24 総括報告書 Appendix 4(5.3.3.1-2)から改変し引用
Visit 6 c Week 12
試験手順
Visit 1
a評価項目及び評価基準:
(1)
有効性1)
皮疹数本治験における皮疹の定義を以下に示した。
表 2.7.6-102 皮疹の症状の定義
炎症性 皮疹
膿疱 充実性があり、隆起した、径
0.5 cm
未満の皮疹 丘疹 化膿物質を含み、隆起した、径0.5 cm未満の皮疹小結節 充実性があり、触知可能な、径0.5 cmを超える皮疹
(皮下に触れるものをいい、隆起性は必要としない)
非炎症性 皮疹
開放面皰(黒色面皰) 非感染性で、毛包を閉塞する、開口部を有する、黒色 の面皰
閉鎖面皰(白色面皰) 非感染性で、毛包を閉塞する、面皰
(皮表に顕微鏡的小開口を有する)
2)
評価者による全般重症度評価スコア(Evaluator’s Global Assessment Score:EGA)EGAは静的な評価法であり、ベースラインのスコアとは無関係に判定した。評価者は
ベースライン値を参照することなく評価を行った。表 2.7.6-103 を用いて、重症度グレー ド及びスコアを判定した。表 2.7.6-103 EGAの定義
スコア グレード 定義
0
消失 肌は正常かつきれいで、尋常性ざ瘡はみられず。1
ほとんど消失まれに非炎症性病変が存在し、まれに非炎症性の丘疹を伴う(丘疹は 消失しつつあり、色素沈着過剰がみられる場合もあるが、ピンク~赤 色ではない)
2
軽症 多少の非炎症性病変が存在し、少数の炎症性病変(丘疹/膿疱のみ。膿疱性病変は認めず)を伴う。
3
中等症非炎症性病変が優勢で、複数の炎症性病変を伴う。少数から多数の面 皰と丘疹/膿疱がみられ、1個の小さな膿疱性病変がみられる場合もみ られない場合もある。
4
重症 炎症性病変がより明らかで、多数の面皰と丘疹/膿疱がみられ、少数 の膿疱性病変がみられる場合もみられない場合もある。5
極めて重症 炎症性病変が高度に優勢、様々な数の面皰、多数の丘疹/
膿疱、多数 の膿疱性病変がみられる。炎症性及び非炎症性病変の重症度を評価するための全般評価ツールとして、全来院(ス クリーニングのための来院を除く)において評価尺度の値を記録した。VAS値(Visual
Analog Scale)は探索的な評価項目とし、本治験中に収集した評価者による全般評価(EGA)
スコア(表 2.7.6-104 )と比較した。
表 2.7.6-104 視覚的アナログ評価スケール(VAS)評価者による全般重症度評価スコア定義
スコア グレード 説明
0
消失 肌は正常かつきれいで、尋常性ざ瘡はみられず。1
ほとんど消失まれに非炎症性病変が存在し、まれに非炎症性の丘疹を伴う(丘疹は 消失しつつあり、色素沈着過剰がみられる場合もあるが、ピンク~赤 色ではない)
2
軽症 多少の非炎症性病変が存在し、少数の炎症性病変(丘疹/膿胞のみ。膿胞性病変は認めず)を伴う。
3
中等症非炎症性病変が優勢で、複数の炎症性病変を伴う。少数から多数の面 皰と丘疹/膿胞がみられ、1個の小さな膿胞性病変がみられる場合もみ られない場合もある。
4
重症 炎症性病変がより明らかで、多数の面皰と丘疹/膿胞がみられ、少数 の膿胞性病変がみられる場合もみられない場合もある。5
極めて重症 炎症性病変が高度に優勢、様々な数の面皰、多数の丘疹/
膿胞、多数 の膿胞性病変がみられる。VASの各評価において、治験責任医師は、上記の評価者による全般評価(EGA)スコ
アを用いて、被験者のざ瘡のグレードに該当する垂直線をVAS上に記入した。図 2.7.6-15 視覚的アナログ評価スケール(VAS)評価者による全般評価スコア 消失 ほぼ消失 軽度 中等度 重度 極めて重度
(2)
安全性安全性は、皮膚安全性及び忍容性、有害事象(自覚症状、他覚所見)により評価した。
皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)及び忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)の評価項目及び評 価基準を表 2.7.6-105 に示した。
表 2.7.6-105 皮膚安全性及び忍容性の評価基準
皮膚所見 評価 評価基準
