• 検索結果がありません。

ηη −−−=− uuuu ()()[] 開水路水面近傍の流速画像計測における画像拡張法の適用性

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "ηη −−−=− uuuu ()()[] 開水路水面近傍の流速画像計測における画像拡張法の適用性"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)II‑155. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 開水路水面近傍の流速画像計測における画像拡張法の適用性 神戸大学大学院. 学生員. ○下山. 顕治. 神戸大学工学部. 正会員. 宮本. 仁志. 神戸大学工学部. フェロー. 神田. 徹. 1.まえがき 水面変動を伴う開水路流れを対象として,筆者らは瞬時の水面形. 鏡. 状と内部流速を同時測定する画像計測法を提案してきた 1).その同 時計測法において流速計測には PIV を用いているが,水面形状が レーザーシート光. 時々刻々変化するため PIV のパターンマッチングに用いる参照フレ. ハイスピードカメラ. ビームエキスパンダー. ームを水面直下に設定できず,水面近傍の流速ベクトルを測定する 図‑1. には困難があった.そこで,本研究では,水面近傍の画像を拡張す. る手法 2)を適用することにより水面近傍での流速ベクトルの測定を試み,画. 可視化画像の撮影手法 時刻 t+dt. 時刻 t. η. η. 像拡張手法の適用性について検討を行った.. u int. 2.水面・流速の同時画像計測法の概要. ξ. 0. η′ ξ′. 0. 図‑1 に計測システムの概要を示す.流水中に微小トレーサー粒子を混入し, レーザーシート光により可視化断面を作成する.この可視化断面をハイスピ. (a) 原画像. η. η. η′. ードカメラにより撮影する.鏡像を用いることで気−液界面の画像を撮影し, 同一画像フレーム内に流体内部・水面形状の可視化画像を取得する.得られ. ξ. 0. 0. ξ′. 1). た可視化画像から水面・流速の同時画像計測法 を用いて水面分布,流速ベ η. クトルの計測を行う.その際,自由水面近傍の流速値を算出するために,本. (b) 画像拡張. 2). 報では以下に概述する画像拡張法 を適用した.. η. η′. 拡張領域. 3.画像拡張による水面近傍の流速計測法. ξ. 0. Flow領域. PIV を水面直下の領域に適用させるために,水面・流速の同時画像計測法 1). で得られた水面分布と流速ベクトルの計測値を用いて,画像拡張を行った.. (c) 拡張された画像. η. u(η ). 図‑2 に画像拡張の概要を示す.ここで水面は曲線直交座標(ξ,η)のξ軸によ り表される. この手法は図‑2(d)に示すような流速分布を水面近傍において仮. 0. uint. 0. ξ. 定することにより,水表面より上方の画像を作成するものである.このこと (d)velocity vector. は,次式を満たすことに相当する.. 図‑2. uext (η ) − uint = −[u(− η ) − uint ]. 画像拡張の概要. (1). ここに, uint :水面(η=0)における流速, uext (η) : 拡張領域(η>0)の流速, u(η) :Flow 領域(η<0)の. (a) 水面計測画像. 流速である.具体的には,画像拡張は図‑2(a)〜(c) に示す操作によってなされる.まず,時刻 t におい て粒子が図‑2(a)のように分布しているとき,その粒 子は流速に乗って移動し,dt 秒後には時刻 t+dt のよ. (c) 拡張画像. うなパターンを示す.各時刻の粒子パターンを互い. (b) 原画像(流速計測画像). のη軸に入れ替え,ξについて反転させることで時. 図‑3. (白線は水面を表す). 可視化画像の例. 刻 t, t+dt それぞれの拡張領域の画像が生成される(図 キーワード:計測法,画像拡張,PIV,開水路流れ,水表面 連絡先. 〒657-8501. 神戸市灘区六甲台町 1-1. TEL. 078-881-1212. ‑309‑. FAX 078-803-6069. ξ′.

