図 3-1 水制形状
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(2) 水はね効果があることがわかる.赤い線の範囲. 横断方向(cm). 内で水制の水はねの影響が見られた面積割合は Case I で 66.7% Case LD-1 で 66.7% Case LU-1 では 40%となった.Case I と Case LD-1 で水は ね効果が強くなったことから,頭部水制を上流 (c). 向きに設置すると水はね効果が弱くなると考えられる.. 図2. 次に水制域内平均流速を図 3 に示す.水制域番号. Case LU-1. 縦断方向(cm). 流速分布計測結果. は上流側から番号を振ったものである.全 Case にお いて水制域 1 の流速が最も小さい.これは,最上流. 流速(cm/s). にある水制の水はね効果により水制域 1 に入り込む 流れが少ないためと考えられる.ここから徐々に上 昇し水制域 4 からは流速があまり変化しない平衡状 態となった.頭部水制がある Case LD-1 と Case LU-1 で平均流速が小さくなったことより頭部水制には水 制域内の流速低減効果があると言える.また,上述 の水はね効果の差異により,水制域 1~3 は Case LU-1 に比べて,Case LD-1 の方が流速が小さくなった.. 水制域番号 図3. 4.河床変動計測結果. 水制域内平均流速. 横断方向(cm). (mm). 図 4 に Case I,Case LD-1 および Case LU-1 の通水後 90 分後の河床形状計測結果を示 す.河床位の基準を初期河床とする.図よ りすべての Case で最上流にある水制から (a) Case I. 深掘れの筋が形成されているのがわかる. これは水はね効果が原因と言える.最上流. 縦断方向(cm). 横断方向(cm). にある水制周辺の深掘れの範囲が Case LU-1 で小さくなっている.これは先述の上 流向きに設置した頭部水制が洗堀を軽減し たと言える.Case I と Case LD-1 では水制 域 1~3では洗堀傾向であり,水制域 7~9. (b). Case LD-1. (c). Case LU-1. 縦断方向(cm). 横断方向(cm). では堆積傾向となった.一方 Case LU-1で は全水制域で頭部水制周辺に堆積が生じた. 流速分布計測結果を見ると Case LU-1 では 水制域に入り込む流れが上流向きに設置さ れた頭部水制に衝突し,流速が低減してい たため堆積が生じたと言える.. 図4. 縦断方向(cm). 河床形状計測結果. 5.まとめ 頭部水制を上流向きに設置すると,流れの抵抗となって水をはねる面積が減少したため水はね効果は弱く なった.また,頭部水制を設置すると水制域内平均流速は小さくなった.水制が護岸として機能するのは, 水はね効果と流速低減効果によるものなので,今回検討の対象としたケースでは Case LD-1 が護岸に最も適 した形状と言える. 94.
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