読書や自動車の模型やおもちゃに自由に触れられる「じどう車ひろば」を教 室の後ろに設けることで、自動車に対する興味関心を高め、楽しみながら知識を得られる環境を整 備する。さらに、実際の自動車が働く様子の映像を見せたり、社会見学のときに見たことを想起さ せたりしながら教材文「じどう車くらべ」に出会わせる。そして、教材文を読んで、自分の好きな自 動車について説明する図鑑をつくるというめあてをもたせ、単元の目標をもたせる。 (2)読み取ったことを生かして書く活動へとつなげる 「じどう車くらべ」で読み取ったことを基に、「はしご車」の「しごと」と「つくり」を文に表す自 学習を行う。その学習を活用して、自分の説明する文章を書くようにする。そして、書いた文章を 読み合い、書いたものを交流することの楽しさや達成感を味わわせたい。 【着眼2】「しごと」と「つくり」のつながりに着目させ、「そのために」を使った正しい事柄の順序を理解する。 (本時) 前時までのバスやじょうよう車、トラック、クレーン車の「しごと」と「つくり」を読み取る学 習を通して、どの車も「しごと」に合った「つくり」になっていることを捉えさせえておく。その 既習を生かして、本時では、実際に挿絵から読み取ったことを文章に書く学習を行う。はしご車の 「つくり」に気づくようにするために、はしご車の特徴を付箋紙に書かせ、学習プリントに並べ替え させる。これらの活動を通して、はしご車の「しごと」と「つくり」の関係を捉え、文に表させた <本単元で目指す子どもの姿> 「主体的に文章に関わり、読み取ったことを表現に生かすことのできる子ども」 そのために・・・ 子どもの興味関心を高め、読みに向かう主体性が持続するような単元展開になるように工夫し、「事柄の順序 に沿って、文と文とのつながりを考え、説明的文章を読み取る力」をつけさせたい。
5 本時 平成29年11月○日(○曜日)○校時 6 主眼 前時までに読み取った自動車の「しごと」と「つくり」の関係を捉えて、「はしご車」の「しごと」 と「つくり」を文に表すことができる。 7 準備 既習図、動画、はしご車の模型、学習プリント 8 過程 段 階 学習活動と予想される子どもの反応 教師の支援と具体的な評価 導 入 展 開 1 前時までの学習を想起し、本時のめあて をつかむ。 2 三つの自動車について、読み取ったこと を生かして、「はしご車」の「しごと」と「つ くり」を文に表す。 (1)「はしご車」の「しごと」と「つくり」を考 える。 ①はしご車の「しごと」について話し合 い、文に表す。 ②はしご車の「つくり」について話し合 い、付箋紙に「つくり」を書く。 (2)既習の文章構成を想起し、「はしご車」 の「つくり」を書いた付箋紙を貼り替えて 構成を考え、「はしご車」の「しごと」と「つ くり」を文に表す。 ○ 本時の見通しをもつことができるように、学習計画 や既習図で振り返る場を設定する。 ○ はしご車の挿絵や模型、動画からはしご車についての イメージを膨らませる。 ○ 「しごと」の文は、「○○車は、~しごとをしていま す。」という文型になっていることを既習から確認し、 黒板にカードで示す。 ○ はしご車のしごとを説明するために、「たかい」とい う言葉が必要なことを挿絵や模型のつくりから気づか せ、「しごと」についての文章を教師と一緒にまとめる。 ○ 挿絵の中から「つくり」を見つけ、囲ませる。 ○ はしご車の「つくり」に気づくようにするために、は しご車の特徴を付箋紙に書きこませる。 ○ 見つけた「つくり」の様子を表す言葉を加えて付箋 紙に書かせる。 ○ 既習をふり返り、「じょうぶな」「しっかりした」など の様子を「どんな○○か」など、つくりを詳しく表す 言葉の必要性に気付かせる。 ○ 付箋紙に書いた「つくり」を学習プリントに整理して 貼ることで、「はしご車」の「しごと」と「つくり」の 関係を捉えて文に表させる。 はしご車の「しごと」と「つくり」を文にあらわそう。 はしご車は、火じのときにたかいところ で火をけしたり人をたすけたりするしごと をしています。 「つくり」 ・はしご→ながいはしごがある。 ・かご→人がのれるかごがついている。 ・あし→しっかりしたあしがついている。 「しごと」 ・たかいところにいって火をけす。 ・たかいところにいる人をたすける。 「つくり」 ・はしご ・かご ・あし ・かご
ま と め (3) できあがった、はしご車の「しごと」 と「つくり」を表す文を発表し、「しごと」 と「つくり」の関係を読み合う。 3.本時を振り返り、次時への見通しをもつ。 ○ 色つきの付箋紙に整理したことを基に、はしご車の 「しごと」と「つくり」を表す文章になるように、既 習の文型を参考にし、文章を書かせる。 ○ 付箋紙で整理したものから文に書きかえることが難 しい児童に対して、ヒントカードを配り、付箋紙に必 要な語句を付け加えられるようにする。 ○ 本時の学習を振り返るために、振り返りシートで自 己評価をする。 ○ 次時は自分で図鑑等から好きな自動車を選んで、そ の車の「しごと」と「つくり」を調べることを伝える。 「はしご車」の「しごと」と「つくり」の関係を捉え、文 に表すことができている。 (読) 児童が考えると予想されるはしご車の「しごと」と「つくり」を表した文 は し ご 車 は 、 か じ の と き に た か い と こ ろ に い る 人 を た す け る し ご と を し て い ま す 。 そ の た め に 、 た か い と こ ろ ま で と ど く 、 な が い は し ご が つ い て い ま す 。 車 た い が か た む か な い よ う に 、 じ ょ う ぶ な あ し ○も つ い て い ま す 。