第3学年 国語科学習指導案
指導者 1 単元名 大事なことをたしかめよう 「すがたをかえる大豆」 「食べ物はかせになろう」 2 指導観 【児童の実態】 本学級の児童は、読書に親しんできており、 図書室の本や学級図書で、物語を中心によく 読んでいる。1学期の「ありの行列」の学習 で、生物の生態の不思議さを知ることができ、 説明的な文章に興味を持ち始めたが、主に挿 絵や写真を見て自分本位に理解していること が多く、文章をもとに内容を読み取るまでに は至っていない。 書くことについては、日記などの短い文章 は抵抗感がないが、長い文章になると文がね じれたり、不必要なことを書いたりして、相 手に伝わりにくくなってしまうことがある。 説明的な文章の学習については、これまで に、筆者の問いに対する答えを見つけるため に、文末表現や題名につながる言葉、順序を 表す接続語に着目して、段落の中心文を見つ ける学習をしてきた。しかし、大事な言葉を 抜き出したり、叙述にもとづいて正しく読み 取ったりすることが苦手な児童が数名いる。 また、接続語の役割を考えながら、文と文、 段落と段落のつながりをとらえるまでには至 っていない。 【教材について】 本単元は、「読むこと」と「書くこと」の2 領域を関連づけた学習ができる複合単元の構 成になっている。読むことの教材「すがたを かえる大豆」で読み取ったことを生かし、書 くことの教材「食べ物はかせになろう」で調 べたり書いたりする学習活動につなげていく ことをねらっている。 「すがたをかえる大豆」は、大豆やその加 工食品について書かれたもので、児童にとっ て身近な生活とつながった内容である。しか し、大豆の加工食品は見ただけでは大豆から できているとは思われないものも多く、児童 に意外性をもたせて、新たなことを知ること の喜びを与える内容ともいえる。教材文は、 段落構成や中心文、キーワードが明確で、3 年生の児童に説明的な文章の読み取りの力を つけさせる上で有効な教材である。 「食べ物はかせになろう」で「すがたをか える大豆」の学習を通して身につけた力をも とに、疑問や興味を持った事柄について本で 調べ、必要な情報を取り出し、それを整理し て文章にまとめる力を養う学習である。 【指導にあたって】 「つかむ段階」では、大豆について知っていることを想起させたり、題名から内容を想像させた りすることで、学習への意欲を高めるとともに、読み取ったことをもとに各自選んだ食べ物につい て調べ、「食べ物のひみつ事典」を作るという単元のめあてをもたせ、目的意識を持って学習を進 めることができるよう単元を構成し、初読の感想をもとに学習計画をたてる。 「深める段階」では、キーワードや文末表現等に注意させて中心文を見つけさせ、サイドライン を引かせたり、すがたを変えてできた食品を確認したりしながら読み進めていく。また、読み取り を確かなものにしていくよう、指示語が示す内容を確認しながら正しく読み取っていく。 習得の学習では、接続語に注意し、文章全体における段落の役割を理解させる。「初め」「中」「終 わり」の3つのまとまりごとに小見出しをつけ、文章構成を確認し、「食べ物はかせになろう」の 学習につなげていく。 「生かす段階」では、「食べ物はかせになろう」を読み、調べたことをまとめるまでの流れをつ かませる。そして、情報コーナーを設置しておき、必要な情報を自分で選択できるようにする。分 かったことを情報カードに書かせ、接続語の使い方に注意しながら、段落や文章構成を意識させて いきたい。自分が調べた食べ物について「初め」「中」「終わり」のはっきりした文章をまとめさせ ていく。最後に発表会をして相互によいところを評価しあい、「食べ物のひみつ事てん」を作り上 げていく。3 単元目標 ○身近な食べ物について興味を持ち、食べ物事典を作るためにいろいろな情報を集めようとする。 (関心・意欲・態度) ○身近な食べ物について、情報を収集したり取捨選択したりしながら段落に分けて、中心が明確 になるように書くことができる。 (書くこと) ○中心となる語や文、段落相互の関係に注意して文章を読むことができる。 (読むこと) ○調べた内容が明確になるように、段落相互のつながりを考えながら、適切な指示語や接続語を 使って文章を書くことができる。 (国語の特質に関する事項) 4 評価規準 関心・意欲・態度 書くこと 読むこと 言語に関する知識・理解・技能 食べ物について書かれた 読み物や図鑑などに興味を 持って読もうとしている。 食べ物事典作りに意欲的 に取り組んでいる。 身近な食べ物につ いて、情報を収集し たり構成を工夫した りしながら、段落に 分けて文章にまとめ ている。 中 心 と な る 語 や 文 を と ら え て 段 落 相互の関係を考え、 内 容 を 正 し く 読 み 取っている。 段落相互のつなが りを考えながら、適 切な指示語や接続語 を使って文章を書こ うとしている。 5 単元指導計画(総時数15時間) 段階 時 学習活動 教師の支援 評価規準と方法 つ か む ( 2 ) ① (1) 題名から内容を予想し、大豆につ いて知っていることを話し合う。 (2)本文を読み、形式段落に分ける。 (3)初読の感想を感想カードに書く。 ○題名から「大豆」の姿の変え方 に興味を持たせる。 ○形式段落に番号を付けさせ挿絵 と対応させ文章全体の内容をつか ませ読みのめあてをもたせる。 ○感想の視点を示し、感想カード に初読の感想を書かせる。 ・大豆につ いて知って いることを 話したり、 感想を書い たりしてい る 。( 関 ・ 意・態)【観 察・感想カ ード】 ② (1)感想を発表する。 (2)感想をもとに学習計画を立てる。 (3)新出漢字や難語句を学習する。 ○感想を発表させ、形式段落を中 心に学習の計画を立てさせる。 ○自分たちも「食べ物のひみつ事 てん」を作ろうという単元のめあ てをもたせる。 ○難語句の意味を国語事典で調べ させる。 ・学習の計 画を立て、 見通しを持 っ て い る 。 (関・意・ 態)【観察・ ノート】 ③ (1)全文を読み内容の大体をつかむ。 (2)大きく3つのまとまりに分ける。 (3)全体の構成について考え、話し合 う。 ○「ありの行列」で学習した文章 構成を想起させ、形式段落をもと に「初め」「中」「終わり」の3つ の大きなまとまりに分けさせる。 ○何について説明するかが書かれ てある段落を読み取ることにより 「初め」とする。 ○全体のまとめが書かれてある段 落を読み取り「終わり」とする。 ・文章全体 の構成の大 体をつかん で い る 。 (読)【ワー クシート】 「すがたをかえる大豆」を読んで 初読の感想を持とう。 学習の計画を立てよう。 「すがたをかえる大豆」の文の組 み立てを考えよう。
深 め る ( 6 ) ④ (1)形式段落①②を読み中心文を見 つける。 (2)植物のダイズと大豆について知 る。 (3)大豆がいろいろな食品に姿を変 えているわけを読み取る。 ○問いかけの文と答えから話題の 中心が大豆であることに気づかせ る。 ○「かたい」「消化もよくありませ ん」「そのため」などに着目させ、 わけを読み取らせる。 ○そのままではかたく消化に悪い 大豆をおいしく食べる工夫につい て書いてある文章だという、話題 提示に気づかせる。 ・中心とな る語句や指 示語などを 手がかりに 読 ん で い る。(読)【観 察】 ⑤ 本 時 (1)形式段落③~⑦を読む。 (2)おいしく食べる工夫だと思うと ころに線を引く。 (3)線を引いたわけを話し合う。 (4)短い文でまとめる。 (5)工夫と食品名を表にまとめる。 ○題名と関係ある言葉、繰り返し 出てくる言葉や接続語に気をつけ させながら、大豆をおいしく食べ る工夫と食品を読み取らせ、ワー クシートにまとめさせる。 ○教材文とできた食品の写真を照 らし合わせ、理解につなげる。 ・中心とな る語句や文 を見つけな がら読み、 中心文を短 い文でまと め て い る 。 ( 読 )【 観 察・ワーク シート】 ⑥ (1)形式段落③④⑤⑥⑦を読む。 (2)人が大豆に手を加えるときの言 葉をてがかりに、どのように姿をか えているのか考える。 (3)条件が揃わなかったらどうなる か考える。 ○手を加えるときの言葉に着目し て、写真を手がかりに読み取らせ る。 ○どのように人が大豆に手を加え たかを条件的に考えさせる。 ○必要に応じて文章に沿って作業 をさせたり実物を見せたりする。 ・手を加え るときの言 葉や順序な どに気をつ けながら、 姿を変える 様子を読み 取 っ て い る。(読)【観 察・ワーク シート】 ⑦ (1)形式段落⑧⑨を読む (2)大豆がいろいろなすがたで食べ られている理由を探し、まとめる。 (3)筆者の考えをまとめる。 ○接続語などに着目させる。 ○線を引いたわけを考えさせる。 ○「~から」「~ため」という言葉 に着目して、理由を読み取るよう にする。 ・中心とな る語句や文 を見つけな がら読み、 大豆がいろ いろな姿で 食べられる 理由を読み 取 っ て い る。(読)【観 察・ワーク シート】 なぜ大豆はいろいろな食品にす がたをかえるのか読み取ろう。 大豆をおいしく食べるための工夫 を読み取り、短い文でまとめよう。 大豆がいろいろなすがたで食べ られる理由を読み取り、筆者の 考えをまとめよう。 大豆がどのようにすがたをかえて いるのかくわしく読み取ろう。
⑧ 【習得の学習】 (1)全文を読み「初め」「中」「終わり」 の文章構成を確かめる。 (2)教科書の「学習」から文章構成に ついて確かめる。 (3)「初め」「中」「終わり」の3つに 小見出しをつけ、文章構成について 確認する。 ○今までのワークシートを振り返 り、「すがたをかえる大豆」の文章 構成を振り返らせる。 ○教科書p.27を読み、「初め」と 「終わり」の「説明するものの提 示」と「全体のまとめ」という役 割を確かめさせる。 ○「中」の部分では接続語に着目 させながら、分かりやすい順に事 柄を並べてあることを確かめさせ る。また、初めに工夫が書かれて いて、その後にどうやって姿を変 えていくのかが説明されているこ とを確認する。 ・文章構成 を大まかに とらえてい る。(読・言) 【観察・ワ ー ク シ ー ト】 生 か す ( 7 ) ⑨ (1)本文を読み、身近な食べ物を選 ぶ。 (2)本文を読み調べ方を決める。 (3)事典の「初め」「中」「おわり」の 内容をカードに書き、段落の構成を 考える。 ○「食べ物はかせになろう」を読 ませ、「食べ物のひみつじてん」を 作るまでの活動や時間について見 通しをもたせる。 ○本での調べ方、調べるときに気 をつけることをしっかりと確認さ せる。 ○今までの学習が生きるよう、題 名は「すがたをかえる○○」とい う条件を与え、食品選びをさせる。 ○なかなか決まらない児童には、 いくつかの食べ物の例を提示し、 その中から選択させる。 ・調べたい 食べ物と調 べる事柄を 決め進んで 学習計画を 立 て て い る 。( 意 ・ 関・態)【観 察・ノート】 ⑩ ⑪ (1)自 分に あ った方 法で 情報を 集 め、情報カードを書く。 (2)目的にあったものをまとめ、構 成を考える。 ○単行本・シリーズ・図鑑・事典 などを用意し、情報コーナーを設 けておく。 ○付箋紙などを利用した情報カー ドを使い調べ学習をさせる。 ○本をそのまま書き写すのではな く、必要なことを端的にまとめて 要点を絞って書くようにさせる。 ・分かりや すい言葉で まとまりを 考えながら 書 い て い る。(書)【観 察 ・ カ ー ド・用紙等】 ⑫ ⑬ ⑭ (1)情報カードをもとに食べ物のひ みつじてんを作る。 (2)作った作品を班で読み合う。 (3)修正して食べ物のひみつ事てん を完成させる。 ○収集した情報カードを移動させ ながら、いくつかのグループに分 けてまとめさせる。 ○グループごとに小見出しをつけ させ段落意識を持たせる。 ○「すがたをかえる大豆」の文章 構成をもとに、文章を構成させる。 ○「すがたをかえる大豆」の接続 語の使い方を参考にさせる。 ○下書きを互いに読み合い、よい ところを見つけさせたり直したら よいところをアドバイスさせたり する。 ・分かりや すい言葉で まとまりを 考えながら 書 い て い る。(書)【観 察 ・ カ ー ド・用紙等】 「食べ物のひみつじてん」を作 るために、食べ物や調べ方を決 めよう。 本 で 調 べ て 情 報 カ ー ド を 書 こう。 調べたことを整理して、「食べ 物のひみつ事てん」を作ろう。 学習したことをふりかえろう。
⑮ (1)友だちの書いた説明文を読み、 感想を書く。 (2)自己評価をする。 ○「よかったカード」を用意し、 友だちに渡せるようにする。 ○自分が選んだ食べ物について、 大事なことを整理して文章にまと めることができたかを振り返らせ る。 ・友だちの よい所を見 つけ評価し ようとして いる。(意・ 関・態)【メ ッセージカ ード・自己 評 価 カ ー ド】 6 本時 (1)主眼 ○ 形式段落③~⑦を読み「くふう」という言葉に着目して、それぞれの段落の中心文を見つけ、 おいしく食べる工夫と食品を読み取ることができる。 (2)本時授業仮説 ○ 繰り返し出てくる言葉や題名に関係ある言葉を見つけさせ、おいしく食べる工夫が書いてある 文にサイドラインを引かせペアで話し合わせたり全体で交流させたりすれば、それぞれの段落の 中心文を見つけ、おいしく食べる工夫と食品をワークシートにまとめることができるであろう。 書いた物を読み合おう。
