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Arisocrat Tech

ドキュメント内 US Patent Proceeding (ページ 103-107)

添付資料11:

Claim 1 of USP 6,093,102      

A gaming machine    

having display means arranged to display a plurality of symbols in a display format having an array of N rows and M columns of symbol positions,  

game control means arranged to control images displayed on the display means,  

the game control means being arranged to pay a prize when a predetermined combination of symbols is displayed in a predetermined arrangement of symbol positions selected by a player, playing a game, including one and only one symbol position in each column of the array,  

the gaming machine being characterized in that selection means are provided to enable the player to control a definition of one or more predetermined arrangements by selecting one or more of the symbol positions 

(プレーヤー自らが winning combinationの位置を設定可能である)

and  

the control means defining a set of predetermined arrangements for a current game comprising each possible combination of the symbol positions selected by the player which have one and only one symbol position in each column of the display means,  

wherein the number of said predetermined arrangements for any one game is a value which is the product of k1 ... x ... ki ... x ... km where ki is a number of symbol positions which have been selected by the player in an ith column of the N rows by M columns of symbol positions on the display (0 < i <_ M and ki

<_N).  

   

 

 

   

争点は同特許クレーム 1 のゲーム制御手段(game control means)という構成要素が明瞭であるか否か である。

 

   

下級審(ネバダ地区連邦地裁)は同制御手段を  means + function クレームと解し、112 条第 6 パラグラ フの適用を受けると判断し、明細書で開示された構成とその均等物に限縮解釈されると判断した。 し かしながら、明細書に同構成要素の機能を実現するための構成が記載されていないので、同クレーム は 112 条第 2 パラグラフの基に不明瞭であり、クレーム 1 は無効であると判示した。

 

   

CAFC は上記下級審の判決を支持した。 その根拠として以下の判例を引用した:

 

   

Donaldson 大法廷判決(CAFC:1994 年)

 

Means Plus Function 形式で表現されたクレーム要素の権利範囲は明細書の開示及びその均等物に 限縮解釈される。 然るに、明細書に当該構成要素の Function(機能)に対応する構成が記載されてい ない場合には、112 条第 2 パラグラフの基に不明瞭と判断され、クレーム全体が無効になる。

 

   

Medical Instrumentation & Diagnostics Corp. v. Elekta AB 344 F.3d (CAFC: 2007)

 

クレームの機能に相当する明細書の構成に対する開示が不明瞭な場合には、出願人は出願人として の義務を果たしたことにはならない、寧ろ、その行為は明細書の開示に一切限定されない機能的な表 現をクレームしようという試みであると理解される。

 

   

VMS Gaming Inc. v. International Game Technology 184, F.3d (CAFC: 1999)

 

明細書に開示された構成とはコンピューターによって実行されるアルゴリズムである。 従って、クレー ムを明細書のアルゴリズムに限定的に解釈しなかった地裁の判断は誤りである。

 

   

Harris Corp v. Ericsson Inc. 417 F.3d (CAFC: 2005)

 

コンピューターによって実行される means + function で表現された構成要素は、明細書中のそれに対 応する構成であり、当該対応する構成とはアルゴリズムのことである。

 

   

本法廷:

 

Aristocrat 社の反論で、明細書に開示した数式によって機能を実行した結果が説明されているとした。 

しかし数式はどのように機能を実行するかというアルゴリズムではなく、単に機能を実行した結果を数 学的に表現したに過ぎない。

 

   

さらに Aristocrat 社は図 1 および Table1を参照し、これらがアルゴリズムであると主張したが、これら は記載されていないアルゴリズムを実施した結果の例にすぎない。 クレーム 1 で記載された数式と同 様に、これら図 1 及びテーブルで開示された Winning Combinations は  Means + Function クレームでク レームされた機能を説明しているに過ぎない。 一般的な目的で使用可能なマイクロプロセッサを明細 書で開示するだけでは 112 条第 6 パラグラフを満たすに十分な開示とはいえない。

 

   

       

     

112 条第 1 パラグラフで要求する実施可能要件と 112 条第 6 パラグラフに基づき機能表現された構成 要素の機能を実行するための開示要件とは異なる。 Aristocrat 社の 102特許で開示された例

(Examples)は当業者に同特許の発明を実施・使用することを可能にするレベルかもしれない、しかし 102 特許の明細書には、機能表現されたクレームの機能を実行するための構成が開示されていない。 

112 条第 1 パラグラフで要求される発明された装置を実施可能にするための開示とは当業者がそれを 学習し、同発明を実施・使用することができるに十分でさえあれば良い、しかし、112 条第 6 パラグラフ はクレームされた構成要素の権利範囲を明細書で開示された特定の構成とその均等物に限縮解釈す るという全くことなる目的を遂行するためのものである。

 

   

Intel Corp. v. VIA Techs., 319 F.3d (CAFC: 2003)

 

アルゴリズムの構成に対する開示が十分であるか否かは、当業者が同アルゴリズムをどのように理解 するであろうかという観点で判断される。 しかしこの判示は本件では全く適用されない、なぜなら Aristocrat 社の 102 特許にはそもそもアルゴリズムが開示されていないからである。

 

   

以上

 

添付資料12 A

米国特許改正法案(S3818)  

上院議員 Hatch 氏(及び Leahy 氏)が提出 (2006 年 08月 03 日)   

「Patent Reform Act of 2006 (S3818)」

   

 

昨年 2005 年 6 月 8 日に下院議員 Smith 氏による HR2795 が提案されましたが法案成立への具体的 な進展を見ることはできませんでした。 本年 8 月 3 日に上院議員 Hatch 氏と Leahy 氏によって S3818 が議会に提出されました。 尚、立案趣旨(Congressional Record、S8829、August 3, 2006 にあるよう に、S3818 は完成度の決して高いものではなく、本法案をたたき台として今後議論を継続し、煮詰めて いく意向が明瞭に述べられています。 

 

  

 

By Tatsuo YABE

ドキュメント内 US Patent Proceeding (ページ 103-107)