5 VFX ソフトウェア
5.10 VFXアプリケーションのファイル管理
VFXアプリケーションのファイル管理機能はメインメニューの”File(ファイル)”と”Bank(バンク)”エ リアにあります。ファイル管理を上手に行うことで、お気に入りのプリセットを効率的にバンクにまと めることができるうえ、混乱も避けられます。VFXアプリケーション(またはV-Machine)で一度に使 用できるプリセットはひとつに限られていますが、ライブラリーに数多くのバンクが含まれている場合 は、使いたいプリセットを探すだけでも大変です。バンクに分かりやすい名前を付けるのはもちろん、
ひとつの大きなライブラリーではなく、いくつかの小さいライブラリーに分けるのも効果的な策です。
特定のライブなどのためにバンクを構築すると、V-Machineへの同期やUSBドラ イブへのエクスポートがより管理しやすくなります。この際、各バンクにClub、
Wedding、Concertなど分かりやすい名前を付けると良いでしょう。ひとつのプ リセットをあるバンクに保存した後、必要に応じて他のバンクへインポートする こともできます。もしソースとなるバンクが同じライブラリーにある場合 は、”Clone Preset From(プリセットをクローン)”コマンドを使います。もし 別のライブラリーにある場合は、Fileメニューの”Import From VFX
Library(VFXライブラリーからインポート)”コマンドを使います。
現在のライブラリーを保存するために操作を行う必要ありません。同じくバンクをライブラリーに保存 する必要もありません。バンクとライブラリーは既にハードディスク(指定したライブラリーの場所に よってはUSBドライブ等)に保存されています。ただしプリセットは作成するたびに保存する必要があ ります。保存するにはメインウィンドウの左上角の[SAVE]アイコンを使います。
5.10.1 ライブラリーファイルの管理
VFXアプリケーションで行った作業は、Options/Preferencesダイアログで指定した現在有効なライブ ラリーにすべて保存されます。新しいライブラリーを作成するにはOptions/Preferencesウィンドウの ブラウズボタンを使って、ファイルダイアログを開きます。ファイルダイアログで希望するディレクトリ ーに移動し、フォルダー名を入力します。フォルダー名の末尾には拡張子”.vfxlibrary”が必要ですが、も し入力を忘れても自動的に追加されます。
新しいライブラリーは、最初は空の状態になります。プリセットを作成する前に、使用したいプラグイ ンをインポートする必要があります。既存のライブラリーとほぼ同じプラグインを新しいライブラリーで 使うのであれば、コンピューターのExplorer/Finderで既存のライブラリーをコピーして、名前を変更し たほうが早いこともあります。この操作によってプラグイン、プリセット、そしてバンクをすべて含むラ イブラリー全体が複製されます。
一般的に.vfxlibraryの内容をコンピューターのExplorer/Finderで編集しないほう が良いでしょう。ライブラリーの内容の管理はVFXアプリケーションで行うべき です。しかし、ライブラリーのバックアップコピーの作成にはExplorer/Finderの 使用を推奨します。またライブラリーの中でバンクを並べ替えるときにも
Explorer/Finderでの操作が便利です(次セクション参照)。
5.10.2 バンクファイルの管理
V-Machineペーンでバンク名をクリックすると、以下の項目を含んだポップアップメニューが開きま す:
• New Bank(バンク作成)
• Rename Bank(バンク名を変更)
• Delete All Presets in Bank(バンクのプリセットをすべて削除)
• Delete Bank(バンクを削除)
• Delete All Banks(すべてのバンクを削除)
バンクファイル管理機能はVFXアプリケーションのメインメニューからもアクセスできます。
詳しくはセクション5.5.7をご覧ください。
これらのコマンドの機能は基本的に名前の通りです。バンク、またはバンク内の全プリセットを削除
(つまりバンクの初期化)する際は、本当に削除するかを確認するダイアログが開きます。バンクをイ ンポートまたはエクスポートする際は、ファイルブラウザーまたはダイアログが開き、インポートするバ ンクまたはエクスポートするライブラリーの場所を指定します。
”Clone Bank(バンクを複製)”というコマンドはありません。既存バンクを複製するには、新しいバン クを作成してからプリセットをひとつずつ新しいバンクへコピーします。
ひとつのライブラリーに含められるバンクの数に制限はありません。
V-Machineの電源を入れると、ライブラリー内の最初のバンクの最初のプリセットが自動的に読み込ま れます。そのため、ライブラリー内のバンクを特定の順番に並べ替えると使いやすくなるかもしれませ