(3)展開( 5/15時間) 段階 学 習 活 動 教 師 の 支 援 評 価 つ か む / 深 め る 1 前時学習を想起し、本時学習のめ あてをつかむ。 2 形式段落③~⑦を音読し、おいし く食べる工夫がいくつあるかを考 える。 3 形式段落③の「おいしく食べるく ふう」と「食品」を全体で読み取り、 見つけ方を確かめる。 (1)③段落の中心文に黒のサイドラ インを引く。 (2)サイドラインを引いた文と理由 を発表して話し合い、決定した文に 赤のサイドラインを引く。 (3)食品名を○で囲む。 (4)食品名をみんなで確認し青の○ で囲む。 4 形式段落④~⑦の「おいしく食べ るくふう」と「食品」を読み取り、 交流する。 (1)④~⑦段落の中心文に黒のサイ ドラインを引き、食品名を○で囲 む。 (2)サイドラインを引いた文と理由 をペアで話し合う。 (3)全体で発表して、決定した文に 赤のサイドラインを引く。 (4)食品名を確認し青の○で囲む。 (5)おいしく食べる工夫と食品名が どんな順番で書かれているのか 考える。 ○掲示物をもとに、前時学習を想 起させる。 ○本時では、大豆をおいしく食べ る工夫を読み取るために、中心文 を見つけることを提示する。 ○「次に」「また」「さらに」など の接続語に着目させ、一つの段落 に一つの工夫が書いてあることを 確かめさせる。 ○中心文を見つけるときのポイン ト(繰り返し出てくる言葉、題名 に関係ある言葉)を思い出させる。 ○中心となる語句や文を見つける のが難しい児童には、「くふう」と いう言葉を見つけさせ、どんな工 夫か読み取らせる。 ○なぜ中心文だと思うのか、根拠 となる言葉に印を付けさせる。 ○色を分けることで自分と友だち の読み方を比べさせる。 ○なぜ中心文だと思うのか、根拠 となる言葉に印を付けさせる。 ○ペアでわけも考えさせながら、 自分の意見を出させる。 ○ 黒 板 に 本 文 を 拡 大 し た 物 を 貼 り、中心文は赤、食品名は青で囲 むことで、各段落の冒頭においし く食べる工夫が書かれており、続 いて事例である食品名が書かれて いることに気づかせる。 ・中心文にサイド ラインを引くこと ができる。(観察・ 教科書) / 5 読み取ったことをワークシート にまとめる。 めあて 大豆をおいしく食べるくふうを読みとり、短い文にまと めよう。
ま と め る (1)おいしく食べる工夫を短くまと める。 (2)食品名を表に書き入れる。 (3)読み取った内容に対して自分の 考えを書く。 6 本時の学習を振り返り、次時の学 習について確認する。 ○大事な言葉を落とさずに、でき るだけ短くまとめさせる。 ○振り返りカードに書かせる。 ○次時は、おいしく食べる工夫を 詳しく読み取りどのように姿が変 わっていくのか確かめることを知 らせる。 ・おいしく食べる 工夫を読み取り、 短くまとめること ができる。(観察・ ワークシート) <板書計画> 7 6 5 4 3 段 落 だ ん ら く と り 入 れ る 時 期 や 育 て 方 の く ふ う 目 に 見 え な い 小 さ な 生 物 の 力 を か り て 、 ち が う 食 品 に す る く ふ う 大 豆 に ふ く ま れ る 大 切 な え い よ う だ け を 取 り 出 し て 、 ち が う 食 品 に す る く ふ う こな に ひ い て 食 べ る く ふ う 大 豆 を そ の 形 の ま ま い っ た り 、 に た り し て 、 や わ ら か く お い し く す る く ふ う お い し く 食 べ る く ふ う え だ 豆 も や し な っ と う み そ し ょ う ゆ と う ふ き な こ 豆 ま き の 豆 に 豆 食品 教 材 文 大 豆 を お い し く 食 べ る く ふ う を 読 み と り 、 短 い 文 に ま と め よ う 。