鱗屑
(皮膚安全性)
0(なし)
鱗屑は認められない1(軽度)
わずかに細かな鱗屑が顔面の限定した部位に存在する2(中等度)
細かな鱗屑が顔面全体に認められる3(高度)
鱗屑及び皮膚剥離が顔面全体に認められる紅斑
(皮膚安全性)
0(なし)
紅斑なし1(軽度)
淡紅色の紅斑2
(中等度) 明らかな紅斑3(高度)
高度の明らかな鮮赤色~暗赤色の紅斑そう痒感
(忍容性)
0(なし)
そう痒感なし1(軽度)
不快感は伴わない、わずかなそう痒感2(中等度)
不快感を伴う、明らかなそう痒感3(高度)
日常活動や睡眠を妨げる、激しいそう痒感灼熱感
(忍容性)
0(なし)
灼熱感なし1(軽度)
不快感は伴わない、わずかな灼熱感2
(中等度) 不快感を伴う、明らかな熱感、灼熱感3
(高度) 明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、強い灼 熱感刺痛
(忍容性)
0(なし)
刺痛なし1(軽度)
不快感は伴わない、わずかな刺痛2(中等度)
不快感を伴う、明らかな刺痛3(高度)
明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、刺痛解析方法:
(1)
有効性有効性の解析は、
ITT集団及びPP集団を解析対象集団とし、下記の評価項目の記述統計量
を算出した。なお、LOCF法を用いて有効性の評価項目に関する欠測値を補完した。1)
炎症性及び非炎症性病変数炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからの変化量及び変化率の平均値、標準偏 差、最小値、最大値をWeek 4、8、10、12ごとに算出した。
2) EGA
EGAの頻度及び割合をベースライン、Week 4、8、10、12ごとに算出した。2値化した EGAの頻度及び割合をベースライン、Week 4、8、10、12ごとに算出した。
2値化したEGA:ベースラインと比較してグレード2以上低下した場合「成功」と低下
しない場合「失敗」の二分類に2値化した。3) VAS
VASに基づくEGAの平均、標準偏差、最小値及び最大値を、ベースライン、 Week 4、 8、
10、12ごとに算出した。
(2)
安全性評価安全性に解析は、安全性解析対象集団を対象とした。
1)
有害事象有害事象名は、MedDRA/J Version 16.0を用いて、器官別大分類及び基本語に読み替え て集計した。
2)
皮膚安全性評価スコア及び忍容性評価有害事象、皮膚安全性評価及び忍容性評価結果を集計し、治験薬の安全性を評価した。
皮膚安全性評価スコア(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性スコア(そう痒感、灼熱感及び刺 痛)については、ベースライン、Week 4、8、
10及び12の値を記述統計量(頻度及び百分
率を含む )により投与群別に要約した。また、週及び投与群別の平均値の推移図を作成 した。検定は実施しなかった。(3)
中間解析盲検化していないデータのレビューにより検出力の分析と試験計画を補佐するため、中 間解析を実施した。中間解析において検定は実施せず、結果の開示は臨床運営委員会
(Clinical Steering Committee)に限定した。
2.7.6.8.2 被験者の内訳とその取扱い (1)
被験者の内訳被験者の内訳を図 2.7.6-16 に示した。
登録例は440例であり、投与群ごとの内訳は、 ゲル1日1回群:78例、クリンダマイ シン(1%)ゲル1日1回群:82例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群:79例、
基剤ゲル1日1回群:40例、 ゲル1日2回群:79例及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1 日2回群:82例であった。完了例は408例であり、内訳はそれぞれ71例、79例、73例、
38例、
72例及び75例であった。
図 2.7.6-16 被験者の内訳 登録例
440例
治験薬投与例 440例
過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル 1日1回群
