JAIST Repository: リパーゼを用いた光学活性フェロセン誘導体の合成
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(2) リパーゼを用いた光学活性フェロセン誘導体の合成 西村 崇. (横山研究室). 【目的】 リパーゼのエナンチオ選択性を用いたキラル化合物の合成が、盛んに行われている。本 研究では、種々の由来の異なるリパーゼを用いて、 フェロセニルエタノールと種々のア シルドナーを反応させ、有機溶媒中でフェロセニルエステルの合成を行った。特に転化率 を比較、検討し、この反応系に適したリパーゼを探索した。また、生成物の光学活性を評 価した。 一方、 フェロセニルエタノールやそのエステルは、酸性条件下では不安定で あり、分離条件によっては、二量体生成など、他の化合物へと変化する可能性があること がわかった。そこで、分離条件や、二量体生成反応について検討した。 【実験】 フェロセニルエタノールと種々のアシルドナーを、種々の由来の異なるリパーゼ( Candida rugosa( )、ブタ膵臓( )、Pseudomonas cepacia( ))を用いて、 ℃で 日間トルエン中で反応させた。生成物の確認は質量分析( )を用い、光学分 )により、その転化率を測定した。 割カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー( リン酸緩衝液( : )を用いた。また、反応時間と転 分離溶媒はアセトニトリル 、アシルド 化率から、この反応系に適したリパーゼの検討を行った。 リパーゼに ナーに酢酸ビニルを用いて反応させた混合物を、シリカゲル、逆相、活性アルミナ(中 性)カラムを用いた分取用液体クロマトグラフィーで分離した。分離溶媒は、シリカゲル 、逆相には、アセトニトリル リ と活性アルミナには、ヘキサン 酢酸エチル( : ) で行った。また、得ら ン酸緩衝液( : )を用いた。それぞれの化合物の構造決定は れたフェロセニルエステルを、旋光度計を用いて光学活性を調べた。 【結果、考察】 の触媒活 種々の由来の異なるリパーゼを用いてエステル交換反応を行った結果、 と高い転化率が得られた。 および 性が一番高く、直鎖カルボン酸ビニルでは約 の転化率は低く、用いるアシルドナーにより、その値にばらつきがあった。このこ であることが示唆された。 酢酸ビニル、 とから、この反応系に適したリパーゼは を用いて反応させた混合物を、シリカゲル、逆相、アルミナカラムで分離し、構造 決定を行った結果、シリカゲルと逆相カラムで、生成物であるフェロセニルエステルは、 二量体や フェロセニルエタノールへと変化していた。これに対し、アルミナカラムで は他の化合物へと変化せず、生成物と反応物がそれぞれ分取できた。このシリカゲルカラ ムを用いた場合のフェロセンの二量化は、シリカゲルのシラノール基のプロトンが酸触媒 となると考えられる。逆相カラムの場合は、溶媒に用いる水由来のプロトンが酸触媒とな ると考えられる。また、旋光度計を用いて、得られたエステルを測定したところ、正の旋 光性を示した。. 1-. 1-. 1-. 40. CRL. 3. PPL. HPLC 4 1. -pH7.5 -. 4 1. PCL MS. 4 1. CRL. MS. 50%. PCL. CRL. CRL. 1-. 図は 平成 keywords. 10 年度修士論文研究発表要旨集参照. リパーゼ、フェロセン誘導体、キラル合成. Copyright c 1999 by Takashi Nishimura. -pH7.5. CRL PPL.
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