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9P30活性化と変性アルブミン分解

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第三節  9P30活性化と変性アルブミン分解

共焦点レーザー顕微鏡による観察

 前節に記した抗体処理(二次抗体添加)でgp30を架橋形成した。このgp30を 架橋形成した肝内皮細胞とコントロールの肝内皮細胞にそれぞれAlexa 488標識 D3アルブミン(3μ9/ml)とLysoTracker(50 nM(172))を加え、2時間37°Cで インキュベートした。これら肝内皮細胞のディッシュにおけるD3アルブミンの 取り込み変化を、共焦点レーザー顕微鏡により観察した。

結果

 gp30は内皮細胞において変性アルブミンのエンドサイトーシスを仲介する受 容体の1つである(9,137)。本節では、gp30架橋形成によるチロシンリン酸化(活 性化)が内皮細胞における変性アルブミンの分解に影響を与えるか調べた。コン トロール及びgp30の活性化を行った肝内皮細胞にFITC標識D3アルブミンを加 え、2時間37℃でインキュベートした。その結果gp30の活性化を行った細胞で はFITC標識D3アルブミンの取り込みと分解の両方において、コントロール細胞 の2倍に増加した(図4−4A)。この結果は肝内皮細胞においてgp30の活性化 が変性アルブミンのエンドサイトーシスを増加させることを示した。

 このgp30活性化とD3アルブミンの分解量との関係を確かめる為、共焦点レー ザー顕微鏡による観察を行った。コントロールとgp30活性化の肝内皮細胞を LysoTracker(酸性のリソソーム成分が赤く蛍光染色される)と3μg/mlのAlexa 488標識D3アルブミン(緑色)と一緒に2時間37℃でインキュベートした。重 合写真における黄色の蛍光粒子から、D3アルブミンがリソソーム内に存在するこ とが示された(図4−4B)。またgp30活性化細胞ではコントロールの細胞より も、緑色や黄色の蛍光粒子を多く持っていた。この顕微鏡観察はエンドサイトー シスの定量結果と一致している。したがって顕微鏡観察の結果は、肝内皮細胞に おいてgp30の活性化が変性アルブミンのエンドサイトーシスを増加させること を、更に強く示している。

A

︽︑0 2

00 2

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1

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1

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  ︵︒6︶ξ§屋裂嶋自︐9↑匡ヒo

ぎ咽ξ醒巨占¶§①曽り畠⊇り噌と8

contro巳 即30 ac電iva¢ion

B

     AlcN3488噸

L、soTracker D3 A且bunlin   O、 erla、

con電rol

91⊃30 劉c重i、a電ion

図4−4肝内皮細胞におけるgp30の活性化とD3アルブミン分解

(A)D3アルブミンエンドサイトーシスの定量 gp30の活性化(架橋形成によるチロシン   リン酸化)は抗gp30抗体により行った。コントロールとgp30活性化肝内皮細胞はFITC

  標識D3アルブミンと2時間37℃でインキュベートした。標識D3アルブミンの取り

  込みと分解は細胞破砕液の蛍光強度から測定した(第三章第三節に詳細)。値は平均値

  ±標準誤差を示している(n=3)。**p<O.Ol and***p<O.OO I vs. control.

(B) 肝内皮細胞の共焦点レーザー顕微鏡による観察 (A)と同様にgp30の活性化を行っ

  た。コントロール(上のパネル)とgp30活性化(下のパネル)肝内皮細胞はAlexa 488

  標識D3アルブミン(緑、3μg/ml)及びLysoTracker(赤)と一緒に2時間37℃でイン

  キュベートした。スケールバーは5μmを示している。

考察

 gp30の活性化(架橋形成によるチロシンリン酸化)が変性アルブミンの分解を 増加させる結果は、本章で最も注目に値する。これまでの結果(図4−2〜4)

は、変性アルブミンが肝内皮細胞の培地中で多いほど、gp30の活性化レベルも上 昇することを示唆している。これは変性アルブミン濃度に反応するgp30の活性化 レベル調節機構に基づき、変性アルブミンが素早く分解される合理的機能を示し

ている。

 gp60は内皮細胞におけるnativeアルブミンのトランスサイトーシス用受容体で

あり、活性化でnativeアルブミンの取り込みが増加する(65,98,15g,167)。したが

ってgp60とgp30はそれぞれ血漿中のアルブミン構造に基づき活性化しながら、

nativeと変性アルブミンの取り込みを分担しているのかも知れない。

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