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gp30の再利用

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第四節  gp30の再利用

た。その後再び細胞表面のgp30は抗gp30抗体とFITC標識抗ウサギ抗体を用い て1時間4℃でそれぞれインキュベートすることで染色を行った。これらのディ ッシュは0.35mlのPBSで2回洗浄し、1mlのPBSで細胞を回収した。回収液

はマイクロプレートへ移し、細胞表面のgp30−FITC標識gp30抗体の蛍光強度を

FluorImager 595で測定した。

 抗体処理によるgp30の活性化に関しては、肝内皮細胞ディッシュに抗gp30抗 体を加え、4℃で0,15,30分インキュベートした。二次抗体添加に関しては、1 次抗体とのインキュベート30分後して洗浄後、更に2次抗体を加え4℃で30分 間インキュベートした。gp30活性化肝内皮細胞を37℃で0−90分インキュベート

した。細胞表面gp30の免疫染色法はコントロールの肝内皮細胞と同様に行った。

 D3アルブミン処理によるgp30活性化法は、 D3アルブミン(5,25,50 mg/ml)

かnativeアルブミン(50 mg/ml)を加え、4℃で1時間インキュベートした。細 胞表面gp30の免疫染色法は、酸洗浄の操作がないことを除き、コントロールの肝 内皮細胞と同様に行った。

共焦点レーザー顕微鏡による観察

 gp30の再利用に関しては、コントロールの肝内皮細胞にAlexa 488標識抗gp30 抗体(3μg/ml)を加え、1時間4°Cでインキュベートした。洗浄後、これら肝内 皮細胞を37℃で0〜90分間インキュベートして、前節と同様の方法で細胞中間部 を観察した(観察部位の詳細については図4−1参照)。

結果

 前節までの結果(図4−2〜図4−4)は、変性アルブミンがgp30を活性化す ると、変性アルブミンの細胞内分解量を増加させることを示唆している。しかし ながら、この分解増加の過程は現時点で不明である。本節では分解増加の原因が gp30の再利用速度ではないかと仮説をたて検討した。まず、内皮細胞において gp30が内在化後、細胞表面に戻るかどうか確かめる為、 gp30の細胞内移動の観察

と、細胞表面におけるgp30存在量の経時変化を調べた。

 図4−5Aは肝内皮細胞におけるgp30の細胞内移動を観察した顕微鏡画像で ある。細胞表面のgp30にAlexa 488標識抗gp30抗体を細胞内移動できない4℃

でまず結合させ、次に内在化を開始させるため37℃でインキュベートした。37℃

インキュベートの開始0分では、gp30は膜受容体として細胞表面に存在していた。

開始から50分の問で、細胞表面にあったgp30の多くが内在化した。50分から90 分の問に内在化したgp30は細胞表面に戻り、再利用されたように思われる。

 図4−5Aの結果にはgp30と抗体の複合体が細胞内移動中に解離した可能性 がある。この点を明らかにするため、細胞表面のgp30に結合している古い抗gp30 抗体を除去し、新しい抗gp30抗体で染色することで、細胞表面のgp30存在量を 測定した。インキュベート開始から50分までは、細胞表面におけるgp30存在量 は低下した(図4−5B)。50分から90分間で細胞表面におけるgp30存在量は、

インキュベート開始前の90%にまで回復した。この定量結果は顕微鏡観察の結果

と一致しており、肝内皮細胞においてgp30が再利用される事を強く示している。

 次に抗体またはD3アルブミン処理によりgp30が活性化した肝内皮細胞を用い てgp30の再利用について調べた。図4−6は抗体処理した肝内皮細胞表面におけ るgp30存在量の経時変化を示している。 gp30の細胞表面における存在量は0.20 分で減少し、20−50分で回復した。更なるインキュベーションで再利用されたgp30 は再び内在化されることを示唆した。二次抗体を用いた抗体処理に関しては、再 利用カーブが50分で1周したことを示した。再利用速度はgp30の活性化(架橋 形成やチロシンリン酸化;図4−2参照)されているほど上昇していた。培地に

9P30のリガンドがない状態(O mg/ml as negative control)では、細胞表面の9P30

の存在量に有意な変化はなかった。肝内皮細胞におけるgp30再利用における動的 解析は、抗体処理によりgp30が活性化されるほど、 gp30の再利用速度が上昇す

ることを示唆した。

 一方、図4−7はD3アルブミン処理により活性化した肝内皮細胞表面におけ るgp30存在量の経時変化を示している。 D3アルブミン(50 mg/ml)処理に関し ては、細胞表面のgp30存在量が、インキュベート開始0−20分において減少し、

開始20分後から回復する傾向を示した。ネガティブコントロールとしてのnative アルブミンは、細胞表面のgp30の存在量に有意な変化は与えなかった。肝内皮細 胞におけるgp30再利用における動的解析は、D3アルブミン処理によりgp30が活 性化される(図4−3参照)ほど、gp30の再利用速度が上昇することを示唆した。

D3アルブミンによる活性化でgp30の再利用速度が上昇するのは、抗体処理によ る効果と一致している。

A

B

(mm)

 o

10

30

︵ざ︶︒毎﹂コ=δΣ雲お二鐵

望:2のの︒﹂二話020

10④

80 60

40

20

50

70

()o

0 20    40    60

  Time(min)

30

図4−5 肝内皮細胞gp30の内在

化と細胞表面への移動

(A) 肝内皮細胞の共焦点顕微鏡

  観察

    コントロールの肝内皮細

  胞をAlexa 488標識抗gp30   抗体(3pg/ml,緑)と1時

   間4°Cでインキュベートし    た。洗浄後、これら肝内皮

   細胞を示した時間(0,10,30、

   50,70, 90分) 37°Cでイン

   キュベートした。スケール    バーは5μmを示している。

(B)抗gp30抗体の内在化で変   化する細胞表面のgp30存   在量の定量

    コントロール肝内皮細胞    を非標識抗gp30抗体 (3

   pg/ml) と 0,10,30,50,70,

  90分37°Cでインキュベー

   トした。これら肝内皮細胞    は酸性緩衝液の洗浄で細胞    表面の抗gp30抗体を除去し    た。細胞表面のgp30は、新

   しい抗gp30抗体とFITC標

   識二次抗体で染色した。細    胞表面におけるgp30の免疫    蛍光強度は細胞を回収後、

   回収液をマイクロプレート

   へ移してFluorlmager 595を

   用いて定量した。データは

   コントロールのシグナル強

   度を100%と設定して算出

   した。値は平均値土標準誤

   差を示している(n−3)。

咲胤anti gp30 igG(O min)

唖撒撒芝i即:3{}1懇G(15麟の

一9 }■羅allti gp30茎gG(30nlin)

一●一+secondary IgG

︵ま︶①農お目①匿儒目の三

85毯︒﹄受国020

6・

40

20

0

0

20

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