(2) II‑155. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 50. 誤差 (%). 40. 0.03. dt (ms). 擬似水面. 10. 誤差 (%). 20. 8. 30. 30. 0.02. 40. 6. 50. 20. 4. 0.01. 10. 2 0. 0 0. 図‑4 擬似水面(白線)の分布 (256×256 pixel). 50. 100. 150. 200. 0. 250 x (pix). 図‑5. 5. 図‑6. ‑2(b)).このようにして拡張された画像(図‑2(c))から流速を求め. 20. 粒子移動量‐曲率平面 の誤差分布. 表‑1. ることで図‑2(d)の流速分布が得られる. 本研究においては水面に おける流速 uint は初期の段階においては未知であるため,同時計 て用い,繰り返し計算により uint を求めた.図‑3 に本計測手法で. 15. 粒子移動量 (pix). 各時間間隔における 誤差分布の一例. 測で得られる流速のうち水面に最も近い場所の値を第一近似とし. 10. Q 3 (cm /sec). H (cm). 905. 2.69. 実験条件. U* U0 (cm/sec) (cm/sec). 16.9. 1.085. Re. Fr. 4520. 0.33. Q:流量,H:平均水深,U0:断面平均流速,U*:底面摩擦速度, Re:レイノルズ数,Fr:フルード数. 30 (cm/sec). 3. 得られた水面,流速の可視化画像と拡張後の画像の一例を示す. 4.標準画像を用いた精度の検討. 2. 水面近傍での流速の正解値が不明なため,PIV標準画像(可視化 情報学会HP: http://www.vsj.or.jp/より取得)を用いて画像拡張法の. 1. 精度検討を行った.検討に際しては,図‑4に示すような既知流線. 0. を水面と仮定し,その擬似水面上方の粒子画像を消去することで 作成した画像に対して本手法を適用し,擬似水面直下における流 速ベクトルの誤差を求めた.図‑5に各画像時間間隔 dt での流速ベ. 図‑7. クトルの誤差分布の一例を示す.全てのdtにおいて誤差が大きくな の曲率と計測精度には関連があると考えられる.図‑6は画像間の. 1. 0 10. 0.01(1/pixel)以下であり,誤差が大きくなる範囲は曲率とともに増. 図‑8. 加していることがわかる.. 4. 5.開水路流れへの適用. 3. 速ベクトルが算出されている.図‑8は流下方向平均流速分布U +で. u '/U. *. クトルを示す.画像拡張を導入することによって水面直下まで流. 4. 5. x (cm). :計測値 :U + = 1 ln (y + ) + 5.29 κ. の粒子移動量に対して誤差がほぼ5%以内になるのは曲率が約. た.表‑1に実験条件を示す.図‑7に瞬時の水面分布および流速ベ. 3. 瞬時の水面および流速ベクト. 10. 粒子移動量と水面の曲率からなる平面での誤差分布である.全て. 以上の結果を踏まえて,本計測法を直線開水路の常流に適用し. 2. 20 U+. る位置は擬似水面が湾曲している付近にほぼ一致しており,水面. 0. 100. 流下方向平均流速分布. 1000 y+. :計測値 3) :禰津らによる半理論曲線. 2 1 0 0. 0.2. 図‑9. 0.4. 0.6. 0.8. 流下方向乱れ強度. 1 y /H. ある.得られた計測値は対数則によく一致していることがわかる. また,図‑9に示す流下方向乱れ強度 u ′ U * の鉛直分布において,計測値は禰津らによる半理論曲線3)によく一致 している.以上の結果より,この実験のように水面変動が顕著でない常流においては,本画像拡張法は水面近 傍の流速ベクトルを精度よく計測しているといえる. <参考文献> 1) 宮本, 神田, 大江: 水工学論文集, 第45巻, pp.511-516, 2001. 2) Tsuei L., Savaş Ö.: Experiments in Fluids, Vol. 29, pp.203-214, 2000. 3) Nezu I. and Nakagawa H.: Turbulence in open-channel flows, A.BLKEMA, IAHR MONOGRAPH, pp.12-25, 1993. ‑310‑.

(3)

参照

関連したドキュメント

  越流開始から終了までの間で堤防上における最大 の越流水深,最大越流水深に関して狭窄部形状(河道

1.規模の算定条件 (1)想定人口 「第5次枚方市総合計画」の計画期間は平成 28 年度から平成 39 年度までの 12 年間としています。総合 計画における、平成 55

・設計速度は 40km/h で計画している。制限速度は警察で指定するものであり、40km/h か、それ以下になる。制限速度が 40km/h

下流部の個別撮影を行っているが,1 台のカメラでは約 10cm 四方の狭小領域でしか計測できていない.本研究 では 3 台の高速ビデオカメラを同期させて,空間解像度

図-5に各ケースにおける全運動量輸送量を示す. D2P1 は水路中央, D2P2 および D2P4 は水路中央より左 岸の植生帯境界における値を示している.D2P2

従来,鋼製橋脚の隅角部に関する設計は奥村ら 2) の方法が用 いられており,現在においてもこれに代わる設計法は確立され ていない.三木ら

戻ってくるまでの時間から水深を,ドップラー効果を利用して各水深における流速分布を計測している.図

It is found that the IBM technique incorporated in a sigma-coordinate system in which the first coordinate follows the boundary representing the terrain and the second coordinate