79例 ゲル 1日1回群
78例
完了 71例
中止例 7例
完了 79例
中止例 3例
完了 73例
中止例 6例
完了 38例
中止例 2例
完了 72例
中止例 7例
完了 75例
中止例 7例 クリンダマイシン(1%)ゲル
1日1回群 82例
基剤ゲル 1日1回群
40例
ゲル 1日2回群
79例
過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル 1日2回群
82例 治験薬未投与例
0例
登録後に中止となった被験者の中止理由の内訳を表 2.7.6-106 に示した。
ゲル1日2回群の1例及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群の1例の計2例が有 害事象のために試験を中止した。投与群全体で13例が被験者の希望で試験を中止し、16例 が追跡不能であった。過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群の1例が妊娠のため試験を中 止した。当該被験者はその後追跡不能となった。試験中止に至った治験実施計画書の逸脱 例は認めなかった。いずれの投与群においても、治療効果が全く認められなかった被験者 は確認されなかった。
表 2.7.6-106 中止理由の内訳(登録後の中止例)
ゲル 1日1回投与
クリンダマ イシン (1%)ゲル 1日1回投与
過酸化ベン ゾイル (2.5%)ゲル 1日1回投与
基剤ゲル 1日1回投与
ゲル 1日2回投与
過酸化ベン ゾイル (2.5%)ゲル 1日2回投与
合計
組入れ例数 78 82 79 40 79 82 440 完了例数 71 79 73 38 72 75 408 中止理由
有害事象 0 0 0 0 1 1 2
被験者の希望 3 1 4 1 3 1 13
治 験 実 施 計 画
書違反 0 0 0 0 0 0 0
追跡不能 4 2 1 1 3 5 16
妊娠 0 0 1 0 0 0 1
合計 7 3 6 2 7 7 32
効果不十分/状
態の悪化 0 0 0 0 0 0 0
総括報告書 表10.1-2(5.3.5.1-2)から改変し引用
(2)
治験実施計画書からの逸脱治験実施計画書からの逸脱状況を表 2.7.6-107 に要約した。
表 2.7.6-107 治験実施計画書からの逸脱
ゲル
1日1回投与
クリンダマイシン
(
1%
)ゲル1日1回投与
過酸化ベンゾイル
(
2.5%
)ゲル1日1回投与
被験者数
78 82 79
PP集団除外例 12 8 16
除外に至った主な逸脱 a
選択/除外基準違反
0 1 1
併用禁止薬の使用
0 0 0
Week 12に来院せず 2 3 1
Week 12で規定どおり(-3日~+ 5日)に来院せず 7 4 11
服薬不順守 b
0 0 2
Week 4
以前に試験中止3 0 1
基剤ゲル
1日1回投与
ゲル
1
日2
回投与過酸化ベンゾイル
(2.5%)ゲル
1日2回投与
被験者数
40 79 82
PP集団除外例 3 15 9
除外に至った主な逸脱 a
選択/除外基準違反
0 2 0
併用禁止薬の使用
0 0 0
Week 12に来院せず 0 2 1
Week 12で規定どおり(-3日~+ 5日)に来院せず 2 7 3
服薬不順守 b
0 3 1
Week 4以前に試験中止 1 1 4
a 同一被験者で2件以上の除外に至った逸脱がみられた場合、最も重要な逸脱を、除外に至った逸脱とした。
b 服薬不順守の定義は、本治験参加中の治験薬の投与回数が規定の80%未満又は120%を超えた場合、若しくは5 回連続して治験薬を投与しなかった場合とした。
総括報告書 表10.2-1(5.3.5.1-2)から引用
(3)
被験者の妊娠過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群の1例に治験期間中の妊娠を認め、治験薬の投与 を中止した。
(4)
解析したデータセット組入れ被験者440中、ベースライン以降に一度も有効性評価が実施されなかった被験者を 除いた430例をITT集団とした。安全性解析対象集団は440例、PP集団は377例であった。