ん。またライブでセットリストに合わせてバンクを切り替えていきたい場合などにもバンクの順番が大 事になります。
VFXアプリケーションにはバンクを並べ替えるための機能はありません。新しいバンクを作成し、他の バンクからすべてのプリセットをコピーしてから、元のバンクを削除することもできますが、これでは間 違いやすいだけでなく時間を浪費してしまいます。幸いにもより良い方法があります。まずVFXアプリ ケーションを終了し、ハードディスク上のライブラリーフォルダーを開きます。ライブラリーフォルダー の中には”banks”というフォルダーがあります。このフォルダーの中には、それぞれバンクに相当するい くつものフォルダーがあります。これらのフォルダーには3桁の番号(000〜)から始まる名前が付いて います。フォルダー名の番号を希望する順番に変えていきます。この際、必ず番号の後にアンダースコア
(”̲”)を付けてください。作業を終えたらVFXアプリケーションを再起動します。バンクは新しい順番 に並んでいるはずです。
5.10.3 プリセットファイルの管理
VFXアプリケーションでのプリセットのファイル管理機能は以下のとおりです:
• Clear Preset(プリセットを削除)
• Rename Preset(プリセット名を変更)
• Clone Preset From…(次からプリセットをクローン)
これらのコマンドはV-Machineペーンでプリセット名をクリックして開くポップアップメニューと、メ インメニューのPresetサブメニューから実行できます。詳細はセクション5.5.7をご覧ください。
[SAVE]アイコンは、現在開いているプリセットをライブラリーに保存するという、プリセットの管理 に重要な役割を担っています。この際、プリセットを保存する場所を指定することはできません。プリ セットは現在有効なバンクの中の現在の位置に保存されます。さらに保存を実行する前の確認メッセー ジもありませんので、コマンドは慎重に実行してください。また、「プリセットを別名で保存」するコ マンドはありません。同等の操作を行うには、まず空のプリセットを選択し、既存のプリセットの内容 をこれに複製してから(図34参照)、編集を加えて保存します。
プリセットのポップアップメニューは、2列目の矢印で別のプリセットに移動(た だし”Load”ボタンはまだ押していない状態)しても、V-Machineペーンに表示さ れます。”Load”と”Back”が表示されている場合でも、メニューを開いてコマンド を発することはできますが、一部のメニューコマンドは機能しません。
プリセットを削除すると、そのプリセットのプラグインとミキサー設定がすべて削除されます。また名前 も”Empty Preset”に変更されます。プリセットを削除しても、使用していたプラグインはライブラリー に残ります。そのため、他のプリセットで使い続けることができます。
プリセットを保存する前に”Rename Preset”コマンドでプリセット名を変更すると良いでしょう。この 際、短くて分かりやすい名前(例:”EP/String Layer”)が効果的です。表示できる文字数は、使ってい る文字によって異なります。
プリセットを新規で作成する必要はありません。各バンクには最初から128個の空プリセットが含まれ ています。新しいプリセットを作り始めるには、デフォルト名のプリセット(例:”Preset 2”)が表示 されるまでV-Machineペーンの2列目の右矢印をクリックしてから、”Load(読み込み)”のとなりの矢 印ボタンをクリックします。
既存プリセットのクローン機能は、新しいプリセットを素早く構成する便利な方法です。クローンするこ とで、使用プラグイン、MIDI設定、ミキサー設定など、別のプリセットの内容をすべて取り込めます。
クローンを実行するには、V-Machineペーンに表示されているプリセット名をクリックしてから、メニ ューで”Clone Preset From…”を選択します。
図34
プリセットのクローン方法
プリセットファイルは.vfxファイル形式で保存されています。これらのファイルは 次のようなファイルパスで見つけることができます:
ユーザー > Libraries > Music > My Music > VFX Library.vfxlibrary > banks > 000̲Bank Name.vfxbank > 000̲Preset Name.vfxpreset > preset.vfx
興味があるなら、プリセットファイルをWordPadのようなテキストエディターで開いて、プリセットフ ァイルの内容を見ることができます。プリセットファイルの構成を理解することで、VFXアプリケーショ ンをインストールしたコンピューターがない場合でも、プリセットを直接編集することが可能になりま す。もちろん、編集するようなパラメーターはほぼすべてV-Machineのフロントパネルからでも操作で きるので、ファイルに直接手を加える必要はあまりないと言えます。